Flatのガンプラ製作日記

Flatのガンプラ製作日記

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

flat2775

flat2775

Calendar

2024.07.12
XML
カテゴリ: 本の感想
書籍の感想です。
今回は「無月の譜」です。


無月の譜 [ 松浦 寿輝 ]

将棋自体が好きです。
小学生の頃から好きでした。
昔、町の将棋道場に行ってそこで対局したことを
思い出しました。

さて、将棋も好きなのですが、将棋を題材にした

そんな感じでこの小説を手に取ったわけですが、
今まで読んだものとはまた一味違った内容でした。
主人公の竜介は奨励会を年齢制限で三段で退会する
ことになった過去があります。
なので、ちょっと屈折した暗い話になるのかなと思って
いたのですが、一応次の就職先も決まり、退廃的な
生活にはならなかったのですが、ひょんなことから
自分には大叔父がいて、その人が駒師であることを
知ります。
そもそも大叔父がいることも知らなかった竜介は
もしかしたら自分の将棋好きのルーツがそこにある

調べ始めます。
その結果、大叔父は出征して亡くなったのですが、
出征の直前に自分の号を付けた、自分だけのオリジナル
の書体の駒を完成させていることを知ります。
そうと分かれば、どんな駒なのか見てみたい。

旅立ちます。
度はマレーシア、さらにはアメリカニューヨークへと
続いていき、その先で竜介が見つけたものは・・・

みたいな話です。

どういうジャンルの小説って言えば良いんですかね。
大叔父の遺した駒を巡っての冒険譚ということですかね。

冒険譚としても楽しいのですが、竜介が初めての
海外旅行の中で、人生の本質というか、何が大切なのか
なのを改めて痛感するようなところもなかなか読み応え
あります。

無月は月が無い訳で満月の反対という意味にも取れ
ますが、雲に隠れている状態も無月で良いみたいです。
その無月の譜を彼はこれからも指し継いで行くこと
でしょう。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2024.07.12 17:50:52
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: