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American Horror Story (Freak Show)アメリカンホラーストーリー シーズン4第5話「甘い罠」(原題:Pink Cupcakes)あらすじアメリカ疾病博物館では、ジェームズ・マルトーネ氏を筆頭とする大口の寄付者を対象に新作発表会が催されていた。臨席していたスタンレーとマギーの前で、ひとつの水槽を覆っていた布が取り払われた。現代の突然変異、四肢障害、平たく言えばアザラシ男......学芸員はよどみなくポールの特徴を説明する。カクテルを片手に、正装した紳士淑女たちは拍手と感嘆の声をあげた。ホルマリンに沈むポールの胸には、腹部にかけてY字型に切開された痕跡があった。博物館に「納品」したスタンレーは誇らしげな表情だ。滞在先のホテルにて、スタンレーはマギーに自らの計画を話してきかせた。エルサの珍品だらけの戸棚はこれから大きな災難に遭う。午前7:15グロリアはメイドのドーラの他殺体を発見し真っ先に息子を疑った。またママに尻拭いさせるの!ドーラの遺体はモット家の裏庭3メートルの深さに埋められた。ダンディは父親と同じ病気だ。財産を守るためにいとこ同士で結婚し、近親婚を繰り返してきた結果、富豪は精神疾患になりやすい。切り裂きジャックも王族だった。「役者になれていたら、こうはならなかったのに。自分を表現したいんだ」母に詰め寄るダンディ。「今は1952年よ。ママが何か考えてあげるわ」エルサのテントでスタンレーは自分はテレビ局関係者だと告げた。いまや国民の4割以上がテレビを持つ時代。テレビの未来は明るい。「銀幕の美と魅力を白黒画面の箱の中に詰め込めると思う?」テレビに出るなら死んだほうがマシだと言うエルサに、テントで田舎の客を前に演技する方が「エルサ・マーズ・アワー」よりいいのか?とスタンレー。その夜のショーで「Life on Mars?」を歌うエルサは客のアクビや話し声が気になり集中できなくなる。気づいたときには客から罵声とポップコーンが投げつけられ、慌てたジミーが事態収拾のため彼女をかばって舞台袖にはけた。エルサはテレビの話を考え直すことにした。マ・ペティト(ジョティ・アムギー)にマニキュアを塗らせ、念入りに化粧したエルサが見たものは、自分の代わりにドット・ベット姉妹を連れ発車するスタンレーだった。疾病博物館の学芸員の前で水槽を披露するスタンレー。中にはドット・ベット姉妹が浮かんでいる。姉妹を連れ出した先で、毒入りのピンクカップケーキを姉妹に勧めるスタンレー。しかしスタンレーの目論見は外れた。「テレビに出るなら太れない」ドットがカップケーキを拒否したのだ。その夜。ドットとベットのテントにエルサが現れる。「私も彼にテレビの仕事を誘われてるの。明朝、町一番に洋裁店に行きましょう」エルサが鏡の中で微笑んだ。リハーサル中のジミーにマギーが近づき、彼の手をとって占う。「男の影が近づいてきて何か約束するけど、彼は嘘つきだから関わらないで。すぐにニューヨークへ行くべきだわ。あなたは賢くてハンサムだからなんでもできる。すぐ発って」それを聞いてキスをしようと身をかがめるジミー。マギーは顔を背けた。出番になっても姿を現さないデルを迎えに、彼のトレーラーへ向かったジミーはデジレと二人きりになる。デジレはすでに酔っており、ジミーは傷ついていた。デジレにキスし、彼女の下腹部に手を伸ばしたジミーは自分の手が赤く染まっているのに気がついた。デジレはエセルに連れられて、マイロン・ボナム医師の診療所へ。そこでデジレは自分が100パーセントの女性であることを知った。男性ホルモンと女性ホルモンの分泌が多く、体が混乱し副乳が膨らんだ。長年デジレがペニスだと思っていたのは、陰核肥大と呼ばれるものだった。しかしそれも手術で小さくできる。今回の出血は流産が原因だった。妊娠12週だったという。役者志望だったダンディのライフワークは連続殺人に変わった。殺人という甘い蜜の味を教えてくれたのはあのピエロだ。手始めにダンディはゲイバーへ向かい、そこで知り合ったアンディ(マット・ボマー)をピエロのバスに誘い出し、彼の体にナイフを突き立てた。アンディはデルの愛人だった。絵の得意なアンディは、ロスで旅行者の似顔絵を描いて暮らしていこうとしていたが、その話はデルの強烈な嫉妬心を刺激した。「他の男の話はするな! 君は俺と一緒にここを出るんだ」男娼の仕事を辞めさせたいデル。アンディはここでの仕事が気に入っていたし、デルが度々口にする「女房とは別れる」という話にももううんざりだった。それに、デルとは知り合ってたったの1ヶ月しか経ってない。「ここが僕のオフィスで、これが僕の仕事だ」それが、アンディがデルと最後に交わしたセリフだった。帰宅したデルに、デジレは子供ができていたことを告げた。ロブスター・ボーイの父親が誰であるか知ったことも。デジレの母は彼女を「汚らわしい」と蔑んで育てた。デジレ自身も自分はフリークなのだと思って生きてきた。しかし、本当に汚らわしいのは、あんたよ、デル。体にフリークの血が流れてるんだからね......この見せかけの結婚生活も仕方ないと思って受け入れてきたのは、自分がフリークだと思い込まされてきたせいだ。これから普通の人生を探すつもり。あんたとはお別れよ、デル。ドーラの娘レジーナ・ロス(ガボレイ・シディベ)からグロリアに電話がかかってきた。レジーナはニューヨークにある秘書の学校で学んでいる。母親からの連絡が途絶えたことを心配してのものだったが、突如グロリアがダンディの幼少期の思い出を語り始めたため、「とにかく、母に電話するよう伝えてください」と言い残しレジーナは受話器を置いた。グロリアの背後には返り血を全身に浴びた息子が立っていた。デルはマイロン・ボナム医師の診療所に来ていた。デルは老医師の指を関節の向きとは反対に折り曲げ、デジレに手術をするな、と脅した。このことをデジレや警察にもらしたら、あんたの孫の指もこうしてやる。エルサは双子を連れてモット家の呼び鈴を押した。「欲しがってたものを持ってきたの」次回予告 第6話 Bullseye感想前回のエピソードでポールに親近感が...と思っていたら、今回いきなりホルマリン漬けになっていてびっくりしました。あれはスタンレーの願望だったのですね。エドワード・モルドレイクの回を見ていて思ったことだけれど、ジミーが何度も「俺たちフリークは普通の人と一緒なんだ!」と叫ぶよりも、フリークと呼ばれる人それぞれの人生を語ったほうが、根強い差別解消には何倍も有効だということ。彼らにも愛する人がいて、子供を可愛いと思う気持ちがあり、人生の挫折を体験し、罪悪感に眠れない夜もあるということを聞けば、マジョリティの側にいる人たちも「ああ、私と似ているな」と感じ始めるし、そこが出発点になる。そういう意味でエドワード・モルドレイクが次々に人々に罪を告白させるエピソードは良かった。エドワードのもう一つの顔は、カルヴァン派の厳しい人かってくらい罪を自覚しているかどうか詰問していた。そんな中で、自分には何の落ち度もないといった態度で、ひたすら他者を責める一方のエルサなどはエドワードの言うとおり、ただの無知な愚か者に見える。それだけ年齢と経験を重ねていたら間違いの一つや二つはあるはずなのに、まるで聖人君子のようにふるまうエルサにはもう憐れみしか感じない。中村うさぎは著書のなかで「幸せになる条件って『主観』という醒めない夢の楽園にどれだけ安住していられるかってことだと思う。それこそが『エデンの園』よ」と述べていました。エルサも醒めない夢の楽園の住人なんだろう。共依存関係にあるダンディとグロリアを見ていると、ユトリロとヴァラドンの関係に似ているなあと思える。ユトリロはお母さん(ヴァラドン)が大好きな人であったそうですが、精神病やアルコール依存症を患い、しかも町中の人に嫌われていたため路上で絵を描くこともできず(外で絵を描いていると石をぶつけられるほど)、部屋の中に閉じこもって絵画を仕上げていたそうです。ダンディも殺人以外の自己表現手段を持っていたら、また違っていたかもしれないなと思えるのです。
June 27, 2015
