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2016.12.02
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カテゴリ: 歴史
図書館で『東アジア「反日」トライアングル』という本を手にしたのです。
朴大統領が辞意を表明し、日中韓サミットも遠のく感があるのだが・・・
この際、滞韓歴6年の古田さんの目を通して、中韓を眺めてみたいわけです。




反日

古田博司著、文藝春秋、2005年刊

<「BOOK」データベース>より
中華思想の本家・中国。小中華の韓国。遊撃隊国家の北朝鮮。彼らの「国是」である反日の起源をたどり、各国の主張を実証的に説得力をもって論破。東アジアに共生共存の可能性をさぐる。

<読む前の大使寸評>
朴大統領が辞意を表明し、日中韓サミットも遠のく感があるのだが・・・
この際、滞韓歴6年の古田さんの目を通して、中韓を眺めてみたいわけです。

rakuten 東アジア「反日」トライアングル


第5章「永遠の東アジア歴史論争」から、一向に噛み合わない日韓の歴史認識を見てみましょう。
p99~101
<存在しなかった和解の儀式>
 筆者は2003年の3月から2年間、日韓歴史共同研究委員会のメンバーであった。将来の「共通の歴史認識」に資す云々ということで、日韓の研究者が集まり、あれこれと議論をしたのだが、その研究協力者に神戸大学教授の木村幹氏がいて、最近氏の『朝鮮半島をどう見るか』(2004年)という本を読む機会があった。

 氏は、じつは私が、『韓国学のすべて』という本を15人の研究者とともに作ったときのメンバーの一人でもあり、30代の若手の気鋭で、比較政治学が専門である。その彼の本を読み、はたと感ずるところがあり、以下まずそこから述べたいと思う。

 この本の面白さは論旨がきわめて明解なことである。例えば、現在日韓では、共通の歴史認識とか言っているが、彼は、「かつての宗主国とかつての植民地の間で『共通の歴史認識』などは存在しない」と、はっきり言い切る。そう言われてみないと気がつかないが、たしかに本当にない。つづけて、

 「にもかかわらず、ほとんどの旧宗主国と旧植民地との間で、かつての植民地支配やそれにまつわる『過去』が今日、政治的、社会的問題になることはほとんどない。世界の多くの国々の間では、日韓の間で言うような意味の『過去』の問題が清算などされていないのに、現在の友好的関係を築き上げるうえで大きな障害とはなっていない」というのである。

 では日韓では、なぜそういうことが問題になるのか。
 そこで木村教授は、過去に日韓の間に和解の儀式がなかったということが問題の種なのだという。例えばイギリスとインドとの間ならば、インド人が戦って、最後にはイギリスの軍隊を破り、そしてイギリス側は敗北を認めざるを得ないような状況になる。そして英印両者が一堂に会し、初代インド首相ネルー側とインド総督マウントバッテン卿側が相対し、ネルーが新閣僚の名簿をマウントバッテンに渡し、そして共に祝杯をあげながら、お互いを褒めたたえ合うというような儀式があった。これが日韓の場合にはなかった。そういう和解の儀式がなかったということが問題なのだと指摘するのである。

 なぜなかったかというと、「原因は朝鮮半島が朝鮮半島の人々の力によって解放されなかったことにある」。彼らが戦って日本を破ったわけではない。日本は連合国によって敗れたわけであって、朝鮮によって敗れたわけではない。まことにそのとおり、そう言わざるを得ない。したがって、和解の儀式がつくれなかったのだというわけである。

 誤解のないように付け加えれば、戦った人が全くいないわけではなかった。北朝鮮の政権を樹立した人々のなかには、日本に対しゲリラ戦で戦った経験を持つ人たちがいた。他方、南の政府を構成した人たちは、日本と全然戦っていない。両国とも、「反日」は国是であり、肇国の礎なのだから、当然日本と戦っていないと正統性に問題があるわけで、それを韓国人たちは薄々知っている。


日中戦争時の中韓の交戦経緯や臨時政権を見てみましょう。
p79~81
<正面から戦わなかった中国共産党>
 1937年、日本は盧溝橋事件を契機に中国の国民党政府と交戦状態に入り、以後8年間にわたって日中戦争が継続された。

 華北では、37年7月に北京、8月に張家口、9月に保定、10月に石家荘、11月に太原、12月に済南が陥落した。こうしたなか、37年12月には、北京に王克敏を行政の長とする中華民国臨時政府が設立された。華中と華南では、37年8月に上海戦が始まり、11月の日本軍杭州湾上陸を経て、12月に南京が陥落し、38年3月には、南京に梁鴻志を行政の長とする中華民国維新政府が誕生した。

 38年5月には徐洲、6月には開封、10月には漢口、広東が落ち、翌39年3月に南昌、11月に南寧が占領され、40年3月30日には、汪精衛が迎えられ南京国民政府が誕生した。日本軍に追われ、敗走して重慶に拠った蒋介石の重慶国民政府は、この日南京国民政府首脳陣の逮捕令を公布した。

<全く戦えなかった韓国亡命政権>
 さて、以上のような日本の近代史が今、韓国や中国の非難を浴びているのである。日本が朝鮮を植民地化し、中国に侵略したことは乱暴であったが、その事実があったこと自体は否定することができない。しかるに現在韓国がめざしていることは、日韓併合に関わる協約を国際法的に不法として、植民地の存在自体を否定することであり、歴史教科書において、大韓民国臨時政府(亡命政権)が日本と戦ったという、事実に合わない、彼らのあらまほしき「正史」を喧伝することである。

 実際の亡命政権は、1941年に蒋介石の国民党政府により光復軍の指揮権を取りあげられ、金元鳳の朝鮮民族革命党との合同にも失敗し、頼みの金元鳳の軍隊である朝鮮義勇軍は大部分が延安に移動してしまい、日本の降服後は急速に統率力を失い、事実上の解体状態に陥ったのであった。

 中国大陸にしても、日本軍主力と正面から戦場で戦ったのは蒋介石の国民党であり、共産党ではない。しかし中国がめざしていることは、韓国と同様に歴史上の事実を検証することなのではなく、自分たちの「正史」に従わない日本や台湾に、道徳的な劣性のレッテルを貼り付けることなのである。

 日中戦争の個々の事実、たとえば中国共産党が唯一日本に誇れる、1940年の華北「百団大戦」の実際を云々することではなく、当時の南京で30万人の大虐殺が行われたと誇大宣伝することにより、いかに日本が道徳的に禽獣に近いかを主張することに、当初より目的が絞りこまれている。

自分たちの「正史」が絶対なのか・・・・
事実検証もへったくれもないわけで、これが彼の地の歴史認識なんでしょうね。

『東アジア「反日」トライアングル』1





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Last updated  2016.12.02 08:12:19
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