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『相性』1.15.2007(Mon)BV:大岡さん、仲田さん、樋口さん、福田さん 先日大学のクラブのOBで呑んだ。俺は熱が出て、終始烏龍茶だった。 その話しが尾図からBVに伝わっていた。 そのため、体は大丈夫かという声が飛び交った。 酒を呑まなかったくらい体が悪かったと思ってしまったのだろう。 俺だってそんな事はある。 では、スタートはバドワイザーで。 ところで福田さんの所(ちょっとあやしいところ)にも犬がやって来た。生後2ヶ月。 かわいい盛りで、やんちゃな盛り。 何でも、もう「お座り」をするそうだ。 果たしてナッツはどのくらいでやっただろうか。 福田さんのところは今年にやって来たから、2週間くらいでできる事になった。 「おおー」である。 ナッツは「お手」の練習中だが、なかなかうまくいかない。 根気よくやって、なにか他に芸を覚えさせねば福田さんとこの犬にバカにされる。 そんな話をしていたら、仲田さんから「犬にも相性があるのか」と質問が来た。 それはあるだろう。 現にナッツは、仲良く鼻を突き合わせる犬もいるし、ナッツに吠え立てる犬もいる。 俺の感だが、同じ犬でも流れが違うのではないかと思う。 と言うのは、犬のおおもとがいた。大体5000年以上前に。そいつがいつの間にかいろんな種属に分かれた。たとえば、オオカミや、キツネ、タヌキ、ジャッカル、コヨーテ、リカオンやヤブイヌなんかもそうだ。その先にイヌがいる。 イヌは人懐っこいオオカミ同士を交配させているうちにできた人工的な突然変異で、なおかつ人間生活で生きていく体になっていったと思う。 もちろん、気候や風土、食べるものによって体型や毛の長さ、耳の形、口の長さが変わっていった。 そんなやつらはイエイヌと呼ばれる種類に入る。今俺たち人間がペットとして飼っている犬だ。 ところで、オオカミとオオカミが山の中であったらどうだろうか、すぐには喧嘩にはならない。多分同じもの同士と言うものが働いて臭いを嗅いだりして探り合う。そして、主従関係を感じたりする、雄雌であればつがいとなる。 しかし、これがオオカミとキツネであれば、喧嘩になるか避けてしまうだろう。それはきっと何か同じもの同士である事を感じる事ができないからだ。 たぶん、俺たちが飼っている犬もキツネ系の奴とか、オオカミ系の奴がいて、オオカミ毛とキツネ系は仲が悪い。オオカミ系同士はすぐには揉め事が起きないのではないか。 ナッツは、レトリバー系の犬とは相性が悪い。しかし、シェパードやハスキー系の犬とは馬が合う。 よくよく考えると、ナッツは水が嫌いで芝生や土が好きだ。 という話を今晩はした。 その後大岡さんと、11月になくなったおばさんの家の整理をしていたら「お宝」がずいぶん出てきた話をしたくらいだ。 今晩はバドワイザー三本にしといてやる。 GoodNight 『短大』1.17.2007(Thu)BV:馬尾さん、仲田さん、樋口さん、福田さん 先週から体の調子が悪かった。今週もそれを引きずっている。 そんなわけで、今晩もズブロッカ二杯だけにしてみる。 入るなり仲田さんがカクテルを創っていた。といって、カウンターに誰か座っているわけではなく、カクテルを考え中だ。 この場合は新作なので、この「創る」という文字を使う。 ラウンジのお客様がゴードンというジンを使った強いカクテルを頼まれたそうだ。 いろいろ考えて、BOLSのブルーを使った奴と、XRATEDを使った2種類を試していた。 俺はBOLSの方が、ラウンジのガラス越しに見える夜景にあっていると思った。 ブルーと言っても、紫っぽくなる。 今晩は11月に亡くなったおばさんの家をどうするかについて、話してみた。 おばさんの家は仲田さんが卒業した短大のすぐそば。歩いても5分程度。 誰も住む人がいない、しかしもうぼろぼろである。人に貸すにしろ、立て直さなければならない。