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[5日(水)の分その1]
この日は,町内小中学校の特学(知的クラスと情緒クラス)が合同で校外学習に出かけました。
今までは,私の担当のA君は,いつもお母さんが付き添ってくれていたので,私はこう言う場合,学校に残っていました。(もう一人の担当の普通学級のB君もいるし)
ところが,今回は,A君のお母さんの都合がつかず,お母さんはA君を休ませようかとも思っていたようでした。
でも,担任のO先生が,せっかくだからA君も連れて行ってあげたい,と言うことで私の都合が良ければ私に付いて行って欲しいと言われたのでした。
ちょうど,水曜日はおばあちゃん(義母)がデイサービスで一日いません。
お昼の仕度に帰る必要が無いので,大丈夫!と言うことになりました。
普通学級B君の担任の先生も了承してくれて,私が付き添う事になったのです。
去年の合学では,A君は,郡内の特学の子どもたちの中でも特に目立った存在だったそうです。
バスの中でもじっと座っていられず,動きまくり叫び(大声でしゃべる)まくり,通路に寝転んだり・・・
会場でもかなりやりたい放題で,いくら特学の子どもたちの集まりと言っても,そこまで凄まじい子は他にはいない!と言われたらしく・・・
(まあ,想像は付きます・・・)
それに,まだ大の方がトイレでできないと言うこともあって,やっぱり一人付きっきりになる必要があるわけです。
私としても,バスで隣に座らなくてはいけないし,かなり覚悟して行きました。
行きのバスの中では,前に座った同じクラスのDちゃん(4年生)を巻き込みながら,ずっと手遊び歌などをして過ごしました。
こう言うときは,保育所での経験がすごく役に立ちます。
ぐーちょきぱーで・・・♪
や,
三匹のこぶたの・・・♪
とんとんとんとんドラえもん・・・♪
など。
でも,A君の場合,キャラクターの名前とか,物語の内容などがわかっていない様子で,ドラえもんや三匹のこぶたは,反応が薄かったですね~。
「ぐーちょきぱーで・・・」を繰り返しと言う感じ。
「ちょき」がうまくできないA君なので,その都度「ちょき」の指を作る練習もしつつ・・・
続けて「ぐーちょきぱー」を順番に出すということも,まだ難しくて,どうしてもグーとパーだけだして,難しいチョキは飛ばしてしまいがちでした。
まあ,そんなことに集中させながらだったので,行きのバスの中ではわりあいおとなしく自分の席に座っていて,他の学校の先生方が
「A君お兄さんになったね~!」
とびっくりしていました。
が,目的地に着く直前に,かすかではありますが,何やらぷーんと臭った瞬間があったのです・・・
嫌な予感が・・・
・・・・・・的中しました・・・(ーー;)
目的地の最初の見学場所で,トイレに行って見たら,やっぱり!
パンツが汚れておりました・・・
幸いその時は,男子トイレに他に誰もいなかったので良かったのですが,こう言う時,だんだん学年が上がって行くに従って,女子トイレに入れるわけにも行かなくなるし,難しい問題です・・・
さて,最初の見学先は,しょうゆ工場。
千葉県ならでは!なのです。
ま,しょうゆのできるまでと言う説明を聞いても,なんだか実感がわかないでしょうけれど,しょうゆを作っている工場内の独特の匂いなどは体験できたと思います。帰りにはおしょうゆのお土産つき。(*^^)v
次は,水族館。
A君も,水槽の中の魚やカニには反応していました。
ただ見て通りすぎるだけでは,意味が無いので,その都度,
「ほら!この魚の口を見て!ぱっくんぱっくんて動いてるね~!大きな口だね~!」
などと,それぞれのところで興味付けをしながら,一緒に驚いたりウケたりして周りました。
目の前に見えるから,まだ良かったのかな?
その後,イルカのショーを見ても,あまり反応なし・・・
他の子どもたちは,ジャンプしたり芸をするイルカを見て,驚いたり歓声を上げたりしていたのですが・・・
それでも,今まで「ぺんぎん」の絵や写真を見せて
「これは何?」
と聞くと
「あ い(ひ) る」(あひる)
と答えていたA君でしたが,水族館に入る前に外にあったオブジェのペンギンを見て「うさぎ」と言った時に「ぺんぎん!」と何度か教えたためか,本物を目の前にした瞬間は「ぺんぎん!」と即答できました!
今までわからなかったことが,初めてわかった(つながった)瞬間でした。
お昼を食べ終えて,バスがでるまでの自由時間に,他の子どもたち(親子で来ていたので)は,お土産コーナーでそれぞれ物色していたのに,A君はお土産屋さんには全く興味を示さず,ひたすら太鼓のゲームの前で,バチを持ってたたいていました。
物に対する執着心が見られません。
友達に自分が遊んでいるおもちゃを貸してと言われても,何の抵抗もなくすぐに貸すことができるのですが,それも,物への愛着や執着が無いためなのでしょう。
その代わり,物を大事に使うとか言うことができず,友達のものでも自分のものでもかまわず,台無しにしても全く意に介しないと言う感じ。
担任の先生は,
「きっとそこまで成長していないんでしょう」
と言っています。
これからの成長に期待したいところです。
それでも,帰りのバスでは失敗する事も無く,多少飽きてきた様子でしたが,途中から担任の先生の隣に座らせられて,緊張したせいか,ずっとおとなしく座っていられました。
(やっぱりボスに対しては抵抗できないようで・・・)
あいにくの雨の中でしたが,学校には予定通り3時頃到着しました。
到着直前に,はっち☆からメールが入って,駅に3:20に着くと言う連絡。
私は,バスを降りてから一足先に帰らせていただき,駅に直行しました。