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「今回の騒動はかなりの痛手」 韓流押し批判騒動でフジテレビのスポンサー離れか http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1649336.html高岡蒼甫氏の一連の騒動以降、動揺しているのはフジテレビ社内だけではないことが判明。その件についてTwitterにて詳しく述べられており、今後の動向や広告出稿への影響が出そうだ。そんなTwitterの投稿をまとめたのが以下である。 「月曜から沖縄に来ていたTV関係の知人が、例のフジテレビの騒ぎで慌てて帰って 行った。局内よりもクライアントが動揺しているらしい。不買運動などが起こったら局 としても命取りだ。そもそも高岡氏の発言は単なるきっかけで長年の局の放映姿勢がバッシングにあっているので収束の着地点が見えない」 「確かにCXの韓国偏向報道姿勢は行過ぎな所があった。視聴者はそれを敏感に 感じていたが、今回の高岡氏の件で溜まっていた不満がバッシングとなっていた。 デモまで計画されているというから凄い。株主構成を考えればすぐには報道姿勢は 変えられないだろう。だが広告出稿に影響が出るとそうはいかない。」 フジテレビの番組スポンサーについている企業としては、今回の騒動はかなりの 痛手となっている。実際に視聴者からかなりの電話が来ているという。そしてネット上 ではそんなスポンサー企業の不買運動なるものが行われており、掲示板にフジテレビ スポンサーの一覧が貼られている。そうなると次に困るのは企業側で、スポンサーを 降りるしかなくなってくる。 そうなればフジテレビは新たなスポンサーを探すか、番組を打ち切りにするか、ほかの 方法で対策するしかなくなってくるだろう。企業広告によって成り立っているテレビ番組。 公共の電波を使い韓国ブームを“ゴリ押し”と受け止められてしまったツケなのだろうか。 状況は既にネット対フジ、ではなく、 視聴者 対 フジ の構図にシフトしてしまった。 スポンサーを打ち兵站を潰すというのは極めて正攻 初動対応を完全に誤った今回の事態、 完全に先が見えない消耗戦に突入。
Aug 1, 2011
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ttp://www.youtube.com/user/fujitv ネットと既存メディアの確執という現象は過去も散見されてきたが、今回、ネット≒一般視聴者の声が炸裂している。それ程にメディアと世情は乖離してしまった。それが顕在化しているのが今回の事態だと思う。Twitter上で広がる「8月8日にフジテレビを見ない運動」 ttp://news.livedoor.com/article/detail/5746206/
Jul 31, 2011
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ニホンに(議会制)民主主義は早過ぎたのかとつくづく思う。 ニホン民主主義が招いた結果は二つ。 先の大戦と今の財政破綻だ。 ネットを回って見ても、目にするのは民主党への怨嗟の声のみ。 自身(国民)への自戒の声は皆無。 やはり、先の大戦で、自身を“被害者”に置いてしまったのが総ての過ちなのだろうか。あれは(典型的な)民主主義の戦争、民意の発露だった。軍と政府はそれに従っただけだ。 真面目に ニホンは第51番目の州の民度が相応しいと思う今日この頃。(合衆国もそれはそれでメイワクだろうけど) 原発関係なしに早晩この“国”は滅ぶ。 それが世界にとっては良いことなのかもしれない。
Apr 9, 2011
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一応生きてたりする
Apr 2, 2011
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こちらは踏み台です。小説サイトさんに置かせて貰ってます。 最新2.18更新 (こっちにも置きました お好みで)「ガンダム二次創作:0083・Op.Bagration」 ガンダム0083二次創作仮想戦史。「アナ・エレのルセット・オデビーです。」予てからの約定により急病の同僚の任を継ぎ、次世代MS開発計画主務者として連邦軍新鋭艦「アルビオン」に赴任した彼女を待ち受けていたのはジオン残党軍「デラーズ・フリート」の決起とMS強奪に発する「星の屑」作戦発動だった。浮上する謀略の存在。通謀の嫌疑を向けられ、共に現場に居合わせ巻き込んだ形になった新米ライダー、コウ・ウラキとの関係、二人は更なる事件の渦中に引き込まれて行く。デラーズの真の戦略目的とは、バグラチオン作戦とは。僅かな契機の重なり合いが歴史を転回する、その結末は。「煉獄への道標」 ファーストガンダム二次創作です。オデッサ陥落前後を扱っています。MS06ザク対、GMなど影も形も無い時点での連邦通常兵器の戦いです。最悪の中の最善を目指す連邦軍の苦闘をご覧下さい。
Feb 17, 2009
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16. 何とかしなきゃ。何か、いい知恵は。 想いはそれだけだった。 それだけで。 二人は、空を飛んでいた。 誰かがそれを見て指差し、声を張り上げた。 そのまま何故か”その”飛行船に近づき、平行して飛行した。この飛行船が今回の騒動の主役?さっきの声明の主?。そうであるらしかった。 飛行船の乗員も気付いた。声を上げている。 突然、撃たれた。機関短銃の一連射をまともに浴びる。 だが、弾丸は身体に吸い込まれて無くなった。何ともなかった。 飛行船の船室で動揺が起こっているのが伝わって来る。 飛行船の船体が何か禍々しいものに覆われているのが判った。 美由紀はそれに気付いて、まずそれを、その分子構造を解きほぐすことから始めた。 あやとりをしている様な感触だった。みるみる飛行船は綺麗になってゆく。 そうしていたら、遂にロケットが発射された。 智英が美由紀の手伝いを止め、ロケットを追いかけて飛んだ。 いや、飛行ではなかった。瞬間移動だった。 そのままロケットに馬乗りになり、弾頭を引き抜き、両手で潰した。 ダンボールの空き箱を潰すほどの手応えもなかった。潰れたあと、それは手の中でさらさらと角砂糖が溶ける様に消えた。残ったブースターは蹴り飛ばした。皇居のお堀に落ちて、派手な水柱が上がる。 飛行船は針路を変え、遁走に入った。だが、周辺の空域を哨戒していたF15-Jが目ざとくそれを見つけピタリとその前後を押さえた。すると、乗組員は次々と空中へ身を投げた。末路だった。 それは、人間の最終進化の一つの到達点だった。 現人神となった二人は、現人神がおわします住居の上を飛行しながら、どちらとも無く笑い合った。 そして、二人は徐々に気付いた。 地上から浴びせられる視線を。 そう。 街角に、そこ、ここに。 神は、立っていた、或いは座禅を組んで瞑想していた。 神々が集う国、日本。 まさしく、”八百萬の神々”が棲まう国、日本の姿がここにあった。 危機は去った。 手段であり目的でもあった少女と、その親友による究極の自己解決であった。 中国はその手駒の総てを完全に失い敗退。 日本政府も、もはや現人神となりおおせた、その”標的”にこれ以上どういう方法手段を以ってしても、干渉すら許されないはずだった。 二人は仰ぎ見る矢嶋の元に降り立った。 ふいに、美由紀が言った。「ああ、おなっかが、すいたっ!!」 二人は爆笑した。「よーし、何でもおごってやるぞ!!中華街で食ってくか?」 矢嶋が請け負った「じゃあ、ラーメン!塩ラーメン食べたい!!」「お安い御用ですよ、女神様」 その後、同人誌界で空前のヒット作品が登場する。 その名は「美味しい御飯の創り方」 内容は、家庭で誰でも出来る、 食べると美味しくて、元気が出て、 体の奥底から知恵と勇気と希望が湧き出してくる、、 ”究極のレシピ”だった。
Apr 29, 2007
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15. そういえば、いつの間にか非常事態宣言の垂れ流しは止まっていた。 その付けっぱなしだったラジオから何かが流れ始めたのだった。 始めは、ノイズだった。それが少し続いた、後の内容に流石に全員があ然とした。「・・・こちらは”日中格差を是正する有志の会”だ。我々は10キロトンの戦術核弾頭ロケット弾を保有している。我々は今、皇居を射程に納めた。我々の要求は米帝の走狗となり、中国を不当に苦しめている日帝の所業を悔い改めさせ、誠意ある態度を求めることにある。その証として、ミユキ・アンドウの身柄を引き渡すことを要求するものである・・・」 途中のゴタクはどうでも良かったが戦術核と美由紀がどう繋がるのかが完全に意味不明だった。 それでも放っておくことは出来なかった。 戦術核をどうするというのか!!。 撃つのか?!皇居へ?!。「矢嶋さん!!これどう使うの?!」 美由紀は必死の形相で無線機を取り上げた。 矢嶋はまだ少し呆然としながら美由紀から無線機を受け取り上の空で操作した。 再び矢嶋から無線機受け取る。どうやら無線機の所属する原隊をコールした様だった。 相手が話し出す前に美由紀はそれにおっ被せて叫んだ。「私がその安藤美由紀です!!誰でもいいから偉い人に代わって!!」 向こう側で少し混乱の気配の後、雑音交じりの声がした。「私でいいだろうか」 TVでさんざん聞いた、深みのある声。総理大臣だった。「安藤美由紀です!!この度はお騒がせしましてすみません!!」 そうではなかった、もっと言いたいことはたくさんあった。 だが、それこそ正に非常事態だった。些事には関わっていられない。「私は、どうすればいいのでしょう?!」 相手は、首相は沈黙した。やがて、聞き取り辛い細い声でいった。「相手はテロリストだ。要求に屈するワケにはいかん。今回の件は歴史の良い教訓となるだろう」 美由紀は何か言おうとして言えなかった。 国の為に犠牲になってくれと言われた方が、素直に反発出来るだけまだラクだった。 頭が真っ白になっていく。 こんな時こそ、何か、何か素晴らしい妙案が、自動で。 ムリだった。ムダだった。0に何を掛けても0だった。 直観はエラーを吐き出し続けている。 何も手はない。 いや。 矢嶋は自分を信じると言った。 私は何を信じる? 出来る? 智英は止めようとして、自分も一緒に”走った”。 ざらざらざらざらばきくしゃめきごくり。 タブレットの残りをの全部を、二人で仲良くはんぶんこして、飲んだ。 ぞごん それは、訪れた。
Apr 28, 2007
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14. 官邸では非情の決断がなされていた。 侠雑物であるジーマを排除すること、そして安藤美由紀を日本政府の手で保護すること。 瞬間にして大量発生した警視庁の負傷者の山に、直ぐに警察は戦力として除外する決断が下った。 警察の仕事は戦争ではない。 荒川検問の突破から少し経って、また検問破りが発生した。 今度は大規模だった。複数のトレーラー、コンボイの一団が侵入して来たというのだ。 同時に、歌舞伎町方面でも動きがあった。複数の人員とそれに車両も動き始めているという。 奴らだ。誰かが呟いた。 これも、間違いないようだった。拠点を潰された中国が、強引に地上戦力を展開して来たのに違いない。 これはもう既に、テロに名を借りた戦争以外の何者でも無かった。 中国政府に問い合わせても、例によって知らぬ存ぜぬだった。 首相は決断を下した。実力を以って、排除する。 陸自の投入が即座に決定された。名目は治安の回復。 市街戦、大尉に協力願う。 (大尉が指揮官ならどう最小戦力の投入で食い止めますか) 歌舞伎町のチャイニーズマフィアは催涙ガス弾で無力化出来ると思います。 但し、トレーラーで突入して来た部隊は、 逆に致死性ガス弾で先制奇襲を企図してきた、という設定です。 (彼らにとっては敵地なので容赦なし。特攻だし) 先遣部隊に当然、犠牲者は出ますね? 後続部隊は迅速に対化学戦を展開出来ますか? 直協で潰すのが一番早いかな。 戦闘ヘリでもぶつけますかね? 彼らの戦闘目標は自衛隊戦力の突破とその先にいる美由紀の身柄の確保です。 矢嶋はボヤいてみせた。「マジかよ。遂に陸自で阻止線張ってきやがった」 ダメよ!!ダメだからね?!と美由紀。「ああ全くダメだよ。装甲車とじゃ勝負にならん」 その場でスピンターン。一通の表示を当然、無視して路地裏に逃げる。「ピックアップポイントはどこなの?」 と智英。「晴海方面なんだが・・・これはムリだな」「逃し屋と連絡は取れないの」「今は海上だから。無線機でもないと」 無線機か・・・と智英。「奪うしかないな。そして逃し屋と連絡する。会同点の変更だ」 再びスピーンターン、ハマーは今来た経路を逆行する。そして急ブレーキ。矢嶋はハマーを停めて、先ほどのM700を片手に路上に立つ。「どこへ行くの?!」 美由紀の叫びに。「決まってる。さっきの阻止線を強襲する」 再び口を開いた美由紀に。「大丈夫だ、優しくやるよ」 言い置いて矢嶋は駆け出した。 本当に身が軽い。M700をぶら下げていてもまるで羽毛の様だった。 見当を付け、路地裏の狙撃ポイントに着いた。狙撃開始。自動小銃の様な射撃速度が可能な事に自分で驚く。 自衛隊員が肩や足を撃たれ叫びを上げながら次々と路上に転がった。 錬度の高い部隊だ。直ぐに矢嶋の射撃陣地を看破した様だ。 応射が始まる前に気配でそれが判った。狙撃を切り上げ次の射撃ポイントに向け移動する。矢嶋の過去位置が銃弾で耕され、路地に積まれた雑貨や古新聞などが空中へ舞い散る。 その時にはもう矢嶋は次の射撃を開始していた。再び殺すことなく慎重に部隊を無力化していく。 移動と攻撃を3セット程繰り返したところで、部隊が恐慌状態に陥った気配を感じる。所謂モラルブレイクだ。それに気付いたのは、元々の経験とセンスだが更に磨かれて精度が上がっているのを感じる。負傷者を搬送しながら部隊は素早く撤収を始めた。やはり錬度の高い部隊だ、引き際を心得ている。装甲車、87式偵察警戒車が殿を勤めたがそれも直ぐに走り去った。助かった。歩兵を下げて装甲車が居座り、メクラ撃ちでもされたら厄介なコトになるところだ。ここ東京、自国の首都であるので手控えてくれたのだろう。 十分距離を置いたのを確認して、矢嶋は路地から現れた。様々な備品が転がっていた。もちろん無線機も。 そのハンディタイプの無線機を手に悠然と戻った矢嶋に比べ、二人は極度に緊張して見えた。如何に頭が廻ろうが、それなりに身体が動こうが、荒事とは無縁だ。戦闘に要求されるメンタルでの要素は大きい。トリガーを引く、相手を確実に傷つける。これを平静に行えるのは訓練による日常化だ。少々の身体能力でどうこう出来るものではない。一つ間違えれば相手を、否、基本的に兵士は相手を殺す為にトリガーを引く。その際要求されるコストは既述の通り。 先ほどの戦場音楽ですっかりびびってしまったらしい。 今さらながらに自分たちが”武力衝突”などというコトバ遊びと無縁のリアルな実戦の中にいることを。 矢嶋はそれを平然と無視した。新兵のビビリでその度に立ち止まっていては作戦の完遂は当然不可能だ。 例によってのブロークン・イングリッシュで会話を始めた矢嶋に、まず智英が、次いで美由紀が少しずつ血色を取り戻した、そして今さらながらに矢嶋を仰ぎ見た。 矢島は、或いは凶獣、かもしれない。 だが、今、自分たちは彼の庇護下にある。 それは心から、有り難いことだった。 智英は密かに自分を恥じた。先ほどの発言でこう心の中で付け加えていたのだ。(でも矢嶋さん、あなたの存在自体が各勢力との衝突を誘発している事実も否めません)と。 もし二人とも矢嶋の庇護下になかったら・・・美由紀は野垂れ死にしていたかもしれないし、とっくに中国に拉致されていたかもしれない、最善でも既に政府の保護下に。 そして、おれは、こうして美由紀と再会することも。 有難う、矢嶋さん。智英は心の中で彼に手を合わせた。「話はついた」 矢嶋が日本語に戻って言った。「明日の午後、静岡に変更して貰った。このまま突破して神奈川に出るぞ」 そう宣言したときだった。沈黙していたラジオが再び喋り始めたのは。
Apr 27, 2007
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13.「矢嶋さんの見立ては正しいとおれも思う。今の美由紀の位置はニュートラルだけれど、そこから動こうとしたら必然的にどこかとぶつかることになる。こういう時に国家は言葉は使わない、より確実な武力に頼ろうとする。複数の思惑が絡んでいるなら尚更だ。絶対に衝突は回避出来ない」 それは正にジーニアスなコミュニケーションだった。傍らの矢嶋にはさっぱりどころか全く、二人の会話が理解出来なかった。身振り手振りも交えながら、あのだのそのだと何を指すのか全く意味不明の指示代名詞と”切っ掛け”だけでその会話は構成されていた。以心伝心の具象そのものだった。 美由紀は少し涙ぐんでいた。智英もそれは同じだった。 矢嶋は理由の判らない居心地の悪さを覚えていた。思わず、感動の再開中申し訳ないんだが、と半畳を入れそうなったがその隙すら無かった。時間が貴重であるのは二人とも知悉していた。会話を続けながら智英は助手席に、美由紀は後部座席に乗り込んだ。矢島は苦笑した。白馬の王子様のご登場ってワケか。 ようやく矢嶋を加えた会話の、智英の第一声がそれだった。 美由紀は情けなさそうな顔ででも、と言い掛けそのまま口ごもった。「判ってるだろ?そう、不毛な感情論だ」「でも」と美由紀はそれでも言い募った。「せめて、政府の保護を・・・」「君たちの理想は言葉じゃなく何となく理解出来た、気がする」 矢嶋は初めて口を挟んだ。「政府はそれを阻害するなうん、間違いない」「政府高官の玩具が関の山だね」 智英も同意する。「血路を開いて、一時、日本から離れるしか、ない」「これは、素晴らしいものなのに」 美由紀は諦めきれなかった。「皆、幸せになれるのに」「その、前提も疑問符だよ」 と智英。 え、何が、と言い掛けた美由紀の前で、タブレットを一つ口に放り込み、おえっと吐き出してみせる。「何するのよ!!もったいない」 フリ、だった。智英はタブレットを指先で弄びつつ。「一般的シミュレーションさ。美由紀たちもそうだったろう?」「あ・・・」 かつて自分たちが智英の創作料理にどう反応していたか。言われて見れば当然だった。「そんなにヒドイのか」 ひょいと矢嶋がそれを手にした。 一瞬の出来事だった。そのまま口に放り込む。 舌先を、否、口中を衝撃が突き抜けた。手榴弾を口の中で爆発させた方がまだマシと思えるほどの。 不味い、などというのん気なものでは無かった。舌に備わる感覚器官全てを同時に破壊せんとする悪意。 この世に存在する全ての悪意と不都合を味覚に置き換え、タブレットに凝縮したかの。 舌先をなぶるその”威力”に耐え切れず自動的に吐き出しそうになるがしかし予感があった。 意志の力で捻じ伏せ、噛み砕き、嚥下する。 それは直ぐに到来した。 ずぐん 頭の中、脳の中枢で何かが弾ける感触。 その時だった。 破壊音というより破裂音を発して、防弾仕様のフロントグラスが砕け散る。 一撃で。 対物ライフルか。おれを標的に狙って来たか。 邪魔なのか、そうだろうな。 一瞬だった。思考がほとばしる。 自分で自分に驚く間も無かった。 空中に、丸い円が見える。 銃弾だった。徐々に大きくなる。もちろん接近して来ているのだ。 自身、身をかわしながら後席の智英も弾き飛ばす。 銃弾はヘッドレストを貫通し、智英の過去位置を通過し後席をも貫通、車体にメリ込む。 狙撃者の驚愕が伝わってくる。バカな、在り得ない、と。 アクセルを踏み込む。 そしてこちら側からも応射。後席に伸ばした手に智英がライフルを渡す。レミントンM700、ボルトアクションライフルの代名詞とされ、ナム戦から現代にまで伝わる名銃だ。 二発目の弾の”見え方”から狙撃位置の見当はもう付いていた。 両手をハンドルから離し、手放しでハマーを進めながらそのビルの屋上にスコープを向ける。 発見。明らかに動揺している。 1射目で弾道計算、2射目で相手の肩を射抜く、3射目で相手のライフルを、破壊。 流れる様な見事な狙撃を行い、傍らにM700を置き、再びハマーのハンドルを握る。 矢嶋自身が一番驚いていた。スナイパーの経験は無かった。だが、判ったのだ。 なるほどこれは、凄い、大したシロモノだ。為政者がこぞって欲しがるワケだ。「もう2、3粒、もらうぞ」 さすがは戦士、と二人はその点でも驚いていた。フツーの人間の殆どは二度とタブレットを口に使用としない。殆どの人間はその苦痛に耐え切れない。粉末状にして吸引する等を試みるがそれではまず、効果はない。舌で味わうことに意味と理由があるからだ。しかし矢嶋は再びその”荒行”を平然とこなしてみせた。 二人は更に驚いた。矢嶋の身体にみるみる”張り”が出てきたからだ。元々戦士らしい筋肉質の身体だったが、今の矢嶋は現代戦の戦士ではなく闘士、コロッセウムに佇む剣闘士の様な肉体だった。着込んだ戦闘服の上からでもそれが見て取れた。矢嶋の緊張感に反応しての”脳”からの指令により、その身体が対処している様だった。
Apr 26, 2007