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4月24日のナインティナインのオールナイトニッポン(ゲスト:ホリケン)より・名倉セクシー説岡村「(前トリオ名のフローレンスZから)ネプチューンになってからは名倉にようメシおごってもらった。腹減ったら名倉に電話して。名倉は『何食べたいねん!』と聞くのでお寿司ごちそうになって。名倉のボルボで家まで送ってもらってた」ホリケン「いろいろ言われなかった? 『人それぞれやでぇ〜』とか」岡村「それよう言うよなあホリケン。メシ食い行ったときは言わへんかったで。アイツ、セクシーやねん。なんでモテんのかなって思ってたけど。なんで渡辺満里奈なんかをモノにできんのかなって思ってたけど、名倉はすんごいセクシー」ホリケン「潤ちゃんは容姿ヴィジュアルとかそういうことじゃない。女の人の相談に乗って、上にも乗っちゃう、本当にそんな感じなんだ。『名倉さぁ〜ん』みたいな女の人結構いるよ。女性と飲みに言ってるとこ、耳を澄まして聴いていたら、潤ちゃんは『あのな、男ってホンマはな、弱いんやでぇ…』とかそういうことを言ってた」矢部「もう口説き入ってんのや!」ホリケン「下手したら女はその時点で号泣、みたいな。芸能界入ってもモテない奴は、モテない。モテる奴は、モテる。ただ、食いつきはいい」岡村「同世代で一番大人やったわ。キャバクラ連れて行ってもらった」矢部「昔、飲んでるところに名倉の彼女が来ちゃって、名倉はタクシーまで送って、『なあ、みんな待ってるやんか。帰ってから仲良くしようや』って言って帰り際チュッとキスしてた。彼女はおとなしく帰って行った。アイツはセクシー」ホリケン「たぶん同じ彼女だと思うんだけど、『黄色いバラを最後一本渡してきてな、ワシに。そして去って行ったんや。黄色いバラの花言葉はジェラシーやったんや』」ナイナイ「すごいなー! 調べたんや! セクシー!!」(リスナー『南アフリカちゃん』からのメール)「ホリケンさんは以前、名倉さんのエッチを目撃した際に、腰の動きが滅茶苦茶早くて部屋中を歩き回っていたと言っていましたが名倉さんはエッチは上手かったのでしょうか?」ホリケン「全然いやらしく感じなかったよね。スポーティな感じ。しなる感じ。すっごいスマートだな、と思った。圧倒されるよね。動き回ってる最中もこっちを見て『どうやどうや』みたいなのがあったから」岡村「どっかでそういうの示したいんやろな。ホリケン、こういうのもあるねんぞ、と」ホリケン「まあ、角度によってはね。お尻の穴とか丸見えの、状態で、ねえ……でもそれが全然、いやらしくない!」感想爆笑問題の日曜サンデーのゲストの時も笑ったけど、今回も笑った〜!! ちなみに「名倉は女の相談に乗って、女にも乗っちゃう」「泰造をビックリさせる」話は今回もしていました。
April 25, 2014
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American Horror Story (Freak Show)アメリカンホラーストーリー シーズン4第3話「ハロウィーンの呪い 前編」(原題: Edward Mordrake, Pt. 1)あらすじアメリカ疾病博物館では『人体の不思議』と称して結合双生児の臓器のホルマリン漬けや、奇形児の骨格標本を一般公開していた。学芸員(セリア・ウェストン)の説明で、「フリークの体の一部を売れば金になる」ことを知った詐欺師のスタンレー(デニス・オヘア)とマギー(エマ・ロバーツ)はその足でフロリダへ向かう。1952年 ハロウィーン 午後4時夜間外出禁止令の出されていたジュピターの子供たちは、ジュピター中心部から南へ約30Km離れたウェストパームビーチまで出向いて仮装し、お菓子をもらう年に一度のイベントを楽しんでいた。殺人ピエロが後ろを付いてきていることに気づいたのは小さな女の子、ジェシーだけだった。エセルは肝硬変が悪化。医師マイロン·ボナム(ジェリー・レジオ)から余命半年〜1年の命だと聞かされ、エセルは泣いた。死の宣告のせいではない。見た目が常人とは異なる彼女をまともに診察してくれた医師は、彼が初めてだったからである。ミープが殺されたばかりだというのに、フリークショーのメンバーは浮かれ騒いでいた。腰から下がないスージーは腕で体を支え、アップルボビングをしてみせた。その頃ジミーはミープの墓を掘っており、自分はリーダー失格だと自責の念にかられていた。ハロウィーンにフリークショーは禁止されていた。古くからの言い伝えによると、ハロウィーンの日にフリークショーを開催すると、1800年代中期に実在したと言われる貴族、エドワード・モルドレイクの霊が現れるという。エドワード・モルドレイクはイギリスの名家に生まれ才能にも恵まれていたが、後頭部に邪悪なもうひとつの顔があり、その顔は他人には聞こえない声でエドワードにささやき続けたという。後頭部の顔を殺そうと試みるも、何をしても死なず、ついにエドワードは精神を病み、家族は彼を精神科病院に入れた。入院中エドワードはオペラを書いて気を紛らわそうとしたが、後頭部の顔が彼に邪悪な命令をしてくる。ある晩エドワードは病院を脱走し、フリークショーにたどり着いた。『二つの顔の王子』として名家の御曹司らしい洗練されたスキルを披露した。あるハロウィーンの夜、突然彼はフリークを全員殺し、自殺した。その時も邪悪な顔は微笑んでいたという。ハロウィーンにフリークが演技をするとエドワードと邪悪な顔の魂がやってくる。そして一度現れたら一人では帰らない。禁酒の誓いを破り、また飲み始めたエセルに「デルがいるからイライラするのか?」とジミーは詰め寄る。「デルがいるから用心棒はもう不要。お前は自由だ」と強がるエセル。フリークはハロウィンの日だけ「普通の人」になることができた......ミープの思い出を語り合いながら、ジミーを中心に仲間内でひっそりとミープの埋葬をしているところに一台のタクシーが止まった。詐欺師の片割れマギーである。彼女はミスティック・ミス・エスメラルダと名乗った。占いができるので仲間に入れて欲しいと言う。エルサのテントでエスメラルダは巨大な水晶玉を取り出し、深呼吸しながら素早く周囲を見渡した。『透視』のヒントになるものがたくさんある。それらを適当に組み合わせてエルサの希望通りの未来を言えばいい。「...あなたは不当な扱いに苦しんだ。すべては強欲と妬みが原因...マレーネ?」エルサからすべてを奪った女の名前を口にした。「彼女は消える。未来は...あなたの歌よ。すごい歓声。拍手が鳴りやまない...上品で洗練された男性が突然現れる。黒髪で鋭い目。興行主ね。あなたをスターにしてくれる」そこまで言うとエスメラルダは力尽きたように倒れて見せた。「エスメラルダ、あなたを雇うわ」デジレは夫デルとの性生活に不満を抱いていた。「あんたよりドアノブのほうがマシ」それを聞いたデルは逆上して妻に掴みかかり、「俺に世話になってるだろ、敬意を払え」と迫った。「その手をどけなきゃ、さよならよ」デジレの目は冷ややかだった。テントから少し離れたところで酒を飲んでいたエセルはデルに声をかけた。エセルの「ジミーを妊娠したときも私を愛してなかったの?」との問いかけに、デルは「男は手近な女に食いつくもんさ」と答えた。エセルは自分の命が残りわずかであること、ジミーが我々の世界と外の世界との間で苦しんでいることを伝え、外の世界でやっていけるようにあの子を導いて、とデルに託した。ハロウィーンのときのジミーの仮装はいつも決まって兵隊だったという。ドットとベットは同じ夢を見ていた。今まさに外科手術が始まろうとしており、二人を切り離そうとしている。才能を人前で認められ、ゆくゆくは結婚・出産もしたいと願っているドットは晴れ晴れとした面持ちだが、ベットは「やめて」と懇願し嗚咽していた。ハロウィーンの夜夕方過ぎに起きてきたダンディは母が一ヶ月かけて作ったハロウィンのコスチュームが気に入らず、癇癪を起こした。母の用意したハウディ・ドゥーディの代わりに、自分で衣装を作ったダンディはその夜、ピエロの扮装で食事用ナイフを手に、メイドのドーラ(パティ·ラブレ)を脅すが彼女は動じず、ダンディは「お前なんか大嫌いだ」と言い残し家を出た。ホテルで待機しているスタンレーの元へ、マギーから電話が入った。「フリークだらけで、もうやめたい」と訴える彼女に「結合双生児? 大儲けできるじゃないか!」と喜ぶスタンレー。マギーは「殺しはやめて」と釘を刺した。スタンレーは部屋にセクシーなバイキングの仮装をした男性を呼んでいた。