Flatのガンプラ製作日記

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2023.08.13
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カテゴリ: 本の感想
書籍の感想です。
今回は「俺達の日常にはバッセンが足りない」です。


俺達の日常にはバッセンが足りない [ 三羽省吾 ]

学生時代の友だちにトラブルメーカー的な存在という
のがいます。
おごってもらう、借りた金は返さない、ウソを平気でつく
けど、調子が良くて微妙に憎めない部分もある、
などと、小説やアニメの中だと良くいる存在。


いくつか商売を立ち上げては辞め、その後傷害事件を
起こして逮捕される始末。今はシンジの父親の経営する
土建屋に居候している。
シンジはそんなエージにうんざりしているのですが、
エージが今度はバッセン、バッティングセンターを作る
と言い出したので、さらに呆れてしまいます。
土地もない、金もない、あったとしても経営が成り立つ
わけがないと思ったわけですが、祖父からエージの
手伝いを命じられてしまいます。
タイトルにもなっている「俺達の日常にはバッセンが
足りない」という言葉をエージは何度も口にします。

しかもこの言葉に意外と多くの人が揺り動かされる
のです。日常に何か足りないものを感じていて、学生の
頃のバカやっていた時、バッセンは確かに日常の中に
あった。
懐古主義なのか、自分のためにそんな場を作りたいのか、

本心は語られませんが、それぞれが少しずつ共感して
協力していきます。
昔からの友だち経由で融資を受け、安く工場跡地を
借りて、バッセンに進んでいきます。

それにしても、事実というのは一面的だと感じます。
いくつかの商売を立ち上げては辞め、というのも
事業に失敗したわけではなく、子どもにたかってくる
親から逃げるために離れただけでビジネスとしては
成功していたのです。
傷害事件も友だちを庇ってやった喧嘩で最後まで友だちの
名前を言わなかったからパクられたに過ぎないのです。

お調子者で、バカで、思慮が浅いのは事実なのですが、
親から食べ物すら与えられなかった彼は借りパクして
でも一人で生きていくしかなかったのです。

さていよいよバッセンオープンです。
バッセンだけで経営が成り立つわけがないのですが、
キッチンカーや自販機、レトロゲームなどを併設する
ことで、何とかやりくりできています。
この先、大成功となるかはわかりませんが、子どもから
大人までカオスに入り混じった居場所と徐々に
なっている感じがしました。

エージの思い付きが、シンジを、ミナを、アツヤを
救うことになります。
そして、売れさえすれば客がどうなっても良いと思って
いた狩屋まで救うことになるのです。

シンジも自分の道を見つけられると良いね。
頑張れ〜





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Last updated  2023.08.13 16:59:21
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