Flatのガンプラ製作日記

Flatのガンプラ製作日記

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

flat2775

flat2775

Calendar

2024.12.11
XML
カテゴリ: 本の感想
書籍の感想です。
今回は「さよなら凱旋門」です。


さよなら凱旋門 [ 蜂須賀 敬明 ]

凱旋門賞のレースの最中、落雷で命を落とした騎手の
藤晩夏。
死んだと思ったのに目を覚ましたら、蹄鉄として
第2の人生(蹄生?)を歩むこととなるのです。
しかも舞台は100年近く過去で、さらに自分の乗って

牧場に降り立ったのでした。

晩夏が発する言葉は厩務員のアリーにしか聞こえ
ません。黒人のアリーは不当な扱いを受けており、
唯一の味方であるサブリナの配慮でブリーズ
イングラスと共にアメリカへ移住することとなります。

晩夏はここまでほぼ自分の知る歴史と同じである
ことを理解します。
晩夏は自分が未来を言う事で世界が変わってしまう
ことを恐れ、必要最低限のアドバイスしかしません。
しかし、その最低限のアドバイスでも歴史は少しずつ
ずれていくのでしょう。

レース中の事故で安楽死してしまいます。
晩夏は自分の知る歴史を目指して突き進むことも
できない漂流者となってしまったのです。

しかし、アリーは愛馬が亡くなったにも関わらず
前を向きます。その姿勢は弱気だった厩務員を立ち

ジョッキーになる勇気を与え、酒浸りだった
次期牧場長を立ち直らせるのです。
晩夏もアリーの側にいることを誓うのでした。

その後、新たな仲間を得たアリーたちはブリーズ
イングラスの新たな子を得ます。
双子のアシュヴィンとディオスクロイです。

そして・・・

面白かったです。
転生した晩夏が主人公だったのかもしれませんが、
真の主人公はアリーですね。
アリーの優しさ、アリーの大胆さ、アリーの繊細さが
多くの仲間を集め、自身の奴隷根性も払拭し、
「世界一の名馬を育てる」という夢を語れるように
までなるのです。
そんなアリーの成長物語であり、晩夏はアリーの側に
常にいますが、晩夏のおかげではないんですよね。
晩夏の声はアリーにしか聞こえないから、影響力は
小さいのは当然かもですが。

ただ、もうちょっと先が見たかった。
これからもみんなが頑張る姿は容易に想像できるの
ですが、それでもそれが現実になるのかどうかは
気になります。

エピローグでおじいちゃんになったアリーが蹄鉄を
握りしめながら、凱旋門賞とか見ているシーンとか
あったら嬉しいのになあ。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2024.12.11 18:46:12
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: