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2016.12.02
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カテゴリ: 気になる本
図書館で『東アジア「反日」トライアングル』という本を手にしたのです。
朴大統領が辞意を表明し、日中韓サミットも遠のく感があるのだが・・・
この際、滞韓歴6年の古田さんの目を通して、中韓を眺めてみたいわけです。



反日

古田博司著、文藝春秋、2005年刊

<「BOOK」データベース>より
中華思想の本家・中国。小中華の韓国。遊撃隊国家の北朝鮮。彼らの「国是」である反日の起源をたどり、各国の主張を実証的に説得力をもって論破。東アジアに共生共存の可能性をさぐる。

<読む前の大使寸評>
朴大統領が辞意を表明し、日中韓サミットも遠のく感があるのだが・・・
この際、滞韓歴6年の古田さんの目を通して、中韓を眺めてみたいわけです。

rakuten 東アジア「反日」トライアングル


中華思想のなんたるかを見てみましょう。
p28~32
<東夷倭人の非礼>
 東アジアは儒教文化を分有してきたといわれているが、古来、儒教の何を誇ってきたかといえば「礼」というものなのである。「礼」とは、日本でいうお辞儀やお礼のことではなく、彼らが道徳的と見なす行儀作法や行動規範のことを指している。

 たとえば、儒教では火葬してはならない。でも日本ではする。同じ氏族同士では結婚してはならない。でも日本人はイトコ婚をする。男女の混浴などもってのほかだが、日本の温泉には平然と混浴と書いてあるし、江戸時代には銭湯まで混浴だった。このような「礼」外れは、日本人の道徳性の欠如を示すものであり、ゆえに「東夷倭人」と言われてきたのである。

 そこで道徳的に優位に立つと考える彼らは、日本に対して何を言っても、何をやってもいいという志向性を本来的に持っている。これを道徳とは区別して「道徳志向性」と呼んでおこう。「道徳志向性」さえあれば、これを武器にして逆に日本を押さえ込み、領土問題や天然資源問題を自己に有利に展開することができる。
(中略)
<噴き上がる中華思想>
 そしてこの中華思想の上に近代ナショナリズムが載り、二重構造となっているので、話はさらに厄介なのである。古層の中華思想が上層のナショナリズムと共振しあい、「打倒小日本」「愛国無罪」のかけ声となって噴出する。その意は、大中華から見て野蛮な小日本を打ち懲らす愛国的ナショナリズムならば何をやってもかまいません、ということなのである。

 このような精神を、実は筆者は1980年代の韓国ですでに見ている。今日、資本主義の近代化の道を歩み出した中国は、当然資本主義の先輩である韓国よりはおくれている。物質文明では10年、精神文明では20年ほどの格差があるだろうか。韓国ではちょうど20年前の1980年代が反日ナショナリズムの最盛期であった。筆者は80年から86年まで韓国の大学の日本語教師として滞在し、そのうち4年間は韓国国営放送のKBS日本語講座にも出演していた。ちなみに、当時このテレビ放送は、視聴率で毎回30%を超える人気番組であった。

 国民統合の国家主義ナショナリズムには仮想敵が必ず要る。韓国人にとって、かつての日本のロシアにあたるそれが、すなわち日本であった。酒場で日本語を話していると、灰皿や特大マッチがわけもなく飛んでくる。なぜか分からぬうちに、酔客に殴られたことがいく度かあった。

 大学に行けば学生たちが、「日本文化を教えるな、日本語だけを教えろ」と無理難題をふっかけてくる。日本の野蛮な文化など習いたくない、そんなものは韓国から流れ出ていった亜流が、という。日本のテレビでも彼らの言語の語学講座が始まろうとしていたときには、朝鮮語か韓国語かの名称問題でNHKがもめていた。

 きっと喜ぶだろうと思えば反対で、その報道を聞くや、学生たちは「名前を韓国語講座にしろ」と喚き立てた。筆者が「君たちの国が強くなれば、日本人も自然と韓国語と言うようになるよ」と言うと、彼らはにわかに怒り出し、全員に授業をボイコットされてしまったこともあった。しかし事実、後に一般には韓国語と呼ばれるようになったではないか。
 前の晩に、心に残る反日番組があったりすると、授業中にもかかわらず次々に手を挙げてきて、感想を求められることがあった。下らんなどと言おうものなら、またボイコットである。反日には日々苦しめられた。そしてこのナショナリズムの下層にも、あの中華思想があった。

 これが底にあるものだから、日本人も野蛮人の仲間であり、テレビの歴史劇などでは変なちょんまげを結って、刀を身体と平行にさした奇怪な侍が出てきて、むやみに人を斬り殺した。そして意味もなく腹切りをしていた。82年に、日本の歴史教科書が「侵略」を「進出」に書き換えたという誤報記事が韓国に伝えられると、すなわちデモとなった。それから4年ごとの教科書改訂のたびに、街は狂乱の巷と化す。要するに、今の中国と同じような状況に当時の韓国はあったのである。

筆者が韓国で過ごした80~86年頃は、日本人というだけで殴られることがあったようですね。
大使が韓国出張で明け暮れた06~10年頃は、街中で日本人という理由で嫌な思いをしたことは皆無であり、旅行者ベースでは日韓友好は進んでいたのです。
でも、この2,3年の日韓(日中も)のムードは最悪である・・・はてさて?

著者は「道徳志向性」と名づけているが・・・
中韓が依拠する儒教的規範とか徳治主義は、今日では欺瞞に堕しているというか、破綻しているわけですね。





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Last updated  2016.12.04 01:25:33
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