Flatのガンプラ製作日記

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2021.05.26
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カテゴリ: 本の感想
書籍の感想です。
今回は「翼の帰る処3 下 歌われぬ約束」です。


翼の帰る処 3|下 歌われぬ約束 幻狼ファンタジアノベルス / 妹尾ゆふ子 【新書】

北方蛮族の地を訪れたヤエトですが、ナグウィンが失踪してしまいます。
で、過去視の力を使ってナグウィン失踪の真相を知ったヤエト。
しかしそこには皇帝の罠があったのです。
皇帝はヤエトが過去視できる前提でその場にメッセージを残していったのです。

何もしなければナグウィンは殺され、おそらくヤエトも死ぬことになるでしょう。

力が露見することとなってしまうわけです。

どちらに転んでもダメな厳しい状況ですが、ヤエトには鳥がいました。


ルシルを救いたい、願いを聞き入れたいという思いもありつつ、北方では神にも
等しい力を持つア=ヴルスであれば魔界の蓋に関して何かヒントが得られるのでは
という思いもありました。

そこでヤエトは過去視で何度か見た男に会うのでした。

いやー、ここで繋がってくるのね~ずっと過去視に出てくる人は誰だろな~って
思っていたんですが、どうも時の旅人?のようです。
この人は時間をまっすぐ進んでいないので、もう何が過去で何が未来なのか
分からない状態です。でも、色々な知識は持っている。
過去の話か、未来の話か分からないけど・・・

そんな彼から「犠牲になる神を探し、剣の柄に嵌める」という話を聞かされますが、
そんな快く犠牲になってくれる神なんていないよね~
言うは易く、行うは・・・です。

その後、第4皇子の反逆?に巻き込まれた皇女を救うために皇帝への直言を
することを決意するヤエト。
話し合いの中で、やはりヤエトに恩寵の力があることを知っている風に皇帝は
皇帝の配下となれ、そうすることが皇女と北嶺のため、と言います。
しかし、ヤエトは知っています。ヤエトが犠牲になって得た幸せなど皇女には
幸せでないことを。

この辺はちょっと謎めいていますね。
絶対的な権力を持つ皇帝がもう何度もヤエトを見逃しているのです。
今回は皇帝の誘いを断っているのですが、死刑になってもおかしくない。
自分の意向に沿わない恩寵持ちなんて危険以外の何物でもないのですから。

なのに皇帝は見逃した。皇女付きであることを容認したのです。
単に娘に甘い父親というだけなのか、それとも別の要因があるのか・・・
きになります。

それにしてもラストで「もし皇女が望むなら帝位だって手に入れてやる」
なんて覚悟はヤエトには似合わないですが、それくらい皇女に幸せに
なって欲しいし、望まない行動をさせたくないのでしょうね。
望まないことをやらないようにするためには、命じる人より強い権力を
持つしかありません。

それは・・・皇帝になるという意味になっちゃいます。

それを皇女が望むかは分からないけどね。






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Last updated  2021.06.03 08:33:49
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