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Nov 12, 2005
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秋の山の日暮れは、早い。午後4時を回ると、中禅寺湖畔には駆け足で夕ぐれが迫り、雲ひとつなく暖かで風も無い。
好天に恵まれた1日の気温も夕方となるとさすがに急速に下がってきた。
 寒がりの妻が嫌うので、今回の宿は、中禅寺湖からだいぶ下りて、やしおの湯のある静かな小さな旅館に取った。田母沢の旧御用邸から余り離れては居ないところだ。欲張らず翌日は早起きをして、大正天皇の別荘であった改装された田母沢邸と東照宮にお参りをしてだけで帰ることにした。旅館は、「やしおの源泉」からお湯を引いて加温していたので100%源泉の掛け流しではなかったが、露天風呂はなかなか風情があって体が休まった。妻も大いに満足した様子で帰ってきた。一人部屋で待つ間、彼女からメールが来ていたのに気がついた。今日のことは彼女には知らせず来ていたので、後ろめたさがあったが、妻の親戚の法事で出かけているから連絡できないが心配無用の連絡を入れた。
 夜は、思い出話に花が咲いた。子供達の小さかったときのこと、4人で近くの霧降高原のペンションに来たことなど話しているうちに、私の方がいつの間にか先に寝入ってしまったらしい。
 彼女とくれば、必ず二つの布団を寄せて、寝る前の激しい情交が深い眠りに着かせるのだが、妻とは、もう何年もそうしたことはなくなり、それでも二人が共有する安堵感と労わりの気持ちは私達を切り離せないものにしている。多分このまま、二人で年老いていくのだろう。そんな人生があっても良いと今では思う。(つづく)





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最終更新日  Aug 13, 2020 01:08:07 AM
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