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12. 山を降りきって17号に入ってからしばらく、当初の疑念は深まった。 交通量が異様に、否異常に少ない・・・。 あっという間に荒川大橋が見えて来た。「検問あるじゃない!」 ビンゴと言わんばかりの美由紀の悲鳴だったが矢嶋は別に気になるコトを感じていた。 もちろん検問は問答無用で突破する。いや。 検問では無くこれは阻止線だ。 阻止線であるので当然、荒川大橋の上に他の車両の姿はない。ひたすらアクセルを踏み込む。 背後で複数のサイレンの音。どうやら追跡してくるらしい。 在り得ない、と思いつつ矢嶋は口を開いた。「まるでクープでも起きたみたいだ・・・」 くーぷ?クレープ?と美由紀、ああ、クーデターねと矢嶋。「いえ、もっと的確な用語があるわ」 ここのとこ全く畑違いで遣り込められてばかりだっただけに、美由紀は少し得意げだ。「なんだい」 素直に教えを請う矢嶋に。「非常事態宣言」 矢嶋はそれに気付いた。慌ててラジオを付ける。『・・・自動車使用禁止、携帯・固定電話使用禁止、ネット使用禁止、都民の皆さんは落ち着いて行動して下さい。こちらは内閣府です。非常事態宣言発令、外出禁止・・・』「ほんとにビンゴだな」 矢嶋はあきれた。一体、何が起きたってんだ。 しばらく山に篭っている間に、世界がひっくり返ってしまったようだ。 ちらりとバックミラーに視線を走らせる。今は無害だがこの先うざったい。 美由紀は慌ててその手を押さえた。矢嶋は彼女の手を軽く振り払い。 投擲した。 爆発音。電信柱がゆっくりと傾きそのまま倒壊する。 破壊音が連続する。何台かのパトカーは横倒しになっていた。後続する車両は存在しない。「何てことするのよ?!」 美由紀は涙目になって抗議した。ここ数日間平穏な時間を過ごして来ただけにまるで夢が破れた様で、突然の荒事は余計に堪えた。矢嶋が”そういう人間”だということすら、すっかり忘れてしまっていたくらいに。「奴らもプロだ。あれくらいで死人は出てない、たぶんな」「そ、そういうコトじゃなくて」 矢嶋はアクセルを緩め、美由紀の顔を覗き込んだ。「じゃあ、どういうコトなんだ」 わざと美由紀のクチマネをしながら矢嶋は問質した。「あ、あんなコト・・・」「ムダだ、ダメなんだ」「え、何が」 心底不思議そうに美由紀はたずねた。「これから戦いになる。匂いだ、カン、だ。非論理的だ、判っている。だが私はまだ生きている。私はそれだけを信じる。今なら判る、あの荒川がルビコン川だったんだ。戦うなら先手必勝だ。イニシアティブを握る者が戦場を支配する。勝利の女神は愚鈍なヤツには惚れないもんなんだ」 そこへ、路地からゴミバケツや雑多なガラクタを弾き出しながら、大小の、真新しい傷跡だらけの一台のセダンが現れそのままハマーの右側に並んだ。 すかさずハンド・ガンのハンマーを起こした矢嶋を美由紀は今度こそ必死で止める。 見覚えがある横顔だった。「待って、今度こそ待って!!知・り・合・い!!ト・モ・ダ・チ!!」「友達?罠じゃないだろうな?」 それでも美由紀の懇願でハマーを停めた。 美由紀はようやく彼の名前を思い出した。「智英?!何であなたが?!ここに居るの?!」「安藤、いや美由紀」「智英?」 様子が違った。「判ったんだよ、いや今は判るんだよ、おれも」 美由紀は息を呑んだ。まさか。「そのまさか、さ。全く、大した悪食だった」 智英は語った。 強引に家を飛び出してから例の頭痛が始まった。 酷い痛みだった。どんどん悪くなる。いつもの倍、10倍、いや100倍。 まずいと思ったときは遅かった。あっさり失神した。 車はそのまま直進を続けていたが、T地路に行き当たりハデにクラッシュし、その衝撃で智英は目覚めた。 頭痛はウソの様に消えていた。 代わりに、頭が沸騰した。 あの日の記憶が蘇った。 そして、誰も口を付けようとしないあの料理を一人で平らげた記憶も。「安藤・・・そうだったのか」 安藤は、寂しかったんだ。 たった一人、ある日いきなりジーニアスの世界に足を踏み入れてしまい、そして・・・。 そう、仲間が欲しかったんだ。だから。 検体を、仲間候補を探していたんだ。実験室でマウスを見ていたんじゃない。 ただ、疲れて、寂しくて、それでそのとき、少しだけ虚ろな眼差しをしていただけだったんだ。 それを、いつも間近に見ていたのに、何でおれは。 安藤、いや、美由紀。 会いたい、会って、伝えたい。 この、想いを。 すると、何かが勝手に頭の中で動き始めた。 今まで断片的か、或いは一過性で直ぐに忘れてしまっていた情報が、物凄い勢いで整然と組みあがっていく。 これが・・・、美由紀が見ていた”世界”なのか?!。 自身の変化に戸惑う間も無かった。 様々なデータがぶつかりあいながらそれぞれ形を変え或いは位置を変え、頭の中に一つの論証の構造物が自動で製作されていく。日本のこと中国のこと暴力団どもの妄動そして。 北米が日本に仕掛けるワケがない。今回の事態を仕掛けたのは、中国だ。 そして、その中心にいるのが、美由紀なんだ。 理論では無かった、理屈でもない。 それは、直観、論理をショートカットして真実を探り当てるスキル。 美由紀。今、いく。 智英はアクセルを踏み込む。
Apr 25, 2007
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11. 八方塞がりだった。 官邸では今回の一連の事態に対し、緊急対策本部が開設されていた。 名称が、調理部案件対策室本部となってしまい少々情けなくはあるが、しかしながら対象とすべき、進行している事態はどこまでも深刻だった。 中国政府は今回の事態に対し、知らぬ存ぜぬを押し通していた。 それは事実そうではある様なのだが、身内の一部局の暴走を止めるべき、何らかの対処は取って然るべきであるにも関わらず、その兆候すら確認できず、むしろ、今回の事態を”壮挙”として歓迎している節すら見受けられる。だが、それはある意味当然とも言えた。中国からすれば既に敗北必至の第二次冷戦、米中の権力闘争の狭間で、在日米軍こそ撤収させたものの未だ北米連合の中核となって、中国を締め付けて来ている、仇敵、日本。その日本をここまで翻弄して見せたのだ。流石に表立った支援や公認こそ出来ないものの、好意的中立の立場を維持することで、事態をより紛糾させ中国優位の環境を築こうとしているらしかった。交渉は無駄だった。 一方、遮るものとてなく飛行船は悠々と南下を続けていた。 護衛の、アクティヴ・ステルス機能を持つフリースタイル2機はその光学迷彩を解き、突然空中に現れた機影に地上の観衆が驚きの声を上げている中それをあざ笑うかの様に2、3度バンクを打つと、機首を返し帰還コースに乗った。 そう、飛行船は日本本土に上陸を果たしていた。 無論、初動で迎撃を受け持った空自、航空総体司令部では激論が戦わせられた。「今、撃墜すべきです!。例えどれだけの犠牲を払おうともです」 先任士官は譲らなかった。「その為の自衛隊です、醜の御盾です、ここで逡巡してどうするんです!!」 その通りではあった。しかし。「風向きはどうなんだ」 司令官が確認した。 あ、と先任士官は声を上げた。 結果は絶望的だった。今の風向きで飛行船を撃墜すれば、風下に位置する1隻の外国船籍貨物船と1隻の梅雨明けの日本海に乗り出した観光客を満載した遊覧船、そして市街地の一部にも被害が及ぶ危険があった。「BC兵器などブラフに決まって・・・」 先任士官の声はか細く消え入った。 ブラフ、恐らくは、いやたぶん。 だが、事実であったとしたら。「それでも・・・撃墜すべきです!!本土に上陸させてしまっては事態は今以上に悪化・・・」 言葉は尻すぼみに空中に溶けた。そんなことは誰でも判っている。 これ以上の損害を出し、撃墜に成功したとして。 BC兵器が本当に搭載されていた場合、どうなるのか。 そのときだった。管制官が飛行船の増速を伝えてきたのは。もう迎撃すら間に合わない。 飛行船が領空侵犯に成功した時点で、始めから何もかもが手遅れだったのだ。 日本本土への上陸を果たした飛行船は、頃やよしとしたか発信するメッセージを切り替えた。 我々は、現在日本から中国へ向けられている、不当な圧力に抗議すべく決起した有志一同である。 日本は卑劣な米帝の走狗となって、中国に対し不当な圧力を掛け続け、結果として不当な利益を貪っている。 これは直ちに是正されねばならない。 その誠意の証として、取り合えずミユキ・アンドウの身柄を中国に引渡すことを我々は要求する。 支離滅裂な声明だったが、ここに遂に美由紀の名前が出て来たのだった。 引き渡したくても美由紀の身柄は依然、日本政府の元にはなかった。無論あってもそういう交渉に応じるつもりは無かったが。安藤美由紀は未だその所在が全く不明だった。あるスタッフは既に国内に居ないのではと発言し、いや既に死亡している可能性もと別のスタッフが言う。かもしれないかもしれない。そうしたときだった、新しい情報が入って来たのは。警視庁から出向して来ているスタッフが声を上げた。「荒川の検問が何者かの手で突破されました。乗用車一台が都内に侵入、車種は不明ですが大型のジープとの報告。現在可能な全、移動に追跡を命じています」 安藤美由紀と”ジーマ”だ。ほぼ全員が同時に叫び声を発していた。首相は官房長官の顔を見た。彼も深く頷いていた。おそらく間違いはなさそうだった。
Apr 24, 2007
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10. 中国情報部が日本に向け放った刺客、特殊飛行船は一路東京を目指し南下していた。 そして、遂に東京都下に向け、都知事の頭越しに非常事態宣言が発令された。 無断外出禁止、電話も禁止、ネットも禁止。事実上の戒厳令宣言だった。 無論、東京に隣接する一帯もその対象だった。近県から人員や車両が流入しては意味がない。 美由紀と矢嶋がそれを知っていたら仰天しただろう。 しかも、その遠因であり同時に主役でもある事実を知ったならば更に。 矢嶋の”アジト”にはテレビは無く、ラジオはあったが聞く機会はなかった。 先ほどの電話で、午後6時には東京湾の目的の埠頭に到着する約定を交わしていた。 そろそろ出かけないと。 矢嶋はごそごそと獲物を積み込んでいる様子。「兵士は最悪想定、これでね」 検問に引っかかるのを想定はしていないのかしらん、と美由紀。 一応、ここは矢嶋の戦士のカンを信じることに。 今日も美由紀は矢嶋から借りた男モノを着込んだ。ショートヘアと相まってかなりワイルドだ。 そろそろ出るぞという矢嶋の声と共に小屋の奥から姿を表したのは軽では無かった。 まるで装甲車だ、ホントに戦地に向かうみたいだ。美由紀は心の中で呟いた。 姿を現したのはハマー。軍用ではハンヴィー、いや逆に本来軍用車両で、その民生品がハマーだった。美由紀が装甲車、との感想を持ったのも故あることだった。 ハマーは山道に乗り入れ、ゆっくりと降り始めた。 理由は無かった。直観だった。それが、智英には判った。 この一連の騒ぎの中心に、安藤がいる。 東京近県を含め、学校も全て休校だった。テレビもまた全ての放送局が同じ内容を伝えていた。 非常事態宣言発令、外出禁止、自動車使用禁止、携帯・固定電話使用禁止、ネット使用禁止・・・。 智英は決然と立ち上がると、家族に宣言した。「ちょっと、出かけてくる」 両親と弟はあっけに取られた。「出かけるって智英、表に出ちゃいけないんだよ?」 両親の声は、今の智英には届かなかった。 安藤が、呼んでいる。「ごめん、キー借りるよ」「ええっ?!」 もちろん無免許運転だがAT車なので、遠出の際は家族の公認でステアリングを握る機会も少なくはなかった。 自分を必死に呼び止める家族の声を振り切って、智英は戦場へと乗り出した。 もちろん、本人にその自覚は無かったが。
Apr 23, 2007
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9. 智英は何ごともなく直ぐに開放されていた。 何でヤクザ、いや暴力団が出て来たんだ?。 安藤、そうとうな面倒に巻き込まれたみたいだな。 そういえばここ最近、例の正体不明の頭痛が酷かった。 何かが、自分の身体に起きようとしている。 本能的に、智英はそれを悟っていた。 官邸、首相官邸も混乱の余波を大きく受けていた。 ここ数日、幾つかの会合をキャンセルし、当然、睡眠時間も削って事態の収拾に追われていた。 中国軍の一部の暴走。北京政府は当事者能力を失っており、これを統御しかねていた。 まるでところを変えての関東軍の再来だった。 このままでは両国間の戦争に発展しかねない。 日本側の深い憂慮と懸念に対しての北京側の回答に日本側は脱力した。 一部の反動分子の仕業だ。北京政府はこれに関与していない。 国内でも問題が多発していた。 飛行船、間違いなく中国軍の飛行船が領内に侵入するさい、これを阻止せんとした空自が支払ったコスト。 そもその経緯、現場で発令された撃墜命令への追認。 情報本部で行われた大規模作戦の追認。 (今回の騒動はその余波であるらしいのだが) 決断の人、のキャッチ・フレーズ通りにデシジョン・メイキングは彼が得意とするところだがこう多重であると、さすがに愚痴の一つも口にしたくなる。「今度は何かね」 首相は小さくため息をつく。「すみません、安藤美由紀の保護についてですが」 秘書官は、少し切迫した様子だった。なぜこれが今まで上がってこなかったのかと。「アンドウミユキ?ふむ、可愛いコじゃないか。彼女がどうか?」「”調理部”案件です」 秘書官は、更に切迫した調子だったが伝わらなかった。「ああ、またか!」 案の定、首相は誤解した。 そう、この日本で。 いったい、過去どれだけの調理部で、どれだけの調理が行われ、どれだけの”事故”が発生していたことか。 調理部案件は、調理部を持つ各校に一人、連絡官兼任の教員が配され、速やかに回収されていたのだ。「新型なんです」 つねに冷静沈着をモットーとする秘書官は遂に声を荒げた。「今までのものとは別なんです、劣化しないんです、服用毎にボトムアップするんです」 首相は眼をぱちくりさせ、暫く考え、そして。「キミ!それはもしかして大変なモノじゃないのかね?!」 ようやく通じた、よかった。「そうです、大変なモノなんです!」 秘書官はその責務を果たした。「で、それで彼女は今、どこに?!」 首相は勢い込んで言う。「現在、行方不明です。通例通り陸自の特殊作戦群から1コ班を充てていますが、戦力不足でして。調理部案件は原則、内閣直轄ですので、現場から増援の許可を求めて来たんです」 そのとき。「首相!至急電です」 連絡員が電文を手に飛び込んで来た。大陸側で暴走している当局からだった。「ミユキ・アンドウの身柄を渡せだと?!ふざけたことを!!」「回答は如何致しましょうか」「正規の外交ルートを通す様に、だ。相手をする必要はない」 秘書官に向かっては。「増援を許可する、いや、投入可能な稼動全力の運用を許可すると伝えろ。美由紀くんを何としても無事、保護するように、とな」 飛行船の詳細はまだ官邸に届いていない様だった。 かつての盟友を徹底的に窮地に追い込む。 その結果の暴発を予見出来ない筒井ではなかった。 否、その暴発を予見していたからこそ、どう暴発してみせるのか、それを日本はどう食い止めるのか。 結局は筒井が仕掛けた新たなゲームなのだった。局外で自身はその行方を見守る、一観戦者としてだ。 朝。 んーっつと伸びをする。 地階から掘っ立て小屋に上がり、ぶらりと近所をお散歩。 もう梅雨もそろそろ空ける。 山の空気が、とても、清清しい。時々、駆け足。 うっすらと汗をかいて戻り、ぬるま湯でアサシャン。徐々に熱くしていく。 上がったら、丹念にドライヤーをかける。ざっくり切ってしまったのでそれほど手間はない。 今日の朝の当番は矢嶋だった。さてどんな朝食が・・・。 ふいに、涙が零れ落ちた。 何でもない、ただの日常が、こんなに嬉しい、素晴らしいものだっただなんて。 でも・・・いつまでもは続けていられない、それは、判っていた。「お早うお姫様」 美由紀は、おはようございます、矢嶋さん、と応えながら、下した決断を伝えた。「日本を出たい?」 矢嶋は何度か頷き。「まあ、それが一番の解決策だろうね。現状では」 そして、即座に実行。電話を掴み海外局をコールするとブロークンな英語で会話を始める。
Apr 22, 2007
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8. 戦時下にあっては陸海空3自衛隊を統括する、市ヶ谷、防衛省地下に存在する統合作戦司令室。 その航空自衛隊ブースである、航空自衛隊総体司令部のブースは騒然としていた。 日本海上空の空が、局地的な戦場へと変ろうとしていたのだ。 不明機は、グレーのペインティングの、全長50メートル程の飛行船だった。 国籍その他、所属を示すものは何も表示されていない。 現在、航空自衛隊の2機の戦闘機が要撃に上がり、飛行船をぴたりとマークしているところ。 F15-J・イーグル。既に老兵ではあるが、かつて史上最強のドッグ・ファイターの名を欲しいままにしたその残照は未だ十分に明るい。少なくとも飛行船如きに遅れは取らない。 「現時点の速度で、領空まであと5分」 「交戦法規はクリア、繰り返す交戦法規は完全にクリア」 「針路そのまま。呼びかけには一切応ぜず、か。完全に舐められてるな」 警告の意味での威嚇射撃を3回、針路変更のコールもし続けている。 総体司令官は深いため息を漏らすと一気に発令した。 「日本領空を侵犯した時点での撃墜を許可する。但し呼び掛けは続行せよ」 『了解!!』 長機を勤めるクーガー1は力強く答礼してみせた、が。 撃墜、は初体験であるはずだった。 当然だ。航空自衛隊創設より、初の、領空侵犯機の撃墜になるのだ。 『変えろよ…引き返せよ・・・』 不明機への継続的なコールではなく、クーガー1の祈りにも似た呟きが室内に溢れた。 誰もそれを叱責出来ない。 クーガー2は先ほどから完全に無言だった。クーガー1の行動をただ見守っている。 「領空侵犯まであと1分」 『畜生!!』 振り絞るような絶叫を上げるとクーガー1は決意を固めたのか、普段の彼に似つかわしくない粗暴なマニューバで不明機を射界に捉えた。 デッド・シックス。あとは軽くトリガーを引くだけ。 「不明機、領空侵犯!!」 「クーガー1、不明機を撃墜せよ。直ちに撃墜せよ」 管制官の悲鳴と司令官の指令が交錯する。 その瞬間だった。 後に、クーガー2はその光景をこう語った。「何もない、無かった空中に、突然、ミサイルが出現したんです」 外す距離では無かった。 『うわあっつ?!』 突然のアラート、ミサイル接近警報と背後からの衝撃に叩かれながら、それでも辛うじてベイル・アウト、機体からの緊急脱出に成功する。イーグルは片翼を失っても無事に帰還出来るほど頑丈な機体だ。その強靭性がクーガー1を救った。クーガー2も直後に同じ運命を辿った。クーガー1を見ていたので、アラートの直後に躊躇い無くベイルアウトの手順に入ることが出来た。『アクティヴ・ステルス?!』 の一語を残して。 後に残された司令室は騒然を通りこして雑然に突入していた。「アクティヴ・ステルスだと?!ばかな、SFでもあるまいに」 士官の一人が吐き捨てた。「だが、それなら、いやそれ以外に説明がつかない」 先任当直士官は冷静に事実を告げた。周辺を索敵哨戒する時間は十分にあった。レーダーからの情報にも、飛行船以外の国籍不明機の存在を告げるものはない。「あった、ありました!おそらくこれです・・・」 備え付けのジェーン年鑑を検索していた一人が声を上げた。「Yak-141・フリースタイル、特殊迷彩実験機だと・・・あれが、なのか」 一人が、呻く様に言った。「詮索は後回しだ。問題はこの後どうするか、だ」 司令官一人を残し、全員が凍り付いたようだった。「イーグルと搭乗員でボディ・カウントをする愚は避けねばならん。共に国家の大事な財産だ。残念だが後の対応は陸自に委ねるとしよう」 司令官は断腸の決断を下す。 その直後だった。 管制官が声を上げた。「不明機、飛行船から全波長帯域へ向け発信が行われています」 先任士官が即座に反応した。「繋げろ」 雑音交じりではあるが、流暢な日本語の声でこう伝えていた。「当機を攻撃してはならない。当機の機体には通常の水素・窒素とは別に、致死性の生物、化学兵器が搭載されている。繰り返す・・・」「陸自じゃない、海自だ!!。水際で阻止させるんだ!!」 だが、飛行船の航路は巧妙だった。 海自から直ぐに応答があった。海自が現在保有する全戦力を以ってしても、目標の日本上陸は阻止出来ないという悲痛な叫びだった。陸自も同様だった。飛行船は増速しており、推定以上の快速だった。 何を以ってしても、飛行船の日本本土上陸を阻止しえる戦力は無かった。「テルミット・プラスがあれば・・・」 誰かがぼやいた。「ないない、そんな便利兵器はない」 即座に否定された。
Apr 21, 2007
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7. それは想定外に軽い処分だった。 本日より減俸半年間。現職据え置き。 ”勝算”はないではなかったが、さすがに面食らった、呆気に取られた。身内に甘いにしてもいくらなんでもこれはない、程度があるだろうに。喜んで然るべきだが素直に喜べなかった。 だが、筒井二佐が反面、大きな成果をもたらしたのもまた事実だった。 成果は莫大なものだった。日本本土に進出した中国軍・情報部の拠点の多くを押さえていた。 特に都内と関東近郊に関しての情報は綿密で、これだけの規模の情報では、或いは関東圏内の中国側の拠点は全て網羅しているのではないかとの評価を受けたくらいだった。厚顔なモノなら、内通の誘いに乗ったフリをして中国側に浸透していたのだ、と言い切れる程の赫々たる成果ではあった。 それは事実だった。 筒井は中国系の二世だった。父祖は台湾系だったが流れている血は大陸のそれだった。 中国からのスカウトは早期からで、入隊、自衛隊に入る前からのものだった。 スカウトはなかなか執拗だった。筒井は始め拒絶の態度を示し、約1年を経た後に了承した。 中国側は筒井の経歴を丹念に”消毒”し、そこから大陸の匂いを拭い去った。 やがて筒井は情報畑に配属され、大陸側からの支援もあり、確実な成果を挙げるようになっていた。 だが、筒井の側でも”ゲーム”を仕掛けていたのだった。 大陸は血の信義を重視する。 だが、筒井は、DNA的に大陸の血を半分受け継いでいても、中身は完全に現代日本人だった。 しかし、大陸側をそれを完全に見落としていた。 筒井が示す、絶対的な忠誠の態度と行動、という筒井の仕掛けたゲームに完全に出し抜かれたのだった。 筒井は、自覚的に二つの祖国を共に裏切る、淫靡な快感を提供するゲームを愉しんでいた。 そう、愉しんでいたのだ。 つまらなくなったから止めた。それだけだった。 その日、大陸に衝撃が奔った。「同志!!大変です!!」 東京の筒井純敬と連絡が取れない。 筒井が現職のまま兼任することになったのは、中国側拠点を掃討する作戦の責任者だった。 指揮官、である。 日本側としては”踏み絵”くらいの心持ちであったのだろうが筒井からすれば笑止の一語だった。 祖国を一つに選び直したときも、そして今も。何の痛痒もなかった。そもそも感情とは無縁な人間だった。 筒井はかつての盟友を冷静に、徹底的に破滅へと追いやった。 手法は簡単だった。各拠点を監視下に置きながら、つまらないものを次々に送りつけただけだ。 それは、陸海空3自衛隊への入隊を促す、ダイレクトメールだった。 日本国の情報機関は、ここが貴方方が日本本土に構築した拠点であることを良く存じあげておりますよ。 所在が敵に筒抜けの、敵国本土にある情報拠点に何の意味があるか。 何も無い。それが許されるのは大使館だけだ。 本来であればそのまま活動を継続させそれを観察する手法が理想ではあったのだが、余りに多数であったので優劣も付けずに、大規模なものから小さなセーフハウスまで端から虱潰しに叩いたのだった。 人員も機材も無駄に損耗させない、筒井らしい実にスマートなやり口ではあった。 大損害だった。大失態だった。 機材も人員も無事であれば、拠点の再構築は容易そうに見えるがそうではない。戦地で陣地を築城するのとは違う。それは例えれば、敵意に満ちた相手国の本土に、密かにネジ一本から工場を作り、更には物流を確保するのに似ている。この密かに、というのが重要だ。昨日までそこには情報という貨物が、貪欲に生産されては整然と流通していたのだ。 徹底的な攻撃。 徹底的に過ぎた。 完全に追い込まれ、窮地に立たされた相手がどういう行動に出るか。 窮鼠、ネコを・・・ではなく。日本人であれば経験的に知っているハズであった。 そう、特攻である。 そして、大陸にそうした文化が無いかといえば、そんなことは無い。 自国民でさえ混乱に任せて千万単位でなで殺せる人種である。 自国の都合で他国民をアレすることに躊躇するだろうか。 しない。全くしない。 大陸側は、形を変えた特攻に向けて突撃していった。 日本領海近海。日本海の海面を割って、巨大な船体が姿を現した。 そう、潜水艦である。 潜水艦にとって、浮上とは即ち死を意味する。特に作戦行動中のそれはほぼ投降に等しい。 しかもそれは原子力潜水艦、原潜だった。ますます浮上する意味はない。 しばらくして更に異常な事態が起こった。 船体のやや後部に位置する司令塔。その前の広大な甲板のうち、司令塔の近くに四角い穴が開いた。 エレベータだった。 エレベータは昇降を繰り返し、甲板上に都合三つの航空機を吐き出した。 改・タイフーン級。艦名はおろか艦番号すら付与されていない。 旧・ソ連が崩壊した際、外貨獲得手段として海外に叩き売られた有象無象の一つだった。 それは、旧・大日本帝国海軍のもの以来の、潜水空母だった。 タイフーン級が持つ豊富なキャパシティにものをいわせ、戦略核の代わりに航空機を積載したのだ。 といっても、搭載3予備1ではほとんど何の役にも立たない。 ジェーン年鑑にも載っていない超、秘密兵器ではあるが、結局、練習艦名義で動かしているに過ぎない。 予算も少なく、錬度も無いに等しい。こうして非常の用に供され、出撃運用出来ているのは行幸にも近い。 まず航空機の1機は飛行船だった。グレーの無地のペイントで所属を示すモノは何もない。 続いて、飛行船の護衛だろうか。見慣れぬ機体が二機。甲板を割って出現したカタパルトを使って射出された。 こちらは一応、ジェーン年鑑にもある兵器だった。 西側のVTOL、垂直離着陸型戦闘機、ハリアーに対抗して開発された東側のYak-38・フォージャー。 その後継を期待されていた、Yak-141・フリースタイルがそれだった。 3機の機体は急速に遠ざかり、梅雨前線が活発な曇天に呑まれると、もう姿が見えない。 一方、新潟港で水揚げされた荷物を積んだコンボイが、産業物産展での出展を名目にひっそりと旅立っていったが、この動きに注目した者は誰もいなかった。
