Flatのガンプラ製作日記

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2023.08.25
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カテゴリ: 本の感想
書籍の感想です。
今回は「西洋菓子店プティ・フール」です。


【中古】西洋菓子店プティ・フ-ル /文藝春秋/千早茜(単行本)

不器用な男性と女性のお話、という感じでしょうか。
舞台はプティ・フールというありふれた商店街にある
ありふれた洋菓子店です。
そのお店のシェフの孫、亜樹は別のお店で働いていた
けど、祐介にプロポーズされたこともあり、お店を

なのですが、直後にお祖母さんが腰を痛めてしまい、
プティ・フールの手伝いをすることになります。
忙しいこともあり祐介との関係を延ばし延ばしにする
亜樹。最初は弁護士である祐介に浮気疑惑があるかの
ような描き方だったのですが、そんなことは全くなく
むしろ祐介は司法試験には学生時代に合格した秀才
だけど、コミュ力に乏しい子でした。
いわゆる頭良いけど、実務ではなかなか力を発揮できない
タイプで、劣等感というか、頑張っている亜樹に負けない
ように自分も頑張っている感じです。

亜樹は菓子の世界に導いてくれたお祖父さんのもとで

お互いがお互いを気遣うつもりで言いたいことを言わない
状態を繰り返すことで徐々に二人はすれ違っていきます。

そして・・・

出てくるお菓子の話がとても面白かったです。
亜樹はフランス仕込のシェフに教え込まれたこともあり、

材料の分量や割合、混ぜる時間、温度など適切なところは
決まっており、いかにそれを徹底するかは素材を知り
尽くすことでできるようになるという感じです。
お祖父さんはそういう理屈は知りません。しかし最適な
ところを肌で理解しているのです。まさに菓子職人。
そんなお祖父さんが作る菓子は奇をてらったものは
ありません。しかしどこかホッとする味で溢れている
のです。

美味しそう。

前半は連作短篇集みたいな感じでプティ・フールや亜樹
の周りの人の人間模様が描かれるのですが、そこも
良かったです。
こっちから見たらただの危ない人だと思ったら・・・
とか、こっちから見たら今どきのギャルっぽくてなにも
考えていないのかと思ったら・・・みたいに前の章で
出てきた人が今度はその人視点で描かれていています。





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Last updated  2023.08.25 10:23:08
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