カツラの葉っぱ 大好き!

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満州あれこれR14

<満州あれこれR14>
『張学良の昭和史最後の証言』という本を読んでいるのだが・・・
このところ集中的に満州関連の本を読んでいるので、その本やメディア情報を集めてみました。


・ 映画パンフレット『ラストエンペラー』(1988年刊)
・『韃靼漂流記』(1991年刊)
・『張学良の昭和史最後の証言』(1995年刊)
・『満州の誕生』(1996年刊)
・『満州鉄道まぼろし旅行』(2002年刊)
・『馬賊で見る「満州」』(2004年刊)
・『マンチュリアン・リポート』(2010年刊)
・『カズオ・イシグロ』(2011年刊)
・『絶滅寸前の満州語』(2013年9月朝日)
・『「満州国化」する日本』(2014年1月朝日)
・『太平洋戦争入門』(2016年刊)
・『天子蒙塵(1)』(2016年刊)
・『天子蒙塵(2)』(2016年刊)
・『天子蒙塵(3)』(2018年刊)
・『天子蒙塵(4)』(2018年刊)
・『日中戦争前夜 絡み合う思惑』(2018年朝日)
・『歴史講義満州事変』(2018年刊)
・『火の鳥 54』(2020年朝日)
・『満州国のラジオ放送』(2020年刊)


南満州鉄道株式会社 経営施設概要

R14:『歴史講義満州事変』を追加
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<映画パンフレット『ラストエンペラー』>
新開地の古書店で、このパンフレットを300円で買ったのだが・・・
定価500円だからリーズナブルなんでしょうね。

今時の映画パンフレットは、だいたい700円くらいするので手元不如意の大使は手がでないのです。


【ラストエンペラー】


ベルナルド・ベルトルッチ監督、1987年イタリア・中国制作

<商品の説明>より
映画パンフレット「ラスト・エンペラー」(1988年刊)、出演 ジョン・ローン/坂本龍一/ジョアン・チェン/ピーター・オトゥール/高松英郎/立花ハジメ

<大使寸評>
新開地の古書店で、このパンフレットを300円で買ったのだが・・・
定価500円だからリーズナブルなんでしょうね。

amazon ラストエンペラー



映画パンフレット『ラストエンペラー』2 :幻影の王国とスペクタクル
映画パンフレット『ラストエンペラー』1 :関東軍によってつくられた「満州」という国
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【韃靼漂流記】


園田一亀著、平凡社、1991年刊

<カスタマーレビュー>より
 17世紀の半ば、越前国新保村の竹内藤右衛門ら58名は、松前貿易のために三国浦を船出しますが、航海中暴風のため難破の憂き目に遭い、今の沿海州ポシエット湾の辺り、「韃靼」の地に漂着します。仲間の大半は現地民とのトラブルにより非業の最期を遂げますが、生き残った15名は瀋陽を経て北京に送られ、当局の保護の下、暫し北京滞在の日々を送ることとなります。

<読む前の大使寸評>
興味深い史実であるが・・・ぱっと見とにかく、漢字の密度が多い文章である。
歴史的仮名遣いは丸谷才一さんほどではないけど、読みにくいことこの上ないのだ。

amazon 韃靼漂流記


『韃靼漂流記』7 :北京留置の理由
『韃靼漂流記』6 :北京の見聞談、満州語の紹介
『韃靼漂流記』5 :奉天官憲の取調べ
『韃靼漂流記』4 :韃靼国の都・奉天までの旅
『韃靼漂流記』3 :下手人の素性
『韃靼漂流記』2 :遭難の状況
『韃靼漂流記』1 :著者による序言
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【張学良の昭和史最後の証言】


臼井勝美編、角川書店、1995年刊

<「BOOK」データベース>より
関東軍により爆殺された張作霖の長男、張学良。父を敬愛し、頭脳明晰であった彼はまた、プレイボーイと呼ばれ、西洋人と交流する一面も併せ持っていた。西安事件で蒋介石を監禁し国共合作を迫った張学良は、以来半世紀をこえる幽閉生活を送ってきた。そしてついに沈黙を破り、その数奇な生涯と日中に横たわる謎がときあかされた―。張作霖爆殺事件から西安事件までの日中秘話。