ジェシーはピエロの恐怖に打ち勝って昼間集めたキャンデーを、意地悪な兄マイクに取られそうになっていた。マイクの後ろから、口元に指を立て「シー」というジェスチャーをしたピエロが近づいてきた。ピエロはマイクを連れて窓から消えた。エルサ・マーズはハロウィンの夜、ステージに立った。エルサの歌声に誘われるように、エドワード・モルドレイクが地獄から現れた。神々と化け物たちの地で私は天使だった邪悪な庭に住んでいる戸惑い 怯えながら 必要ならなんでもするわかがり火のように赤々と輝く私に必要な薬を持ってるのね名声 お酒 愛情 ゆっくりと私に渡して腰に優しく手を回して神とは仲良くできないの だから歌うわ誰も私の魂を奪えないジム・モリソンのように生きるのめちゃくちゃな休暇へ突き進むモーテルで浮かれ私は歌うさあ 渡してちょうだい これが私が求める天国汚れなき心は失われたエルサが頭を上げたとき、ただ一人の客、エドワード・モルドレイクは消えていた。エセルの元に、緑色の冷気と共に3人の亡霊を伴ってエドワード・モルドレイクが現れた。彼が現れたからには怪奇な者を仲間に加えるまでこの地を去れない。エセルはエドワードの問いに答えなければならない。嘘をつけばエドワードのもう一つの顔がそれを見破る。エセルは自分の過去について話し始めた。彼女はかつてボードビルで活躍していた。美人ばかりを揃えることで観客の注目を自分に集め、人気者だった。その頃出会ったのが怪力男で売り出していたデルだった。彼はマネージャーになり、エセルにいろいろな仕事をさせた。劇団をパリに移動させ、エセルは「ヒゲのベルナール」としてデビューしたが、ヒゲ女の古典劇など誰も見たくなかった。笑いはとれたが、それは芸ではなく、彼女自身が笑い者になっただけのことだった。アメリカに戻ってから、デルの子を身ごもったエセルは仕事もできず、お金に困っていた。芝居ができる状態ではない。そこでデルが考えたのが、『フリークの出産ショー』だった。妻を屋外の木につかまらせ、出産する様子を見物人から金をとって見せたのだ。ジミーが生まれた瞬間彼の手が奇形だとわかると、デルは「25セントで化け物が抱けますよ」と我が子を客に勧めた。エセルに抱かせる前に。「奥さん、フリークですよ!」「ひどいことをした......忘れたことはないわ。いいわ、連れて行って。当然の報いよ」エセルが顔を上げるとエドワード・モルドレイクは消えていた。エドワードのもう一つの顔が「彼女ではない」と言ったのだ。エセルの全身から力が抜けた。ピエロのバスに監禁されている二人のところに、ダンディと殺人ピエロが現れた。ジェシーの兄マイク(ダルトン・グレー)を連れてきていた。感想毎シーズン、ハロウィン回は面白いので楽しみにしているのですけど、今回も良かったですね。エセルの過去がわかった。パッと見リンカーン似の紳士エドワード・モルドレイクの亡霊が人の過去を探っていくところが興味深い。シーズン3の魔女団のときのハロウィン回は、ブードゥーの秘法により蘇った大量のゾンビが現れて、ゾーイが大活躍する内容でした。シーズン2の精神科病棟では、アーデン医師が自宅に娼婦を招いて修道女のコスプレをさせようとするも、娼婦がアーデンの秘密の写真をみてしまう回。アーデンはシスター・メアリーユーニスのことが好きだったんです。あと、病院にオーメンのダミアンみたいな奴が来たがために、シスター・メアリーユーニスに悪魔が乗り移った(とシスターが錯覚したかもしれない)オカルト的要素も入っていました。シーズン1では、ゲイカップルがハロウィン風の飾り付けを施した呪われた家にラバースーツの男が現れて襲いかかり、アップルボビングの樽の中に顔をつけて窒息させようとするシーンがあった。全身ゴム人間が現れても「ああ、今年はそういう仮装ね」ってみんな警戒しないんですよね、自分のボーイフレンドとか夫だと思い込んで。ハロウィンで蘇った殺された学生たちに、スクールシューターだったテイトが追いかけられるシーンもあった。テイトの妹アディーは「かわいい女の子」のコスプレをさせられて車に撥ねられていた。仮装が「かわいい女の子」って残酷。今回の怪奇劇場のジミーも、仮装ではいつも兵隊さんだったってエセルが話していました。仮装の夜だけ普通の人になれるって、切ないし悲しい。「ハロウィーンの呪い 後編」次回予告
June 13, 2015
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ラジオ巌流島(93年)(『陽水の新芸名を探せ』のコーナーへの投稿)「先日私がヨモギを摘んでいると、怪しげな男が、土の中から掘り出した骨を左から右へと小さい順に並べて、悦に入っているのを見つけたので、近づいてみると、なんとそれは陽水でした。私がいるのに気付いた彼は『イタズラ天使さん、今日もボクを誘いに来たのかい? ダメダメ、今日はダメ。だって今日は春が来たんだから』と、欧州童話のようなことを言って、『わたしの心は春模様』と歌い、草のしぼり汁を飲んで帰ってしまいました。……」(足立区・ミカン星人)最高。閣下と筋少の動画を見ていると時間の経つのを忘れるなあ〜〜〜。面白くて楽しくて永遠に見てられる。貴重な音源をupして下さった方にテレパシーでお礼を送らなければ……井上陽水と、閣下とオーケン(と、奥田民生とか)は仲が良く、いろんな逸話がありました。以下、私が知っている話。ある日、デーモン小暮が家の留守電を聞くとそこには陽水からのメッセージが。“1件目のメッセージです”陽水「…バリッ…バリッ(何かを食べているらしい音)いま〜、僕は〜、せんべいを食べながら〜、何を話そうか考えて」ピー!!“2件目のメッセージです”陽水「キミの家の留守電早いね!!」2回目の電話の陽水さんはいつもより早口だったそうです。
October 4, 2013
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いま(3月24日夜7時〜)有吉ゼミを見ているのだが、浅香光代の家を掃除する企画が滅茶苦茶面白かった。こんなに腹から笑ったのはいつ以来だろう……日曜サンデーで爆笑問題の太田がホリケンをどこまでも追及した時ぶりかな。●登場人物・鶴久政治:元チェッカーズ。一日3時間は掃除に時間を費やす。綺麗好き。・金田哲:はんにゃ。潔癖性で、来訪者を風呂に入れ着替えさせなければ自分の生活スペースに入れない。・浅香光代:女剣劇。チラリズムの概念を生み出した。野村紗知代と喧嘩しサッチーを逮捕に追い込んだ。口癖は「あたしゃねぇ」。大物政治家との間に隠し子がいる。夫とは自宅内別居中。お手伝いさんの作ってくれたご飯を食べている。夫は自炊。●内容鶴久と金田が浅香光代の自宅を訪れ、その汚さに仰天し、文句を言いながらも2人がかりで洗面所、風呂、寝室を掃除。その間光代はベッドでミカンを食べる。「大スターなんですから」という鶴久のお説教も光代はどこ吹く風。掃除が終わり、すっかり綺麗に生まれ変わった我が家に感激した光代はお礼のキスで金田を悶絶させた。●光代のライフスタイル・洗面所に、食器用洗剤、醤油、焼きそば、猫のえさ、電子レンジ、オーブントースター等を置いている。・風呂から出たら飼い猫と一緒に焼きそばを食べる。・枕元には、入れ歯を入れるコップ、ごましお(光代の好物)、塩、ジャイアンツのぬいぐるみ等が散乱している。・洋服は「散乱している」のではなく、「干している」。●感想「洗面所に焼きそば」は、ひょうたんから駒というか目から鱗というか、やはり芸事に生きる人というのは我々凡人とは違う感性の持ち主なのだと痛感させられた。生き方がダイナミックで良い。加藤晴彦の訴えなど過敏症の小男の戯れ言としか思えなかった(晴彦は新たなヒールの登場を予感させる感じで、それはそれで良かった。私も車のドア力強く閉められるの嫌いだから。でも本当はその程度の音でビクッとしてしまう自分が嫌いなんだよな〜。自分が神経質だから他人にも繊細さを求めてしまう…)。「うっかり他人の入れ歯用コップを触ってしまった金田の表情」とか、「指にツバをつけて猫の写真をめくり、そのツバ付きの猫写真を鶴久&金田にあげようとする浅香光代」など、すべてが面白かった。たぶん、浅香光代の家は3日もすれば元の状態に戻っているだろうから、有吉の言う通り定期的に掃除しに行ってほしい。鶴久と金田に。ただの汚部屋と違って光代の家は置いてある物がユニークで素晴らしい。風呂掃除で活躍してた消しゴム、私も買う。加藤晴彦は車の運転ができる人を彼女にすれば大抵の不満は解決しそう。