また、大宰府という土地はさすがに通勤には向かない。それは観光地となっていることと、交通の便が悪いから。 おばさんの家から最寄の私鉄までは歩いて15分から20分。そうなると、仲田さんが卒業した短大の学生さんに貸すのも手である。 例えば、四人で借りるとか。 そりゃ安上がりだ。 もちろん、例えば、一人月3万円で12万円。 ちなみに、大宰府の一戸建てを月12万円は高い!。 大宰府あたりだと、10万円くらい。 でもアパートの3万円となると、1Kでお風呂とトイレが一緒だろう。 それが、トイレは別、お風呂は広い。 その上、ガス台だって2つあって、つくりは4LDKあたり。 掃除は交代で。 ご飯を作るのも交代でもかまわない。 なんとなく、アメリカの学生のルームメイトみたいだ。 庭なんか無しで、駐輪場だけにすると、モット広く作れるし、二階建てにすりゃ、6LDKや7LDK位はできる。 そうすると、3万円で6人なんら18万円でローンも払える。 「う~ん」と言いたいところだ。 ちなみに、仲田さんは短大から20分くらいのところの寮にいたそうだ。 おばさんが、亡くなってまだ2ヶ月もたっていないのにこんな話は不謹慎ですね。(えへ) ちなみに、俺は毎週のようにおばさんの家に行って掘り出し物を探している。 先日は木製の火鉢や掛け軸が見つかった。しかし、その掛け軸はあまり値打ちが無いとのこと。 それと、明治天皇の写真が出てきた。 それに、古い古銭。と言っても昭和30年代のもの。もちろん100円札も。 次は何が出てくるか、楽しみだ。 また、おばさんが着ていた服をどうするか今悩んでいる。周りのものは、廃品回収が手っ取り早いといっているが・・・ なんか・・・ もらってくれるところとか、ないか探している。 さて、二杯呑んだから、そろそろ帰る。 GoodNight
2008.01.19
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『残念』1.8.2007(Tue)BV:馬尾さん、仲田さん、樋口さん、福田さんGuest:小志摩さん 今日は、先日の新年会で仲田さんの鼻の穴に指を突っ込んだことを謝りに来た。 酔った勢いで、思いっきり指を突っ込んだ。それも人差し指と中指、もちろん片方に2本突っ込んだのではなく、それぞれだ。 この話をしたら、仲田さんは「も~」と言っていた。 なんとなく、家でナッツをいじめている感覚でそんなことをやってしまったようだ。 俺は仲田さんはペット並みに扱ってしまったようだ。 でも「も~」と答えるくらいだから、ペットよりも家畜かもしれんな。 ところで、BlueVelvet日記を読んだ方ならば、覚えているかも知れないが・・。 俺が「あなたの夢は何ですか」と尋ねられて答えられず、逆に尋ね返すと、「いつもわくわくしていたい」と答えた方。 その方が今晩はいらっしゃった。 俺が帰ろうかとしたときに、入ってこられたようで俺は気がつかなかった。 俺が席を立つとすぐ後ろにいらっしゃって、「コンバンハ・・」と。 久しぶりにお会いした小志摩さんは痩せていた。そのせいか、なんとなく若くなっていた。 酒もタバコも女もやめたそうだ。 いや、それだけスリムになっていれば女はやめなくても、充分寄ってきますよ。 ちょっと懐かしい話をして、「BlueVlevet日記」を持っていたので渡した。 「もう少し呑んで下さいよ」と、一杯おごっていただいた。サントリーの「響」。ヘネシーではなかった。 その後、他に3名の方とボックスで楽しくお話をされていた。 やっぱり、女性も2名いた!。 なんとなく、思い出した。あの頃の俺を。 まだ若く、何事も吸収していたときだ。だから、楽しかった。 最近は、何も吸収しなくなったというわけではないが、吸収するのが面倒くさくなってしまったのか。どこかしら、自分が落ち着いてしまったのかもしれない。 いや、高飛車になってしまったのかもしれない。 