Apr 20, 2007
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6. 近く、ではなかった。そのものだった。 家一軒が焼け落ちた現場だった。「安藤・・・?」 智英は呆然と呟いていた。乗ってきた自転車が傍らでひっくりかえる。 近くを通りかかったオバさんを思わず捕まえていた。「す、すみません!、ここんち、どうしちゃったんですか?!」 おばさんは特に迷惑がらずに素直に話に乗ってくれた「あら、お知り合い?」「は、はい。昔の幼馴染みで」 それがねー とオバさん。「御両親とも亡くなったそうなのよー。ここから遺体で見つかったんですってー」 亡くなった?両親が?!。「そ、それで美由紀は?!」 それがねー とオバさん。「美由紀ちゃん、行方不明なんだそうなのよー」「行方不明・・・」 再び呆然と呟く。 気がついたとき、智英はあてどなく自転車を走らせていた。 我に返って停車した。「安藤・・・」 自転車を止めた直後だった。背後でハデにタイヤが鳴る音がした。 慌てて振り返ると、黒塗りのセダンが止まっていた。「あ、すみま・・・」 言葉が途中で凍りついた。 車のドアが開いて、目付きの悪い男たちが降りて来た。 後悔する間もなかった。智英は取り囲まれた。「えと、その」 チラリとセダンに眼を走らせる。傷付けてはいない様だが。 男たちが口にしたのは以外な言葉だった。「キミ」 と、恐らくリーダー格らしい男が意外に優しい声で訊ねてきた。「安藤美由紀ってコ、知ってるよな」「し、知りません」 リーダーはうんうんと頷き、他の男たちもうなずいた。「キミ、ウソは良くないよ。さっき近所のオバさんと話してたろう?もう忘れたのかい」 あ、と智英は声を上げた。「すこーしお時間いいかな。ちょっと一緒に来て貰おうか」 抵抗する余裕も間も無かった。そのままセダンの後部座席に押し込められた。 自転車もトランクに積み込まれた様だった。 ぱかぱかとトランクの扉がセダンの揺れに合わせて揺れている。 智英の今の心情を代弁するかの様にだ。 安藤、おまえ何に巻き込まれちまったんだよ。そう心の中でぼやくのだった。 いつになく険しい顔付きのジーマを美由紀は出迎えた。「お帰りなさい」 あなた、と言ってしまいそうになる。 内助の功ではないが、食材の確保等の”外回り”を一切しない代わりに、テント内の整理や清掃、洗濯も美由紀の仕事だった。ここ一週間ほどで、美由紀はすっかりホームレスづいていた。これもジーマが探して来た男物だがその古服を身につけ、肩まであった髪もばっさり落とし、垢じみた風体はもうどこから見てもホームレス以外の何モノでもなくなっていた。「移動するぞ。急げ」 いつもの”転居”と様子が違った。それでも辺りを片付けようとした美由紀を。「そんな”ガラクタ”はいい!来るんだ」 美由紀は一瞬ワケが判らなかったが、すぐに気付いた。 これだ。 これがジーマの正体だ。 ずんずん前をいくジーマの後を早足で追いつつ、軽の駐車場所まで移動した。 駐車してある軽を見るのは初めてだった。驚いたことに軽はちゃんとコインパーキングに収まっていた。 ジーマは素早く軽に収まると車内から手招く。「何してる、早く乗れ」 美由紀がナビシートにつくとジーマは直ぐに軽を車線に乗り入れる。 そして軽はまず山手線の外側に出た。「私の本名は矢嶋孝雄だ」 突然、ジーマ、いや矢嶋が語りだした。「人を殺したことはあるか」 唐突な質問。「ないよな」 回答を期待してのものでは無かったらしい。「私はある。何度も。ついさっきも4人殺してきた」 トイレをすましてきた、とでもいう様な口ぶりで矢嶋は言った。 ウインカーをしっかり出し、車線変更。出発は慌しかったが、今は普通に法定速度+10キロくらいを維持したままで軽を動かしている。「最初に殺したのはちょうど君と同じ高校1年のときだった」 男が押し入って来た。強盗だった。たまたま外灯を付け忘れていて、無人と勘違いした様だった。 空き巣の前科持ちの男だったが、それは裁判の法廷で判ったことだった。 居直り強盗だった。 それを、当時野球部員だった矢嶋が、バットで叩き殺した。 頭蓋骨骨折。脳挫傷、即死だった。 遺族が納得いかず、法廷が持たれたが、矢嶋の正等防衛は動かなった。 だが。 法廷とは別の事実を、矢嶋とその両親は知っていた。 命請いする犯人を、矢嶋は冷静に撲殺したのだった。「社会のゴミを除去するいい機会だと思った」 たんたんと、どこまでも平静な矢嶋の言葉。「怖くは、なかったの」 美由紀は思い切って声を出した。「もちろん怖かったさ。自分が、ね」 殺人不感症。「何も無ければそのまま一生、気付かないですむ”病”だ。だが私は気付いてしまった」 今から思えば、若いうちでよかった。 このままでは、いつか、殺人者として裁かれることになる。必ず。 その機会は幾らでもある。 虫を潰すほどにも感情が動かないのだ。 マナー違反、絡んで来た泥酔者、或いは地廻りのちょっとした因縁。 全て、契機に為りかねない。「両親も怯えていた。その日から私を見る眼が明らかに、変った」 孤児院からの引き取り、養子、善意の発露、しかし。「家にはいられなかった」 高校の卒業を待たずに飛び出し、漂泊した。 当然の様にチンピラに誘われ、鉄砲玉になり、数人を”かたわ”にしてのけたが。「何か、違った」 軽は荒川を渡り、埼玉に入った。 そしてまた当然の様に日本を飛び出し。流れ着いた先は。「フランス外人部隊。知ってるだろ」「ええ、有名ね」 殺人を生業とする道に、遂に足を踏み入れた。「兵士が、どんな有能な兵士でもやがて壊れていく。理由は判るか」 美由紀は少し考え。「戦い疲れて?」 だいぶ暗くなってきた。矢嶋はライトを灯す。 もしかしたら実はこの軽は車検も通るんじゃないか、と美由紀は思った。「大きく分けてみっつだ。まず加齢、次に物理的に壊れる場合」 そして、精神的に壊れる場合。「人間はそれほど丈夫に出来ていない、いやむしろ実に脆弱な構造だ。だから簡単に死ぬし、壊れる。死者の亡霊を見るようになったらもうダメだ。ドラッグに溺れるか病院にいくか。なんにせよリタイアだ」 その点矢嶋は、どれだけ殺しても磨耗しない。 殺すこと自体を躊躇わない。「トリガーには、相手の命と自分の、兵士としての寿命が掛けられている。普通はそうだ」 矢嶋がその”業界”で頭角を現すまでの時間は短かった。 矢嶋、ジーマは戦友としても、仕事人としても、信頼され、信用されるようになった。「まさか日本政府から依頼が来るとは思わなかった。それこそフィクションの中だけのハナシだと」 人間の盾、知ってるか。矢嶋の問いに美由紀は大きく頷いた。「知ってるわよ。大騒ぎだったじゃない」「それはイラク戦争だろ」 イラク戦争以外で?えーと。パパ・ブッシュの方だ、と諦め声で、矢嶋が言う。「湾岸戦争でも在った。あまりメディアには露出しなかったがな」 その中に。「日本の、政府高官の、御令嬢が混じってたってワケだ」 軽は17号に沿ったまま高崎を越えて、まだ北上する気配だ。「発覚したらスキャンダルだ。極秘作戦が展開されることになった」 目標の”救出”ないし”抹殺”。但し抹殺の場合は後金なし。「それほど難しいミッションじゃなかった。作戦自体は」 バグダット近郊の目標が寝起きする住居に侵入。スタンさせ身柄を拘束してそのまま撤収、ピックアップポイントへ直行。目標は非武装で特段の戦闘能力もなし。一人道案内がいればそれ程の難易度の作戦ではない。「計算違いは」 突然、ハンドルを殴りつけた。ハンドルは眼に見えて歪む。「作戦の途中に、その高官とやらが別件で失脚したことだ」 事なかれに、全てをなかったことに。余りにもお約束な展開で、泣けた。 ピックアップポイントに到着したのは輸送ヘリではなく武装ヘリだった。 相応の気構えと装備があればどうとでも対応出来る標的だが、そのときチームにはどちらの用意もなかった。 殿を勤めていたことで予定時刻に遅れたが為に、矢嶋は難を逃れた。 軽は山中に分け入った。矢嶋は途中からライトを消していた。 やがて、この軽に似つかわしい、みすぼらしい掘っ立て小屋の前で、軽を止めた。 その小屋の地階が、本館だった。 目の前の光景に美由紀は思わず息を呑んだ。 AK47、RPG7、名前の判らないライフル、そして弾薬、弾薬!、弾薬!!。「本気で復讐を考えていた時期もあった。もう遠い昔の話だ」 美由紀はまるでそれ自体殺意を発散しているかの、凶器の群れを前に身をすくめた。 そして、聞いた。「どうして」 矢嶋は怪訝な顔をした。この少女は何を言い出そうとしているのか。「こんなに、親切にしてくれるの」 あっけにとられた。そういえば、なぜだろう。 初めて自問した。 少女の外観は。まあ確かに美少女、それも今は凄みを帯びた美少女。 でも、あまり関係ないような。 境遇か。孤独に漂白を続ける者、同士の。 文学的で少し宜しいが、違う気もする。 逆に尋ねてみた。「聞いて、どうする」 今度は少女が驚いた顔をした。 そうよ、そんなコト聞いて。ただのヤブヘビじゃない。利用出来るモノなら徹底的に・・・。 少しして。「わかんない」 そうすると、年相応の幼い顔が覗く。 余り賢いやり口ではないねそれは、と矢嶋は揶揄しつつも。「私も余り賢い方ではないんでね。よく判らん」 それにしては貧相な宿無しの仮面を脱ぎ捨て、哲学者的な風貌に変った、矢嶋も言う。 二人は何とはなしに顔を見合わせ。 どちらともなく、失笑した。
Apr 19, 2007
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5. 食堂裏のゴミ箱を漁っているところに声を掛けられた。「ああ君、ちょっといいかな」 よくない、まったくよくない。 ジーマは声を無視して移動しようとしたが相手は強引だった。 行く手に廻り込んで来て写真を掲げた。「失礼、この女を見たことがないかな」 今の姿からはかけ離れた、きれいな制服を来た少女が小さく笑い掛けていた。 見間違え様はなかった。彼女だ。「知りません。急いでるんでこれで」 表情を変えずにそういって突っ切った。 だが、どこかに出ていたのだろう。眼か。相手もプロだった。 悟られたらしい。 尾行が4。バックアップに2というところか。 ジーマはふいに駆け出した。 尾行をまくつもりは無かった。自ら行き止まりの路地に駆け込むと。 慌てて追いすがってきたまず一人め、掌底を顔面、鼻の位置にもろに叩き込む。 二人目、どこからともなく取り出した小型のナイフでヒュッツ、相手の喉を切り裂く。 三人目、耳から指を突きいれ、脳髄をえぐる。 そして呆然と棒立ちの4人目をそのまま羽交い絞めにする。「で、なんだって?」 相手はそれでも必死に。「こ、この少女を保護するのだ」 保護?は、何いってんだコイツは。「だってお前、日本人じゃないじゃん」 ごっきん。そのままキメた。 男達を改めたが流石に身分を明かすものはない。 だが中国のエージェントであることは間違いなかった。 貰えるものだけ貰って、ジーマは素早く現場を後にした。 チーム・アルファは不遇だった。 最後に接触を断った現場から捜索範囲を広げると、直ぐにホームレスが立ち去った跡地を幾つか発見した。 だが、そこまでだった。 安藤美由紀の足取りは完全に断たれていた。 最終接触ポイントを基点にどれだけ捜索範囲を広げてもヒットしなかった。 そのとき、チーム内での特に追跡について見識が深い女性隊員が提案した。 あのとき同行していた男の側を追ってみたらどうか。 ヒットした。 ジーマは”業界”内でも謎の有名人だった。 ”仮装ホームレス”だろうとの噂だったが、気前がよく、なかなかの人気者だった。 そのジーマが、軽自動車を所有していて、気ままに都内を移動し、根城を移っているという。 それには、ある法則性があって、基本的には大きな公園の一角、であると。 チーム・アルファはすぐに行動を開始した。 ジーマに接触を取れれば、少なくともなんらかの追跡の為の情報、手がかりは得られるはずだ。 幸運だった。 保護対象はまだジーマに同行しているらしい。 が、それからが不遇の連続だった。 同定を終え、さあこれから接触を取るぞというとき、いつも対象がジーマと共に移動を開始してしまうのだ。 慌ててバンに追跡を命じても、軽快な軽自動車を鈍重ではないにせよ(それは十分な改装がなされている)バンが、対象にその存在を秘匿したまま1台で追跡をしろというのは、これはムリな話だ。それが3回以上続けば、これは偶然では在り得なかった。 「どこかで情報が漏れている可能性があります」 黒瀬はやっとそれを進言する気になった。 「そうだな」 統制官である筒井二佐も不機嫌な顔で同意した。尤も、彼の場合いつもの表情と変らなかったが。細かいが常に不機嫌な顔をしてみせているのも戦術の一つだ。 実際に彼は不機嫌だった。 実は、中国の下、オペレーション、作戦を行うのは今回が初めてだった。 中国の遣り方は杜撰の極みだった。何を考えているのか判らないが、無用な損耗も著しかった。 目標に随伴するホームレスが、何らかの背景を持った男であり唯の宿無しなどではないことはもはや明白であり、むしろ目標確保の前段階として周到にこれを”排除”する様にと、筒井はこれを徹底するべく中国側の現地、国内工作員に指示を出していたのだが、中国側は真剣に受けとろうとしなかった。 工作員の質も問題だった。 その多くはチャイニーズマフィア崩れで、正規の、人民解放軍広範囲作戦部隊に所属する者、或いはその出身者は安全な大使館か作戦拠点に篭ったまま現場に出ようとしなかった。 そして、工作員は日本人である筒井を侮蔑していた。 当然だった。内応者に浴びせられる視線は古今東西変わりない。 筒井は馬鹿らしくなった。やめやめ、つまらない、”ゲーム”はここまでだ。 筒井は手早く種類をまとめ。「ちょっと外す」 部屋を出た。 そしてそのまま直属上官の部屋を訪れた。「失礼します」 上官はパットの練習中だった。いつものこととて顔には出さないものの心では失笑する。「少し、宜しいでしょうか」 相手の返事を待たず。「私は、つい先刻まで中国情報部に内通しておりました。これがその証拠です」 パターが床に落ち、乾いた響きを立てた。
Apr 18, 2007
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4. 今は誰も居なかったが、例えその姿を所内の誰かが見かけたとしても誰も疑念を抱くことは無かっただろう。 ヤニがてら、プライベートでケータイを一件。 確かに、内容はプライベートであった。 だが、その通話内容を知ったら、所内の誰もが驚愕するだろう。それは完全な背任行為だった。「同志ツツイ、それは本当なのか。心身機能を飛躍的に向上させる合法ドラッグ、だと」 相手の声は、スクランブラーを通しての機能上に留まらない、疑念を含んで歪んでいた。 合法ドラッグ。通例の麻薬と違い、常習性や心身を破壊しない市販されている安全な”クスリ”を指す。「本当です同志。現に日本軍はその開発者であるミユキ・アンドウを保護すべく然るべき手順を発動させており、陸上自衛隊の特殊1コ班が任務に就いています。現在は行方不明ですが、最新情報は常に私の手にあります」 相手の声が詰まった。回線の不調ではないようだった。「同志ツツイ。ミユキ・アンドウの確保を命じる。日本軍に先駆け必ず確保するのだ。必要な支援は与える」「了解です、同志」 通信、終了。 男は独りほくそ笑んだ。 そして、もう一本タバコを悠然と灰にしてから彼の職場である執務室に戻った。 席に着くなり。「課長、アルファから定時連絡です。まだ発見できておらず接触もなし。以上です」 彼はそれを、いつもの表情、つまり人生に面白いことなどあるものかという、彼独特の、世間一般でいう苦虫を噛み潰した様な表情で受け、軽く頷いた。それが彼一流のポーカーフェイスだった。 そう、ここに勤務する誰も、全く何も疑っていなかった。 この、筒井純敬課長、二佐が、中国情報部とのダブル・スパイであることなど、だ。 美由紀とジーマの奇妙な共同生活は続いていた。 ジーマは美由紀に対し、格別興味はない様だったが、邪険にもしなかった。 ジーマが一言、もう出ていけ、と口にすれば、美由紀はさっさと退散するつもりだった。一宿一飯の恩だけでも十分だった。ホームレスの生活は見た目以上に過酷だ。自身が無産者であるのに加え、更にもう一人穀潰しが増える意味は美由紀ならずとも判る。しかしジーマは何も言わなかった。美由紀はその恩に甘え続けることに決めた。故あってのホームレス生活だが、当たり前だが美由紀には何のスキルもなかった。つい、先日までは、フツーに高校に通うただの女子高生だったのだ。うちに帰ればゴハンが食べられて、小遣いも過不足なくあって、国内の多くの同輩同様、日々、何の不自由もなく暮らしてきたのだ。 それが家を焼かれ、家族も失い、何者かの追跡を受け、こうして逃亡生活を送っている。 まるで、ドラマかマンガの様だと美由紀は苦笑するが、これは紛れもない現実だった。 ジーマは、少々放浪癖があるようで、その”住居”をかなり頻繁に変えていた。 どういう手品なのか。ジーマは軽自動車を一台保有していて、移動の際に使用した。 そこにテントから何から一切合財詰め込んで、あてどなくぶらりと走り、突如止まると、そこを根拠にした。 一緒に暮らす内に、美由紀も薄々ジーマの正体が判ってきた。 恐らく、ジーマのこの姿は仮のもので、ジーマは”好きで”ホームレスを”演じて”いるのだ、と。 そうでなければ、あの軽の維持も(さすがに車検を通した形跡はないが)ときおり持ってくる銀シャリも、説明がつかない。いわば”趣味”のホームレスなのだ。実際は、かなりの資産家に違いない、と。 その見当が付くと美由紀は安心した。のびのびとこのまま甘えることが出来た。
Apr 17, 2007