March 24, 2014
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♯11 『時をかける妻たち』 If...【あらすじ】前回の飛行機事故の結果、カール:死亡オーソン:半身不随セリア:リネットに助けられ無事(軽い脳震盪を起こすもその後の経過は良好)リネット:事故の影響で胎盤剥離、全身麻酔での緊急手術。双子のうち一人は死亡。1人は無事モネ:数時間生きてたけど、死亡4人の妻たちはそれぞれ、『If...』の世界を心に思い浮かべる。【感想】カールが亡くなるとは。死因は果たして飛行機の衝撃によるものなのか、オーソンの怒りのパンチが効いたのか。直前までいつものコメディタッチだったので完全に油断していました。カールが死んだらさみしくなるなぁ……スーザンとマイクに何かあると(なくても)やってきて、適当なこと言って最悪の雰囲気にしてどっか行っちゃう憎たらしいカールが好きだった。残念です。てっきり私はドラマ制作者たちは『ブリー=関わった男性が死んじゃう』キャラにしたいんだと思っていました。外から見ると完璧な古き良きアメリカの妻なんだけど、夫のほうは皆死んじゃうって流れ。でも、そうではなかったみたいです。オーソンは半身不随で生還。2人の間では離婚の合意はあったものの、ブリーとしては障害を負ったオーソンを1人にはできないはず。今後また波乱の展開がありそう。娘を命がけで助けてもらっておいて『セリアは特別な子。セリアが助かったのは神様のお陰。リネットは神様の道具にすぎない』とカルロスに言い放つギャビーは相変わらず口が悪い(ギャビーは無神論者です。神様を引き合いに出すのは単なる口癖)。徹底した物質主義の彼女ならではの言葉は時に清々しくさえあるのだけれど、今回ばかりはさすがにリネットのお見舞いに訪れていました。リネットのお腹の子と引き換えにセリアの命が救われたんだってことに気づいた様子。特別な才能はなくても、セリアはやっぱりかけがえの無い子。少なくともアル中のステージママに一生つきまとわれる“特別”は要らない。アンジーを脅してお金と結婚指輪をむしって行ったモネは亡くなり、18年前の罪が暴かれる心配はなくなった。18年前、アンジーは元恋人のテロ活動に荷担し、少年野球のコーチである男性を死なせていた。当時は良心の呵責など微塵も感じていなかったが、フェアビューに移り住み地域社会と密接に関わりをもつ中で昔引き起こした犯罪行為を心から反省するようになったとのこと。ウィステリア通りの住民との関わりの中で久々に人間らしい穏やかな気持ちを取り戻したのかも。リネットが病院の待合室で『あれ…お腹痛い。何か様子が変』と言い出してからは涙が止まりませんでした。リネットが麻酔の朦朧とした意識で思い描いた “If...” は、障害がある子供を産み育てる未来。赤ちゃんなんだから痛ければ当然泣く。その泣き声の中で歯を食いしばって障害のある脚をストレッチさせなければならない……それも効果があるのかどうかもわからないこと。それを親は『楽しいことなんだよ』と話しかけながら、子供の好きな歌を歌いながらひたすら続ける。大変なことです。十代になったパトリックに自分でサンドイッチを作らせる場面は、障害児を持つ親は誰もが通る道なのでしょう。親子のやりとりに泣けて泣けて画面があまり見れなかったです。この時のリネットに限らず障害児の母は、心のどこかで『丈夫に産んであげられなかった』という自責の念を抱え続けるものだと聞きます。その母の気持ちとパトリックの反発、両方が心に痛かった。杖をどこかにぶつけたり、冷蔵庫から調味料を落としながらようやく出したり……パトリックがサンドイッチを作っている間、爪が白くなるくらい両手をギュッと握って手伝いたい気持ちをこらえていたリネット。完成したサンドイッチを見てさりげない風を装って『うまくできたわね。一口食べたいわ』と伝えていた。息子の大きな一歩に、嬉しくて嬉しくて泣き出したかっただろうに。けれど、パトリックは生きて産まれて来る事はできませんでした。きっとリネットの意識の中で永遠に生きることを決めたのかも。賢い子だから。
June 17, 2011
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第7話「ビデオテープの告白」脚本:君塚良一演出:生野慈朗あらすじ 仙台にやってきた律子は大岩に内緒で美和の実家の和菓子屋を訪れる。そこで12年前に街を騒がせた女子高生自殺の件を耳にする。大岩に問いただすと、すでに東京の大学に進学が決まっていた大岩のことをかばい美和は自分一人が悪者になったという。 家庭裁判所では同居請求を巡り調停が続いていた。すぐにでも離婚したい美和だったが、冬彦との結婚生活中不貞行為を働いていた事実はなく、それを認める訳にはいかない。大岩とはただの友人だと主張する美和。そこで本件の利害関係人として大岩は呼び出されることになった。今が大事な時である大岩に迷惑をかけたくない美和は冬彦の母と交渉し、第三者を巻き込まない条件と引き換えに「大岩洋介とは今後一切会わない」という念書を書く。 美和の父は銀行から融資を受けていた。その銀行の支店長とは冬彦の亡き父の部下にあたる。そうした事情があり、美和の父は冬彦の母に頭が上がらないのだった。 3000万ドル損失の件で冬彦の母が銀行を訪れ部長に土下座して息子のミスを詫びた。冬彦は「お母さん、もうやめてくれ」と言い残しその場を後にした。 仕事を終え帰宅した美和を待っていたのは玄関に挟まれた分厚い封筒だった。封筒の中身はビデオテープで、アパートにデッキのなかった美和は知子の家でそれを再生する。そこには冬彦が映っていた。「ボクは、ああいう暮らししかできなかった……小学生の頃に父が死ぬまでは、夏に昆虫採集に行ったりして、割と普通の素直な子供だったかな……美和、ボクはキミとどう話していいか、全然わからなかったんだ。うん、それじゃいけない。いつまで経ってもキミのことがわからない。ボクは、キミの話が聞きたいんだ……昨日、銀行やめました。このマンションも解約します。もう、お母さんの言いなりにもなりません。アパートを借りて、一から、出直します。美和。ボクは、キミのことが本当に好きで好きでたまりません。ずっと、…うう……もう、いいや」最後の方は泣きながらの告白であった。 アパートに帰宅した美和を今度は律子が待っていた。2人で仙台に行った話を始めた律子。「あなたたちの傷が消えない限り、洋介はあなたのことが忘れられないんだなと思った。あなたも忘れられないでしょ?」それに答えて美和は言う。「事件の時、大岩君は私をかばってくれた。彼はひとりで罪を償おうとした……」律子は「洋介も同じ事言った! もう洋介と会わないで」と美和に詰め寄る。 念書を書かされたにも関わらず調停は終わらず、家裁には大岩が呼ばれた。「昔は昔、今は今です。彼女は人妻です、それに僕ももうじき結婚するんです。不倫関係にないことはあなたがたが一番知ってるでしょう。後をつけたり探偵を雇って調べ上げて」 家裁を出た冬彦は「お母さん、もうやめようよこんなこと。もう僕らのことはほっといてくれ。行こう」と美和の腕をとって歩き出した。冬彦はディーラーとしての腕を買われ、ノンバンクのファンドマネージャーに決まったと言う。「この間ねえ、映画を観に行った。バッドマン・リターンズ。大声出して笑っちゃったよ。キャットウーマン自分の衣装自分で縫ってるんだもん。フフッ。仕事は残業なんてないからね。まぁ家帰ってファミコンしてたらおんなじだけど。……なんてひどいことしてたんだろうって毎日思ってる。結婚式のあの日に戻れたらって。どれぐらい謝れば許してもらえるんだろう。やり直したい。もう一度。母は部屋に入れないよ。いつもキミと一緒にいる。こんなこと言っても許してもらえないだろうけど……でも、でも、ボクは、美和を本当に大切にしたいんだ。生まれ変わるから。ずっと一緒にいたい」美和は、初めて彼の声を聞いたような気がした。もう一度冬彦とやり直してみようと思った。 大岩との最後の電話を終えた翌日、美和は仕事を終えて、冬彦のマンションに帰宅した。冬彦は妻を出迎えて「おかえり」と言った。「ただいま」と答える美和。玄関には美和のお気に入りのピンクのスリッパが揃えて出してあった。扉を閉めた瞬間、冬彦が美和の肩を後ろから抱きしめ、消え入るような声で「愛してるよ」と囁いた。 その夜、2人は初めて同じベッドで夜を明かした。感想 冬彦〜!! 冬彦がゲームやらずに玄関に出迎えに来た時点で私は少し泣いたよ。ベッドシーンが長かったのと、寝室の照明がピンクだったのが少し気になったけど……あと、気になったといえば次回予告。冬彦の一人語りで「ボクが初めて好きになった人だった。ボクじゃ感じなかった」って誰に言っているんだ。そしてSMクラブで目を輝かせる冬彦。メイクしたM男になって首輪をつけられ女王様に踏まれる冬彦。大岩らとの食事の席で「毎晩ボクは一生懸命ベッドで愛しても全然応えてくれないんですよw」と言い出す冬彦。次回どうなってしまうのか。当時の視聴率は、今回の第7話までは15%前後だったのに、第8話から20%を越えている。その秘密が何かわかるかもしれない。