<読む前の大使寸評>
おお この本の発刊時(1995年)、張学良は生きていたのか・・・
近代史の生き証人の感があるで♪

amazon 張学良の昭和史最後の証言

『張学良の昭和史最後の証言』5 :エピローグp254~257
『張学良の昭和史最後の証言』4 :満州の政治状況p88~90
『張学良の昭和史最後の証言』3 :張作霖死亡時の張学良の行動p71~74
『張学良の昭和史最後の証言』2 :日本訪問p41~44
『張学良の昭和史最後の証言』1 :プロローグp13~16

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【満州鉄道まぼろし旅行】


川村湊著、 文藝春秋、2002年刊

<商品の説明>より
超豪華特急「あじあ号」でめぐる建国の旅
大連、旅順、奉天……。特急「あじあ号」に乗って、満州全都市と三大温泉を巡る架空旅行記。昭和12年当時の資料を元に書き上げた。

<読む前の大使寸評>
追って記入

amazon 満州鉄道まぼろし旅行


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【満州の誕生】


久保尚之著、丸善、1996年刊

<「BOOK」データベース>より
19泊20日にもわたる“満鮮支”修学旅行を体験し、卒業後は就職の場を求めて大陸へと渡っていった商業学校の生徒たち。満鉄総裁になった旧友・中村是公の招きで満州を訪れた夏目漱石が、その目でとらえ、書き残したもの。アメリカの鉄道王が日本政府とかわした満鉄共同経営の約束を電報一本で反古にされた「ハリマン事件」の真相など、日本の敗戦とともに消滅した“満州”にまつわる歴史と人の生きざまを掘り起こす。

<読む前の大使寸評>
副題に「日米摩擦のはじまり」とあるように・・・日本だけが悪者だったわけでもないようです(当然だけど)

amazon 満州の誕生

『満州の誕生』4 :ニッポンの帝国主義メカニズム
『満州の誕生』3 :中国の民族主義
『満州の誕生』2 :アメリカの陰謀
『満州の誕生』1 :児玉・後藤の移民政策

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【馬賊で見る「満州」】


澁谷由里著、講談社、2004年刊

<「BOOK」データベース>より
馬賊が誕生した清末期。あるものは官憲の銃弾に倒れ、あるものは混乱を潜りぬけ略奪者から脱却し、軍閥の長として中原の覇権をうかがう。覇権に最も近づいた男=「東北王」張作霖とその舞台の激動の歴史をたどり、併せて日本にとって「満洲」とは何だったのかを考える。

<読む前の大使寸評>
追って記入

<図書館予約:(10/01予約、10/06受取)>

rakuten 馬賊で見る「満州」

『馬賊で見る「満州」』5 :間島地域
『馬賊で見る「満州」』4 :日清戦争の衝撃
『馬賊で見る「満州」』3 :清朝滅亡時の国家組織
『馬賊で見る「満州」』2 :中国最後の王朝・清朝
『馬賊で見る「満州」』1 :馬賊誕生の背景

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【マンチュリアン・リポート】
浅田

浅田次郎著、講談社、2010年刊

<「BOOK」データベース>より
昭和3年6月4日未明。張作霖を乗せた列車が日本の関東軍によって爆破された。一国の事実上の元首を独断で暗殺する暴挙に昭和天皇は激怒し、誰よりも強く、「真実」を知りたいと願ったー。混沌の中国。張り巡らされた罠。計算と誤算。伏せられた「真実」。

<読む前の大使寸評>
追って記入

rakuten マンチュリアン・リポート

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【カズオ・イシグロ】


平井杏子著、水声社、2011年刊

<「BOOK」データベース>より
デビュー作(『遠い山なみの光』)から最新作(『夜想曲集』)までの全作品をとりあげグローバルな作家の全貌にせまる。本邦初のイシグロ論。

<読む前の大使寸評>
カズオ・イシグロがノーベル文学賞を受賞したのは2017年であるが、2011年にこれだけの本(本邦初のイシグロ論とのこと)が出ていたことに驚くわけでおます。

amazon カズオ・イシグロ

『カズオ・イシグロ』2 :幻想の上海租界
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<絶滅寸前の満州語>
6日の朝日新聞によれば・・・
満州族は中国で暮らす55の少数民族のうち、チワン族、回族に次いで3番目に多い少数民族であるが、漢族との同化が進み、母語の消失がもっとも進んだ民族だそうです。
言語の消失は文化の消失とも言えるわけで、他国のこととはいえ、絶滅寸前の満州語の今後が気になるわけです。