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3. 某、都内市立中学でそれは起きた。家庭科教室での小さな騒乱 それは。創作料理と称されたそれは。「くぁwせdrftgyふじこlp;」 興奮の余り言語になっていない。「バカやろう!何てものをまた作りやがって?!」 同じく、日本語としておかしい。「そうか?あんがいイケると思うんだが」 調理部の黒2点の一つで問題児の、楚亀智英、張本人は平然たるもの。「副長~も何か言って下さいよ?!」 黒二点のもう一方の部長は、副長で、智英の責任者である幼馴染みの美由紀に嘆きかけたが。 今、彼女はそれどころではなかった。 ずぐん 頭の芯からの、痺れる様な、割れる様な痛み。 死ぬ、私死ぬの?。 そう、死を予感させる程の、初めての、痛み以上に異常な感覚だった。 そのまま、頭を抱えたまま。その場に崩れる様に倒れた。「何だおい、大げさだな」 智英は笑って、次いで顔を引き締めた。「安藤?おい安藤!!」 全員が騒然となる。「このバカ!遂に犠牲者が!!」「後だあと!おい安藤?!」「きゅ、救急車呼ぶの?!」「その前に医務室へ運ぼう!!」「みゆき~?!」 男子二人が美由紀を抱え持つ。「そーっとな。頭を揺らさないようにそーっと」 どこまでも平静な智英に。「お前のせいじゃないのかよ?!」 部長が食って掛かると。「料理喰っただけで倒れるかよ、マンガじゃあるまいし。頭痛か、貧血か、何かだろ」「そ、そうかな」 何か、納得がいかない。 一階、中庭に面した医務室に運び込む。「あら、どうしたの」 と保険の先生。「突然倒れたんです」 とどこまでも第三者的に、智英。だって料理を食って倒れるなんて・・・。「在り得ませんよね、先生」「まあ、中毒とかでなければ、無いわね」 先生も当然同意した。 聴診器を当て、脈拍を測り、ふんふん、と。「軽い貧血のようね。特に身体に異常はないわ」 ホラ、みろ、と智英。 そうでは無かった。 その時、美由紀の頭部では、ある活動がひそやかに行われていたのだ。 しばらくして。 先生も席を外した無人の医務室で。 眼を覚ました美由紀が初めてその視界に捕らえたのは。必死の形相で迫ってくる智英の顔のアップ。「いやーっ!!」 これ以上ないくらいカンペキな平手打ちを見舞う。「おほーいってー。ケチ」 美由紀は慌ててメガネを掛け直す。 素顔見られた寝顔見られた。黒縁ぐりぐりメガネを外した美由紀はまず充分の美少女で、周辺からはコンタクト着用の要望の声が大きいが彼女は頑なにメガネを愛用している。「ななななんてことするのよ」 智英は変らず平静で。「いいじゃん、減るもんじゃなし」「良くもないし、減ってたまるか!!」 だいたいあなたのせいで・・・言いかけて美由紀は黙った。 あなたのせいで・・・私は。 判ったのだ。 判るのだ。 過剰な、それこそ生命すら脅かす舌からの情報を受けた脳が適切な防衛反応を行い所謂”火事場のクソチカラ”的身体機能の緊急アップデートを行い、しかし脳を基幹としたアクションは恒常状態として引き継がれ。 判る。 過去、触れた知識の範囲内の理解ではあるものの、そうした用語、タームやモデルが頭の中をびゅんびゅん飛び交い、理解に近づく。我と我が身に起きたこの変化が。 美由紀はベッドから起き上がった。「あ、おい、もういいのかよ」「ええ、もういいのよ」 浮き立つ様に美由紀は答えた。 本当に浮き立っていた。 偶発的にモノにしたこの効果を、一般化出来れば。実用化出来れば。 素晴らしい世界が開けるだろう。 我知らず、美由紀は軽いスキップを踏みながら移動していた。 それから美由紀の密かな活動がはじまった。 自分自身を検体とする一方、親しくて口が堅い親友を選別して、実験につきあって貰った。 ”効果”は実に様々だった。 全く影響が出ないことがあれば、苦手科目で突如、高得点をマークしたり、運動で自己ベストを更新したり。 しかし人の口に戸は立てられず。 全く親交がないクラスメートから、例のタブレットちょうだい、とねだられる様になるともういけない。 美由紀はもう実験はおしまいと親友たちに宣言すると、ひっそりと自分自身だけを検体にする実験に移行した。 しかし・・・それでも盲点があった。 まさか、家庭内から漏出するとは。 美由紀の父は、とある製薬会社の研究員だった。 その父に、研究のことを知られたのだ。 もちろん、表だって公然と問われたのではない、ないが父以外には考えられなかった。 美由紀の家は美由紀と両親の3人家族。だった。 迂闊といえばこれほど迂闊なことは無かった。 美由紀は部屋にカギを掛ける趣味はない。娘の部屋に散乱する亀のコや試薬のタブレットに、父はいつでも近づくことが出来た。 一体何が起こったのか。美由紀も推測しか出来ないが、結果、家を焼かれ、両親を失い。 そして彼女は、何者かの追跡を振り切って逃亡生活を送っている。 どうしていま、彼女のことを思い出したのか。智英は自分をいぶかしんだ。 夜中にトイレに起きて来て、ふと、いまどうしているだろう、と思ったのだ。 本当に、彼女とは家が近所の幼馴染み、結局、それ以上の関係には発展しなかった。 それが、彼女が中3のときに近所は近所でも少し遠くに引っ越したのを機に少し疎遠になり、高校が別になって完全に縁が切れた様だった。 あの”事件”以来だ。 そう、彼女が部活中に倒れて、それを保健室に運んでから。 何でもない、といって起き上がってから。 何がどうとは言えないが、しかし彼女は確実に変った。 まず明確に変った変化はあのメガネを取ったことだ。 智英は知っていた。何故かは判らないが彼女には自分の素顔へのコンプレックスがあった。 それが、メガネを取った後は、自信に溢れ、怖いくらいに美しい、正に美少女に変った。 女子は妬ましげな視線を送り、男子は突撃しては端から撃墜されていったが、彼女自身はそういう周囲の雑音を全く意に介していない様子だった。眼が良くなったから、もう要らないの。それだけだった。 それ以外に特に変った変化は無かった。成績も相変わらず中の下辺り。 しかし。巧く言えないが彼女は変った。はずだ。 そう、目付きだ。 ときおり、自分たちクラスメートを見るときのあの目付き。あるとき智英はそれに気付いてぞっとしたのを思い出した。あれは、親友を見る目じゃなかった、あれは、実験室でマウスを見る研究者が。 ちょうど、あんな眼で見るんじゃないのか。 そう、変ったのだ。 あのとき、おれも。 何が原因かは判らないが、それから智英はときおり頭痛の様なそうでない様な症状に悩まされる様になった。 それこそ何というか只の頭痛じゃない頭の芯脳みその裏側が引きつる様な違う脳みそが脳みそ目覚める何かが弾ける外れるこの感覚は覚醒そう脳みそが新たに覚醒する感覚眠りから目覚める覚醒する。 彼女はどうしているのだろう。 また、思った。 智英は昔の彼女の方が好きだった。いま会ったらどんな顔をすればいいだろう。 この、同じ空の下に彼女がいることが、何故か不思議だった。 そういえば、とふとまた思い出した。 近所で火事があったんだった。ニュースではやらなかったんで印象が薄かった。 確か、彼女の家の近くだった様な。今度、見て来るか。 そして、理由の判らない胸騒ぎを覚えた。 しかし。何とも不思議な晩だが部活、サッカー部の朝練で明日も早い。もういい、寝よねよ。
Apr 16, 2007
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2. その鈍色のバンは、日中ではどのような光景とも自然に一体となり、夜間では当然、闇に溶け込む。 そう周到かつ厳密に計算され、塗装されていた。 今車内には7人の男女が乗り込み、お互いの顔を不機嫌に見合わせていた。 先ほどの5人のアクション・チームと、バックアップの二人だった。 定時連絡の時刻が迫っていた。 チームを率いる、黒瀬正臣は、頭をかき、一つ小さく溜め息をすると通信機に向き直った。 回線を開く。「こちらチームアルファ。定時連絡」「少々お待ち下さい」 繋がった「状況は」 いつもながらの平静な、落ち着いた声で統制官がいう。「それが・・・」 黒瀬は言葉を濁した。 失態を伝えるのに、怖くはないが、面倒ではあった。「追跡中、接触を試みましたが、失敗しました。目標は現在行方不明、鋭意捜索中です」 相手は黒瀬に聞こえる様に、小さく舌打ちをし、次いでずばりと切り込んできた。「貴官はネゴでメシを喰う様になってどれだけ経つのだったかな」 ネゴ、ネゴシエイター、交渉代理人のことを指す。「今年で15年と約半年になります」 黒瀬は努めて冷静に応答した。「繰り返しになるが」 相手の声は、子どもに事情を言い聞かせるような揶揄を含んでいた。「目標は現在、極度の興奮状態にあると推察される。十分留意して職務を遂行されたし。次は良い報告を期待している。以上だ」 通信が終わった。 辺りにはどんよりとした、無気力な空気が漂っていた。 「それで。娘っこひとりよう捕まえられんと、おめおめ戻ってきたんかい。あ」 男が声を張り上げた。 それなりの広さはある空間だが、流石に10人近くの人間が押し込められると手狭だ。 カベに掛けられた額縁つきの「仁義」の文字も、こころなし窮屈そうに見える。「申し訳ねえっす」 集団を代表してもっとも厳つい男が、ネコの鳴き声よりも柔らかい声音で応じた。「そりゃ申し訳ねぇわなぁ、あぁ」 そのとき、集団からも、がなり立てる男からも1歩引いた位置にいた男が。「ま、そのくらいで」 何がそのくらいでじゃ!といきりたつ男を無視して、性別が不詳なほどほっそりとした男は続けた。「きけば、例の少女はここ最近、異様にピンシャンしていたそうじゃないですか。”アレ”をやれば・・・」「だから、いいシノギになるって言ってるんじゃ」 それも無視して。「”アレ”をやるとそうなる、と、若いのもいってますからね。もう難しいんじゃないですか。行方不明だし」 男は更に激昂した。「じゃぁ、ここまできて諦めるってのか!」 優男は笑って。「そうは言ってませんよ。ただ、遣り方を変える必要はあるかな、と」「何をスカしておるんじゃぁあ!」 男の激昂はまだまだ続いた。 ところ変って。 中小企業の社長室然、とした部屋だが、やはり取って付けたような違和感は隠せない。「それで、青洲会も見失った、というワケだ」 全体から受ける印象は正直、先ほどの声の大きい男と大差はないが、それでもしっかりとダブルのスーツにネクタイ、と十分に洗練された外観を持つ男。「へい、社長」 社長、の一語が隠しきれないほどぎこちない響き。「しかし・・・青洲会のバカども、度し難い・・・火を付けるとは。何を考えているんだ?」「全くです、社長」 とにかく、だ。と決め付ける。「青洲会の動きから眼を離すな。あの少女の身柄は元々当社のものだ。父親を抑えて協力を取り付けたんだ」 ビジネスライクな口ぶりだが、しかし残虐な光を帯びて輝く、鋭すぎる目元で台無しな印象を与える。「へい、社長」「えーと、名前聞いても、いい?ですか?」「ジーマだ」 どこから見ても日本人以外には見えない男はそう名乗った。男にも何か事情がある様だった。「私は、安藤美由紀。安いに藤、で美しい理由の、世紀の紀」 二人は500メートルほど移動して、ジーマのテントに着いた。 テントの中に入ったジーマは、少しごそごそとして。「ほれ」 美由紀の前ににナベを差し出した。 ジーマの言葉にウソは無かった。それは。 確かに、量は豊富ではあったが。 残飯、野草、木の実、それ以外、を煮込んだモノ。 辛うじて食物ではあっても、人間という家畜の餌ではあっても、文明的な人間が食事の対象とするものではなかった。 食べる前に判っていたことだったが、それでもそれを一口含んだ美由紀は露骨に顔を歪めてみせた。「いえ、別に構わないんだけど。慣れてるから」 今日までのサバァイヴを暗にほのめかす様なことを小声でいいつつも。「でもあの、何か調味料はない?塩か、ショーユか」 美由紀の言葉で、ジーマはまた少しテントの中を漁り、化学調味料とショーユを見つけ出して来た。「火、起こしてもいいですか」 遠慮勝ちに聞く。火は貴重だ。どうぞ、とジーマの声。 ナベを携帯ガスコンロの火に掛ける。雨はもうだいぶ小降りになっている。 ナベの中身が柔らかくなってきたのを見計らって、さらさらと化学調味料、ショーユを一たらし。 傍らで感心して見ていたジーマに。「食べてみて?」 自信ありそげにすすめて来た。 すすめられるままに一口含んだジーマは驚嘆した。これが?!。 慌ててナベを見下ろす。間違いなかった。さっき渡したごった煮だった。 美味しそうにナベの中身を平らげる少女を見ながらジーマは疑念を募らせていた。 先ほどのプロにも通じる身のこなし。そしてこの調理の腕前。 一体、何者なんだ。 ジーマは自身のうさんくささをタナにあげ、うなった。「ごめんなさい。食べたら眠くなっちゃった・・・テント、借りていいですか?」 恐らく、ろくに寝てもいないのだろう。「いい。好きにするといい」 ありがとお先にお休みなさい。すぐにそれは安らかな寝息に変った。 見ず知らずの、正体不明の少女だが、その寝息を聞いていると良いことをした、との満足があった。 美由紀にとっては本当に久しぶりの安息だった。 その中で、少女は夢を見た。
Apr 15, 2007
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1. 月も星もない、暗夜。そして、霧雨、梅雨の谷間。その、夜の闇の底に男は居た。 泥酔していた。 アルコールは脳を溶かす。 その痺れる様な感覚を全身でも味わいながら。 白濁した視界と意識。 そうしていると、男の姿はそのまま夜の闇に溶け込んでいきそうだった。 そして男も、自らそれを望んでいるかの様に。 自ら命を絶つ、そんな恥ずかしい真似はさすがに出来ないものの。 一人、死に損なった、この身を、と。 ふと。 現れた他者の気配に、男の意識が跳ねた。 幽かに開いた眼から茫漠と放り出されていた視線に、力が、戻った。 そのまま、気配の方向を睨みつける。「女豹?」 いぶかしげに、男は呟いた。 現れた人影は、男が口にした内容とはおよそ対極にあった。 それは、薄汚れた、恐らく学校の制服を身にまとった少女だった。年の頃、12、3。いって高校生。 疲れきり、辺りに注意を払う様子もなく、とぼとぼと歩いて来る。 そして、男がだらしなく身を投げ出していたベンチの反対の端に、ちょこんと腰掛けた。 何か、口にした。 二度目に発せられた言葉を、男の聴覚が捕らえた。「おなかがすいた・・・」 そう、少女はかすれた声で言った。「腹、へってんのか」 男の言葉に、少女はびくりと身を震わせて反応した。 次いで、初めて男の存在に気付いたように、こちらを振り向いてその眼を大きく開いた。 過敏な少女の挙動を眼にしながら、男は全く別のことを考えていた。 お、存外、キレイな顔立ち。 ローカルミスコンなら余裕で勝ち抜けそう。 などとしょうもないことを思いつつ。「何でもいいなら、喰わせてやるぜ」 そう言い放つと、のっそりと身を起こした。 何でもない仕草だが見るものが見れば、その男の動きが泥酔者らしい鈍重さではありながら、しかし妙にすきのない、一種、訓練された者のそれであることに気付いただろう。 突然立ち上がった男に少女は再びびくついたが、後も見ずにゆさゆさと歩き始めた男を見、周辺をきょときょとと見回し、結局男の後を追いかけた。 それは、霧雨に包まれた暗夜の出来事。 ふたりに相応しい、夜の闇の底での邂逅だった。 背中の気配に少女の息遣いを感じ取りながら男は歩を進めていた。 女豹とはな。 男は独りごちた。 女豹どころか薄汚れ、疲れきり、腹をすかした少女、しかも”お仲間”。いやどういう事情かは知らんが。 全く、鈍ったもんだ。 いや、ここまでよく鈍らせたというか。 男は間違っていた。 先に、男の感覚が瞬時に嗅ぎ取ったモノは、寸分違わず、少女の正体を推し量っていた。 むしろ、常在戦場の男の基本姿勢が、猥雑なこの町でその感覚を更に研ぎ澄ませていた。 それは、直ぐに実証される。 ふと。 連れ立って歩く二人を、5人の人影が取り囲んだ。 まるでそれこそ、夜の闇が人影となって二人の行く手を阻んだかの様な俊敏さだった。 5人は素早く二人を包囲しただけで、手は出して来なかった。その代わりに。「話を・・・」 女豹が、跳ねた。 しなやかで力強いその動きは、正に女豹の呼称が相応しい、一種流麗ですらあった。 まるで映画のワイヤーアクションのワンシーンであるかの様に、少女の身体は空中で舞い、踊った。 そして、人影の最後の一人が地に叩き伏せられるのと同時に、再び地上に降り立った。 そのまま毛づくろいでも始めそうな勢いだったが、しかしまるでスイッチが切れた様に少女の気配は鎮まった。 そして、再び口にした。「おなかがすいた・・・」「ぷっ」男は吹き出した。「くっくっくっくっ」止まらなかった。「くわっはっはっはあぁいぃ」爆笑した。 笑い続ける男を少女は不思議そうな眼で見つめている。「女豹か、ちがいない」「なに、なに、どうしたの」「いいや、何でもない、こっちのハナシだ」 男はそう言い手をぶらぶらと振ってみせた。「食わせてやるよ、味の方は保障しないけどな」 それを聞くと、少女は初めて明るい表情を見せ。「たいていのモノなら”食べこなして”みせるわ」 不思議なことをいい、自信たっぷりにうなずいてみせた。 二人がその場を離れてしばらくして後。 5人の中で一番体格のいい男がまず初めに気付き、うめき声と共に立ち上がると、まだ倒れたままの仲間たちに活を入れて廻った。 男3人に女2人の男女混成のチームだった。 全員が覚醒すると中でも小柄な男が周辺を見て廻ってみたが、ここはジャングルでもコンクリートジャングル。二人の行方を指す、追跡に役立つ様な情報を得ることは出来ず、体格のいい男に向かって残念そうに首を振ってみせた。どうやらその男がチームのリーダーでもある様だ。「仕方ない。一時撤収だ」 リーダーが宣言すると、もうそのチームは夜闇の中に溶け込んでいた。 更にそれからしばらくして。 近くに小集団が訪れた。 一見して、全員目付きが悪い。しかも全員が私服姿でガラも悪いとなると、いわゆるアレ、頬に人差し指の集団であることは容易に推察が付く。 それが、どこにいきやがっただの、あのアマ見つけたらぶっころすなどと息巻きつつ、見ればその全員が手傷を負っている様、中には明らかに身体の動きが不自由かつ不都合なものも見えると、どうやらこちらの集団も”女豹”の被害に遭遇したものらしいが、先ほどの、いかにもプロフェッショナルかと思しいチームが歯が立たなかった(制限は受けているのだろうが)ことを鑑みるに、もしリターンマッチの機会があっても全員再びきれいにのされてオシマイになることは、少なくとも明日もまた朝日が東から巡る程度には確実だろうがどうか。 そのままその集団は、ぶつくさと怨嗟の声をひり出しながら通りかかったアベックを無意味に威嚇したりして、恐らくは自分達自身何をしているのか良く判らないままに辺りをさんざんねり歩いた後、夜の闇に消えていった。
Apr 14, 2007
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ガンダム大好きで大嫌いです。 ファーストの文法でファーストを徹底的にコケにしてみました。 ホントに純粋なガンダムファンは読まないでといいたいけど 幼稚で醜悪なガンダム世界に気付くいい契機になるかも知れません では、どうぞ。MSもニュータイプも出てこない恐怖の宇宙戦争空間へ。 Road to the star seed Luck Star
Apr 13, 2007
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スマソあ、MINに引っ掛かった
Nov 23, 2005
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中間報告 詳細については申し上げられませんが、 本日の会合を持ちまして確定しました。 恐らく、次の御報告は公式HP開設のお知らせになるかと存じます。 当ブログの規模としては破格の御来場、御声援、誠に有り難う御座います。 今後とも、SR12000を宜しく御願い申し上げます。
Sep 27, 2005
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369: ごんじぃ →oni氏 >以前に敵との通信は可能。 「もしもし、攻撃する意図があるのですか~」とでも聞くのですか? さらに、無視されたらどうするのでしょう? >敵の意図はスクランブル発進時に半ば明らかになっている。 何を根拠に明かなのですか? また「攻撃の意図があった場合」はどうするのですか? それらは「有事になってから考える」というのであれば余りにもお粗末かと。 2005年09月24日22:13 370: oni > 367: 牟田口連夜さん 僕は「平和」という言葉の定義すら疑うほどの懐疑主義者ですから、平和主義者などという大仰な主義は持ち合わせておりません。 まぁ、ご自分の想定内の人間だけで世界が構成されているなどとお思いにならないことです。あなたが僕の言うことが理解できないのはそのせいですからね。 で、言っておきますが文脈を読めば「撃墜」という単語を使うか使わないかなどという瑣末なことは最初から無効であることはわかるはずだと思うんですがねぇ。 で、牟田口連夜さんのように、言葉一つの為にこれほどまで粘着するような方がいる限り、戦争の種は増え続けるでしょうね。 > 何かを護る為に何かを喪う覚悟もまた必要ではないかとも思うのです このような高邁な思想のために死ぬ人の多くはそういう思想を知らない止むに止まれずにそういった場に投げ込まれた人であるというのが世界の悲劇です。 高邁な思想を掲げたもの同士でソレが行われるのなら、勝手になさって下さいと言うんですけど、思想を報じる方はうまいこと後ろに逃げる、これが世の常。 馬鹿げた世の中です。 2005年09月24日22:27 371: oni >369: ごんじぃさん >「もしもし、攻撃する意図があるのですか~」 >とでも聞くのですか? 聞くんですよ。その気がなければ必死の説明があるでしょう。 その気があれば無視するでしょう。 それだけで、充分意図は推し量れたと言えます。 >>敵の意図はスクランブル発進時に半ば明らかになっている。 >何を根拠に明かなのですか? 他国が日本に対し核兵器を使うかもしれない、という情勢くらい誰から見てもわかるでしょう。世界情勢及び外交から意図は推し量れるということです。 この仮定は世界情勢の話を抜きにして、兵器と兵器の話しかしてないから無効なんですよ。 >それらは「有事になってから考える」というのであれば余りにもお粗末かと。 存在しない恐怖を煽るだけなのもお粗末かと。 今の体制の不備を指摘せずに、やたら「有事になると危険」って言うだけなのも現実的じゃないと思いますけど。 で、その有事ってどうやって起きるんですか?2005年09月24日22:41 374: 牟田口連夜 | 削除 >370: oni 様 それは逆だと思うのですが 必要な時に必要な言葉を発することが出来なければ 言葉による意志疎通の行為はとても困難で空しいと思います 軍隊などその筆頭です 発令する立場にある人間が自らの責任をもって 「撃墜」 と明言出来ないような国は、いみじくも貴兄の仰られたように非常に脆く危ういと思いますが如何でしょうか? またそれは、シビリアンが担う責務であり、「現場の判断」に委ねるというよな現状は危ういばかりでなく有害です。まさか往事の関東軍のような独断専行こそ有り得ないでしょうが、 各国軍では明文かされているROE、ルール・オブ・エンゲージメント、交戦法規をきちんと整備すべきであると考えます。 これは戦争の拡大を招くものではなく、戦争を極限する為にこそ必要な措置です。そして、九条がここでも阻害要因となっていることは御存知の通りです 2005年09月24日22:58 375: 薩摩 あ~ 一寸でも軍事知識のある人はミリオタ扱いですか まあ日本じゃ軍事なんて趣味の範囲でしかありませんけどね 中将殿は名前から想像するにオタクと言うよりは変わり者かと・・ 大日本帝国ファンの方にも親の仇のように嫌われてますからね (実際親の仇だったり祖父の仇だったりする人もいるわけですが) 宜しければ何故そのような名前を名乗っているか教えて頂きたいのですが・・ 2005年09月24日23:02 376: oni >374: 牟田口連夜さん また、誤解ですか。 僕が言っているのはあなたのような高邁な思想をお持ちの方がなぜ自衛隊員じゃないんですか。っていう単純なことですよ。 >何かを護る為に何かを喪う覚悟もまた必要ではないかとも思うのです この信条を身命を賭してやるべきじゃないんですかね。 少なくとも仰るような有事の際、自ら戦地に赴く覚悟はおありなんですよね。 僕はそんなことしたくないんで、そうならないように各方面に働きかけるわけですよ。実に現実的でしょ。自分の身に置き換えて考えてますからね。 2005年09月24日23:16 377: 牟田口連夜 | 削除 >373: リュウイチ 氏 >現在の日中が敵対関係にあることには同意されますか? >するわけない。あなたが敵とみなしている、ということを言っているだけ。 