October 9, 2013
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第8話「性生活の不一致」脚本:君塚良一演出:桑波田景信あらすじ 翌朝の冬彦は人が変わったように優しくなっていた。朝食の準備をしている美和を「綺麗だね」と言って後ろから抱きしめ、朝ご飯もよく食べた。「おいしい。キミの作ってくれるものは何でもおいしいのに何でボクは今まで文句ばかり言っていたんだろう」 仙台行きを取りやめ、会社に残ることを決めた大岩は律子にプロポーズした。 その晩も冬彦は本で学習した通りに美和に触れるものの、美和の「冬彦さん、優しくして」の言葉に逆上する。「もう!! ボクに指図しないでくれよ。ボクのやり方にケチをつけるのかキミは。キミを喜ばせようと思って頑張ってるのにボクは……したくないなら、そうだって、最初からそう言えばいいだろ……」そう言って冬彦は寝室を飛び出し、また自室に閉じこもるのだった。 翌朝。ラグビーのお守りのマスコット人形(YOSUKEと刺繍してある)を美和のバッグから見つけた冬彦。その日、興信所を使って居所を調べたという冬彦の母が冬彦の職場にやってきた。大岩洋介について知っていることがあるかのような態度を匂わせ帰ろうとした母を冬彦はしがみついて止める。「ボクは美和について知らないことがあるんだ……今朝だってね、美和……うぅ〜!!」唇を突き出し唸りだした冬彦を母は「大丈夫よ」と抱きしめるのだった。 冬彦は職場の人に誘われSMクラブへ。女王様の蝶のタトゥーを見て何かに目覚める冬彦。 冬彦の母が合鍵を返しにマンションを訪れる。冬彦から「母は入れないように」と言われていた美和だったがそのまま姑を帰すのも忍びなく、話を訊くことに。「私がせっかくここまで育てて来たエリートの冬彦が変な会社に就職したのもあなたのせいです。冬彦を振り回すのはやめてくださる?」 冬彦は律子に接触、食事会を提案する。 食事会当日。集まったのは、冬彦、美和、律子、大岩の4人。冬彦は食事の席でラグビーのお守りについてしつこく追及し、「それはもう必要ないから美和に返した」と大岩が答えると今度は自分たち夫婦の性生活がうまくいってないことについて語り始め、大岩は怒って帰ってしまう。「こんなことするなんて」と席を立った美和に冬彦はラグビーのお守りを胸ポケットから出して見せ、「これはボクがもらうからね。キミの過去もボクのものだぁ〜!」と叫ぶ。レストランでひとり酔いつぶれる夫を美和は冷たく見下ろすのだった。 「ごめん。酔ってしまったよ。もう忘れてくれ。キミが人形のお守りなんか持ってるから……もっと愛してほしい、ボクだけを。ボクひとりだけを」帰宅し酔いが覚めた冬彦はそう言って美和に謝り、「こっちおいで」と美和の袖をひっぱって自室に連れて行った。「キミに喜んでもらおうと思って。このビデオ、会員制クラブのものなんだ」そこに映し出されていたのはボンデージに身を包んだ男女の踊る姿。「これキミのサイズに合うと思って」美和の衣装まで用意されていた。「今度2人で一緒に行こう?」美和はただただ愕然とするのだった。 感想 えぇ〜〜〜。SMか〜。お母さんに長い間抑圧されてきた冬彦は、美和に支配する役割をやってもらって小さい頃の絶対服従を再現することで精神的に解放されたい願望があるのかな。ドラマの最初の頃に知子が美和に「お見合いで相手決めるなんて大丈夫? このヒールでボクを踏んでくれ、みたいな人だったりして!」と冗談で言ってましたけどまさかそれが現実になるとは。 昔のラジオ(デーモン・オーケンのラジオ巌流島)に井上陽水がゲストで出ていて、今一番やってみたいことは? との問いに陽水は「異常なセックス」と答えていたんですが、その頃オーケンはSMクラブにはまっていたので「じゃあ、いいとこ紹介しますよ!!」と妙に陽水をM男になるよう仕向けていました。陽水は「SMは、なんか想像つくから、行きたくない」と言っていた。
October 9, 2013
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American Horror Story (Coven)アメリカンホラーストーリー シーズン3最終話 「新たなスプリーム」あらすじスプリーム選出前日の夜。スプリーム候補4人(ゾーイ、マディソン、クイニー、ミスティ)とマートル、コーデリアは夕食を共にする。マートルは言う。「スプリームを継ぐ者にとっては最後の気ままな時間。他の者にとっては最後の晩餐かも」日曜の夜明け。現代の魔女スティービー・ニックスは今日スプリーム試験に臨む4人に Seven Wonders を歌いエールを送った。スプリームの条件である“7つの奇跡”をテストする順番はマートルが決めた。まずはテレキネシス(念力)。これは4人全員が合格。次に試されるのはコンシリアム(意思操作)。相手の心をコントロールする能力が試される。ミスティ・クイニーのペアは両者とも成功。クイニーは自分自身を平手打ちし、ミスティは痛みを感じるまで自身の髪を引っ張った。一方、ゾーイ・マディソンペアは、マディソンの力でゾーイ自身を平手打ちさせたあと、自分の元にカイルを寄せ彼に口づけさせてから自分の靴を嘗めさせた。ゾーイはカイルをマディソンから引きはがし、彼とキスしたが、ここでコーデリアが生徒同士の醜い争いを止めた。「もういいわ。次」夜になってからの試験はディセンサム(冥界を訪れること)。日の出までに魂が体に戻らなければ死ぬ。4人で呪文を唱えた次の瞬間、クイニーは再びチキンを売る仕事をしていた。並んでいる客も同じ。クイニーは一番乗りで元の体に戻った。2番目に戻ったのはマディソン。彼女は女優の仕事でテレビの『サウンドオブミュージック』に主役以外で出ていたと言う。3番目はゾーイ。カイルと自分が別れる世界だった。「僕はここにいる、大丈夫」ゾーイに駆け寄るカイル。ミスティだけは彼女の人生の中で最悪だった時期から戻って来られないでいた。小学生のミスティはカエルの解剖をしている。死んだカエルがあまりに可哀想ですぐに蘇生してしまうミスティ。それを見ていた男子が教師に告げ口をした。教師から、生きたカエルを持って来てイタズラしている疑惑をかけられ、ついには教師の見守る中生きたカエルの腹を裂くよう命じられる。生き物を殺したくないミスティは泣き叫びすぐさまカエルに命を与えた。生き返らせる度に殺さなければならない。何度も何度も。永遠に続く地獄からミスティは逃れられない。時間切れだ。アカデミーではミスティを心配したコーデリアが彼女の身体を抱きしめ呪文を唱えたが、ディセンサムは本人にその能力がなければ戻れない。ミスティの身体は朝の光を浴び、コーデリアの胸の中で灰になった。次に行われたのはトランスミューテーション(瞬間移動)。コーデリアが注意を促すも聞かず、ゾーイ、クイニー、マディソンはゲーム感覚で瞬間移動を楽しんでいたが、途中、一人が欠けた。ゾーイだ。彼女はアカデミーの門扉の鉄の柵に胴体を貫かれて死んでいた。彼女の不注意が招いた事故だった。すぐさまアカデミーの温室にゾーイの遺体を寝かせ、ヴィタラム・ヴィタリス(他者に生命力を分け与えること)を行うよう指示するコーデリア。クイニーが挑戦したが、今回は無理だった。マディソンはかつて自分を生き返らせたゾーイの蘇生を拒否し、近くを飛んでいたハエを殺した後、手の中で蘇生してみせた。マディソンは一人でもライバルを減らしたいのだ。しかもゾーイはカイルの心を独り占めしている。