9/06 消えゆく満州語守れ 中国・遼寧省で大学設立の動き より
 かつて中国大陸を支配した清朝の公用語だったが、今や絶滅の危機にある満州語を教える大学をつくろうと、遼寧省の大学教授が準備を進めている。満州語の文献を読み解ける人材を育て、まだ見えぬ歴史をひもとくのが目標だ。今月には全国の研究者を集めた会議を催し、建学への協力を訴える。

 ■人材育て歴史解明目指す
 瀋陽師範大学で満州族の歴史や文化を研究する曹萌教授(54)は3年前、遼寧省政府当局に満州語教育や文献保管を兼ねた大学の設立を提案した。満州語が消えゆく現状に強い危機感を抱いたからだ。

 曹教授は2003年から東北地方を中心に、満州族の村での資料収集や満州語を話すお年寄りへの聞き取り調査を重ねてきた。清朝前期の公文書や民間史料は満州語だけで書かれている。満州語を操れる人材の育成が不可欠と感じるようになったという。

 中国の満州族は10年の国勢調査で1038万人とされる。中国で暮らす55の少数民族のうち、チワン族、回族に次いで3番目に多い少数民族だ。

 だが、1911年の辛亥革命による清朝崩壊後は排斥を受け、49年の新中国成立後も他の少数民族と異なり自治区や自治州は認められてこなかった。80年代に入ってようやく小規模な自治県や民族学校ができた。満州語を母語にする人々はすでに高齢化が進んでいた。漢族との同化も激しく、母語の消失がもっとも進んだ民族に数えられる。2009年にはユネスコから消滅の危機にある言語に指定された。

 曹教授によると、国内で満州語を理解し、古い文献も読めるレベルの研究者は10人ほどに過ぎない。北京などに満州族文化の研究機関はあるものの、専門性の高い満州語を教える大学はほとんどないという。

 曹教授は「満州語の文献は、多くが解読されぬまま朽ちていったものも多い」とも指摘する。清朝の前身の後金が都を置いた遼寧省撫順市では、山の洞窟に満州族の古い文献や家系図などがトラック5台分ほど保管されているが、軍事的な理由などで警備が厳しい。教授は「普段は閲覧も許されない」と嘆く。

 昨年10月、教授が提案した大学設立のための調査研究費として1万5千元(24万円)の予算措置が認められた。今月20日から満州族に関係する企業家や研究者、政府職員ら120人を招いた初の会議を開き、協力を訴える。 曹教授は「満州語の継承も研究も、時間との勝負。日本の研究機関との連携も探りながら、若い人材を育て、貴重な民族文化の消失を防ぎたい」。

 ■発祥地でも継承難しく
 母語消失の危機は満州語発祥の地にも及んでいた。

 清朝の発祥地をうたう遼寧省撫順市の新賓満族自治県(人口32万人)。現在、満州族の小学校は1校しかない。校長によると、全校児童約1300人の約94%が満州族だが、「愛新覚羅」など満州族固有の姓を使う児童はいない。

 同校は1988年から、児童に満州語を教えてきた。現在も独自の教材をもとに、全学年で1週間に1回の授業を実施しているが、隣接する中学校では満州語を教えていない。校長は「継続性がない」と学習効果に限界を感じている。

 満州族の研究者、李栄発さん(67)は、同校の依頼で子供たちに満州語を教えた。昔、生きた満州語が残る黒竜江省の地方都市で満州語の基礎を1カ月間、学んだ経験を買われた。

 李さん自身、漢族の言葉「漢語」で育った。初めて出会った満州語は、自民族の言葉なのに全く理解できなかった。戦前に日本が作った満州語と日本語の辞典や、中国国内の満漢字典を使い、単語量を増やしていったという。

 90年代には、清朝初代皇帝のヌルハチが後金時代の根拠地にした新賓の城跡「ヘトゥアラ」を観光地にするためのアドバイザーに選ばれた。展示品選びやガイドの育成を任された。

 李さんらによると、満州語の母音は六つ。モンゴル語などと同じ、アルタイ語系の言語で、文字はモンゴル文字を改良し、文法は日本語にも似ている。研究者に必要な満州語能力を身につけるためには、少なくとも3年間の勉強が必要という。中国西部の新疆ウイグル自治区に住む満州族の支族・シボ族は地理的な閉鎖性などから、今も満州語を話している。

 李さんは「満州族の歴史や文化を学ぶには、満州語が不可欠だ。体系的な教育制度を設けるとともに、学習後の就職先を確保するなど、文化を守る態勢を構築する必要がある」と話した。(遼寧省撫順市=石田耕一郎)