私は一言も敵とは言ってません あなたが332にて敵国寄りという表現をされたのでその認識を問うた迄です 私は、現在の中共を”敵”とは認識していません ”仮想敵国”であるなら答は是ですが、それを言えば米国も”仮想敵国”です。潜在的驚異、というのが一番近いと思います。台湾有事と台湾併合によっては、私は中共を敵、とみなします また332以前に連投が目立った事については謝罪しますが、今回の交互投稿がそれに抵触するとは思えません ”武装解除ゲーム”では敵役を演じて貰いましたが (再考するとロシアによる北海道/東北部領有を加えなかったのは片手オチでした) >376: oni 様 別に高邁とは思いません。世界の常識なので また、私がもう少し若い時分にせめてこれくらいの意識に達していられたなら、間違いなく国を護るお仕事に就職していたと思うのですが・・・人生とはままならないもので > 375: 薩摩 様 私のブログ日記で自己言及しました お時間ありましたら御覧下さい なんで牟田口 http://plaza.rakuten.co.jp/GF1208/diary/200411200000/ 2005年09月24日23:18 378: ごんじぃ →oni氏 >聞くんですよ。その気がなければ必死の説明があるでしょう。 原潜による領海侵犯の時にありましたっけ? 不審船は? で、「無かった場合」はどうするのですか? ついでに、国境線に近い場合にはその暇すら無さそうですけど。 >で、その有事ってどうやって起きるんですか? それが予想出来たら苦労はありません。 恒久的な平和の保証でも存在するなら良いですが、無いでしょう? 泥棒がいつどのように入ってくるのか分からないからといって戸締まりは常にするものです。 2005年09月24日23:58 379: oni >378: ごんじぃさん >で、「無かった場合」はどうするのですか? 350参照。同じこと何度も言うつもりはありません。 というよりここで想定されていることは発生しようがない事象なので検討する必要もないと言い続けてるのですが。 >>で、その有事ってどうやって起きるんですか? >それが予想出来たら苦労はありません。 起きないことがわかってる有事を想定して「あるかもしれないじゃないか!」っていうのは無駄だと思います。 戸締まりする必要はありますけど、庭先に地雷仕掛ける必要はないですよ。 ------------------ ・・・何というかもう 字面だけ見ればご立派なのだが 御粗末過ぎて言葉に窮する こちらを軍オタと呼ぶのであれば、はっきり、無知蒙昧の輩と言い返したいところだがそれやると荒れ果てて始末に負えないので・・・ 2005年09月25日22:12 390: 牟田口連夜 | 削除 >384: ごんじぃ 様 >359: oni 様 で >あほらしい。350にその反論は全部入っているよ。と言っておきましょう。 と仰られている以上、そう解釈して支障ないかと、というよりそれ以外の解釈は不可能ですので。何故なら >365: oni 様で 安全保障の基本が最悪想定にあるのだとすれば、そこまで最悪の事態を招くような首脳を抱えた国は滅ぶしかないという結論しかでない。 と御自身仰られているので 私にとっては非常に有意義でした oni様の指導により”軍オタ的”情報の補強もなされているので誰が読んでも文意を追うのは容易でありましょう お疲れ様でした 381: oni >377: 牟田口連夜さん >また、私がもう少し若い時分にせめてこれくらいの意識に >達していられたなら、間違いなく国を護るお仕事に就職し >ていたと思うのですが・・・人生とはままならないもので などというオタメゴカシを言って若者を戦地に送るわけだ。 恐ろしいね。 とりあえず、警備員とかに転職してはいかがでしょうか。 今からでも間に合いますし、多少は防衛の実際に近いですし。 これは流石に聞き捨てならない 貴方に私の就業選択について誹謗を受ける謂われはない 謝罪を要求する また、安全保障に関して民間人が語る事を禁じるのは シビリアン・コントロールの原則にも反するのではないか? 国会の論戦の場でもよく 「国民的議論がなされていない」 と、よく我々有権者がダシに使われる局面がある そういう観点からも、我々市井のものがこういう元来無関係かつ実際的には自身の死命を制する事柄について活発な意見交換を行うのは有益と考えるが では確認するが、貴方はどのような立場で今ここにいるのか? 武官か?文官か? 民間人が口出しするなというなら貴方は国防の実際に携わる職業にお就きかと思うが。差し支えない範囲で御回答願いたい ウソですごめんなさい私も疲れました 休戦しましょう地には平和を天には愛を 現在はここでスレスト中・・・
Sep 25, 2005
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2005年09月24日18:58 359: oni 呆れてものが言えませんが。。 牟田口連夜さんは事実関係の捏造が過ぎますね。 僕はあなたの349を受けて、すぐ350であなたの論の立て方には意味がないと記述してますが? 意味がないとまで言われた論に、意味があるという理由の説明を付け足さずに「さぁ、答えろ」ってんな馬鹿な話あるかい。ってのが353。 で、あなたが無関係な別の条件設定を持ち出して「さぁ、具体例だ、答えろ」と言ったのが354。 その354に僕が「条件設定が違うから意味がない」と言ったのが355。 あなたが「撃墜の一語を回避するのはなぜか」なんて本筋と関係ない話を始めたのが356。 僕が「そういう無関係なことをこじつけて文句つけるようじゃ反日教育に文句いえませんな」と言ったのが357。 そうすると、話の順序、こちらの意図等々を全て無視した358が来たと。 あほらしい。350にその反論は全部入っているよ。と言っておきましょう。 2005年09月24日19:19 360: 牟田口連夜 | 削除 >359: oni 氏 そっくりそのままお返しする 349以下の文章は貴殿の理解不足と知識不足を順次詳述により補足したに過ぎない もし反論するのであれば、貴殿は350でこう発言するべきだった 『当然、先制攻撃で首都侵攻以前の段階で撃墜します』、と この一言を言い出せ無かったが為の破綻振りは既に貴殿が自身で示した通りだ 2005年09月24日20:41 361: oni > 360: 牟田口連夜さん 起きるはずのない出来事に検討の余地はない。と再三言っているのに、破綻もなにもないだろう。 やってくるはずもない飛行機を撃ち落とす必要がなんである? この条件をクリアしないと質問には答えられない。 こんな単純なことがなんでわからないのかね。 2005年09月24日20:59 362: 牟田口連夜 | 削除 >361: oni 氏 既に錯乱状態なのであろうか >350: oni >349: 牟田口連夜さん 敵が上空に達する前にスクランブル出撃することは先制攻撃とは言わない。仰ってることは防衛の範囲であって先制攻撃の範囲ではない。 最初期にアンノウンへの迎撃行動へ言及しているのは貴殿自身であるが >やってくるはずもない飛行機を撃ち落とす必要がなんである? この自己矛盾をどう説明するのであろう 私には説明不可能だが >起きるはずのない出来事に検討の余地はない。と再三言っているのに、破綻もなにもないだろう それは貴殿の希望的観測に過ぎない 安全保障の基本は最悪想定にある 戦術状況として十分成立し得る事は既に示した通り 2005年09月24日21:15 363: ジョナー@お花畑在住 最悪想定してみると、安全保障じたいがふっとんじゃって意味をなさないのが現代なんじゃないでしょうか?、これが核による抑止論の中核でしょ?。 2005年09月24日21:23 364: 牟田口連夜 | 削除 >363: ジョナー@お花畑在住 氏 敢えて上げた”核”という要素がこの状況では副次でしかない事を理解出来ないなら以後の発言は慎むことだ 2005年09月24日21:29 365: oni >360: 牟田口連夜さん だから、「核を落とす可能性のある飛行機が首都上空までやってくる」という条件設定の無茶さを説明する為の一文を取り出して、矛盾などといわれてもねぇ。 あなたの仰る条件が成立するのなら、日本政府及び自衛隊はとんでもない馬鹿ぞろいということになるので、そんなことは有り得ないし、立論自体が無駄で検証不要だと言っている。 意味をなさない仮定の仮定の無意味さを説明する中にある言葉に矛盾など起きない。 安全保障の基本が最悪想定にあるのだとすれば、そこまで最悪の事態を招くような首脳を抱えた国は滅ぶしかないという結論しかでない。 2005年09月24日21:36 366: ジョナー@お花畑在住 「貴殿」とか「慎む」とか、君は今生きている人なのか?、なんかタイムマシンに乗って昔の人と会って話している気分だ(笑)。 あなたの妄想の中ではあなた自身はさぞかし「指揮官」として辣腕を振るう名軍曹なのかも知れませんが、それは「妄想」でしかないんで、ご注意をされたほうがよろしいかと思いますね。 2005年09月24日21:40 367: 牟田口連夜 | 削除 365: oni 様 お疲れ様でした 遂に、その危険性を指摘しながら 「首都上空に至る迄に撃墜」 とは仰いませんでしたね その完全平和主義には敬服します oni 様のような方がもっと増えれば此の世は大分安らかになるでしょうに 残念なことです 確かに、先制攻撃の許可を濫用しますと 様々な悲劇は生まれるとは思います 私もそれを望むワケではありません が 何かを護る為に何かを喪う覚悟もまた必要ではないかとも思うのです--------------- 感想 今から読むと”核”及び”戦略爆撃機”の2語が後引っ掛けになってるけど、こちらが誘導した”撃墜”を回避したのがそもそもの間違いであるのはやはり変らない。 最期は盛大な自爆で散華されてらっしゃるが、完全平和に殉じた意気だけはよしとするところだろうか?---------------- 更に読み返してみるととどのつまり「ばーかばーかこれくらいのことも知りも調べも理解も出来ずにこんなとこでくっちゃべってんじゃねえよてめえの程度の低さを棚に上げて片腹痛いわばーかばーか」 というのをなるべく理性的かつ懇切丁寧に話していただけの気もする 別に先生と生徒じゃなくて対等の対話だったんだからこれでいいよね? 軍オタじゃねえっつーの。こういう話題に混じるなら最低限の知識と礼節ってもんだろ?。マナー、エチケットの類だ
Sep 24, 2005
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2005年09月24日16:27 355: oni >354: 牟田口連夜さん >先制攻撃の可否についての意見交換であるのにそれを無視しているのは >貴殿の方。 は?想定しえない状況での意見交換は無意味と意見表明してますが。 意見を交換したいなら想定可能な現実味のある仮定を用意してくださいな。 >撃墜を禁じられるのであればこれを阻止する手段を持ち得ず(体当たりし >ろとでも?)爆撃の瞬間まで攻撃の意志は不明であるし弾頭の種類も不明 他国が核兵器を使用するかもしれないというような緊張状態が読めないほど日本の自衛隊は無能なのですか? そうでなければあなたの仮定は成り立たないと再三言っていますが。 牟田口連夜さんが例示し、LINKした件については、日本が戦争状態に置かれるかもしれないなどという緊張状態を招くような種類のものではない。(事実戦争が起きていない。)そういう状況と核兵器を使用するかもしれないような状況の区別がつかないのでしょうか。 このレベルの問題なら放置しても問題なかったことは事実が証明しているし、スクランブルに射撃が許可されていることも文中に含まれている。 故に、 >これを阻止する手段を持ち得ず などという仮定も成立しない。 つまり、あなたの言うことは考慮に値しない空論であると申し上げている。 これのどこに、読解の問題があるのかな。 まず、ご自分の立論の根本を見直して頂かないと話になりません。 2005年09月24日17:06 356: 牟田口連夜 | 削除 >355: oni 氏 なぜこうも執拗に「撃墜」の一語を忌避しているのか 因みに私であれば「先制攻撃」(只の領域侵犯は”攻撃”には該当しないとして)により「撃墜」するが また弾頭が通常であるか否かは攻撃(爆撃)の瞬間まで不明である事は再三指摘しているしそれほど重要でもない。要は敵性物体(この場合は飛行体)による領域侵犯とその攻撃準備行動を攻撃成功の直前まで容認するか否か、にある まさか貴殿は、核攻撃を敢行する(くどいがその点は重要ではないが)爆撃機には須く”かくこうげきよう”などとステンシルされている等、外部からその意図を明察出来るよう情報開示されているとでも想像されているのだろうか? 戦略爆撃機は搭載兵装の選択により通常爆撃、巡航ミサイルの発射母機、そして核攻撃も可能、また巡航ミサイルに戦術核を搭載することもまた可能だ(B/C弾頭でもよい) 私が敢えて戦略爆撃機を持ち出して来たのもこの点について包含する為にある。戦闘爆撃機が機体に吊下するのであれば弾頭の種類とその意図について推測は可能だが 2005年09月24日17:30 357: oni >356: 牟田口連夜さん >なぜこうも執拗に「撃墜」の一語を忌避しているのか なぜもこう執拗に「考慮に値しない空論」に執着するのか。 こういう無茶な状況設定を作らない限り戦争の脅威を感じられないから、ではないですか?存在しない脅威で煽っているようじゃぁ、反日教育に文句言う資格もないんじゃないですかねぇ。 いくらミリタリーオタの本領を発揮しようとも、戦争は兵器だけでするわけでない以上、国際情勢に対する設定が不適切であれば考慮に値しないというのが何故理解できないんでしょうか。 2005年09月24日18:35 358: 牟田口連夜 | 削除 >351: oni 氏 >敵が上空に達する前にスクランブル出撃することは先制攻撃とは言わない。仰ってることは防衛の範囲であって先制攻撃の範囲ではない >352: 牟田口連夜 >スクランブルは現在も実施されている 「先制攻撃」を許可しないのであれば前記の様な作戦行動は十分に可能だ。相手の意図など攻撃の瞬間まで確認出来ないのだから >351: oni >つまり、先制攻撃を可能にすることはその攻撃自体の間違いも許容することであり、許容するということはその後の正当化をも許容することですから、侵略戦争への道に近づくことではないでしょうかね 貴殿は明瞭に「先制攻撃」を否定しているが その事を追求すると >なぜもこう執拗に「考慮に値しない空論」に執着するのか いきなり全否定の挙に及んだ また戦争の要諦が奇襲にあることは真珠湾の例を見るまでもなく明らかだが (真珠湾は戦略的には問題が多いが) 核攻撃の意図についても、その可否について物理的に判別不能である旨こちらが詳細に指摘するまでその可能性を考慮し得なかった、また核を持ち出したのは奇襲により敵の中枢を破壊可能であれば是非実行すべきで、核の使用が最適であるからだ >いくらミリタリーオタの本領を発揮しようとも、戦争は兵器だけでするわけでない以上、国際情勢に対する設定が不適切であれば考慮に値しないというのが何故理解できないんでしょうか。 まず、私はミリタリーオタクなどではない、よく言ってフリーク/ファン といったところだ。先日も、”戦車砲といえば105mm”という90年代の知識のままブログで日記を書いてしまい赤っ恥をかいたw。オタクなどとの尊称は陸海空の主要正面装備の仕様を諳んじている方々に申し訳ない持ち上げ方になる。今まで記述していることは”常識”の範囲にすぎない 戦争が政治の延長・・・などと退屈な話をここで繰り返すつもりはないが、戦術状況を設定するのに毎回大戦略的状況を設定するのは非効率だ。 先のバジャーの件も危機の回避は幸運な結果論に過ぎない。バジャーが長大な航続力を利した戦略爆撃機、”ベア”を改造した偵察機である点に留意されたい。少しの改装で前記に掲げた行動をこの”バジャー”は十分可能だった。これを撃墜し得なかった時点で既に日本は敗北していた事を意味する。ましてや威嚇射撃の正否を糾弾されている状況には呆然とするしかない
Sep 24, 2005
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349: 牟田口連夜 | 削除 >341: oni 殿 >先制攻撃はみなし攻撃である以上、 では貴殿は 敵の戦略爆撃機が単身東京上空に侵入し 悠々と戦略核攻撃でこれを壊滅せしめた後 日本は初めて迎撃すべし、とでも? ファストルック・ファストキルは兵則の基本の基本 現代戦ではさらに顕著となっている 先に撃たれたらこれを回避し応射することは極めて困難 日本領域を侵犯する敵性勢力に対し、 先制攻撃(迎撃)が許可されないとなると 日本は更なる防衛力増強を余儀なくされるが まあ妄言を吐き国を危うくする者など一顧だにせず 現場の者は現場の使命を全うし しかる後、責任を果たすであろうが ああそれと「テポドンパトロール」か MDが完成し極めて高い確率でICBM等を無力化出来るとしてもそうだし、現状においても、敵性国家で地上発射型弾道弾の発射準備が確認されかつその事に何ら説明がなければ速やかに撃破すべきだ。 迎撃失敗により喪われる国民の生命財産に責任が取れない者は安易に口出しすべきではない 2005年09月24日13:08 350: oni >349: 牟田口連夜さん 敵が上空に達する前にスクランブル出撃することは先制攻撃とは言わない。仰ってることは防衛の範囲であって先制攻撃の範囲ではない。 また、戦略核をどこかの国が使用するかもしれない、という状況が突然発生するという仮定が成り立つわけがない。そういう緊張状態が発生したにしても外交努力によって、抑えが利かないなどという状況の設定が成立するわけがない。仮に発生したとしても、いつどのように攻撃が行われるか全く予想がつかず、本当に攻撃が成立してしまうなどという状況はさらに有り得ない。仮定をどんどん積み上げて架空の緊張状態を想定したところで、そのような状況設定には意味がない。 つまり、論の立て方が間違っている。 兵則の基本の基本を論じる前に、論の立て方を学んで下さい。 2005年09月24日13:16 351: oni 追加 牟田口連夜さんは、 >何にせよ、日本は絶対侵略戦争などしないので話が通らない この根拠を、341の僕の以下の発言を考慮して回答して下さい。 つまり、先制攻撃を可能にすることはその攻撃自体の間違いも許容することであり、許容するということはその後の正当化をも許容することですから、侵略戦争への道に近づくことではないでしょうかね? でないと、他国への先制攻撃失敗への責任が取れない者は安易に口出しすべきではないと言わねばなりませんからね。 2005年09月24日13:51 352: 牟田口連夜 | 削除 >350: oni 氏 >先制攻撃 大辞林 第二版 (三省堂) せんせい-こうげき 【先制攻撃】 相手の機先を制して攻撃すること。 スクランブルは現在も実施されている ロシアの様に旅客機であっても無差別に撃墜しろと主張するつもりはないが (法的には問題ないし911の予防にはなるが) 「先制攻撃」を許可しないのであれば前記の様な作戦行動は十分に可能だ。相手の意図など攻撃の瞬間まで確認出来ないのだから。 用法を混同しているのは貴殿ではないのか? >351: oni 氏 しんりゃく 【侵略/侵掠】 (名)スル ある国が他国の主権・領土・政治的独立を侵すために武力を行使すること。 「―者」「他国の領土を―する」 せんそう ―さう 【戦争】 (名)スル (1)武力を用いて争うこと。特に、国家が自己の意志を貫徹するため他国家との間に行う武力闘争。国際法上、宣戦布告によって発生し、戦時国際法が適用される。いくさ。 前記、弾道弾が発射準備されている状況等は、既に他国の主権は十分に侵されている。勧告に従わないのであれば実力を以てこれを退けるよりあるまい。主権侵害への防衛行動を侵略とは呼ばない これは私見だが貴殿の論調には一切の武力行使を忌避するものが見受けられるが。貴殿は如何なる状況での武力行使を容認するものなのか 2005年09月24日14:29 353: oni >352: 牟田口連夜さん 答えになってませんねぇ。スクランブルによって 「敵の戦略爆撃機が単身東京上空に侵入」 以前に敵との通信は可能。それによりある程度の意志は読み取れる。 しかも、 「悠々と戦略核攻撃でこれを壊滅せしめ」 などという状況が突然発生する仮定が成り立たない以上、敵の意図はスクランブル発進時に半ば明らかになっている。よって意図が爆弾投下まで明らかにならないなどという馬鹿げた仮定は成り立たない。 また、そのような仮定が成り立つのならば、先制攻撃も「発射準備が確認され」ただけでは敵の意図などわからない。定期メンテナンスの可能性だってあるじゃないか、着弾するまでわからない、なんて理屈が成り立つんじゃないですか? 351への回答に至っては誰もが知っている用語をわざわざ辞書引いて確認する以上の何も行っておらず、質問への回答にすらなっていないので、呆れてものが言えない。よってこちらは答える要なしと判断します。 再度言います。 兵則の基本の基本を論じる前に、論の立て方を学んで下さい。 2005年09月24日15:32 354: 牟田口連夜 | 削除 >353: oni 氏 先制攻撃の可否についての意見交換であるのにそれを無視しているのは貴殿の方。撃墜を禁じられるのであればこれを阻止する手段を持ち得ず(体当たりしろとでも?)爆撃の瞬間まで攻撃の意志は不明であるし弾頭の種類も不明 1987年の 「12・9警告射撃事件」を御存知だろうか http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A0%98%E7%A9%BA%E4%BE%B5%E7%8A%AF ソ連軍領空侵犯事件 1987年(昭和62)12月9日昼頃、沖縄本島の南西から3機の未確認航空機が、防空識別圏を越えて日本領空に接近した。航空自衛隊那覇基地、第302飛行隊のF-4EJ 2機が通常のスクランブル手順に従って発進。航空機に接近した。航空機はソ連軍偵察機ツポレフ Tu-16「バジャー」であった。 3機のうち2機は沖縄本島と宮古島の間を抜けて北上したが、一機はそのまま沖縄本島方面へ進行、領空を侵犯した。レーダーサイトからの無線警告、F-4EJ の翼を振る合図にも反応しなかった。このため、南西航空混成団司令部は自衛隊初の警告射撃を命令。F-4EJ は Tu-16 の前方に出て、機関砲を2度連射した。また、南西航空混成団では強制着陸の事態に備え、那覇基地隊員に実弾入り小銃を携帯させた。Tu-16 は沖縄の領空を離れたが、方向を変えて沖永良部島と徳之島の間の領空を侵犯、そのまま通過し北へ飛び去った。 外務省はソ連政府に抗議、ソ連側も事実を認め、遺憾の意を表した。一方、射撃した自衛隊員と射撃を命令した幹部に対し、正当な判断だったのかが厳しく問われた。しかし、追求の内容が「実際に当たったらどうするつもりだ」という、訓練をつんだ自衛隊員の技量を疑い、また軍事的な常識(警告射撃は後方からは撃たない)を知らない子供じみた議論であった。国際的には通常のことも、日本では行ってはいけないことが改めて明らかとなった。 >351への回答に至っては誰もが知っている用語を 失礼、貴殿は御存知ないかと。でなければ前出の様な用法の混乱は説明がつかないので また私は349に於いて >かつその事に何ら説明がなければ と附帯条件を明記している 他者の論証能力について批判されるのは自由だが 自身の文章読解能力について検証されるのもまた一興かと---------------要領おーばーにより中断続きは2へ
