Eくんとの日常

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May 26, 2006

(6)

テーマ：子どもたちの日常・子どもとの日常～障害のある子も無い子も～(505)

カテゴリ：発達障害関連

情緒クラスに入っています。
私は，ふだんは知的特学の＊＊学級にいて，A君（2年生）の学習指導のお手伝いやトイレの世話などをしています。
一日のうち，＊＊学級では三人（2年生A君，3年生Cちゃん，4年生Dちゃん）の分の時間割があり，ほとんどが三人共通の時間割で，一部だけ，親学級の交流に行く時間がそれぞれ決まっています。
Dちゃんは体育・英語・音楽・総合それに校外学習などは親学級に行きます。
Cちゃんは，英語と音楽と総合だけ行きます。
A君は，今年から英語と音楽だけ行きます。

自閉っ子Eくんは，生活と音楽だけ親学級に行きます。
逆に，Eくんが知的特学クラスの方にやってきて，一緒に過ごす時間もあります。
体育の授業は，A君，Cちゃん，Eくんが合同で授業を受けます。
＊＊学級の生活単元の時に，学校の畑や花壇で作業をする時など，Eくんも加わります。

私は，A君が親学級に行くとき（英語と音楽）と，Eくんが音楽で親学級に行くときに，一緒に付いて行きます。

（その他，普通学級B君の体育・生活などで外に出る時，音楽室や図書室など階段を上がっていくとき，校外学習の時などと，各休み時間，掃除の時間にはB君に付いています。）

自閉っ子Eくんは，ほとんど発語がありません。
いくつかの単語が言える程度。
「ママ」「あれ～？」「おっとっと」「バイバイ」「ガオー」くらいは，はっきり言えます。
でも，こちらの言っていることはほとんどわかっているんじゃないかな？

たとえば，
「鼻が出てるからティッシュで拭いて！」
と言えば，自分のズボンの後ろのポケットに入っているティッシュを出して鼻を拭きます。

情緒のクラスで過ごしているときは，担任の先生が学習指導（だいたい算数と国語）をしています。
気分が乗らないとなかなか進まなかったり，脱出を図ろうとするようです。
そう言うときは，担任の先生も追いかけて「ダメ」と言うことをはっきりと言って連れ戻します。

さて，唯一，Eくんと私だけの関わりとなる音楽の交流授業。
1年生の親学級の教室に，入る事ができません。
前回も，廊下に椅子を置いて，廊下で授業を聞きながら参加しました。
その時も，最初2～3回，自分の教室に戻ろうと，階段の方に向かって猛ダッシュ！したところを，かろうじて追いついて，やっとのことで連れ戻しました。
その後は，横に並べていた椅子を，Eくんの座った正面に向かい合って私が座るようにして，何とか最後まで座って，教室の歌声に合わせて手拍子したり，カスタネットをたたいたり，手遊びのようにして過ごしました。

今日も，音楽の授業。
最初は，やっぱり猛ダッシュで脱走・・・
今回は，自分の教室ではなく，開いていた職員室のドアから入って突き当たりでやっと捕まえました。
担任の先生もちょうど心配して様子を見に来てくれたところだったので，一緒に親クラスの前に戻りました。
その後は，脱出しそうになるのを必死で押さえながら，教室の歌に合わせて誘い，なんとか椅子に座って過ごすことができました。
ある程度脱出を試みてから，最後には落ち着くようです。
教室の後ろのドアの外に椅子を置き，廊下から中を見ながら授業を受けました。
先生が黒板に字を書くたびに，じーっと見ていたり，クラスの子どもたちが歌うのを聞いているようでした。
私は，Eくんの手を取って一緒に手拍子したり，カスタネットをたたいたり，歌ったり・・・
（Eくんは歌えませんから・・・）

最初の授業でやったページしか開かなくなっていて，違うページに進んでいるのに，どうしても前にやったところしかあけません。
カタツムリのイラストのあるページ（童謡の「かたつむり」の歌が出ているところ）を開いたら，思い切り目を閉じてしまいました。
どうも，そのカタツムリのイラストが怖かったか気持ち悪かったようです。
「うみ」の歌のページだけは，開けました。
青い海と青い空だけの写真のページだったので，落ち着いていられたのかもしれません。
歌に合わせてカスタネットを（リズムはともかく）たたいたりしながらも，時々顔を私のひざの上にうずめていたのは，泣きたいのをこらえていたのか？疲れたのか？
そんな時は丸くなった背中をしばらくさすってやると，突然顔を上げて復活します。
自分から気持ちを言えないだけに，何を感じているのか・・・？
きっと，我慢していることがたくさんあるんだろうなあ・・・
教室に入ってみんなと一緒に座れる日は，いつやってくることでしょう・・・・？

私とEくんが廊下で椅子に座っているのが，知的クラス＊＊学級のドアから見えるために，A君が時々こちらの様子を見ているのがわかりました。
A君は，Eくんのことを年下だとわかっているようで，EくんがA君の邪魔をしても，文句を言ったり意地悪したりすることは全くありません。
むしろ面倒を見てあげようと言う雰囲気さえあります。
それでも，やっぱり気になっているのは確かなようです。

今日も猛ダッシュ2本したから，治りかかった筋肉痛がまた追い討ちかけられたような気が・・・・

日記背景クローバー素材：季節の窓さん

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Last updated May 26, 2006 05:09:21 PM
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■コメント

Re:Eくんとの日常(05/26)