◆キーワード
<満州族> 中国東北地方の先住民族の一つで、かつては女真人とも呼ばれた。清朝をたて、17世紀から3世紀にわたり中国大陸を支配。映画「ラストエンペラー」で知られる最後の皇帝、溥儀は日本による満州国建国に協力した。遼寧省に人口の約半数が集中し、戯曲「茶館」などの作品で知られる作家の老舎も同民族の出身。


新疆ウイグル自治区に住む満州族の支族は今も満州語を話しているそうで、状況はまだ日本のアイヌ語よりは恵まれているわけですね。
でも、満州語の継承も研究も時間との勝負とのことで・・・・待ったなしのようです。

満州は漢字文化圏に埋没しようとしているけど、漢字文化圏の外縁には 文字を持っていた突厥帝国 などがあったわけで、興味はつきないのです。

絶滅寸前の満州語 byドングリ

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<「満州国化」する日本>
 京大人文科学研究所長・山室信一さんががインタビューで「一元的な政権が米国の傀儡の性格を強めている」と説いているので、紹介します。(2014.01.10デジタル朝日から転記)
山室


 かつて中国の東北部に、13年間だけ存在した「国」があった。満州国と呼ばれたその国は、高い理想を掲げながら、矛盾と偽りに満ちていた。安倍政権の誕生から1年を経た今、山室信一さんは「いま進んでいることは、日本の満州国化だと思っています」という。2014年の日本は、あの国とどこが似てきているのだろうか

(長くなるので省略、全文は ここ )

「満州国化」する日本 山室信一2014.01.10
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【太平洋戦争入門】


洋泉社編、洋泉社、2016年刊

<「BOOK」データベース>より
満州事変からポツダム宣言受託まで太平洋戦争の全貌に迫る!15年にわたる「戦争の時代」を1年ごとに徹底解説!
【目次】
はじめに いまこそ知りたい「戦争の時代」の真実/第1章 なぜ開戦は避けられなかったのか?開戦目前!日米英中ソの思惑と世界情勢(日露戦争の勝利を列強はどう見たのか/第一次世界大戦参戦と拡大する領土 ほか)/第2章 満州事変から終戦までの15年間を1年ごとに徹底解説 1931-1945太平洋戦争の全貌(31年 満州事変、はじまる/32年 五・一五事件が起こした波紋 ほか)/第3章 建国から崩壊まで、その知られざる真実に迫る 王道楽土・満州帝国の実像(日本の大陸進出と日清戦争/日露戦争での勝利と満州への進出 ほか)/第4章 歴史を動かした日本の指導者たち 太平洋戦争人物列伝(石原莞爾/板垣征四郎 ほか)

<読む前の大使寸評>
日本はなぜ遅れながらも帝国主義を追い求めたのか? なぜ太平洋戦争開戦は避けられなかったのか?
・・・という視点で読んでみようと思うわけでおます。

rakuten 太平洋戦争入門

『太平洋戦争入門』3 :拡大する日中戦争
『太平洋戦争入門』2 :満州事変後の日中戦争
『太平洋戦争入門』1 :張作霖爆殺事件あたり
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【天子蒙塵(1)】


浅田次郎著、講談社、2016年刊

<商品の説明>より
1924年、クーデターにより紫禁城を追われた溥儀とその家族。生家に逃げ込むもさらなる危険が迫り、皇帝は極秘に脱出する。
「宣統陛下におかせられましては、喫緊のご事情により東巷民交の日本大使館に避難あそばされました」
ラストエンペラーの立場を利用しようとさまざまな思惑が渦巻くなか、日本の庇護下におかれ北京から天津へ。梁文秀と春児はそれぞれに溥儀らを助けるが──。
王朝再興を夢見る溥儀。

<読む前の大使寸評>
浅田次郎さんの『天子蒙塵(もうじん)』(講談社)の最新作が刊行され、全4巻が完結したそうだが、2016年刊の第1巻にやっとお目にかかったわけでおます。

<図書館予約:(1/24予約、2/02受取)>

amazon 天子蒙塵(1)


『天子蒙塵(1)』3 :天津の日本租界
『天子蒙塵(1)』2 :浅田治郎独占インタビュー
『天子蒙塵(1)』1 :序章の語り口
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【天子蒙塵(2)】