Sep 24, 2005
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歴史的自民大勝の傍らでは、惨敗を喫した民主党で戦後処理がしめやかに執り行われていました。 敗戦責任を受けての前岡田党首辞任による、新党首の選挙です。 既に皆様御承知の通り、前原誠司氏が対立候補の管氏を僅か2票の僅差で制して新党首として選出されました。 前原誠司代表の公式サイト http://www.maehara21.com/ が、そういうのはどーでもいいことです。 つうか、民主なぞどうせ求心力も兵站も喪って自然消滅するんじゃというかしろよと思っていましたのでハイ 大惨敗→崩壊一直線 民主党地獄のシナリオ http://www.wafu.ne.jp/~gori/diary3/200509121755.html ですが、今回の前原氏の就任には別の意味もあるようで・・・例によって、敬愛する大石先生がまたさくっとスルドイ言及を。 <個人的に何の興味も無かったんですが、これで良いでしょう。早速メディアは、前原はタカ派だと煽っていますが、何、単なる現実派というだけですよ。若い党首を頂くまでは、英国の労働党復活劇と同じ。でもじり貧だった労働党は、そこから保守党以上に右旋回して政権奪取に成功した。日本の民主党にそれが出来るかどうか。> →<自民党は、小泉以降、いよいよ中二階を担げなくなりましたね。あちらも安倍クラスの若手で無いと。> 大石英司の代替空港 http://eiji.txt-nifty.com/diary/2005/09/post_8bd2.html 同じく個人的には何の興味もないのがワロスw しかし、まさしくその通りで。 というより、元来の野党の働きとはこういった良い意味での与党への牽制にあるワケで。 日本の、”50代はハナ垂れ小僧”という、ワケの判らん永田町規格をブチ壊し、”構造改革”に貢献してくれるのであれば国会論戦などよりよほど有権者の利益を図ってくれている。 今回は敢えて言おう、民主GJ!!と(AA略) <あと、気になるのは、民主党は惨敗には違いないんだけど、そんなに票を減らしたわけじゃないんだから、悲壮感を過度に表明する必要は無いですよ。極論すれば、次の選挙で浮動票を奪えば良いだけの話ですから。> なればこそ、自民は気を抜けない。 <それに、メディアはあまり書かないけれど、私は自民党は分裂するだろうと思っています。ポストだって、あの大所帯を喰わせられるほどは無いわけだし、今は大勝気分に浸っているけれど、内閣改造が終われば、論功行賞で不満も出てくるでしょう。そこでまたガラガラポンをやれば、国会の勢力図も変わりますよ。> 自民分裂シナリオはネットでは既に主流論の一つ。流石、バブル絶頂にバブル崩壊を描いた”S・SAG”を上梓した先生ならではの透徹した視点。これからの政局も予断を許さない緊迫した展開が予想される(とか書くとジャーナリスティックでイイ感じw) ★ポスト小泉候補 ☆小池=環境・英語・アラビア語に精通。8月15日に靖国参拝。経済は未知数。 ☆竹中=経済・英語に精通。意外に靖国にも参拝。政治家経験が乏しいのが難点。 ☆安倍=英語・プレゼン力にやや不安。経済は未知数だが、血統は良い。 ☆福田=バランス感覚は良いが、やや華に欠ける。中継ぎとしては最適。 ☆麻生=血統は良いが口と顔が悪い。名前が英語で「ケツの穴」になるのが難点。 ☆谷垣=能力はありそうだが、華に欠ける。外交面でも不安が残る。 ☆町村=英語・プレゼン力それなりに。経済未知数、やや華がないのが難点。 ☆中川(秀直)=バランスは良いが華に欠ける。顔がカバなのが難点。 ☆中川(昭一)=血統・経歴は立派だが、顔がヤクザなのが難点。 ☆石破=防衛にめっぽう強いが逆に防衛オタ過ぎるのが難点。顔がオタなのも難点。 ☆武部=調整能力はありそうだが、リーダーの器ではない。顔がBSEなのが難点。 ☆山本=明らかに力不足。総理の器じゃないし、顔がチョンなのが難点。 (上は某所よりコピペつうか顔はヤメレ顔は!大統領選じゃないんだかw) 本命町村、対抗安倍、大穴武部だったんだけど、これで一気に安倍、町村が接近したヨカーン 安倍タンがんがれ、ちょーがんがれ!! 安倍晋三 自由民主党幹事長代理 自由民主党衆議院議員 公式HP http://tokyo.s-abe.or.jp/ 町村信孝 外務大臣 自由民主党衆議院議員 公式HP http://www.machimura.net/ 武部勤 自由民主党幹事長 自由民主党衆議院議員 公式HP http://www.takebe.ne.jp/
Sep 20, 2005
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mixiに入れて貰っての感想のようなもの「お上品(全員身許保証なので)かつムーバブルな2ch」 どのへんが2chかというと、 物理的に2chとの相乗り(中の人が)もそうだけど 例えば 「w」をつけてしまう http://mixi.jp/view_community.pl?id=68680 日記やコメントなどの最後によく「w」をつける人。 時々でもつける人。 チャットなどでも「w」を連発してしまう人。 気づいたら「w」つけちゃってる人。 そんな方のコミュです。 「w」を見て不快感を覚えない人なら誰でも参加してください。 マッタリ進行が基本です。みんな仲良くしようね! こんなしょーもないテーマに3388人も集まってたりする 私もその1人なワケですが”w” 一方 「人材と商材の露天掘り」 フリーランス・SOHOネットワーク http://mixi.jp/view_community.pl?id=85272 起業家倶楽部 http://mixi.jp/view_community.pl?id=100792 mixiを仕事にどう活かす? http://mixi.jp/view_community.pl?id=3762 mixiハローワーク http://mixi.jp/view_community.pl?id=1996 の様な実用コミュニティも存在し、また コミュニティ多すぎでわからない http://mixi.jp/view_community.pl?id=10207 mixi中毒被害者の会 http://mixi.jp/view_community.pl?id=15865 mixiやってる場合じゃね~だろ! http://mixi.jp/view_community.pl?id=58615 なんてのも------------------- 言いっ放し/書き捨て不可能 全員が固定ハンドルかつ追跡可能なので 自作自演は不可能だし(複垢は可だが) 誹謗中傷しても第三者に総て事実確認されてしまう ”ガラス張り”環境 覚悟はいるが、腹を決めてしまえば 別に日常と同じなので無問題
Sep 18, 2005
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NHKのニュースで見たんだけど あの劇団四季 http://www.shiki.gr.jp/index.html で、ミュージカルを媒介して日中親善が進んでる、らしい 終戦60周年記念で、 太平洋戦争を題材にしたタイトルを三本公演してる中で 中国で活動する日本人女優が生きた波乱を描く 「李香蘭」にも中国の人が出演してるそうで 何でも、中国にはミュージカルを学ぶ環境が余り整っていないらしく、 日本にミュージカル留学しにくる人がけっこう居る、らしい これも寡聞にして今回知ったんだけど 四季のカンバン、「ライオンキング」の主演男優も 中国の人が射止めたそうな、やるじゃん 日中では、いろいろ不安材料もあったり 国内での一部不心得者による悲劇もあるけど こういう親善はいいですねー 正に文化外交、これからも積極的に奨めて欲しいものです でも台湾有事だけはかんべんな!w http://plaza.rakuten.co.jp/GF1208/diary/200411180000/ http://plaza.rakuten.co.jp/GF1208/diary/200411210000/
Sep 18, 2005
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■■最新連絡事項■■ ■【緊急】捜索協力・情報提供を求めています。■ http://mixi.jp/view_community.pl?id=294454 ■【緊急】皆様の善意・ご協力お願い致します。■ 8月11日(木)に徳島市にバスで出かけた中学三年生の女の子が行方不明になっています。 一部目撃情報では、8月12日と13日の夜9時頃に渋谷109前に一人でいるところが目撃され、翌14日16時頃には、雑誌取材のカメラで撮影されていることが分かっていますが、その後の足取りはまったく不明です。 14日に撮影された写真や、女の子の特徴などは以下の通りです。ご存じの方、よく似た子を見かけた方は下記連絡先、もしくは最寄りの警察署・交番までご一報下さい。 ●森本 絵梨奈(もりもと えりな) 住所:徳島県名西郡神山町(千葉県に親戚あり) 学年:中学三年生 年齢:14歳 身長:162cm 体重:42kg ※痩せています。特に手足は非常に細いです。 ●出かけた時の服装と持ち物: 膝上までのデニム地の薄いブルーのスカート、白のTシャツ、横幅30cm縦40cm程度の赤い トート風バッグ、横幅10cm縦25cm程度の紺色の手提げバッグ ●12・13日に渋谷で目撃された時の服装: タンクトップ、ミニスカート ●14日に渋谷で雑誌取材で撮影された時の服装 ※下記写真参照 この時は写真撮影のみで・・彼女は明治大学1年生と答えたようです。 発見通報は最寄りの警察或いは上記mixiまたは当ブログまで
Sep 15, 2005
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どれだけバカを書いてもどれだけ過激を書いてもここが炎上しないのはナゼなのかしらん??きのうのだってかなりキてると思うんだが・・・みんな優しいなあ
Sep 15, 2005
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政治関係で知恵熱出そうなのでゲームの日記でもGNO再開どんなものかと凄くらんぼうにいうと「ガンダムをネタにネットワークでたまごっち」詳しくはこことかこことかこことかで当分MPでまたーりと。陸ガン資金稼ぎ終わったら少し寝かせるかな。漸く限定解除でMS3機体制に手堅い61式×3から当ればデカいザニーを投入いやシステム的には確率的にも×3の方が強いのだが趣味なので。支援機大好き♪--------------------ザニーの編入は勝率確認によりまあ成功。 そのままA戦闘長期に放り込んでみる<マテ この日記見てたらゴメン orz 今日は出勤かな? A任務順調に消化中 先行陸GMやるな! 次アフリカか 陸ガンは明日か
Sep 15, 2005
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或いは憂国と売国の間 某所での会話それでも宅配とメールがあれば郵便局要りませんし銀行があれば郵貯は要らないんじゃないですか?これが大多数の民意だと思います。Posted by れんや at 2005年09月14日 18:53もう一言NTT民営化でも情報通信コストが競争により低減され法人も個人も随分助かりました。近い将来郵便は赤字補填しなければなりませんし、郵貯が抱えている資金が民間に開放されれば・・・皆、そう考えていると思います。Posted by れんや at 2005年09月14日 19:00コメントありがとうございます。どうも、コメントは、あんまりここの記事に対応していないような気がしないでもありません。 ここは「郵政民営化反対サイト」ではありません。 民営化「法案」の内容に関する官邸の説明を、検証しているのです。また、ここは民主党応援サイトでもありません。何度も書いておりますので、お読み頂いてからコメントを頂けますと幸いです。私は、だいたい自民党に投票してきました。Posted by 真名 at 2005年09月14日 20:24どうも小泉政権批判をすると勝手に民主党シンパにされて困ったものですよね。少し某巨大掲示板以外も見たら視野が広がりそうなのに・・・どうも単純な人が多くなった気は致します。「郵政民営化」で何でも解決というのも「政権交代」で何でも解決というのも何か変えないといけないとう国民の中のある種の後は野となれ山となれという革命志向があってそれを上手くプロパガンダ出来た方が勝ったというだけだと思います。ちなみに自分は新党に入れました。北海道だったら宗男氏に入れれたのですけど違ったので…Posted by 金太マン at 2005年09月14日 20:48そうそう、失礼ながら、一つ事実誤認らしきものがあります。実際のところは、郵便事業は、いまでも収支トントンか、若干の赤字らしいですよ。 「将来赤字になる」というお話ではないようです。そもそも郵政公社の出発時点で、郵便事業は5700億円の赤字から始まったんですね。 これ、あんまり儲かる事業じゃないみたいです。これは財務諸表を見たら、読み取れることです。 公開されています。郵便事業の人件費を郵貯の方にちょっと振り向けているのではないかと思われますね。 このへんの問題はまだアップしていません。こういうように、事実関係を冷静に洗っているつもりですので、そう簡単に結論を出さずに、どういう問題があるのかを読んで頂けるとありがたいのです。よろしくお願いします。Posted by 真名 at 2005年09月14日 20:48郵便は赤ですよ。クロネコヤマトが参入しなかったのもズバリ採算が取れないからだけです(笑)競争相手の参入無しに巨大民間企業が出来上がると料金はグンと上がる気がするんですけどね~そもそもユニバーサルサービスの維持と民営化ってかなり矛盾した概念?の気も致します(大汗)>郵便事業の人件費を郵貯の方そういうことです。Posted by 金太マン at 2005年09月14日 21:19誤解のないように追加しましょう。民主党は、郵政労働者の大規模リストラ案と、郵貯預け入れ限度額の即時引き下げを提示しましたが、どちらも良い案とは思えません。どちらもかなり無理があります(限度額引き下げは、15年前なら意味がありました)。 検討する意欲がわきません。Posted by 真名 at 2005年09月14日 21:20郵便はすでに赤なんですよね。これ、実は、現状のように、参入のない独占企業の状態で民営化したら、値上げできるようになるんですね。 採算の合わない過疎地では。だから、郵便事業者は、いま民営化した方がむしろ得かもしれませんです。新規参入者が現れた後で民営化したら烈しい競争にさらされますが、今民営化したら、公的インフラの独占企業体ですから、値上げと人件費削減によって利益が上げられます。 たぶん。 どこまでやるかは読めませんが。代替事業のない公的サービスを民営化したら、サービスは低下し、値段は上がり、その反面として確実に儲かるようにできるんですね。まあ皆さんはそれで良いようなので、その点は指摘していません。国際物流も扱えるし、小口荷物も規制緩和されるから、意外に良い事業になるかもしれません。 地域の人は迷惑する面も多いかもしれません。Posted by 真名 at 2005年09月14日 21:27「官」から「民」へ(という虚偽)のキャッチフレーズ で私も含め多分多くの人が想像するものを書いてみました。 別トピックにも投稿させて戴きましたように、 政権を民主に預けるつもりは無く (前回民主投票も自民変革を願ってのもので) もちろん今回は自民だったのですが どうすれば良かったのでしょうかねえ それと、真名さんが反自民、反郵政民営化とは思っていませんでした。 誤解を与える内容で申し訳ありませんでした。Posted by れんや at 2005年09月14日 21:36それは失礼しました。 私が早とちりだったかもしれません。うーん。 とっても難しい質問ですよね(笑)。 私、政治家や政党には,そうとうに外国のヒモ付きの勢力とか資金が入っているように思えてならないんですよ。 例えば橋本首相。 スケベなのは顔で分かるんですけど(笑)、愛人は統一協会でしょう? これ、郵政資金のおこぼれを外国へ流そうと狙っているのは間違いないですよ。損でしょう? まあ、米国に流れても、商品売却代金とか米国債利息として戻ってくるんで、いちがいに悪いとはいえませんが。 外資系は日頃の行いが悪いから疑ってしまうんですよ。けっきょく、米国と中国とに挟み打ちにあっている、というのが実態じゃないかな?私は、その両方をうまくダマせるような狡猾な政治家の出現を強く望んでいます。 Posted by 真名 at 2005年09月14日 21:44ハゲタカ論は陰謀かと思っていたのですが国策としての親米路線の一貫として正面切ってやる、ということですね・・・モアベタなら支那より米国、ということになるかと・・・Posted by れんや at 2005年09月14日 21:52陰謀ではないです。 市場原理に従って利息の高いところに金を流すということと、外資をアドバイザーに入れるわけですから。米国などに金が当然流れますよね。 もったいないでしょう?だからこれ、「国策」なんです。 陰謀じゃありません。それで、中国政府はですね、外国にたくさんお金を逃がしてファンドにしているんです。 資金流出が凄い多いんですよ。 将来の話ですが、中華系ファンドが郵政を買い占めることは充分あり得まるでしょう? 危ないと思うんですね。米国と中国はつるんでますよ。ウォンが米ドルに固定されていますが、これは米国の政策でもあります。それから米ドル-円も固定されているでしょう?この三角関係を買いえているのが日本でしょう? 米国の意向です。次の崩壊までこういう三角関係が続くんでしょう。両方をダマしおおせる政治家の出現を望む理由です。Posted by 真名 at 2005年09月14日 21:59すみません、ここからは完全に次元の違うハナシになってしまうのですが。では米中の軍事的緊張も日本を誘導する演技なのでしょうか?。米国はもちろん、共産中国も外征型の覇権国家だと思うのですが、米ソの2大覇権が激突した冷戦構造が今、米中間で発生している様に思うのですが。防衛庁も「中国の脅威」を公式アナウンスしましたし(予算獲得目的もあるでしょうけど)Posted by れんや at 2005年09月14日 22:05うーん。 難しいお話になってきましたね。 私も素人なので推測しかできません。 官邸はもっと正確な情報を掴んでいるでしょう。 ただし、郵政民営化法案の説明も明らかにヘンなところから見て、本音を我々に言っていないんじゃないかな?軍事的緊張はもちろんあるわけで、演技じゃないでしょう。 しかし、軍事は全体戦略のごくごく一部なんだと思うんですよ。 あらゆる国が敵であり、見方せであると考えるのがリアリストですよね? アメちゃんは、中国を使って日本から技術、資本を吸い出そうとしていると思っています。 また、米ドルで変えるだけの物資を中国から吸い上げていると思います。 その金を日本が米国に貸している。 そういう三角関係ではないかな? 簡単な話ですよね? Posted by 真名 at 2005年09月14日 22:12やはりそうなりますか再確認したくなかったですね。やはり憲法改正して世界情勢に積極的に介入してプレゼンスを行い、米中とは別の環太平洋か東南アジア共同体でも組織して巧いこと遣り繰り出来ないと厳しいですね。米中の間で搾取されて終わってしまいそう・・・脱線にお付合い戴き有り難うございました。Posted by れんや at 2005年09月14日 22:36もう一言だけこういうの読むと暗澹たる思いです。こうして日本は滅亡する「シナ侵略主義」の論理と行方杞憂だと嗤われながらでも声を上げ続けていくしかないんでしょうね。ではまた当分ROMに戻りますどうも有り難うございました。長期的には、決して杞憂とは思っていません。 どのくらいの確率かはわかりませんけど。現在、政府は、この三角関係で行けるところまで行こうと腹を決めていますね。 それを「グローバリゼーション」と呼んでいます。 ちょっと違うような気もします。ただ、米中と別の経済圏を構築できるような立場でもなさそうです。私は、むしろ日本が「市場原理主義」を主張することが打開策ではないかとすら思っています(笑)。 冗談に聞こえますよね? このブログの論調と違うじゃないかって? このブログをみて、社会党系じゃないかって言う人までいるんですから。 それは私にダマされているんです。 Posted by 真名 at 2005年09月14日 23:37日本銀行(政府)による巨額の米ドル為替介入は、市場原理と資源の効率的配分に反していますよね?中国ウオンの為替レート固定はどうでしょう? 購買力平価でみて世界第2位のGDPを持つ中国が、こんな為替操作をしてはいけません。 GDPに対する輸出比率は凄まじく高いです。 市場原理に反していますよ。「市場原理」は、実は、確かにそれなりに効率的なんです。 それは、はるか以前に浪費国である米国に経済構造調整を迫るべきものでした。 また、中国には、内需拡大を可能とする国内の障壁の解決を迫るべきものだったのです。Posted by 真名 at 2005年09月14日 23:41------------------------------ どうする、ニッポン? 大日本諦國とでも?