マディソンにとってゾーイを生かすメリットはなかった。力ある者がスプリームよ。フィオナの気持ちがわかるわ。その夜。歴代のスプリームの肖像画に囲まれ、コーデリアとマートルは話し合った。「私の力不足で……。もしマディソンがスプリームになるなら、魔女団は滅びたほうがマシかも」コーデリアの言葉に頷くマートル。「私も同じ事を考えていた」続けてマートルは言う。「母親のせいで自分を卑下してるけど、あなたには力があるわ。7つの奇跡の試験を受けて」その頃温室ではカイルがゾーイの遺体に寄り添っていた。彼は「一人で逝くな」とゾーイのために涙を流した。翌日。スプリーム試験のテーブルにコーデリアが加わった。「バカみたい」と言うマディソンに「あなたがね」とクイニー。コーデリアは消えたロウソクに火をつけ、さらにアカデミーの暖炉を燃え上がらせた。パイロキネシス(発火能力)は文句無しに合格だった。その後、コンシリアム(意思操作)でクイニーをダンスさせ、テレキネシス(念力)でアカデミーの巨大なピアノを宙に浮かせた。ディセンサム(冥界を訪れる)でコーデリアが見た地獄は母に許可を得ようとしたら平手打ちされる記憶だった。トランスミューテーション(瞬間移動)したコーデリアは続けて言う。「昔よくあったわ」。6つ目の試験はディビネーション(予知)。亡きスプリームの遺品の隠し場所を当てるというもの。コーデリアは正確にブローチの在処を当てた。予知能力のないマディソンはフィオナの前のスプリーム、アナ・リー・レイトンの遺品の隠し場所を当てるよう指示されるも2度外し、ここで落第した。マディソンは魔女団のことをゴシップサイトに全部バラしてやると捨て台詞を吐き、ハリウッドへ戻る荷造りを始めた。そこへカイルが現れ、マディソンの首をしめた。「なぜ助けなかった? お前もあの真っ暗な場所を知っているだろう!」カイルとマディソンのたった一つの共通点である死。それが2人を結びつけた時期もあったが、両者は全く性質の異なる人間だった。マディソンはカイルの手で殺害された。死んだマディソンの金髪をなでようと小さな白い手が伸びてきた。それは天使ではなく、陶器人形の手を動かすスポルディングだった。冥界へ旅立とうと準備していたスポルディングは再び死んだマディソンを手に入れた。マディソンが息を引き取ったちょうどその頃、コーデリアはゾーイの蘇生に成功した。花開いたスプリームは輝き活力をもたらす。コーデリアは自分の目で温室の花々の美しさを見た。マートルたちは新スプリームの誕生を祝福した。スプリームとなったコーデリアはアカデミー内にマスコミを招き入れた。「カルトではありません。改宗を迫ったり、儀式や入会の強要はしない。魔女として産まれた人は特別な力を持っています。DNAによって受け継がれた力。魔女は努力してなれるものではない。若い魔女の中には、襲われるのを恐れて連絡しない人もいる。でもそれでは強くなれない。無知な人は我々を標的にするでしょう。でも我々には力がある。自分が魔女かもと思っている少女たちは、電話やEメール、直接来てもいいわ。家族があなたを待っています」この報道後、生徒数4人だったミス・ロビショーズ・アカデミーに全米から入学の申し込みが殺到した。クイニーとゾーイに委員会を任せることにしたコーデリア。マートルはコーデリアに上に立つ者の心構えを語った。「上品な慎ましさは時代遅れだからやめなさい。新しい時代の幕開けよ」そして、新しくまいた種の成長を妨げる腐った古い根は取り除くべき、とも。マートルは仲間であるペンブルクとクエンティンを殺めてしまった。そのせいでコーデリアの評判に傷がつくのは避けたい。マートルには火あぶりになる覚悟がある。『本当の母』になってくれたマートルにそんなことを出来るはずもないコーデリア。しかしマートルは偽善は決して許されない、自分は意味のある死を迎えたいと言う。コーデリア、ゾーイ、クイニー立ち会いのもと、魔女を殺した罪により、新スプリームの権限でマートル・スノーは火あぶりの刑に処された。マートルの最後の言葉は「コーデリア、私の可愛い娘。心から誇りに思うわ」。バレンシアガと叫んでマートルは死んだ。アカデミーの周囲には子供から大人まで、黒ずくめの女たちで溢れていた。皆それぞれの事情を抱え、抑圧されてきた者たちだ。そんな中、コーデリアはある部屋に向かった。コーデリアが話しかけたのは、髪の毛が抜け生気を失ったフィオナだった。フィオナは古いスプリームは死んだと思わせる計画をアックスマンに語っていた。新スプリームが誰かを探るために嘘の情報を流すのだ。唾液の魔術でフィオナはアックスマンの意思を操作しアカデミーに突入させていた。フィオナは出産した瞬間からコーデリアに能力が吸い取られていくのを感じていた。娘の顔を見る度自分の死を見ていた。そんなフィオナを見てコーデリアは母から嫌われていると思って生きて来た。「心から愛していたわ」とフィオナ。「私なりのやり方で。あなたの理想の母親像とは違っただけ」。能力は母から娘へ流れ込み、受け継がれる。フィオナの死がコーデリアを輝かせる。早く殺してくれと差し出すフィオナのナイフをテーブルに置き、コーデリアは母を抱きしめた。「力も魔術も失って、あなたはやっと人間らしい経験ができてるの。誰も救ってあげられない。独りで向き合うの、最後まで。経験するしかない。恐れと痛みを感じるしかないの。受け入れて、自由になって。初めて抱きしめた」コーデリアの腕の中でフィオナは眠るように死を迎えた。埃の充満した空気のせいで咳き込みながら目覚めたフィオナは、見慣れない室内に戸惑った。田舎の家だ。あまりの眩しさに汚れたカーテンを閉め、曇った鏡を見た。髪がある。そこへフィオナの嫌いなナマズを持ったアックスマンが入って来た。ここはアックスマンの言っていたコビントンの農場だ。こんな田舎も、こんな下品な男もイヤよ! 「毎朝そんな調子だな」アックスマンは言う。「起きるなり『ここはどこ?』って感じで怒るだろ」いつからここにいたのか。それはアックスマンにもわからない。永遠だから。ずっと俺と一緒だよ。魚と猫のおしっこのにおいの家の中で笑う男がいた。パパ・レグバだった。スプリームであるコーデリアの指示で執事のカイルがドアを開けた。たくさんの若い魔女たちが入って来る。コーデリアは彼女たちに言う。「私たちは生き残るだけで精一杯だった。でも皆さんは助け合えば生き残る以上のことができる。我々の時代が来るわ」アジア系の魔女が質問を投げかけた。「スプリームって? 目の前にいる?」クイニーとゾーイが目配せし合う。コーデリアは静かに微笑んだ。感想最高の最終回。特に、コーデリアがフィオナに語ったシーンは号泣でした。どれほどの思いでコーデリアは今まで生きて来たのか。この台詞を言うためにどれほどの時間を要したか。フィオナが生きているうちに自分の気持ちを伝えられて本当に良かった。スピーチでコーデリアは魔女団の活動をSurviveと表現していましたけど、彼女は魔女であると同時に虐待家庭におけるSurvivorです。毒親の元に産まれてしまった子供。最初の頃のコーデリアはアカデミーでの教育方針も「能力を抑制する方法を学ばせる」としていました。しかしマートルの愛情に支えられてようやく自尊心を持つ事ができるようになったコーデリアは、最終回でマスコミやアカデミーでのスピーチを通して若い学生たちに自信と勇気を与えます。これまでは生き残るだけで精一杯だったけれど、助け合えばそれ以上のことができる。すべての被虐待児(ドラマの中では、コーデリア、カイル、ルーク、マディソン)、マイノリティに属する人々へのメッセージだったと思います。
July 27, 2014