もう若くないのは身体だけでなく、心もそうなってしまったようだ。 「竹鶴」を呑んで、「響」をのんで、「ラガヴーリン」を呑んで。 明日は、大学時代の先輩と会う。 二日続けて若い頃を思い出す。 ところで、「BlueVlevet日記」を出版した新風舎が会社更生法だったか、出した。 俺への被害といえば、在庫の本の出荷がちょっとストップする。(そんなに出るものではないので、いいかと思っている) 巷の噂では、在庫があるのかどうかといわれている。(なんで?) まあ、本はできあがっているし、作るまで充分楽しませてもらった。早いとこ、出荷の方が平常に戻ればと思っている。 たぶん昨年の夏ごろに、誰か知らんが訴訟かなんかを起こしているようで、そんなのが影響して経営が大変になったのかもしれない。 俺に言わせりゃ、世間知らずの奴が訴訟したばっかりに、楽しんでいた奴に迷惑がかかった。 逆に、そいつらに訴訟したいもんだ。 しかし、いまから作る人や、途中の人はちょっと、いやちょっとどころではない、不安だろう。 なにかお手伝いできることであれば、何とかしたい。 今週、福岡のお店にちょっと顔を出してみよう。 閉めているかも? GoodNight
2008.01.10
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パソコンのデータ整理をしていたら、こんなものが出てきました。 短編小説集『RedEye』の原点となった小説。 『カクテル』 彼は九年前にやって来た。これといった特徴のない、普通のサラリーマンだ。 シングルモルトばかり呑んでいる。 オールドファッショングラスを前に置いて。 しかめっ面をして。 たまにアイリッシュウィスキーを呑むことがあったが、ほとんどシングルモルトだ。 ただ黙って。 時折マネージャーと話しているが、僕達とはほとんどしゃべらなかった。たとえしゃべったとしても、ウィスキーの話しかしない。 どこで呑んだか知らないが、僕達より呑んでいる。 シングルモルトが好きなお客は多い。 ひところシングルモルトウィスキーがはやった。 その頃は、スタンダードなシングルモルトウィスキーが多かったが、最近はボトラーズ物やビンテージ物が出回っている。 うちの店ではボトラーズ物やビンテージ物をおいても、なかなか出ないのでスタンダードのシングルモルトしか置かない。 店に来だして間もない頃は、だいたい一ヶ月に二、三度やって来るかどうかだ。 行きつけのバーはきっとここだけではなかったのだろう。福岡には中洲、大名とあちこちにバーがある。 時折、彼は他のバーの話をしてくれる。 このバーにはこんなバーテンダーがいるとか、こんな酒がおいてあるなんて話をしてくれる。 しかし、何故そんなにバーを回っているのだろう。 最初は、酒が好きなのかバーテンダーと話すのがすきなのかと思った。 しかし、話す言葉を聴いているとまるで、何かを探すように、バーを回っているようだった。 しばらくすると、毎週来るようになり、そして一週間に二回、三回となった。 そしていつのまにか、僕達に話かけてくる回数も増えてきた。 ウィスキーのことだけでなく、自分の趣味やスポーツのこと。 様々だ。 話しを聞いてみると面白い人だった。今まではしかめっ面をしていたので、とっつきにくい人かと思ったが、人は見かけによらない。 もう他のバーへは行かなくなったのか、ほとんど毎日のようにうちにやってくる。 今じゃ気さくに話ができる。 バーの忘年会や夏のバーベキューにも来てくれる。 ここ二、三年はシングルモルトウィスキー以外の酒も呑む。 自分で気に入ったものを呑む。ウォッカ、テキーラ、ジン。スピリッツでもお構い無しだ。 ウィスキーは早いときは一週間でボトル一本。 平均すると十日で一本ペースだ。スピリッツは、一日四~五杯。 もちろんシングルモルトも呑んでいる。 ビールだって呑む。 ビールはグラスになんかに注がない。びんから直接だ。 スピリッツもウィスキー同様オールドファッショングラスでストレートで呑んでいる。 