Sep 14, 2005
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黒字の郵政をなぜ?というハナシはよく聞くでしょうが・・・チーフエコノミスト 湯元健治の眼郵政民営化路線を頓挫させるな-望まれる国民的視野からの議論-詳細は各自読んで戴くとして、ちょと抜粋5.~「国民」とは、正確に言えば、郵政サービスの「利用者」の立場と、コストを負担する「納税者」としての立場の2つがあり、これらを峻別して議論しなければならない。「利用者」としての国民の目からは、郵政サービスは低コストで過疎地も含めてユニバーサル・サービスが行き届いているため、民営化の必要性が理解しにくいことは事実である。 しかし、他方で「納税者」の立場からみれば、こうしたサービス供給のコストとして、年間1兆円もの「見えざる国民負担」(税金や預金保険料を免除されている部分のコスト)がかかっていることを忘れてはならない。 さらに、前述した巨大な潜在的リスクを抱えたままでは、将来の国民負担は膨大な額に上りかねない。民営化をすることで、サービスに見合ったコストを払い、潜在的リスクの芽を今のうちから摘んでおかなければならない。また民営化による将来の株式売却収入は、数兆円以上に上ると予想され、財政健全化にも大いに資することになろう。なお付言すれば、郵政サービスの「利用者」のすべてが必ずしも弱者ではない。預入限度額の1000万円を超えて名寄せされないまま複数口座を保有する高額資産保有者のコストも税金で賄われていることを忘れてはならない。「郵政民営化に欠けているコストの議論」 経済調査部門 チーフエコノミスト櫨 浩一(はじ こういち) 2.見えない負担 全国銀行協会と生命保険協会は、郵便貯金と簡易保険についての見えないコストが10年間でそれぞれ5兆3540億円、2兆5061億円あったという試算を発表している。このコストのほとんどは税収の減少という形をとっており、誰かが直接コストを負担している訳ではないために負担感が薄い。 しかし結局は税収の不足分が将来の税負担の増加となって降りかかってくるわけで、負担が消えてしまうわけではない。諮問会議が「見えない国民負担」という表現を使っているのは、まさにぴったりである。 さらに、負担の増加が必要となった時になっても、その原因が過去の税収の不足にあったということが明確に認識されず、これが郵政事業のサービスに伴う「見えない国民負担」だとはなかなか気が付かないだろうという問題もある。 そして、郵便事業は既に赤字 「官」から「民」へという虚偽のキャッチフレーズ by:Speak Easy 社会 真名様 ↑でのコメ欄での会話-----------------------------こうなってくると財投の焦げ付きも当然気になってきますよねえ 国会NOW:パンドラの箱は開くか 郵貯・簡保340兆円 国民が郵便局に預けた郵貯や、厚生年金・国民年金のため納めた保険料の一部は、これまで財務省に集められ(預託制度)、そこから国債の引き受けのほか、簡保資金ともども公団など特殊法人に貸し付けられ、事業が行われてきた。これが財政投融資である。これらの資金はあくまで国民から預かっているのだから、利子を付けて返さなければならない。 税金との違いは、こう説明される。国民が負担する税金は返済されるわけではないので、税金を元手に国道をつくれば無料で利用できる。ところが、郵貯・年金積立金を原資に道路公団がつくった高速道路は、借りている資金の元利を返済するため通行料を徴収する、という具合である。(たとえば、土居丈朗、森宏一郎『公的年金積立金の運用実態の研究』。02年、日医総研報告) ここまできて、「えっ、道路公団って、あの道路公団?」と思われるのではないか。そう、あの道路公団である。とすると、それだけで大丈夫かという話になる。こうした財政投融資資金の大きな原資となる郵貯・簡保資金総額は340兆円(350兆円とも)である。年金積立金は140兆円といわれる。国民が思うのは、おいおいちゃんと返ってくるのかということだ。 財投の歴史 戦後の政治家は当然、全員財投の存在を知っている。国家予算以外の裏帳簿であること、巨額の焦げ付きを起こしていることも知っている。 だがこの10年でその資金源である郵政改革に言及した者はわずか。一方で「過疎地の郵便局がなくなる!おじいちゃん、おばあちゃんを切り捨てるのか?」と叫びながら、実は特殊法人、特定郵便局の利益を守るために郵政改革に反対する者はごまんといる。※1 税収が40兆円しかないので国家予算は国債を30兆円発行して70兆円で組む。それでも使い足りないので財投という裏帳簿で50兆円使う~ということが今も現実に行われている。 つまり収入:40兆円、支出:120兆円。 さて、不足した80兆円は誰が払うのだろうか?-------------------------- 「政治」との接点も少し 郵便局の税金無駄使い犯罪疑惑(上)ーー「料金別納郵便」を悪用し裏金づくり:by情報紙「ストレイ・ドッグ」(山岡俊介取材メモ)さま 自民党代議士の反対派が、同党の有力な集票マシーンである「大樹」など郵政関連団体を意識しての反対だったことは容易に想像できる。だが、これら反対派代議士と郵政関連団体との関係はそれだけに止まらない。 その典型例が、郵便局と郵便局OB会社が癒着の下、組織的に行っていると見られる、政治家のための裏ガネ作り疑惑だ。 例えば、2001年2月にも、愛知県岡崎市の岡崎郵便局で、課長代理が、「料金別納郵便」として支払われた430万円をそっくり横領していた事実が発覚している。 郵便局員の個人犯罪でもこんな有様なのだ。 同じことを、郵便局OBが天下りしたDM代行業者と、郵便局側が組んで行ったらどうか。そもそも、ある数量以上一括発注すると、通常料金の1割引などとなるこの「料金別納郵便」--悪用すれば、正規の半値で郵送してもらうことも可能だという。その代わりに、郵政OBが天下ったDM代行業者は、その便宜を図ってくれた局側から大量の切手を購入する。 例えば、正規のDM代は1000万円として、局側が500万円で請け負ったとしよう。これに対し、そのDM代行業者は見返りに250万円の切手を買ってやる。それでもまだ250万円得だから文句はない。「そして、その250万円の切手を換金ショップで現金化。それを郵政族などの政治家に裏献金するのです。 しわ寄せを食うのは、タダで配達してやる分、収益力が落ちますから、税金を出している国民です。ですが、巨大組織なので、その程度のただ働きでは、内部告発でもない以上、表面化しようがない」(事情通) ちなみに、この情報は現役の郵便局員からもたらされたものだ。 これほどやってもらえれば、なるほど、自民党本部の意向を無視してでも郵政族を始めとする恩恵にあずかっている代議士は郵政民営化に反対するわけだ。 氷山の一角? てかこんなことしてるから業績悪化するんじゃないですか?郵便事業--------------------------------- 余談ですがよく引き合いに出される長銀についてもちょっと 広角鏡 当たらぬ「いいとこ取り」批判 新生銀行高値で上場 経済評論家 杉田暁 一時国有化されていた長銀を買収したのは、米リップルウッド・ホールディングスを中心とする投資組合。一千二百億円を投資し、二千二百億円の株式売却収入を得ているから、既に差し引き一千億円の現金を懐に入れた。さらに、七千数百億円の価値がある株式を保有しており、今後の経営次第で、高配当と株式売却益を期待できる。 確かに、投入された八兆円もの公的資金のうち三兆六千億円は、長銀の債務超過を埋めるために使われてしまい、戻ってこない。また、新生銀行の貸出残高は三兆五千億円と、破綻直前の長銀の四分の一。二〇〇〇年三月の譲渡時と比べても、半分以下に圧縮された。 新生銀行を批判する人が必ず持ち出すのは、企業の返済能力に疑いが強まったら、政府が肩代わりする「瑕疵(かし)担保条項」という特約。実際、新生銀行は三百二十一社、一兆一千七百億円の融資を政府に買い取ってもらった。ここから、税金を使って不良債権を減らすのは、けしからんという議論が出てくる。 しかし、当時、長銀の買収に手を挙げたのは外資ばかり。「日本の金融機関にノウハウやリスクを取る体力があったら(良かった)と思うが、残念ながら、なかった」(金子一義産業再生担当相)のが現実だった。しかも、不良債権に対する銀行の引き当てが低かった状況では、長銀の貸出債権を厳密に査定すると、金融システムの動揺を招く恐れがあったため、瑕疵担保条項などという不利な契約を結ばなければならなかった。 新生銀行は、現金自動受払機(ATM)無料化などの新しいビジネスモデルで、日本の金融界に新風を吹き込んでいる。過去の契約をぐずぐず言ってもしょうがない。外資の挑戦と、その刺激を前向きに受け止めたい。------------------------ 嗚呼 自分が求める結論が先にあったため だいぶ誤りがありました。 知り合いの知り合いの如月の弥さんが 間違い探し&正答を載せてくれていますので 併せて御覧下さい。 如月の弥さん お手数でした、有り難う御座いました。----------------------- いつもだと原文残し訂正なのですが、 容量余裕ないので一部全面改訂しました。
Sep 14, 2005
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自民圧勝についてもう一言だけ書いてみる。マスコミは今回の選挙を、「小泉劇場型政治の勝利」と呼んでいる。本当だろうか。「刺客」「独裁」そして「政権交代」どの単語一つとっても、今回の自民圧勝に寄与したとは思えない。否、逆の意味では大きな影響を与えたと言える。飽くなき、我々有権者への愚弄、その一点を持って。対立候補を「刺客」と呼び換え、政党政治の本質を「独裁」と呼び、審議拒否まで犯し国政を停滞させた元凶たる万年野党への「政権交代」を呼びかける。しかし、誰も踊らなかった。逆に、マスコミが踊り狂う様を冷静に見据え、真剣に考え、必要な決断を降した。改革を止めるな。その為の政権を、比類無き強力な政権を。呼び換えればこれも「独裁」。しかし、必要と判断したのである。一見、この自民への過大とも言える支持は”熱狂”であるかの錯覚を与えるがそうではない。過去の、民主への”熱狂的な支持”の結果を、その失敗を素直に認めた上での、極めて現実的な判断であるに過ぎない。政権担当能力を持つ政党による、速やかな国政の実行。その必要十分条件を満たす最も合理的な解が、自民単独政権の復活だったのだ。この余りに当然な自民圧勝を、マスコミが慨嘆している。マスコミは「劇場型政治」を仕掛けた。しかし、失敗した。今回マスコミもまた、惨敗したのだ。有権者はどこまでも冷静だった。揺り戻しを目論む自民優勢のアナウンスにすら動じなかった。今回の自民圧勝は、間違いなく有権者の手になるものだ。与えられた政権は、当然また取り上げられもする。自民党がこの付託に応える事を期待している。----------------”痛み”と最も無縁だったのが他ならぬマスコミ自身であったろう。なればこそ、日本の舵取りを興味本位、商業本位で今日までここまで意のままに擾乱して来たのだ。なぜ過去形かって?マスコミ大リストラが目前に迫っているからだ。スポンサーのTVCM不信など兆候は既に顕著だ。各新聞も順調に部数を減らして来ている。各週刊誌の下劣さと空虚さはどうだ。ネットがそれに替るとは言わない。面白くもなく役にも立たないものは淘汰され統廃合される。市場原理がそのまま適用されるだけである。----------------- デンパの中の懲りない面々 ダイジェスト版:共にニュースの裏側 其の2by:大空のサウラビ様------------------- Unknown (Unknown) 2005-09-12 22:11:28 ヒトラーだったら公共事業をガンガン実行してますよ。公共事業大好きで反対派は粛清、現在これに該当するのは亀井静香さんだと思います。 おお、言われてみればその通りだw 今まで気が付かなかった、不覚w--------------------Unknown (Unknown) 2005-09-13 13:39:49 小泉は国民を信じ、己の運命を国民の審判にゆだねた。岡田は国民のほうに信じる事を要求し、信じない奴は馬鹿だといった。国民がどちらを選ぶかなど一目瞭然だ。 またまた御明察 みんな纏めるの巧いなあ----------------------某所へなかなかうまく纏めて投稿出来たので再録 マスコミ主導の政権交代 牟田口連夜さん 今まで改革政党の旗印で順調に議席を伸ばしてきた民主。マスコミは、今回の選挙でマスコミ主導での政権交代、2大政党政治の実現を目論んでいたんでしょうね。「小泉劇場、しかし勝利したのは民主!」というドラマを演出したくてしょうがなかったのでしょう。今のマスコミの心境は、「勝手にアドリブをするな!!」といったところでしょうか。俺様の練りに錬ったシナリオを台無しにしやがってこの愚民どもがあ!!とばかりに悔しがること悔しがること。これに1から10まで乗って来た民主も、だからこの結果に呆然としているのでしょう。政治は、そして国民の暮らしは、政争の具ではないし、ましてやマスコミの商材ではない。第三の権力として横暴の限りを尽くしてきたマスコミの栄華もこれから終焉に向かうのでしょう。権威と権力を剥奪され、只の情報ターミナルとしての本来の機能に戻るのではないでしょうか?。今回の自民圧勝はその明白なシグナルなのだと思います。----------------------------TV危機 制作会社が人材難http://www.tokyo-np.co.jp/00/tokuho/20050919/mng_____tokuho__000.shtml----------------------------世界が見た自民圧勝http://meinesache.seesaa.net/article/6878606.html
Sep 12, 2005
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自民、圧勝。ってねえ。云っちゃ悪いけど、ああもコロコロ発言が変る政党、そして首相候補。選ばないでしょ?フツー、どー考えても。これで民主勝つようでは逆に日本国民終わってるよねえ??。対して自民、そして小泉氏。もう政権取る前から一貫(郵政)改革揺るぎなし。もちろん、今回も。自民圧勝≒民主自滅或る意味これは所謂地滑り的勝利なんでないだろーか。投票率が上がって、で、無党派は消去法で大量に自民に雪崩打った。これが、自民圧勝なんだろうと思う、単純に。当然というより常識の勝利?変人首相が仕掛けた常識/正攻法の勝利。ああもちろん審議拒否だの否決投票でもうぐだぐだだったワケですが。思えば解散の時点でもう勝敗決してたのな。平成関ヶ原とでも呼ぼうかw。-----------------アンレッド氏提唱、「平成長篠合戦」に同意------------岡田辞任キターさすがに常識を弁えたか・・・------------------しかしむしろ、思うに今回のこの結果に一番驚いているのは当の国民ではないだろうか?そして、今回の結果は、全国民が各々が握る僅か1票が確実な「力」として機能する様を実感できた事と思う。この一点を以てしても、今回の自民圧勝には大きな意義があったのではないだろうか?。そう、政治は国民の手でこそ、運営されるのであるという当然の事実に。-------------------知ってる人だけ笑いましょうw (ふがいない連中だ) 神崎はそう思っていた。 野党の覇者とあろうものが、余りにも弱すぎる。もう少し頑張ってくれるものと 彼は期待していた。それによって自民党勢の損害が増え、両者が手詰まりと なった段階で交渉の仲介に乗り出すことを考えていたからだった。 彼のぼやきじみた慨嘆は、それなりに理由のあることだった。この衆院選挙で 自民党が単独過半数を獲れば、後は参議院。その参議院選で、自民党が単独 過半数を取得した場合、自民党にとり公明党の存在理由は完全に消滅する。 本当の邪魔者になってしまう。 神崎は、そうした事態をなんとしてでも防がねばならなかった。 そのためには、 (民主党に保って貰わねば、困る) 彼らが粘っている間に、新たな対自民大同盟を画策する。それが神崎のもくろみ だった。その中には、自民党と民主党の交渉を仲介することで、自民党にとっての 公明党の利用価値を維持しようとする計算も当然含まれている。それを対自民大 同盟を成立させるきっかけとして利用することまで考えていた。 尤も、隠匿が信条の創価者らしく神崎は必要以上手をのばそうとしていない。 いまのところ調略を行っているのは(民主党を除けば)郵政民営化法案反対派に 代表される自民党離反勢力、そして無所属だけであった。民主党の旧自由党勢 には全く手を打ってない。 202 名前:名無し三等兵 投稿日:2005/09/12(月) 00:46:15 ID:???>>201 (続き) あそこは、小沢が完全に抑えている。神崎には、調略で小沢と張り合う自身は なかった。それに正直なところ、神崎は旧自由党が嫌いだった。 当然、同盟が成立しても自民党に対して力不足となる。なにしろ彼らの敵は、 おそらく参議院を除いた衆議院の常任委員会の委員長ポストを独占しても過半 数の委員を確保できる絶対安定多数(269議席)を確保してしまうからだった。 神崎の画策する対自民大同盟がそれに対抗するには。もう一手を打つ必要が あった。よって、新たな秘密工作を展開しつつある。 だが。 それも、民主党がもう少し踏んばれると予想してのことだった。神崎は彼らが 解散前議席は保つと考えていた。そこで和議を成立させる。そう計算していた。 それなのに。 公明党本部4階の大会議室で当選確実の声が響き、地鳴りのような歓声が轟いた。 幹部からは「大勝利」の声も上がった。神崎は、当選確実に沸く幹部を眺めながら、 右手を左手の甲に打ちつけた。 (なんとしても) 自民党に混乱をもたらさなければ。 それができなければ、公明党の未来はない。------------------29 名前:文責・名無しさん 投稿日:2005/09/12(月) 14:58:50 ID:X74eNLc/マスコミ「投票に行け」 有権者「行った」 マスコミ「自民に入れたからお前等は愚民だ」 有権者「・・・」
Sep 11, 2005
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今、岡崎久彦さんの百年の遺産という良書(てか日本人全員に読んで貰いたいんだが)を読んでるのですが、あるとこから進まなくなりました。次の章:46・春の雪二・二六事件◆歯止めない軍国主義化への道キター!!! orzその前が45・最後の平和への機会◆千載一遇のチャンスを逸す昭和八(1933)年五月、タンクー停戦協定ルーズベルト大統領 極東の平和を要望する声明英国公使は停戦の斡旋ピットマン上院議長「日本が満州と支那の門戸を開放し、長城以南に進出しなければ米国は満足」国民党政府、各国へ援助要請。英、日英共同援助提案英国提案:中国の対外債務の30%満州想定とし、その分を満州経由で払込み満州を事実上承認させる。外務省承認大蔵却下:国際収支悪し、ロシアの東支鉄道買収費用も須磨南京総領事「対支外交に王手がかかっている」高橋蔵相「無い袖振れない」後年の何十倍の軍事費を考えれば安いものでも歴史の後知恵・・・ orzああああああターニングポイントがー!!!!!!!もうバッドエンドまっしぐらだあああ!!!!!!!なるほどこれが反戦平和の心理か、と。醜いものは見たくない。その気持ち、とてもよく判る。私の場合、さんざん見聞きした鬱展開をまた見たくない、という事なんですけど(それも言い訳なんだけど)まだの人は一度はこの歴史の反吐と正面きって対峙して貰いたい。日本国民みんなで深酒してのたうち回って吐き出した反吐と。生理的嫌悪感からのこんな連想も感じた。ゴキブリ。ゴキブリは駆除するものであって、捕えてその生態を観察考察解析したり、解剖して理解するようなものではない、と。新聞丸めて叩き潰すならそうですね。でも「ゴキブリホイホイ」とかどうやって製造してると思いますか?。
Sep 10, 2005
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25日の台風直下の御殿場で観戦いやー、ミリオタ(オタてほど詳しくないんだが。スペックとか)としては一度は行きたい祭典、富士総合火力演習遂に行って来ましたです ^^v当日はご存じの通りのウェザーでしたのでいくら雨天実行とはいえ不明だったのですが弟君は「中止だったら温泉入って帰ってこよう」と無頓着。そのまま出発途中高速でどんどんJ関係者さんの車両(オリーブグリーンのパジェロや輸送トラックやJ隊所属のマイクロバスや)に遭遇しやる気十分を確認現地で開催を確認レインコートで駐車場から送迎バスで会場(演習場)に移動展示は前後編に別れ、前編は火力のデモ、後編が演習のデモとなるなるたけ鮮明なのをちょとうpします。牽引式FH70(だっけ?)が自走する貴重な光景を見るカウンタバッテリ対応の陣地転換をちゃんと説明(教育)していた行進間射撃する90式の勇姿この105ミリの発砲時のみ「大変大きな音がします!御注意下さい」とアラートが。(今までは特に無かった)直後バン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!という、正に直接鼓膜を叩く凄い衝撃が!!!!!!!!!!!!!!まあ他のが結構遠方(100mくらい向う?)なのが行進する90式、目の前だもんなあ それは割り引かにゃいかんのかもあと、火砲の発砲音なんだけど、よくフィクションではズバンだのドカンだのといろいろ表現されるがある口径(火力?)以上の火砲の発砲音は火薬が炸裂するバン!という以上には聞こえないことが判明後編ではコンバインドアームス(諸兵科連合)による敵拠点制圧を実演OH-1による強行偵察に続き後続のAH-1Sが制圧射撃を浴びせてそのまま退場次にUH-1J(・・・イロコイってナム戦時の機材なんですけど・・・陸自にもブラックホークか何か買ってあげようよう~(TT;>有権者一同)に騎乗した空中騎兵がラペリング降下で登場、前線に張り付く。更に砲兵が制圧射撃を行い、ミサイル火力も投入され敵装甲戦力を無力化し装甲車が火力支援、投射型爆導柵で地雷源を啓開、90式と74式が相互支援漸進攻撃、最後に総攻撃で敵拠点陥落、じょうきょうしゅうりょー。あ、IFVと歩兵の降車戦闘もどっかからか加入してたはず ^^;;無論、実戦では制空権を掌握していなければヘリは出せないだろうし、歩兵は対人地雷で壊滅するかもしれない機甲投入のタイミングと敵のヘリ増援がかち合うかもしれず戦場では何が起こるか判らないそして、これだけは確実なのは敵も味方も少なくない損害、死者、が発生することだ。それを左右するのは練度と装備の質だ。練度はJ隊の自助努力に負うしかないが、それだって予算に制約されている精神力の限界はノモンハンで、ガ島で既に示されている。高々度のB公に手も足も出ず列島全土が焼け野原になったのはつい昨日のことだ。90式と74式 74は行進間射撃が出来ない(TT;。有事に於いてはJ隊に頑張って貰い、我々はせいぜいその勝利を祈るくらいしかできない平時に於いてこそ、我々有権者の役割が、有事の際のJ隊が払う犠牲の多寡への責任があることを我々は知らなければいけない、忘れてはならない。PS:台風の隣だというのに開催強行はかなりの自信あってのこと事実、ときおり小雨がぱらつく以外は演習中の天候は持ち応えた(開幕直前、開幕直後に豪雨に見舞われたにも関わらず!だ)自衛隊の局地気象観測能力とその解析/予報の能力はかなり高い水準にあることが想定される(戦争と天候の関係は元寇/カミカゼでも明かな通り)------------------------- はじめまして。私も楽天でBLOGを開いています。戦争反対のテーマを良く覗いていて、他の方のBLOGのコメント欄に突撃、玉砕することもあるのでどこかで絡んでいるかもしれません。 富士の演習に行かれたと言うのは羨ましい限りです、私も一度行って見たいのですがなかなかタイミングに恵まれません。 ところで、気になったのが、90式の行進間射撃なんですけど、105ミリ砲とあるのですが、120ミリ砲ではないでしょうか。 それにしても羨ましい。 その通りでございます 120ミリです ありがとうございました <(__);>
Aug 27, 2005
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小泉は独裁小泉は実行力がない小泉は売国小泉はアメリカの狗小泉は冷血小泉は開き直り小泉は変人小泉は庶民の敵小泉はかけ声だけ小泉は飽きた小泉は丸投げ小泉は無責任小泉は詭弁小泉は無能小泉は弱者切り捨て小泉は公約違反小泉はウヨ小泉は詐欺師小泉支持者は無知無能小泉支持者は信者小泉は・・・そろそろいいかな?反小泉其の0:対案の欠如郵政民営化収支均衡「小さな政府」に対し、特に審議拒否に及んだ民主党に著しいが反小泉反自民に終始し自ら主張すべき政策課題を持たない。リフタゲ政策「大きな政府」を掲げる書生どもは政党論議を無視したオタクでしかもリフタゲもモデルを提示出来ない同人レベル。だから反小泉も勢い誹謗中傷だけとなる反小泉其の1:陰謀論2005.8.10 2005年森田実政治日誌[230] 郵政民営化はウォール街のためか――米国から9.11総選挙の意味についてのメッセージ 「人間は従順な動物である。どんなことにも馴れてしまう存在である」(ドストエフスキー)[小泉政権と自民党多数派は米ブッシュ政権の傀儡政権であることに馴れてしまった。小泉政権の閣僚と中央官庁の指導層、大新聞社の幹部と記者、テレビ局のキャスターとコメンテーター、経団連・同友会などの財界指導者など、東京の政官財の指導者は独立国の指導者としてのプライドを捨ててしまい、米国ブッシュ政権に従属することに馴れてしまった。彼らは日本を米国の植民地にしようとしている]「郵政民営化で350兆円が米国に奪い取られる」というデマ 「奪い取られる」という語感が恐怖心を煽るけど、不可能。そもそも「奪い取る」って何?って感じ。郵貯に預けた預金がアメリカのものになって預金者の手元に戻ってこないなんて事があるわけないだろ。それでも「鬼畜米英のやることは信用ならない」という人の為に具体的な根拠を挙げれば、2004年に閣議決定された郵政民営化の基本方針にある通り~反小泉其の2:売国 2004年6月23日 民主党「憲法提言中間報告」のポイント (1)グローバリゼーションと情報化に伴う新しい変化や価値に応えるために。 ◆国家主権の移譲や主権の共有へ ◆アジアとの共生反小泉その3:実行力 偏向マスコミは報道しない小泉政権の3年間の成果 ・構造改革特区導入により、「海水温度差発電」の開発が20年ぶりに動き出す。 いろいろ問題はあるけど。 同じく、死者すら出した、「どぶろく」を利用した「どぶろく特区」があっさり許可。 他多数の特区誕生。 ・外政で安心感を見せたので、日本に信頼が高まり技術確保も兼ねて日本本国に最先端技術の機能を各企業が戻し、雇用増加。 ・ハンセン病控訴断念 ・長年、中国による対日外交圧力カードにされていた靖国参拝を事実上の無効化 ・ハンナンへ捜査のメスを入れるように指示、命がけで部落利権へ大きく切り込む→西日本以西では革命同然 ・田中マキコを利用して鈴木宗男を葬る ・野中、宮沢、中曽根など、自民党を牛耳る老害議員を事実上強制的に引退に追い込む。 ・瀋陽事件に絡み、外務省刷新。 ・フセイン拘束直前に自衛隊派遣を決断、高く評価される ・「竹島は日本のものですけどね」と発言 ・イランの油田権益獲得に成功 ・北支援を表明しておきながら、北からのコメ支援要請を蹴ってトウモロコシに。 入札制度が整わないからと引き伸ばしに引き伸ばす(渡す気ゼロ) ・東シナ海の海底資源試掘提言 ・ロシアからのパイプライン計画を中国から競り取る。プーチンと仲良くしたからか。 ・自衛隊は「最も歓迎されている軍隊」という評価をイラク暫定大統領から取り付ける ・G8サミットは、北朝鮮に核の完全放棄を求めることで一致。(→その最中に北朝鮮が日朝正常化の条件である核凍結の約束を破る、テポドン2エンジン燃焼実験のニュースが流れる) ・二国間の問題になりかけていた拉致問題を国際的な人道的問題として各国の支持を取り付け、解決を目指すようG8サミット議長声明に盛り込ませることに成功。 ・G8個別首脳会談で、プーチン(領土問題)・シラク(相撲)・シュレーダー(国連改革)の早期の訪日を取り付ける。特にシュレーダーとは、日独の安保理常任理事国入りを目指した協力が得られそうだ。 ・G8サミット席上で、国連安保理常任理事国入りの件で「日本は国連常任理事国に入るべき」とブッシュが支持発言。 ・G8サミットで、領土問題の件でプーチンから平和条約を視野に入れた北方領土問題解決の言質を取る。(しかも「来年度」と期限がついて実務者レベルでの調整する道筋も付けている) ・地方交付税交付金削減 ・メビサちゃんを総理の政治判断により在留一年延長。(外国人の特例的在留延長には、総理大臣の政治決断という高いハードルを越えなければ執行不可能という前例を作った) 来年から年金は4兆7000億円の赤字に転落するはずだった年金財政を回避させるため、民主党の牛歩妨害をはねのけて5年間の時限法である年金改革案を成立させた。 ・歴代日本政府として、初めて拉致の実在を認める。対半島タブーに挑み、半島擁護に傾倒しすぎているマスコミと最終対決中 北朝鮮への圧力から北朝鮮砂利利権を除く全ての北朝鮮利権を叩き潰した 「拉致疑惑」が疑惑ではなく、実在したことを明るみに あまつさえ、これまで数百万トンの支援をしても帰ってこなかった拉致被害者を奪還したうえ、偶然起きた列車事故の人道支援にかこつけて拉致家族を奪還。 支援する前にジェンキンス氏ら曽我一家も奪取。 それでもまだ先延ばしに先伸ばして第一陣は10月で、さらに「分割」。北は台風で凶作なので、全部貰う為に、さらに日本に譲歩しなければならない。1枚の「人道支援カード」が数枚に増殖。 挙句の果てに北朝鮮への事実上の経済制裁発動となる入港禁止法は目くらましで真打ちは一般船舶油濁賠償保障法という鬼手ぶり。 ★一般船舶油濁賠償保障法 http://www.startingweb.com/bbs.cgi?job=view&bbsid=3842&mid=6307 ・来年3月から日本に入港する100トン以上のすべての船に適用 ・油漏れに関する保険がないとダメ 保険には船級という格付けを貰わないといけない ・船級を与えられるのは英国法に基づいて認定された会員国準会員国のみ ・韓国や中国も与えられる事は与えられるのだが、加盟国が他国に恣意的に与えると、船級与える協会から 即日追放に。最低でも50年は復帰できない。 ・そもそも、艦齢が15年とか30年以内でないと船級もらえないとかあるので、北の船の90%は、まず絶望的。 ・で、北が政治的圧力を掛けても、すでに英国法の運用にだけ任されたので知ったこっちゃないし、官庁をたらいまわしにされるだけ。 ・諦めて外貨を吐き出さない限り、日本には入れない。経済制裁せずして自動的に制裁。 構造改革はすでにほぼ達成されているそして反小泉の最終進化・・・ すごいぞぼくらのアサヒ新聞! がんばれぼくらのアサヒ新聞! こいずみに負けてたまるか議会制民主主義をぶっ壊せ! 政権交代は軍事独裁でGOだ!