浅田次郎著、講談社、2016年刊

<「BOOK」データベース>より
父・張作霖を爆殺された張学良に代わって、関東軍にひとり抗い続けた馬占山。1931年、彼は同じく張作霖側近だった張景恵からの説得を受け、一度は日本にまつろうがー。一方、満洲国建国を急ぐ日本と、大陸の動静を注視する国際連盟の狭間で、溥儀は深い孤独に沈み込んでいた。

<読む前の大使寸評>
この『天子蒙塵』の4巻シリーズは副本が多いわりに予約がすくないので・・・
予約すると即、入手できるのが、ええでぇ♪、『蒼穹の昴』と比べて地味な印象を受けるのかなあ。

<図書館予約:(2/07予約、2/10受取)>

rakuten 天子蒙塵(2)


『天子蒙塵(2)』1 :馬占山が張作霖を回顧するあたり

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【天子蒙塵・第三巻】


浅田次郎著、講談社、2018年刊

<「BOOK」データベース>より
運命に導かれ、それぞれの楽土を目指せ。満洲の怪人・甘粕正彦、男装の麗人・川島芳子、欧州に現れた吉田茂。昭和史最大の事件「日中戦争」前夜、大陸に野望を抱き、夢を掴もうとする者たちが動き出す。そして、希望の光をまとい、かつての英雄が中原のかなたに探し求めた男がついに現れた。その名はー。

<読む前の大使寸評>
おお 著者の『蒼穹の昴』に摂り付いて以来、ついに「日中戦争」前夜まで辿りつくことになるのか♪

<図書館予約:(3/25予約、6/11受取)>

rakuten 天子蒙塵・第三巻


『天子蒙塵(3)』2 :ヌルハチ公神話を語る主人公
『天子蒙塵(3)』1 :ヌルハチの伝説

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【天子蒙塵(四)】


浅田次郎著、講談社、2018年刊

<「BOOK」データベース>より
満洲でラストエンペラー・溥儀が皇帝に復位しようとしている。そんななか、新京憲兵隊将校が女をさらって脱走する事件が発生。欧州から帰還した張学良は、上海に襲い来る刺客たちを返り討ちにしていた。一方、日本では東亜連盟を構想する石原莞爾が関東軍内で存在感を増しつつあり、日中戦争突入を前に、日本と中国の思惑が複雑に絡み合う。満洲に生きる道を見いだそうとする正太と修の運命は。長い漂泊の末、二人の天子は再び歴史の表舞台へと飛び出してゆく。

<読む前の大使寸評>
この本は、どうゆう訳か図書館予約システムでは借りられなかったのだが・・・
とうとう図書館内で手にしたのです、ラッキー♪

rakuten 天子蒙塵(四)

『天子蒙塵(四)』1 :冒頭の語り口

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【歴史講義満州事変】

倉山満著、ベストセラーズ、2018年刊

<「BOOK」データベース>より
満洲事変は人類が不幸になっていく始まりの大事件である。世界最強の大日本帝国を滅ぼした要因!現代日本の病巣の全てがここにあった!

<読む前の大使寸評>
追って記入

rakuten 歴史講義満州事変


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<日中戦争前夜 絡み合う思惑>
 『浅田次郎さんの「蒼穹の昴」第5部が完結』という朝日の記事を、紹介します。


(浅田次郎さんの記事を12/02デジタル朝日から転記しました)


日中戦争突入を前にした中国を描く浅田次郎さんの『天子蒙塵(もうじん)』(講談社)の最新作が刊行され、全4巻が完結した。1996年から続く「蒼穹の昴」シリーズの第5部。満州国皇帝の座に就こうとする溥儀と、欧州から上海に帰った張学良。2人が歴史の表舞台に出ようとする激動の中、絡み合う日中の思惑があぶりだされる。

 「第5部まできましたが、シリーズは続きます」。あと2部で5巻ほど、という見通しを立てている。「どこからでもいい。おもしろければ、最初から読んでいただけたら」

 「蒼穹の昴」シリーズは、西太后が権力を握る清朝末期を舞台にスタート。『珍妃の井戸』『中原の虹』と続き、第4部『マンチュリアン・リポート』は1928年の張作霖爆殺事件を扱った。第5部では、欧州に向かった張学良が上海に帰還し、刺客たちを返り討ちに。清朝最後の皇帝溥儀は、満州国で再び皇帝の座に就こうとする。関東軍では東亜連盟を構想する石原莞爾が勢いを増していく。それを持つものは世を統率する力を持つ、とされる「龍玉」の伝説も、随所に織りこまれる。