彼はこのスタイルを絶対に変えようとしない。何かこだわりがあるのか。 スピリッツやリキュールは直接のみにくい、というより無味無臭のものが多いので、何かで割ったり、カクテルにしたりするのが普通なんのに。 僕らが「なんにしましょうか」と尋ねると、ウィスキー、ビール、ウォッカの銘柄を指定してくる。その日の気分で決めてるようだ。 彼は他の常連さんと仲良く話し、酒を汲み交わすことがある。また、初めて会ったお客さんとも仲良く話をしている。 会話のジャンルは広く。何でも聞きこなす。しかし、ただひつだけしないものがる。商売の話だ。 商売の話。 商売の話とは、話し相手に物を売ったり買ったりと言うことだ。これは絶対にしない。 こういった場で、すぐ商売の話のなるお客もいる。それが悪いとは言えないが、なんか、親しみがなくなる。 馬鹿な話ばかりして、何かを忘れるように話す。 僕達もいつの間にか彼の馬鹿な話にもついていけるようになった。 もうひとつ変わったことがある。女性同伴では絶対こないことだ。 本人は「もてないから」とか言ってる。そこのところはコメントできない。 大体バーは食事が終わったとできたり、食事の前やいまからのみに繰り出すぞっと言う方が多い。 しかし、彼は何も食べてこないし、呑んで家に帰っても食事をしないそうだ。 聞くところによると、呑むか食べるかどちらか一方しかできない。 会社の宴会で鍋やすき焼きのときはご飯がほしいそうだ。 アレだけ強い酒を、あの速さで呑むのに。変な人だ。 きっと女性といても食事をせずにいきないバーだから誰も付いてこないのだろう。 しかし、彼が絶対に頼まない酒がある。なんとそれはカクテルだ。自ら頼んだところなど見たことない。 彼に何故カクテルを頼まないのか聞いたところ。 以前どこかのバーでカクテルを呑んだときに甘く、後味が口の中に妙に残ったそうだ。第一印象が悪かったようだ。 しかし、ほんとにそうなのだろうか。 僕らはたまにコンペ用のカクテルを呑んでもらって評価を伺うが、「この匂いが好き」とか「うまい」とかしか言わない。 あまり、カクテルに関する知識は薄いようだ。 いつも独りでやってきて、その日の気分で好きなものを注文して、他のお客さんや僕らスタッフと楽しく話して帰っていく。 もしかすると彼はカクテルは呑まないが、人と話すことで自分でカクテルを作っているのかもしれない。 今日作ったカクテルの味を楽しんで帰っているのかもしれない。 その日の気分で頼んだアルコールをベースに、誰かをリキュールにしたり、ベルモットにしたり、時にはスタッフの女の子をフレッシュフルーツに見立てたり。 楽しい話は赤く、明るい色で。はたまたしっとりとした話は青くしっとりとした色で。 話の内容が盛り上がればシェイクして、しんみりすればステアかもしれない。 例えばだいくつか考えてみると。 二十時くらいに来たとしよう。 この時間に来る時は、彼はお客さんのところで一仕事終わってくる。 また、その時間には、フロアにレセプターとして女性が一人入る。 入ってきていきなりレセプターの女性と話すときは、ビールは呑まない。 何故かって、客先での鬱憤を晴らすかのように、いきなりアルコール度数が強いスピリッツかウィスキーでテンションをあげようとするからだ。 ベースはスピリッツかウォッカに決まった。しかし、今からどんなリキュールやジュースを入れていくかは決め手いない。 周りに彼が知っているお客さんがいなかったとしよう。 そんなときは、スポーツの話題だ。野球だったり、サッカーだったりモータースポーツだったり。 例えば、ナイターをやってれば、「何対何でホークスが勝ってたよ。斉藤が投げてる」なんて話題で始まり、選手個人の話に始まりメジャーリーグへと話は移っていく。 旬な話題も大好きで、ワールドカップやオリンピック、WBCだって入ってる。 そんなフレッシュな話題をグレープフルーツのようなフレッシュジュースと見た立てて使うと 「ソルティドッグ」だ。 