ミュンヘンのパッチワークファミリー

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2003.12.27
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はい、24日の夕方から26日の昼間で、ミュンヘンはシュバービンガー・クランケンハウスの小児病棟で過ごしてしまいました。


そもそもの兆候は23日にすでに始まっていました。今年最後の出勤を終えて、近所に住むターゲスムッター(保育ママさん)さんのところへ、ちびを迎えに行くと、「ちょっと熱があるみたいで・・・」とのこと。
それでも、37、8度だし、もともと丈夫な子だし、私は、使わないですませられる薬は使わない、というやり方なので、特に熱さましの座薬も入れないで、翌24日を迎えました。

ドイツでは24日の午後から店と言う店はみんな閉まり、続く25,6の2日間もクリスマス休日で閉まりっぱなしになります。日本のようなコンビニもなく、本当に2日半、駅・空港の売店などをのぞいては、なにも買えない状態が続きます。
というわけで、24日の午前中は毎年、各スーパーマーケットなどは大量に買い物をする人でごった返します。
我が家も、おねえちゃんとおにいちゃんの二人は、元旦那の実家のオーストリアへ出かけたので、ダーリンとちびと3人で大型スーパーへ繰り出し、必要な食材等を買い込みました。

この日も、ちびは朝から微熱状態でしたが、親は彼女の日ごろの健康振りを過信しているものですから、だーいじょうぶ! とばかりにショッピングカートに乗せて連れまわしました。

懸命な読者の方は、すでにこのあたりから、後に起こることになる悲劇の兆候に気づかれることでしょう。


本当はオーマは、4時の教会の子供礼拝にちびを連れて行きたかったのですが、暖房もろくにない教会で1時間というのは、さすがにまずいだろうと、判断するだけの理性はわたしたちにもありました。
で、教会には行かず、直接オーマのところへ行って、美しく飾られたクリスマス・ツリーをバックにちびの写真を撮ったり、オーマからプレゼントされた抱き人形と乳母車のセットでちびがはしゃいで遊ぶのを眺めたりしていたわけです。

そうしたひとしきりの後、じゃあまずコーヒーとクッキーで一息、となり、一行がソファに座ってくつろいでいると、それまではりきっていたちびが急に静かになり、私の腕にもたれてぐったりとなりました。
「どうしたの?」なんてのぞいてみると、ちびの様子が変です。目が中の一点を凝視したまま動かず、息もあえぐようなおかしな感じで、私達の呼びかけにも反応しません。

3人目の子供ですが、小さい子のこんな様子を見るのは初めてで、もうびっくりぎょうてん。しっかり取り乱しました。
取り乱したのは、ダーリンも、その母であるオーマも同様で、それぞれ初めての子、初めての孫です。
それでもダーリンは、おろおろとちびを抱っこして泣いているだけの私に比べて、ちゃんと緊急時の対処ができました。救急ナンバーに電話をしたのです。
救急車が数分で来るということでしたが、すごく長い時間に思えました。その間もちびはぼーっと一点を眺めたまま、あえいでいます。ダーリンは部屋で待っていられず、アパートの下まで降りて救急車の到着を待っていました。

多分、待っていたのは実際には10分もなかったと思います。やがて、オーマのアパートの部屋の戸口の方で、がやがやと人の声がする、と思ったら、ダーリンが救急医および隊員チームを従えて戻ってきました。
救急医の先生もさすがプロですね。我先にと子供の症状を訴える我々3人をやんわりと制しつつ、まず、落ち着いて子供の様子をみましょう、とのこと。そして、私を椅子に座らせて、腕の中のちびの具合をみてくれます。

この頃には、ちびの様子も少しはましになって、ひきつける様子はおさまっていましたが、でも視線はまだぼんやりとしています。

というわけで、いやおうなく病院へ。

小児専門科があって評判がいいのは、私達の自宅からもほど近い、カトリック系のドリッター・オルデン病院で、この夏おねえちゃんもお世話になって施設のよさを知っているので、できたらそこにしてください、とお願いしましたが、その日はベッドの空きがないとのこと。空きがあるのは、よりにもよってシュバービンガー・クリニック。ここはミュンヘン市営ではありますが、しばしば新聞で医療上のミスが報道される病院。うちのダーリンも個人的にここでミス治療を受けた人を知っていて、「他のどこでもいいが、シュバービンガーだけには行くな」と、つねづね言っている病院なのです。

「シュバービンガーに行きます」と、緊急医の先生に宣言された瞬間、以上のことが頭をよぎり、あちゃー、と思いましたが、いやだとは言えません。うながされるまま、おむつなどのちびの必需品を持って救急車に乗り込みました。私はクリスマスのおしゃれをしていたので、ダーリンが3年前に買ってくれたミンクの毛皮のコートです。

ダーリンとオーマは、車であとから来ることに。
ドイツの救急車は、交差点や渋滞中など、本当に必要な場所以外ではサイレンを鳴らしません。だから、サイレンが聞こえている時は、けっこう緊張しました。緊急退院のおにいさんのドライビング・テクニックもなかなかで、けっこうとばすし。


ようやく病院につきました。救急チームとはここでお別れ。「フローエ・バイナハテン(メリー・クリスマス)!」と言われても、この状態ではねえ。
すぐ当直の女医さんの診察を受けて、病室に入ります。
小さい子供の熱性ひきつけの場合、医者はまず脳膜炎を疑う、ということで、ちびの首の動きなどをひととおり調べます。脳膜炎だと首が硬直するのだそうです。ちびの首は普段どおりフレキシブルで、とりあえず、脳膜炎ではないらしい、ということでほっとひといき。
この頃到着したダーリンは、この女医さん相手にシュバービンガー・クランケンハウスに対する不信感を思いっきり表明したので、女医さんも思わずむっとした様子。
それでもプロフェッショナル。3階にある伝染病棟の病室に私達を案内してくれ、お決まりの血液検査。小さい子供は、手の甲から採血するのが痛々しい。
その後、尿検査の結果がおもわしくなかったり、といろいろありましたが、結局は2週間前にわずらった中耳炎の菌が、その時処方していただいた抗生物質で死なないタイプだったらしく、別の抗生物質を出していただいたら熱も下がり、2晩の入院の後、無事に退院がゆるされました。
こどもより、母の方がまいりました。だって、着の身着のままで、寝泊りは折りたたみの簡易ベッド。ダーリンが私のメモをたよりに、家からいろいろ持ってきてはくれましたが、女性用の品は、彼にはわからないことも多いらしく、違う物を持ってきたり、どうも間尺に合わない。
自宅に帰って、普段は簡単にシャワーですませる私が、思いっきりお風呂に長々と横たわったのです。

ちびは元気です。





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最終更新日  2004.01.01 04:58:25
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