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American Horror Story (Freak Show)アメリカンホラーストーリー シーズン4第1話「双子の姉妹」(原題: Monsters Among Us)あらすじ1952年 フロリダ州 ジュピター朝靄のなか、スペイン苔の垂れ下がる樫の木の間をゆっくりと一台のライトバンがやってきた。「デリシャスミルクデリバリー」のビル・パーマーである。彼はいつものようにタトラー夫人の邸宅へ牛乳を届けに来たのだが、どうも様子がおかしい。前に届けた牛乳が放置され、分離して転がっている。室内に入ったビルはそこで夫人の他殺体を発見する。恐る恐る二階へ上がるとそこには結合体双生児の女性が胸から血を流し倒れていた。彼女たちはタトラー夫人が世間の目に触れぬよう育てていた奇形の娘、ベットとドット(サラ・ポールソン)であった。運び込まれた病院では、初めて目にする患者のその異様な姿に、医師は逃げ出し、看護婦は廊下で吐いた。結合した姉妹は一つの膀胱と三つの腎臓、四つの肺、そして二つの心臓を共有していた。頭部はそれぞれ独立しており別個の人格を有している。パイプス巡査の監視をくぐり抜け、病院職員ペニー(グレイス・ガマー)の制服を奪って病室に入り込んだエルサ・マーズ(ジェシカ・ラング)は、ベットとドットの姿を見て確信する。「怪物がいる」と新聞で知り危険を冒してまでもここへ来た甲斐があったというものだ。一方その頃ジュピターの外れ、オキチョービ湖では一組のカップルがピクニックを楽しんでいた。そこへ突然口が耳まで裂け、継ぎ接ぎだらけの皮膚を持つピエロ、ツイスティ(ジョン・キャロル・リンチ)が現れる。棍棒で二人を殴り倒すツイスティ。一瞬意識を失ったボニー(スカイラー・サミュエルズ)が次に目覚めた時目にしたのは、ピエロに滅多刺しにされるボーイフレンド、トロイの姿だった。必死に逃げるボニーだったが、すぐに追いつかれ、両親を殺害された8歳の少年コーリー(メジャー・ドッドソン)と共に古いバスの中に閉じ込められる。エルサは地元の食堂で、彼女の劇団員であるジミー・ダーリング(エヴァン・ピーターズ)を見つけ近づいた。「普通に生きたい」と望むジミーはエルサと反目し合っていた。「ショーをもっと大きくしたい」と主張するエルサは地主のハドンフィールドを自室に招き入れ、自尊心をくすぐって呼び寄せたペニーにアヘンを吸わせた。最後に勝利を勝ち取るためなら手段は選ばない。アヘンを吸わされ、8ミリフィルムでフリークショーの面々と情事にふけっているさまを撮影されたペニーには、もはやどうすることもできない。病院に運び込まれた結合双生児の姿を見て「私なら怪物を生んだ瞬間その子を殺すわ」と言い放ったペニーだったが、今やその怪物と同じ場所で生きるしかないのだ。有閑マダムたちの集う昼下がりのサロンは、ある話題で持ちきりだった。欲求不満の主婦マーナの前を、頰を上気させ満足気な表情を浮かべた太った女が横切った。女の出てきた部屋に呼び込まれるマーナ。秘密の部屋でマーナを待ち受けていたのはベッドに横たわるジミーであった。「アメリカの主婦を救う新商品」と持て囃されていたのは、密封された機械と、フリークショーでロブスターボーイと呼ばれるジミー・ダーリングの奇妙に癒着し発達した指のことだった。母親を殺したのは強盗だと主張していた姉妹だったが、その殺害方法が映画『ガス燈』のセリフと一緒であることをエルサに看破される。姉妹が襲われたのは母親が死んで二日後だった。好奇心旺盛で映画好きなベットはその日、母親にヒット中の映画『雨に唄えば』が見たいと切り出した。世間の目を恐れる年老いた母親は、アラバマから真夜中に逃げ出したことを思い出せと言う。綺麗だと噂のテクニカラーが見たい、閉じこめられるのはもう沢山......ベットは平手打ちをくらったショックと自分を否定された怒りにまかせナイフを母の心臓に振り下ろした。何度も。常に冷静沈着でベットをたしなめる役割を担ってきたドットだったが、ベットの凶行を止めることはできなかった。夜中、思い詰めたようにハサミをベットの胸に突き立てたドット。それは自分自身を戒めるためでもある。9月3日は二人にとって特別な日となった。エルサに招かれ、双子は病院から抜け出し、フリークショーの一員になったのだ。怪奇劇場の入り口、それは華やかなショービジネスに興味津々のベットにとっては明るい未来そのもののように感じられたが、農村での静かな暮らしを望むドットにとっては闇への転落であり、地獄の門を意味していた。しかしベットとドット、二人に共通している感情が一つだけあった。ジミー・ダーリングに話しかけられ、ウィンクされると、彼と甘美な秘密を共有したような気分になる。ジミーの母エセル(キャシー・ベイツ)はあご髭を生やした中年女性で、エルサの側近とも言える存在である。息子に、主婦を相手にした性的なサービスを始めさせたのもエルサの発案であった。「ここを出て普通に暮らしたい」と訴えるジミーを「私たちに普通はない」と叱責するエセル。彼女には辛い過去があり、酒浸りになって留置場にいたところをエルサに助け出された恩がある。そのお陰で息子と再会できたしステージにも復帰できた。エセルはエルサに対する感謝の念を忘れたことはない。自己憐憫にひたるような姿は誰にも見せないエルサも、エセルの前では弱音が吐けるのだった。フリークショーを取り仕切るエルサもまた、膝から下を欠損しており、普段は義足で過ごしている。結合双生児の姉妹を見せると書かれた垂れ幕の効果は、劇場を貸切にしたいと申し出る客を呼んだが、同時に、タトラー夫人殺害犯の行方を追う警察をも呼び寄せた。姉妹を強引に逮捕しようとする場を偶然目撃したジミー。「見ろよ、相手は化け物だぞ」刑事のその一言がジミーの胸の内に、ある感情をうねりのように湧き上がらせた。化け物呼ばわりされ、若者集団にビール瓶を投げつけられた日の記憶が蘇る。ジミーは口笛で仲間を呼んだ。刑事の発した「フリーク」という言葉が呼び水となり、ジミーは刑事の喉をナイフで切り裂いた。ジミーは姉妹を助け、姉妹はテレビの登場で客足の遠のいた劇場を救った。刑事の遺体を中心にしてフリークショーの仲間が集った。ジミーは言う。「俺たちは仲間だ。家族だ。善良な者が虐げられるのはおかしい。俺たちだって善悪は分かる。俺たちをクソみたいに扱う奴らは《悪》だ。化け物と呼ぶならそうなってやる。こいつのような目にあわせてやる」刑事を取り囲んだ者たちが手に持った刃物を一斉に振り下ろした。警官の屍体が切り刻まれてゆく様子を暗闇から見ている者がいた。トロイとコーリーの両親を殺害した、あのピエロだった。感想あらすじには書ききれなかったのですが、出演者としては他に、フランシス・コンロイ(劇場を貸切にして息子を溺愛する母親役)と、ナオミ・グロスマン(ペッパー役。シーズン2の精神病棟のときと同じ役名、ヘアメイク)がいました。あと、世界最小の女性、Jyoti Amge が今回アメリカでのテレビデビューを果たしていた。あの人可愛いですね。何もかもが小さくて、サリーを着こなしててね。インド風のお化粧して。素敵。まだ登場していないエマ・ロバーツ、アンジェラ・バセット、ガボレイ・シディベ、リリー・レーブ、ジェイミー・ブリューワーがこれからどんな役で出てくるのか楽しみ。アメリカンホラーストーリーが始まる前の一年はなるべくネット上でネタバレを見ないよう見ないようにしてて、内容に触れるような記述を読みそうになったらサッと視線をそらすという有効なのかなんだかわからないテクニックを駆使して生きておりました。まあ〜、見たら見たで別にいいんですけどね。オチがわかってても面白いから。余談中の余談ですが、例えば、スターウォーズを見たことのない子供がいて、これから見ようって心に決めていて、ふとした時にテレビ等でダース・ベイダーのモノマネの人が「アイムユアファーザー」って言ったら、これって見てる子供にとってネタバレになるんでしょうか? 結構あるよ、ダースベイダーの扮装した者が登場するシーン。でも何か言わなきゃってなったら、そのセリフしかなくない?? そしたら、ネタバレかそうじゃないかって誰が判断すべきことなんだろう......ってたまに思います。映画公開から何年経過したらOKというものでもなさそう。ダース・ベイダーがお父さんだって知っちゃったじゃないかー!! ってブチ切れているこどもを見たことがないので、意外とネタバレなんて大した問題じゃないのかも?とも思う。もし私のブログでネタバレを知ってしまって怒っている人がいるとしたら、すみませんとしかいいようがないです。しかも主観で書いてるのでちょっと間違ってるしな! 役者さんの名前の読み方とかは特に間違ってる可能性が高いので、何か記録しておきたい人などは、ちゃんとしたところ(FOXチャンネルのサイトとか)を見た方がいいです。これは日記です。ジェシカ・ラングは今期でアメリカンホラーストーリーは最後。今回エルサ・マーズ役で Life on Mars? を歌っていた。シーズン5となる、Hotel ではレディ・ガガが出演するということで話題ですが、こうなってくると、なんかこう、モーニング娘。みたいっていうか、好きなアイドルが卒業して新しいメンバーが加入するような感じで、さみしいもんですね。貫禄でいうと「やめるのをやめて〜」と言われていた大橋巨泉風というか。セミリタイアという形でたまーに「出てやるよ」と巨泉っぽい登場の仕方でもいいんじゃないかと思いますけど、ジェシカ・ラングくらいの毎回主演女優ってことになってくると、急に出なくなった時点で「干された?」とか「ライアン・マーフィーと揉めた?」とか勝手な憶測を呼んで迷惑かかっちゃうからスパッと「やめる」宣言したんでしょうね。キャシー・ベイツには出続けてほしいものです。キャシー・ベイツにしか出来ない役がこれまたたくさんあるから。よくホラーに戻ってきてくれましたねって気持ちでいっぱい。本当に好き。アメリカのあき竹城ですよ(私はあき竹城の大ファンです)。日本のマイケルジャクソンは森進一。