Aug 22, 2005
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改革小泉自民反対の論客の人が口々に主張するリフレを勉強中ですが凄く乱暴にいうと財政赤字というのは国内の借金だから同額の通貨(760兆円?)を発行すれば解消無論、んな事すればハイパーインフレでどっかんなのでインフレターゲット(インタゲ)を設定して円を調整します、このインタゲ調整、つまり管理通貨制度により、760兆円を圧縮しますという以下某所での会話:637が私637 名前:無党派さん 投稿日:2005/08/21(日) 07:24:40 ID:Jyt6n7KJ財政出動なんですけどね 道路も赤字の垂れ流し(開通後) ほか箱物でも何か収益上がってるものあります? IT関連とかは民営化したみかかの仕事だよねえ? どこに出動してどう刺激してなおかつ累積赤字しない 公共事業って何ですか?? 638 名前:603 投稿日:2005/08/21(日) 07:37:27 ID:yjELRYH2亀井の方が経済政策はまともだよ 今はデフレだからね これをインフレに持っていかないと借金は返せない 国の収入は税収だが公共事業削減したら景気悪化して税収が減る あとね 国は収益考える必要ない 管理通貨制度だからね 639 名前:637 投稿日:2005/08/21(日) 09:29:12 ID:Jyt6n7KJそれはつまり コーヒー一杯1億円 大学出初任給1.5兆円になれば ↓コレも関係なくなるというシステムですか? http://www.takarabe-hrj.co.jp/takarabe/clock/index.htm 640 名前:637 投稿日:2005/08/21(日) 09:39:27 ID:Jyt6n7KJそれと今の日本で景気を刺激しインフレを誘導できる 公共事業を提示して下さい 現在の財政赤字+加算される赤字垂れ流しを帳消しに出来るだけの インフレ誘導です 641 名前:603 投稿日:2005/08/21(日) 09:45:32 ID:yjELRYH2そんなにならなくていいよ せいぜい年率3~5%でいい そうすりゃ100年後には借金の価値も大分落ちてる 何もいますぐ返す必要はないの 政府は死なないんだから 642 名前:603 投稿日:2005/08/21(日) 09:51:05 ID:yjELRYH2別に内容はなんでも良いよ 公共事業の内容は問題ではない まぁ地震対策にでも突っ込んだらどうだろ 東京で大地震で都市機能麻痺!!は困るでしょ 財政赤字の心配は要らんと言ってるやん 管理通貨制度なんだから 643 名前:637 投稿日:2005/08/21(日) 10:05:15 ID:Jyt6n7KJああ、地震対策はいいかもですね その土建屋さんの経済活動でインフレ誘導ですか? 設定したインフレ指標に向け必要量の資金投下ですか 何十兆円公共事業債刷ってもインフレ実現出来れば元取れるんですね 財政赤字の心配は要らない?? 特殊法人とかで税収以上に歳出し続けても 前述通りそれ以上に通貨価値を上げ続ければいいと? 国債発行と通貨発行調整だけでいいんですか?? ぶっちゃけそれなら税収0でも構わないの??? 要するに「大きな政府」で 醜い嫉妬心を持たず 最後の貴族階級高級官僚を目指せ?と ベンチャーで成功する自信も気概もないのであれば、と 645 名前:603 投稿日:2005/08/21(日) 10:17:13 ID:yjELRYH2管理通貨制度だから 金なんか刷ればよいのよ 今の通貨に裏付けはない 646 名前:637 投稿日:2005/08/21(日) 10:45:40 ID:Jyt6n7KJじゃあなんで税金なんて徴収してるの? 毎回歳出分だけ刷ればいいんでしょ? 647 名前:637 投稿日:2005/08/21(日) 10:49:54 ID:Jyt6n7KJいや、貨幣経済が共同幻想というのは判りますよ 例えば食料難が起きたら 例え何十何百と札束を積んでも 「そんな紙切れイラネ」ってことになりますし 648 名前:603 投稿日:2005/08/21(日) 10:56:31 ID:yjELRYH2>>646 そりゃ過度のインフレ防止のためだ だから本来は今は減税しなきゃならんのだけどな 649 名前:603 投稿日:2005/08/21(日) 10:58:42 ID:yjELRYH2あとは再分配か あまり貧富の差が激しいと社会不安が増大する 650 名前:637 投稿日:2005/08/21(日) 11:06:47 ID:Jyt6n7KJ育児支援がいいでしょうね 民主みたいな刹那的なのでなくてもっと実効的な 将来の財源/需要の育成なのだから これこそ公共投資ですね 減税による消費の喚起/税収増ですか? そも消費/国内需要、実需がないですよね 将来不安が更に貯蓄を後押ししますね 651 名前:無党派さん 投稿日:2005/08/21(日) 14:16:39 ID:JrhKl2oU>そうすりゃ100年後には借金の価値も大分落ちてる なんか、鬼が笑うどころの騒ぎじゃないな。日露戦争対策の 経済政策を現在も行っているのと変わらん位の時代間隔かよ… まあ、仇討ち禁止の法とか生き残ってるのも在るけど、正直言って 未来想定での法律や経済政策は20年が限度だと思うぞ、(それでも、政治 の状況変化や人口変動や産業構造の変動で大分無理あるが) 652 名前:637 投稿日:2005/08/21(日) 14:39:45 ID:Jyt6n7KJ>>651 その点、税収に合わせて歳出削減 という改革”小さな政府”路線は整然としてるんですよね 正直、管理通貨制度といいますが どこまで管理出来るのか疑問 何兆ブチ込めばインタゲを達成出来るのか 理論の裏付け、保証は 達成出来ない場合の責任は誰が取るのか 円がデフォルト、日本発の世界恐慌でも起こした日には 北米と中国が同時に委任信託統治国として 名乗りを上げるかもしれんですね ------------------リフレ政策の基本は朧に掴めて来ましたがインタゲの設定と達成のとこが判らんのですよね実態経済無視したもろ机上の空論という感じでというか、政策論議としては国民新党がそれということなんですが信用出来ます??-----------------------管理通貨制度と計画経済の違いもよく判りません景気に影響されずインフレを維持出来るということ?財政出動って国内経済的には景気調整、消費刺激財政的にはそれによる税収増ですよね?消費が伸びれば税収も伸びる景気刺激に投じた資金もそれ以上に回収出来れば元が取れるというつまりは「投資」ですよね(あ、公共投資かw)しかし現実には景気回復はなされず投資ではなく投機でしか無かったインタゲ派の人がいうには量が足りなかったというんだけどじゃあ実際、何兆円投下すれば何%の成長が達成出来て、てかリフレ政策が成功すれば以後景気循環とか無くなるということ??716: 名無しさんの冒険 2005/07/17(Sun) 16:25>>713財政赤字が国内でファイナンスされている限り、赤字と資産は同額ずつ増えていくわけで。越えることはありません。(無論、経常赤字国になればその限りではありませんが)Website上に「財政赤字カウンター」がありますが、あれはそのまま資産が増えていく様子とも解釈できるのですよ。>また、巨額の財政赤字といってもグロスではなくネットで見ればそれほど深刻な話ではありません< それこそグローバル経済の時代に公共投資がまま内需に還元されるの??貿易経常黒字から財政赤字を引けば?いや海外から日本経済みればそれで正しいんだろうけど。あ、米債とかもか。----------------公共投資で日本は救えるか? それに日本のお役人たちは、単にいい知らせがくるのをひたすら待つよりもすごいことを考えているみたいだ。かれらの考えでは、いまやってる巨額の景気刺激策はいつまでも続く必要はない、この刺激策が「自律的回復」を生み出すからだ、ということになる。こういう見方を正当化するためには、さっきのケインズの交線はどんな感じになる必要があるだろうか? 答。次の図みたいな感じになるしかない。 さて、1920 年代の大恐慌とその後の体験は、まさにそういう証拠ではないかと論じることもできる。多くの経済学者は、第二次世界大戦の戦時支出が終われば、アメリカは大恐慌時代の状況に逆戻りすると考えていた。この考えをもとに「secular stagnation」仮説学派が誕生したくらい。ところが実際は、一回大恐慌からつつき出されたら、アメリカはもとには戻らなかった。これを説明するには、上の図みたいなお話があり得るかもしれない。 でも、1990 年代の日本がこれと同じケースだと論じるのは、かなり苦しいものがある。まあそれが絶対ないとは言わない。でも、少なくとも同じくらいの可能性として、日本は金利ゼロでも構造的に貯蓄が投資を上回るようになっているという説もあり得る。このほうが可能性は高いかもしれない。もしそうなら、一時的な景気刺激策は一時的な結果しか生み出さないだろう。 ぼくが前から驚いていること:日本のいまの、巨額で維持不可能な赤字財政での景気刺激策がいずれなにやら自律的回復をもたらすという戦略は、現在ではオーソドックスで理性的な手口だと考えられているのはなぜなんだ? これを正当化するには、複数の均衡点を持つかなりへんてこな理屈がないとダメなのに。一方で、金融政策をもっと進めろという議論――もっと伝統的で、退屈なモデル、要するに貯蓄と投資のバランスで話が片ずくようなモデルから出てくる議論――は、危険なほどにラディカルで、尊厳ある経済のやるべきことではないとして拒絶されてしまう。-------------------何かNスペ「ウォータークライシス」の地下水農耕とインタゲ政策がダブって見えるんですけどいや只の「印象操作」ですけどね。(私自身の)一方、地下水使わず自然降雨だけの農法があるんですよねこれがまた「収支均衡モデル」を目指す「小さい政府」に見えるんですよねー・・・てか北米発の食料危機が起きたらどーするんだろーか・・・------------------そも現在の日本ではインタゲは機能しないとも金融政策論議の不思議(7) インフレターゲットは有害無益参考HP: :インフレターゲットFAQリンク集 :余は如何にして利富禮主義者となりし乎 :リフレ政策の勝算が知りたい(政局メモ・8) :経済/経済学@いちごびびえす :YAMAGATA Hiroo Official Japanese Page:Paul Krugman 論文翻訳 :マーケットの馬車馬 特別会計の見直し
Aug 21, 2005
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唐突だが秩父事件をご存じでしょうか?。いえ私もついここ2~3年で知ったんですけどね、埼玉在住なのに。もし興味があったら自主制作映画草の乱とか安彦画伯の王道の狗とか見てみるといいかと。少し前にも「一票云々・・・」と書きましたが、その一票すらなく文字通り憤死していった先人がいるのですよ。選挙権は先人の血と汗と涙の闘争の成果なのですよ。改革小泉新党と呼んでもいい自由民主党か護憲の社会民主党か真の市民社会を目指す日本共産党かご近所付き合いで公明党か狂い咲きマニフェストの民主党か或いは無所属の個人か若しくはあなたが立って出るか選びなさい、行動しなさい私たちの、そして次代への責任であり義務であり、なにより権利であるのだから改めて、絶対、選挙に征きましょう私たちも自らの手で未来を拓きましょう先人が拓いてくれた道を通って
Aug 17, 2005
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往生際悪すぎでしょ反対派とかないからつまりそれ自民党じゃないからその覚悟で反対票投じたんでしょ?政策違うなら同じ政党に入れないの判るでそ?小泉自民は改革政党になったんだよ
Aug 10, 2005
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何か気分は「蒼天既ニ死ス・・・」自民は制度疲労民主(党首)は売国社民は国賊共産はアカ(w)公明は当然憲法違反!新党禿しくキボンヌ・・・。------------------------某所で出た凄いマニフェスト ^^;俺のマニフェスト ・郵貯を解体して「日本ファンド」の創設。世界の半分を買い取る。 ・旧植民地を統合し日本版コモンウエルスの創設。 ・インド、東南アジア、太平洋州諸国との経済、政治的連結の強化。 ・知的所有権保護に無関心な国、地域への技術移転禁止。 ・海洋資源開発の強化推進。 ・憲法9条改正、自衛の為の軍隊保持。 ・消費税廃止。物品税復活。 ・参議院廃止。 ・選挙区、比例並立禁止。 ・パチンコ禁止。 あと当然といえば当然ですが 自民造反組は放逐されるようですな。 これはマジで自民分裂政界再編の目もありですかね?!------------------- というか、 「公約」に向かってここまで真摯な首相も空前絶後でわ? と言ってみるテスツ------------------------- 某所でネトゲのエリチャで解散実況見ながら 「大きな政府と小さな政府、がんがん民営化夜警国家か或いは」 とか口走ってたんだけど、まんざら外れてないようね。 武部幹事長が昨日某所で行われた講演会でこう言ったそうだ「(民営化は)国民に対する約束だ。参院で否決されたら国民に対する約束はどうなるか。最後の手段は国民投票だ。万一、衆院解散・総選挙のときは『郵政解散』ということになる。民営化賛成の場合は、民間主導の時代をつくる、小さな政府を目指すということ。反対の場合は大きな政府、官主導で結構、役人天国もやむを得ないという構図だ」これが意味するところは、次の総選挙は今までのような総選挙じゃない、「小さい政府」か「大きな政府」を国民一人一人が判断する国民投票だって事。BY”Irregular Expression all rights reserved by gori”様 新党キボン、とageてみたけど、 小泉自民がそれなのかもしれない。 <反対の場合は大きな政府、官主導で結構、役人天国もやむを得ないという構図だ> これ重要ですね。 郵政民営化反対の対案はこちらだよ。 棄権票もこっち側だよ。--------------------44 名前:反対票を投じた政治屋リスト 投稿日:2005/08/09(火) 09:14:15 ID:ap4UYe+5◆亀井派(比例代表4、選挙区7) 桜井新・比例 魚住汎英・比例 秋元司・比例 荒井広幸・比例 中川義雄・北海道 狩野安・茨城 中曽根弘文・群馬 大野つや子・岐阜 柏村武昭・広島 亀井郁夫・広島 後藤博子・大分 ◆旧橋本派(比1、選4) 長谷川憲正・比例 河合常則・富山 田村公平・高知 岩永浩美・佐賀 吉村剛太郎・福岡 ◆堀内派(選3) 田中直紀・新潟 真鍋賢二・香川 田浦直・長崎 ◆無派閥(選3) 倉田寛之・千葉 二之湯智・京都 鴻池祥肇・兵庫次の選挙まで覚えてられるかな^^;--------------------59 名前:無党派さん 投稿日:2005/08/09(火) 11:51:18 ID:5Ubrzxxz ? 大体、内閣不信任案通されたわけでもないのに解散に踏み切った総理はほとんどおらん。吉田茂くらいか? 勝算があるから解散したわけだし実際ある。 亀井・綿貫ら抵抗勢力の切り捨てと、郵政法案で踏み絵を踏ませた連中に毒食わせたわけだし。 強権政治?そんなん大いに結構じゃない。 責任の所在が明確だし、しかも選挙で民意を問うと言ってるんだから。 アンチ小泉は民主なりなんなりに票入れて不信任を叫べばいいだけ。 これほど分かり易い構造の選挙ってあるかい?
Aug 8, 2005
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まだまだあるなあ奥が深い。 「日本売国党ホームページ」いやもちろんアンチテーゼなネタなワケですが。 圧巻はエンジョイ・売国>売国讃歌 笑えるやら泣けるやらブチ切れるやら。 捏造するってしょっちゅうですか (結婚するって本当ですか)珊瑚礁の海 イニシャル書かれた珊瑚KY誰だと朝日 説教たれていた捏造するってしょっちゅうですか珊瑚の写真はたまたまバレたほんの氷山一角でとぼけて一月たったけれど行き過ぎ取材と誤魔化した 誤魔化した文革礼賛 北は地上の楽園アジアのやさしさポルポト朝日の垂れ流し捏造するってしょっちゅうですか朝日に巣くった反日は赤い思想で結論ありきもうすぐ朝日は廃刊にネットの普及が無い頃に戻りたいルルル… ルルル…捏造するってしょっちゅうですかルルル… ルルル…朝日は売国記事だから心をこめて祈ります廃刊を すごいなー
Aug 5, 2005
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目からウロコ。 どうせ落書きなんだから習ってみるかな。 宇宙空間に「×」書いて「ベタ」って描き添えて。 Webコミックギャラリー「99円均一」より いわせてみてえもんだ
Aug 3, 2005
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反戦平和だろうが自然保護だろうが自由平等博愛だろうが、どんな立派なお題目を唱えようが、テロはテロ。 愛国無罪ならぬ平和無罪とでも主張したいのだろうか。 その内ホントに「平和の敵」に対して「天誅」とか実行しそうな気がしてくわばらくわばら(流石に自爆テロはないと思いたいが) 「教科書採択 妨害の実相」 石川水穂氏 講演内容その2 ~例えば、岩舟町という町では700~800通のファックスや手紙が来たんです。「何で扶桑社を採択したんだ」という怒りの電話がバンバンバンバンかかってきた。野木町というところでは800通の採択への抗議で業務に支障がでて仕事にならなかった。 新しい歴史教科書をつくる会 ~ 扶桑社版の検定が通りそうだと分かった2月に、朝日新聞は中韓両国に干渉と妨害を誘う一大キャンペーンを行った。 ~ やがて扶桑社版を肯定的に評価する採択区が全国のどこかにみつかると、日本の既成反体制グループ、全教・日教組・旧総評系労組など共産党と社民党系列の組織が次々と人をくり出し、莫大な量のファックスや電話の組織的妨害工作を重ねた。 ~ 教育委員会の開催日には、かり出された自称市民の活動家たちが人の手の輪をつくり、会場になだれこみ、怒声をあげ、自分の思う通りにならない教育委員を誹謗するチラシを駅頭や戸口でくばり、ついにカミソリの刃を教育委員の自宅に送り届ける異常行動にまで及んだ。いったん扶桑社版が多数決で採択された栃木県下都賀地区では、教育委員長の老母を闇夜に階段から突き落とすという脅迫電話まであった。 ~ そのような状況下でついに去る8月7日午後11時50分すぎ、つくる会の事務所が放火されるというテロ事件が勃発した。以来この重大な言論の危機について、マスコミからは激しい非難の声が湧き立つのかと思うとそういうこともなく、その後に行われた各地の教科書採択はいかにも合法的な決定であるかのごとき取り扱いがなされている。 車爆弾以外は総て総動員。 規制(つうか検挙だよな)しないで付け上がらせとけば人死にでるよマジで。
Aug 1, 2005
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身内のハジを晒しますが、実は母が朝日の集金してます、20年選手。 その母が曰く最近こんな言葉を聞いていると。 集金先の殆ど総てが、「あなたが辞めたら朝日も止める、他の新聞もいらない」と。朝日に限らず新聞そのものが需要を失っているのかもしれないが。 まず間違いなく程度の差はあれ同じ光景が日本のあちこちで見られるはず。 母もまさかあと10年も続けるとは思えない。 朝日はあと10年保つだろうか。
Jul 29, 2005
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先日紹介しました「嫌韓流」、私も買いました先ほど読了。結論からいいますとタイトルには偽りありですね、この内容通りなら「真の日韓友好を目指して」とでも銘打つのが適当かと。まあそれでは売れないでしょうからこのネーミングは完全に営業的戦略的大勝利ですね。内容ですが、一言でいえば「事実を書くな、事実を!」(by世界史コンテンツ)ということで、ネットで告発されているコトの集大成で、批判されている通り今この文を御覧戴ける環境を整備している方々に取ってはまあ不要です。半島情報操作に関連してマスコミの数々の不正も告発してるのがイイ感じですね。個人的感想を言うと、うわペーパーでここまで言っちゃっていいのかという危惧と、同時にいや危険なのはこのマンガではなく現状なのだという、仮想空間を飛び交うリアルが実体化して虚構で固められた現実を浸食するというSFなどではお馴染みのテーマが正に今これぞリアルマトリックス?wみたいな不思議な感覚ですね。しかし朝日を筆頭に各社実名でここまで動かぬ事実を突き付けられたら・・・今後のリアクションが愉しみではあるなあ。ああ具体的にもう少し補足まず価格ですが、約300ページ近くのボリューム(2.2センチ)がありますのでまあこんなものかと。肝心のタッチですとかはまあ可もなく不可もなくと私は思いました。数度背景のコピペ等はありますが一部での”白い”という批判も言われてみればそうかな、で特に意識されないですね。台詞が説明的というのは不可避ですね^^;。主要参考文献にネットがきっちり記載されてるのはイイですね(当然2chも載ってます)。
Jul 28, 2005
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