自閉症児の母さん

交流授業で親学級の教室に入れない・・・・
重度の自閉症の生徒をみてますが、上手にサポートすれば教室に入ることはわりと簡単にできると思います。
負の要素があるのか、介助の仕方を見直してみてはどうでしょうか。
廊下にイスを置いて授業を受けさせたのですか。
最初にそうしてしまうと、そこで授業を受けるという間違った刷り込み（習慣）ができて、紛らわしいと思います。
本人が混乱したければいいなと思います。
自閉症児には、不快な音域があり、無理に同じコトをさせると苦痛を感じ、トラウマになったりもします。
大切なことは、一緒に歌ったりすることではないのです。
＞疲れたのか？
これも違うと思います。
生徒の心に寄り添った指導をすれば、脱走は減ってくると思います。

(May 26, 2006 06:49:19 PM)

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Re[1]:Eくんとの日常(05/26)

ポンチョ♪ さん

自閉症児の母さん
ありがとうございます。
最初の頃は，朝の会など教室に入っていたそうです。（朝は担任の先生と一緒で）
ところが最近は，朝の会でも入れなくなっていて，その状態になってから音楽の授業が始まったのです。
音楽の授業の最初の時に，教室に入ってからかなり抵抗し大声で泣いたので（その時は担任の先生が一緒でした）無理に教室に入れるよりは，ということで，先生が椅子を廊下に用意してくれたのです。
廊下の椅子の場所も，少しずつ教室に近づいて座れるようになっています。
きっと周りにはわからない何かが教室内で変わったのかな？と思っていますが，それが何かはわかりません。
朝の会で何かがあったのかもしれないし。
生活の授業でも入れないようです。
（生活の時は担任の先生が付きます）
音楽の方がまだ自分から教科書とカスタネットを持って教室まで向かうので，少しずつ行く気になってきていると言うことろです。
音楽自体は好きなようです。

前回は3回ダッシュしたところが，今回は2回で済み，その後は落ち着いていたので，だんだん回数が減っていけば良いなあと期待しています。
(May 26, 2006 07:40:55 PM)

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私だったらどうしたかなーって考えてしまいました

dola10 さん

私がE君の親だったら、どうして欲しいと言ったかな？また、E君はどうしたかったのかな？と、色々頭をめぐってしまいました。

正直、うちの息子の対応で、幼稚園やお教室に色々注文をつけたいといつも思っています。それは、障害児対応マニュアル的？それとも、母の勘？・・といえば、やっぱり「母の勘・経験」だなーなんて。

コメントの中にあった「大切なのは、一緒に歌ったりすることではないのです」というのを読んで、自分がわからなくなりました。
？？え、何？って。
（私、アホな母ですけど・・では、何を目標に、どうしてあげるのが大切なのかな？・・・）
私だったらどう考えた？
歌が好きなら、やっぱり一緒に歌って欲しいって願っただろうな？先生に「この子歌は好きなはずなんです」って言ったかな？
それとも・・それとも・・。
確かに、母の勘や経験、障害特有の対応方法って、大きいかもしれないけれど・・、”私の思った事が多分一番”って思っていた私の考え方は、子供に対しても、周囲にも、傲慢だったなーと、ふと思いました。
先生や周囲の人と、一緒に考える姿勢がなければって。。。有難うございます。
母は、一番わかってはいるのかもしれないけれど・・。気持ちと愛情だけでも解決できない問題もあるし、勘や過去の経験だけでも解決できない時もある。息子や障害にばかり気を向けず、もっと手助けして下さる方と一緒の気持ちで寄り添わなければ・・って、再度、考えさせられました。
ありがとうございました。

ポンチョ♪さん、こういうお仕事されていたんですね。勉強になります。 (May 26, 2006 08:14:46 PM)

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Re:私だったらどうしたかなーって考えてしまいました(05/26)

ポンチョ♪ さん

dola10さん
ありがとうございます。
一人ひとり違うし，同じ子どもでも，その時その時で違うので，様子を見ながら・・・ですね。

音楽と生活科，それから朝の会や行事などで親学級とできるだけ交流させたいと言うのは保護者からの要望です。
音楽が好きと言うのもお母さんから聞いています。
音楽に合わせて，手でカタツムリの形（グーとチョキを組み合わせて）にしたり，うさぎの耳を手で頭につくったり，鳥の羽ばたくマネをしたり・・・教室の子どもたちと同じようなしぐさはしながら過ごしました。
最初は手を添えてあげると，あとは自分で手を動かしてマネをします。
やり方はわかっているし，見て真似することもできます。
担任の先生は，
「授業の最初は何が起こるかわからないから嫌なんだろうね」と言っていました。
授業の前にやる内容を教えてもらえるとありがたいのですが・・・
これは親学級の先生にお願いしないと・・・でも，その前に担任の先生ともう一度話してみます。

Eくんは，体に触れられることを嫌がらないのでそれだけが救いです。
教室で本を読んであげるときなど，私のひざの上に座ってきて，抱っこして読むことがあるくらいです。
不快な音域や，窓の外の光や，匂いなど，どれが原因かはっきりわかれば良いのですが，なかなかわかりにくいので，手探り状態です。
好きな音楽を通して，少しずつ楽しい体験を重ねて行ってくれたらいいなあと思っています。
（体育館でやった「ロンドン橋」にはちゃんと参加できましたから）
(May 26, 2006 08:30:17 PM)

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音楽室から脱走！？

なんばっち１９７１さん

う、ウチのS君やんか（苦笑） (May 27, 2006 07:01:49 PM)

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いえ，普通の教室ですが・・・

ポンチョ♪ さん

なんばっち１９７１さん
親学級の教室なんです。
音楽室での音楽はまだ経験していません。
健康診断のときと学校探検のときに入ったけど，音楽室は大丈夫でしたね・・・

教室にいったい何が・・・・？

(May 27, 2006 10:01:26 PM)

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