じゃスノースタイルの塩はどうするかって。バーに入って来たとき彼が最初に話しかけたレセプタントの女性はいつも白いブラウスを着ている。その白いブラウスでスノースタイルを作る。 今日のポイントはレセプタントの女性。だからその日は、彼女を茶化して呑んでいる。 また、別の日はというと。 早い時間にやってきた。そんな時は、店の中には他のお客がいない。 僕らはロック用の氷を作ったりしている。彼はビールを頼むことがある。 その時は疲れているときだ。早い時間に会社を出てきてバーにやってくる。 精神的な疲れがほとんどのようだ。 時折、ため息が出るがそれを吹き飛ばすかのように、僕らに話しかけてくる。 最近、僕らに起きたことを聞いてくる。たわいのない話しなのだが、一生懸命聞いてくれる。 彼はビールを一本呑んで、二本呑んで。なんとか爽やかな笑顔を取り戻す。 なぜか今日は顔が赤い。 赤いカクテルの「レッドアイ」だ。 カクテルを赤くしたのは彼なのか、それとも僕らの話なのか。 俺の話をトマトジュースにしてほしいものだ。 忘れてならないのがウィスキーを呑むときだ。行ったようにシングルモルトが中心だ。 よく一緒に呑まれる常連さんがいる。その型もシングルモルトの愛飲家だ。 音楽や読書などの趣味が合い。年齢も非常に近い。 さしずめ、スコッチウィスキーをベースにしたリキュールのドランブイはあたりか。 お互いにペースをあわせてしゃべっている。まるでロックグラスでやさしくステアするかのように。 それが「ラスティ・ネール」なるカクテルだ。 こんな風にして、彼は楽しくカクテルを作っているのかもしれない。 ふと思ったが。 彼がバー周りをしていたのは、呑んだことがない珍しいウィスキーや、すばらしいバーテンダーを探していたのではないのかもしれない。 きっと自分だけのカクテルを作るために、ベースとなるスピリッツやウィスキーとリキュール、ベルモットフルーツジュースとなるものを探していたのだ。 それは、そのバーのスタッフとお客さんで作るものすべてなんだ。 しかし、まだ呑んでいないカクテルだってあるはずだ。 何がある。彼が呑んでいないもの。 あっ!シャンパン。 シャンパンは呑んでいるところを見たことがない。 シャンパンで作るカクテル。 シャンパンのように、透明ですっきりとした女性だ。 クレームドカシスを使って、淡い赤い雰囲気を出すような話ができれば、キールロワイヤルだ。 しかし、女性と来たことなんてないし来ることもないだろう。 「いらっしゃいませ」 そんなこと言ってたら、やってきた。今日はどんなカク・・・ 女性と一緒だ。それも美人ですらりとした体つきは、まるでフルートグラスのような。 「シャンパンね」 「えっつ!キールロワイヤルですか。」 「いや。シャンパンだよ」 カクテル 終わり
2008.01.05
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こんばんは。フランク・鰤杜です。 12/29日から1/4までの7日間。僕はお酒を呑んでません。 かみさんの親父さんにもらったカミユも呑んでません。 なおかつ、おとそも!! 今年は、「味わって呑む!」という言葉を肝にめいじてるし。 こりゃ、さいさきのよいスタート。 昨日で来た原稿も、出版社に送った。 ※結果はどうあれ、感想を聞いてみたいものだ。 活動してるぅ。 休みも、あと2日間。 次の原稿に取り掛かるとする。 しかし、6日は16:00からバー「BlueVelvet」の新年会。 7日間分のアルコールを入れそうで心配です。 アディオス
2008.01.04