May 30, 2015
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日にちが経ってしまいましたがガキの使い 野性爆弾 川島(くーちゃん) 七変化 6日に放送したものの覚え書きです。ガキ使七変化としては34人目の挑戦者。1、学帽・学生服で焼き魚を持ち、リズミカルな音楽に乗って、えづきながら登場♪さかなのはらわた はかなのはらわた さかなのはらわた よー食わん!♪さかなのにがにが はかなのにがにが さかなのにがにが よー食わん!!(メロディと歌は録音。歌声本人。歌に合わせて両隣の松本&浜田をキョロキョロと見る)♪さかなのにがにが よー 食・わ・ん!! (鐘の音ゴーン) (吐血)松本「こわい」2、顔白塗りのかまやつになって携帯電話で通話しながら登場川島「俺も再結成したいよ? スパイダースは。マチャアキ、お前もさ……お前率先してやるならいいよ? ジュンはいらねーだろ。あいつはなめてるからな。あいつ音楽なめてんだよぉ。見たかよ、お前、隠し芸のやつ。インディジョーンズのパロディさ。あれひとつも面白くなかったぜ? うん。あいつはクビだよ。うーん。俺たちでやろうぜ? うん。おう、そうだよ、だからジュンはいいよ。何? ジュンが? 俺の近くにいんのかよ。すぐ扉の前まで来てる?あーダメだ。オイ、俺やっちゃうよ? おう待っとけ。オイ、ジュンに待っとけって言っとけ。ジュンに待たしとけ! 待たしとけこの野郎!」(退室)部屋の外から川島「何こらくそじじいコラ! オイ! ジュン!!」(殴る、蹴る物音)(再び入室)川島「フ~~~~~。 ジュンの耳削いでやったよ」(テーブルの上に血まみれのジュンの耳一個を置き、退室)松本「こわい もう~」3、落語家。高座を用意し登場ゲンさん(川島の録音した声)とのやりとりの末、ひとりでツーリングに行くことに。ピチカートファイヴの音楽。(衝突事故の音)川島「事故ってしまったー! ワシはこのまま死んで土に還るんやろうか……いや、そんなことはない。ワシはもっと、地球よりも大きな存在……大きな存在や! そう! わたしは!」川島「宇宙!」「宇宙!」「宇宙!!」(真っ赤なライト点滅)(額から流血)浜田「わけわからん」4、自己破産した人から押収した品が入っている段ボールを抱えて登場川島「売れるかと思って持ってきたんや」(自己破産した人の物を箱から取り出す)・大助花子の似顔絵入りタオル・大助花子の似顔絵(野菜で描かれている)入りタオル・大助花子『NO! SYUKKETU?』ステッカー ・・・ 大助脳出血記念につくった・大助花子『NO! SYUKKETU?』ウィンドブレーカー ・・・ 裏は大助っぽいカバの絵柄(ステッカーと同じ)・大助花子劇団法被 ・・・ 裏はむっちゃかっこいい龍・宮川大助『武蔵と行く』CD川島「何? 一個も売れへん? 一個ぐらい売れ…痛! 痛たたた!!」(川島が段ボールから顔を上げると、頭から流血している)川島「うう……痛…これ、これで…(出血を大助花子タオルでおさえる)……あ痛たた! こりゃいかん……あいつら、呪いおった、俺のこと……大花の呪いや~!!」(退室)浜田「何なんホンマ」松本「R指定やで今日。井上順の耳ちぎれてココに置かれて」5、吉本新喜劇芸歴52年やなぎ浩二(くーちゃんがよく絵のモデルにしている人)登場(のりつっこみ2回くらい)やなぎ「ちゃーそ」(耳から出血)ロッシー「あいつ、ついに呼びおった! いつも絵ばっか描いてんのに」6、小泉純一郎演説会Xのフォーエバーラブがかかるはずが、紅になってしまい、純一郎キレる(交通事故)(純一郎流血)浜田「もう~!」7、不気味な仮面をつけた男(川島)が黒いマントを羽織って、ロッカーを押しながら入室BGMはオリーブの首飾り(ロッカーに入る)川島「ハーイ! アイアム スマヒト。イッツ スマヒト イリュージョンショー。 レッツゴー」(カウントダウン)(川島、爆音と共に起動したエンジンを素手で持って出て来る。素手で持っていたため、指から流血)浜田「終わりかい!」松本「あってないようなものなんでしょう、オチなんて」合計金額35000円。歴代第16位。たいへん、面白かったです!!!最高だ~最高だ!
February 9, 2011
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写真は2012年夏の猫たち。本文には一切関係ありません。松ちゃんの『タンチョウヅルはさ、だからミクもさ、ヤコもさ、なんこうさん…なんこうさんよー!!』のギャグの元ネタってこのドラマだったのか!西田敏行のマネだった。私は何も知らずに生きて来たのだ。何となく録画した『池中玄太80キロ 第2シリーズ』の再放送がものすごく面白く、毎日少しずつ観ています。(日テレプラスの方、『池中玄太80キロ』の第1シリーズも再放送していただけないでしょうか。私はいつまででも待ちます)(あと全然関係ないですが、NHK の方、『シャーロック』の第2シリーズの再放送をなにとぞお願い致します…お正月に放送されていたのを見逃していました…)池中玄太あらすじ(第2シリーズ・前半)・妻を病気で亡くし、家も火災で失ったシングルファーザーが、娘3人を抱えて80年代の東京を舞台にカメラマンとして頑張る感想・何と言っても今から30年以上昔の人々の暮らしぶり、仕事の仕方、子供の叱り方、恋愛の仕方、服装、言葉遣い等が興味深く、観ていて飽きない。(と言っても高校生の売春が社会問題として取り上げられるなど、現代と変わらない部分もある)・話が重くなりすぎないようにコメディっぽく作ってあり、「父子家庭の悲しさ」よりは「家族がたくさんいるって素晴らしい」人間賛歌的な印象。玄太の周囲の大人たちも協力し、みんなでこの親子を支えている。・編集長の「なんこうさん(=楠さん)」が良い。江戸っ子。部下のミスをカバーし、自分の手柄は部下に持たせる、神様みたいな人。常時、細い竹の棒みたいなのを振り回していて口うるさいが、頼りになる上司。・謎だったのは、「半ペラ(玄太の後輩)」の行動。見習い記者のチエちゃんに恋心を抱き、帰り道で強引に抱き寄せてキスをしてしまう。チエちゃんは「イヤ!」と小さく叫んで顔を手で覆いながら走り去るのだが、その背中を見ながら半ペラが言った一言は『やったぜ!(ガッツポーズ)』……えっ? 『やったぜ』って?? 相手は嫌がっていたのに。半ペラはサイコ野郎か。しかし翌日のチエちゃんはまんざらでもない様子で出社、二人はそのあと付き合っている。これは当時の男女関係において普通の成り行きなんでしょうか。何が何やらわかりませんでした。「好きでも嫌がるそぶりを見せるのが女らしい態度」とかそういうのがあったのかな。そしたら本当に心から嫌だった場合はどうしたら…やっぱり謎だ。・親子4人、北海道の雪原で丹頂鶴を見るシーンは美しかった。・部屋に迷い込んで来た野鳥を死んだお母さんの生まれ変わりだと信じるヤコが、寝る前、小鳥に『おやすみ、お母さん』と言う場面は泣きました。・子供たちに何かを教える際、鳥や動物のたとえ話で説明する玄太が良い。子供と真剣に向き合い、何かの受け売りではない自分の言葉で訴える玄太だからこそ娘たちもまっすぐに育っているんだと思う。玄太がアバズレに翻弄された時はどうなることかと気をもみました。今後の展開が楽しみ。
January 24, 2013
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