Flatのガンプラ製作日記

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flat2775

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2023.06.17
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カテゴリ: 本の感想
書籍の感想です。
今回は「幸せの条件」です。


【中古】 幸せの条件/中央公論新社/誉田哲也 / 誉田 哲也 / 中央公論新社 [単行本]【メール便送料無料】【あす楽対応】

仕事をなんとなく、でこなしてきた梢恵は仕事ができない
子で、伝票整理などをやらされていいました。
そんな自分を雇い続けてくれる会社に感謝しつつも、
仕事がつまらなくて仕方がありません。
そんな中、社長がバイオエタノールを精製する装置を

エタノール用の米を作付けしてもらえるよう交渉する
仕事を言いつけられます。
そもそも仕事に熱意を持っていない梢恵はいやいや
長野に出張するのですが、当然農業のことも知らず、
バイオエタノールのことも知らないまま、交渉に当たった
ために上手く行くはずもない。
社長からは契約取れるまで戻ってくるなと言われてしまい、
困り果てた梢恵ですが、いくつかの偶然も重なり、ある
農家のもとで勉強を兼ねて、手伝うこととなったのです。

そんな梢恵と農家の暮らしを描いた作品です。


当初梢恵はいやいやだったし、やる気を出そうにも右も

ほとんど見て過ごすだけになるのですが、それでも農家が
自然を愛し、自然とともに生きていることを痛感します。
そして次第に自分も手伝いたい、そういう生活を送って
みたいと思うようになるのです。
この小説は2012年の作品ということもありますが、東北の

梢恵は震災に対して何かできないか考えます。それは
わずかなきっかけだったかもしれません。
しかし、彼女の価値観を大きく変え、前向きさ、ひたむきさ
を手に入れるのです。
梢恵は長野では自分が必要とされているからと考えますが
社長は「本当の意味で自分に必要なのは何か」を見つけた
から、と説明してくれます。
東京には色々な物があります。たくさん、たくさん。
でも、だからと言ってたくさんある=幸せというわけでは
ないのです。
例え、物は少ししかなくても、自分にとって必要な物がある
場所こそ幸せを感じられる場所なのでしょう。
それは梢恵は見つけた。ということですね。ステキ。

それと合間合間に農業の問題点、大変さ、そして
素晴らしさが盛り込まれています。

ページ数多いですが、とても楽しく読めました。





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Last updated  2023.06.17 15:21:03
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