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あけまして。おめでとうございます。 新年早々,呑んでません! ですから、『BLUEVELVET日記』は書けません。 そこで、本日執筆中の作品より、お正月のお時間つぶしに掲載します。 ちょっと、話はずれていますが、年末年始のお休みに故郷に帰るか方もいるかと・・ 時期は梅雨時なんですがね。 では、今年もよろしくお願いします。 第十九話 ウィスキーの守り神 僕は故郷に帰るということはない。それはこの福岡が僕の故郷だからだ。両親も祖父母も福岡にいる。年末や正月、お盆だって帰ることはない。小さいときに従弟が住んでいる熊本に何度か行った。しかし熊本は故郷ではない。 故郷を離れて、故郷を懐かしむって、どんな感じなんだろう。 激しい夕立のようだ。入ってくるお客様の肩が濡れている。 「夕立ですか。」 「ああ、短時間にどっと降ったよ。いや、まだ降っているがね。」 そう言ってくれた男性はカウンターの端に座るなり、テキーラをストレートで注文した。男性はテキーラでもウィスキーでもお構い無しに、オールドファッショングラスを指定する。 男性がオールドファッショングラス以外で呑んでいるところを見る事ができるのは、バドワイザーと、コロナを呑む時だけだ。どちらも瓶から直接。 下手すりゃ、マティーニだってオールドファッショングラスで呑みかねない。 特に怖い顔をしたり、難しい話をすることは無い。スポーツや映画や本などの趣味の話が中心で、ちょっとスケベなシモネタや馬鹿みたいな話をする。 とてもフランクなお客様だ。今晩も早い時間にやって来て、馬鹿な話で盛り上がっている。 カウンターはそのフランクな男性一人。ボックスは三つ埋まった。 まだ雨は降っているのだろうか。お客様が入ってこないので外の様子はわからない。 もうしばらくすれば誰か入って来るだろう。 「いらっしゃいませ。」 レセプタントの声がグラスを洗う僕の耳に入ると同時に、僕も挨拶をした。 「いらっしゃいませ。」 入り口に女性が立っている。雨に当たったのだろうか、髪の毛が濡れているようだ。 「いらっしゃいませ。まだ外は雨が降っていますか。」 「・・・・」 彼女は何も言わず、うなずいた。 前髪が長く、目が隠れるくらいある。顎のあたりが丸く、全体的に丸顔なのだろうか。 「こちらがお飲み物のメニューです。こちらがお食事です。暖かいカクテルもございますので、ご注文ください。」 彼女はメニューを受け取るなり、上から順番に舐めるように見ている。 僕はフランクな男性の元に行き、あいたグラスのお変わりを尋ねた。 「そうね、たまにはアイラにでもしようか。ラフロイグあたり。」 僕は先程の彼女がまだメニューを見て決めかねているのではないかと思い目を向けると、こちら向いていた。 僕は新しいオールドファッショングラスを出し、ラフロイグの栓を抜いた。抜いたと同時に香るアイラ独特のヨード香。いや、好きな人から言わせれば最高の香だ。瓶を傾け、オールドファッショングラスに注ぐ。トクトクという音と伴にグラスの四分の一ほどまで満たした。 僕は再び彼女を見ると、フランクな男性の方を向いている。いやよく見ると向いているのでは無く、鼻を向けていると言ったほうが正しい。 ラフロイグが入ったグラスをフランクな男性に差し出し、僕は彼女の前に向かった。 「お決まりですか。」 彼女はうなずき、小さな手がカウンターのラフロイグのボトルを指した。 それは、小さな丸い手だった。 「ラフロイグですか。」 彼女はうなずいた。 そして、フードのメニューを開いて、小さな丸い手についたかわいい指で指した先はオイルサーディンだった。 「かしこまりました。ラフロイグは、どのようにして飲まれますか。」 彼女が再び何も言わず指差した。その先にはフランクな男性がいた。 「ストレートですが、大丈夫ですか。」 「・・・・」 「かしこまりました。」 僕はバックにオイルサーディンの注文をながして、ラフロイグのストレートを作った。 フランクな男性は僕の顔を見ながら「ラフロイグのストレートか・・」と言った。 僕は彼女の前にコースターを置き、そっとラフロイグが入ったグラスを置いた。 「オイルサーディンはしばらくお待ちください。」 