 シリーズ累計530万部超。第4部まで文庫本で10冊。第5部は単行本4冊、という破格の規模で、近代の中国と日本の分かちがたい関係を浮かび上がらせてゆく。中国には40回ほど渡った、という浅田さん。最初に取材目的で渡った20年ほど前は、いまほどの経済大国になるとは考えていなかった。「中国そのものが変わっていっている。いろんな意味で、このシリーズは早く書けません」

「人も街も画一的ではなく、なぞが多く、奥が深い」と中国を評する。中学の頃から漢文の美しい言葉にあこがれるようになり、10代の頃からこつこつと通史などを学んできた。中国出身の担当編集者は「偏らない見方で、日本と中国が描かれている。知らなかったことも多く、読みながら歴史を知る思いです」と言い添える。

■96年から刊行「シリーズ続く」「早くは書けない」
 シリーズで一貫して描かれているのは不屈の人々。波乱の人生を送った張学良は、100歳まで生きた。最新刊では「嘆く間があるのなら、どうにかするのですよ」と、溥儀を幼い頃から支えてきた人物が語る最終盤の場面が印象深い。

 そんな精神の強さは「負けず嫌い、ということで生きてきたようなもの」という自身の歩みとも重なる。
例えば、出版不況ということも安易に信じない。「時代のせいにしたら、終わりです。本が売れなくなった背景に、刊行点数が多すぎ、内容もよくない本が目立つようになったことがある。もっと、いい本をつくっていかなくては」。そのうえで「子供が最初に出合う本がつまらなければ、もう読まなくなります」と将来を見据える。

 「いい小説というものは、分かりやすく、美しく、おもしろく」と3ヵ条を示す。根っこにあるのは、小説の神様の存在を信じる思い。小説とは考えて書けるものではなく、素材そのものが落ちてくるものという。それも若いからいただけるのか、と考えていたが、「意外とジジイになっても降ってくることが分かりました」と明かす。

 もうすぐ67歳。「贈りものを受け止められるよう、一定のテンションに張り詰めていく努力はしております」(聞き手・木元健二)


日中戦争前夜 絡み合う思惑 2018.12.02

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<火の鳥 54>
このところ新聞のスクラップとその記事のデジタル保存に勤しんでいるが・・・

なにしろ、コロナウィルス対応の自粛で読む本に事欠いてきたので、連載中のこの「火の鳥」を読んでみようかと思い立ったわけでおます。


デジタル朝日の記事をコピペしたので見てみましょう。

2020年5月23日 火の鳥 大地編:54 より


〈四章 東京 その七 赤い夕日の満州国〉の続き。要造は、火の鳥調査隊の4代目の隊長として、保の息子で陸軍少尉の緑郎を指名。家庭内のゴタゴタもあって、緑郎を自分と重ね、思い入れを強めるのだった。緑郎がタクラマカン砂漠に向かった後、石原莞爾、山本五十六とともに要造は「鳳凰機関」として、相談を重ねる。一方、日本国内では、軍部や右翼団体によるクーデターやテロが相次ぎ、不穏な空気が漂っていた。要造の継母・雪崩も標的となる。

火の鳥 53

この連載小説の背景ともいえる満州に関しては浅田次郎さんの 日中戦争前夜 絡み合う思惑 がお奨めです。
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<『満州国のラジオ放送』>
図書館に予約していた『満州国のラジオ放送』という本を、待つこと3ヵ月ほどでゲットしたのです。
ぱらぱらとめくってみると、やたら箇条書きの多い本で読み物というよりは論文みたいで・・・やや読む気が失せるわけです。


【満州国のラジオ放送】


代珂著、論創社、2020年刊

<商品の説明>より
満州国のラジオ放送の実相に迫る。
本邦初公開の資料なども駆使して、満洲国でのラジオ放送内容、番組構成、機能と効果、文化形成に対するラジオ放送の影響などを検証。
メディアとしてのラジオの役割を当時の文化状況に迫りながらラジオ放送の機能とその効果の検証を試みている。

<読む前の大使寸評>
ぱらぱらとめくってみると、やたら箇条書きの多い本で読み物というよりは論文みたいで・・・やや読む気が失せるわけです。

<図書館予約:(2/26予約、5/20受取)>

amazon 満州国のラジオ放送

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