Gun's Free

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Apr 29, 2007
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カテゴリ: 日記小説
16.

 何とかしなきゃ。何か、いい知恵は。
 想いはそれだけだった。
 それだけで。

 二人は、空を飛んでいた。
 誰かがそれを見て指差し、声を張り上げた。

 そのまま何故か”その”飛行船に近づき、平行して飛行した。この飛行船が今回の騒動の主役?さっきの声明の主?。そうであるらしかった。
 飛行船の乗員も気付いた。声を上げている。

 だが、弾丸は身体に吸い込まれて無くなった。何ともなかった。
 飛行船の船室で動揺が起こっているのが伝わって来る。
 飛行船の船体が何か禍々しいものに覆われているのが判った。
 美由紀はそれに気付いて、まずそれを、その分子構造を解きほぐすことから始めた。
 あやとりをしている様な感触だった。みるみる飛行船は綺麗になってゆく。
 そうしていたら、遂にロケットが発射された。
 智英が美由紀の手伝いを止め、ロケットを追いかけて飛んだ。

 いや、飛行ではなかった。瞬間移動だった。
 そのままロケットに馬乗りになり、弾頭を引き抜き、両手で潰した。
 ダンボールの空き箱を潰すほどの手応えもなかった。潰れたあと、それは手の中でさらさらと角砂糖が溶ける様に消えた。残ったブースターは蹴り飛ばした。皇居のお堀に落ちて、派手な水柱が上がる。


 それは、人間の最終進化の一つの到達点だった。
 現人神となった二人は、現人神がおわします住居の上を飛行しながら、どちらとも無く笑い合った。

 そして、二人は徐々に気付いた。
 地上から浴びせられる視線を。
 そう。

 神は、立っていた、或いは座禅を組んで瞑想していた。
 神々が集う国、日本。
 まさしく、”八百萬の神々”が棲まう国、日本の姿がここにあった。

 危機は去った。
 手段であり目的でもあった少女と、その親友による究極の自己解決であった。
 中国はその手駒の総てを完全に失い敗退。
 日本政府も、もはや現人神となりおおせた、その”標的”にこれ以上どういう方法手段を以ってしても、干渉すら許されないはずだった。

 二人は仰ぎ見る矢嶋の元に降り立った。
 ふいに、美由紀が言った。
「ああ、おなっかが、すいたっ!!」
 二人は爆笑した。
「よーし、何でもおごってやるぞ!!中華街で食ってくか?」
 矢嶋が請け負った
「じゃあ、ラーメン!塩ラーメン食べたい!!」
「お安い御用ですよ、女神様」 


 その後、同人誌界で空前のヒット作品が登場する。
 その名は「美味しい御飯の創り方」
 内容は、家庭で誰でも出来る、
 食べると美味しくて、元気が出て、
 体の奥底から知恵と勇気と希望が湧き出してくる、、

 ”究極のレシピ”だった。






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Last updated  Apr 29, 2007 09:29:44 AM
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