彼女は、小さな両手でグラスを持ち少しずつ飲んだ。 なんともかわいらしい。未成年では無いのはわかるが、小さな手で、それも両手でグラスを持って飲んでいる。 口につけたグラスからアイラモルトをちょっとずつ飲む。 まるで舐めるかのように。 「かわいいね。」 フランクな男性は僕に小声でつぶやいた。 エッチな意味で言ったのではない。確かに僕の目にもそう映る。僕は彼女のそばに行って、ねた。 「アイラモルトはお好きなんですか。」 「・・・・」 彼女は何も言わず、うなずいた。 僕は少し笑みが出た。 すると、突然、彼女がつぶやいた。 「海の香が好きだから。 生まれたところが海の近くだった。 海にはお魚がたくさんいる。 パパが釣った魚をもらった。 小さな魚だけ。 大きな魚はパパとママが食べた。」 舌足らずで、まるでついさっき言葉を覚えた小さな子供がしゃべっているようだった。 「ああ、お魚が好きでオイルサーディンですか。私も、モルトを飲むときは時々オイルサーディンをおつまみにします。」 「私は海のそばの倉庫で育って。 パパのお手伝いをしていたの。 麦を食べに来る小さなねずみを捕まえる。 すると、パパはご褒美をくれた。」 僕はかわいい彼女が、ねずみなんか捕まえていたのかと驚いた。 「お待たせいたしました。」 バックからワカがオイルサーディンを持って入ってきた。僕はオイルサーディンを受け取り彼女の前にそっと差し出すと、彼女は皿を両手でさわった。 まるで、温度を確かめるかのように。 そしてしばらく彼女は手をつけなかった。 暖めた程度なので、すぐ口入れても熱くはないのに。 僕がカウンターの中で、先ほど洗い終えたグラスを拭いていると、彼女はオイルサーディンに手をつけた。 いや、ほんとに手をつけた。 そう、手でつまんで食べ始めたのだ。 もちろん僕は彼女前にフォークと箸、それに取り皿を置いていたのだが。 まあ、海のそばで育ったのだから、このくらいの小さな魚は手でつまんで食べてもおかしくない。居酒屋や焼鳥屋でししゃもが出てくれば手でつまんで食べている。 『そうだな』と僕は自分に言い聞かせた。 ふとフランクな男性を見ると、驚いた顔をしている。きっとオイルサーディンを手でつまんだことに驚いているのだ。そう思って、僕はフランクな男性の前に立った。 「どうかなさいましたか。」 「いや、一瞬彼女の目が見えたのだが、それが・・・」 「それが?」 「いや、それが、小さい顔のわりにかなり大きな目だった。瞳孔というのかな、それが大きかった。それに白目がなかった気がするんだ。 ほら、よく猫の目が暗いところで大きく開いているでしょう。あれだ。まさしくあれだよ。 そして、ダウンライトがその目の中に入ったのだろうか、光ったんだ、赤というか、えんじというか・・・ まるで、猫の目のような・・・」 僕はふとあることを思い出した、きっとこのフランクな男性もご存知なことだ。 「ウィスキーキャット」 スコッチ・ウィスキーの蒸留所では、原料の麦をねずみから守るためにウィスキーキャットを飼っていたといわれる。しかし、最近では衛生上の問題から猫を飼うことをできなくなった。 しかし、今でも猫はウィスキーの守り神と言われている。 アイラモルト、海辺の蒸留所。 オイルサーディン、小さな魚。 ウッ!ねずみを捕まえると、パパはご褒美をくれた! まさか。 僕は彼女の方を振り返ると、もうそこには誰もいなかった。ラフロイグはなくなり、オイルサーディンはきれいに平らげられていた。 僕は食い逃げされたことより、彼女が、いや、まさかそんなはずはない。と、そこに、男性のお客様が入ってきた。 「今このドアから、グレーの猫が出て来たたけど。」 僕はごくりとつばを飲みこみ、オイルサーディンの皿を見た。 すると、きれいに舐めてあった。 第十九話 終わり
2008.01.02
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