曹操注解 孫子の兵法

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曹操閣下

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Feb 11, 2006
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カテゴリ: 戦略
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【キスカ・太平洋奇跡の作戦】


このキスカ撤収作戦のポイントは、アメリカ領アリューシャン列島の夏期に北極海からベーリング海峡にかけて立ち込める濃霧であった。
最初に第五艦隊司令長官がこの作戦実現の目論見をつけたのもそれが理由だった。
川島中将は海軍省の軍令部作戦会議で、キスカ撤収作戦を軍令部総長に懇請する。

「キスカを見殺しにしたら、われわれは後世の歴史に恥をさらします。総長、キスカを救わせてください」

濃霧があれば、飛行機は飛べない。
それはアルデンヌ山地でドイツ軍が最後の総反撃を展開したバルジ大作戦も同じ。

問題はレーダーだった。
しかし、キスカ島周辺には岩礁が多く、自国領土でありながら、この地域に不案内だったアメリカ海軍は、結果的に濃霧の中で木村艦隊を見逃してしまうことになる。
理由は濃霧の中で、3時間以上も岩礁をめがけて艦砲射撃し、あげくに大型艦が小型艦を同士討ちしてしまった結果だと考えられる。
まさに幸運としかいえない。


彼は一度、「濃霧は七日つづく」と予報を出した。

木村少将(三船敏郎)はぶっきらぼうに「 学者の意見を信じよう 」と出撃を決断した。

しかし、艦隊はキスカ島守備隊との連絡に手間取り、濃霧の中で四日も過ごしてしまった。
七日目に本当に濃霧は晴れ、地平線が見えてきた。

そこで木村少将は、「キスカ突入・作戦完遂」を意見具申する部下を抑え、「帰ろう」と撤収を命ずる。

「 帰れば、また来れる 」

ここで部下の青年将校たちは集まって福本少尉を責めた。
「三日の濃霧を五日と報告せい」
「三日あれば、あとは敢闘精神で補える」

「技師さんは何で軍服を着ているのか。しっかりせえ」

怒声に囲まれた福本少尉は萎縮して、木村少将に報告する。

「濃霧は五日つづきます」
「本当か」
「はい」


「よし。これで君の任務は終わりだ。本艦を退艦してよろしい」

泣き顔になった福本少尉はついにウソを告白する。

「閣下、霧は三日と持ちません」

目を見開く少将。
しかし、その目は怒ってはいない。
最初から少尉の声音で事実を見抜いていたからだ。

少将(三船敏郎)がニカッと苦笑いしながら言う。

「 勇気を持て。学者の良心を忘れたのかっ 」

「はっ。・・・・はいっ」

★このワンシーンで閣下はすごく泣けました。

「学者の良心」

 そこに人と社会、世界を救うすべてがあると信じる。





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Last updated  Feb 11, 2006 01:49:23 AM
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