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高爾夫球猫

高爾夫球猫

2005.02.26
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カテゴリ: ゴルフ日記
 おととい、仕事で外から戻ってくると、父からKさんが亡くなったとの訃報を聞きました。Kさんはある人の紹介で知り合った沖縄の方で、以来、うちの家族とは大の仲良しでした。

 大正生まれで今年84歳。よくうちに自転車や車で遊びに来ました。事務所にもよく寄ってくれました。歳のこともあり、食事に気をつけなければいけないのですが、食欲があって、奥さんに隠れてマクドナルドでハンバーガーを買ってきて、私に猫ちゃん、一緒に食べましょう、と言って持って来たり。

 お茶飲みながらいろいろお話しました。沖縄の人で、戦争のときの思い出なども語ってくれました。防空壕にみんなで非難しているとき、防空壕の外を米兵が走り回って探しているのに危機を感じた看護婦さんが、「Kさん、もう投げましょうね、投げましょうね!」と手榴弾を手に、自爆を計ろうとしたのを、必死に「止めなさいと言って、私は必死に止めたんだよ、猫ちゃん。」とか。
 一時期サイパンで暮らしていたときの話。

 それから、不動産業者では無かったけれど、いろいろな土地を売買した過去のお話など、たくさんしてくれたのですが、いつも途中の肝心なところが、「あれが、あんた、何してですね。」と代名詞に置き換わってしまい、意味がわからないこともよくありました。

 同じ話を何度も聞いているのに、なんか完全には話がわからないストーリーが幾つかあるので、それをそのままじゃいけないと思って、ある日、ひつこく、「その今の、何って何ですか?」とか、「あれ、あれって?」と聞いたのですが、笑いながら、「や~、何ですよ、あれが何して、あ~た、はっはっは。」となって、Kさんが帰ったあと、「今日も意味がわからなかった...。」ということが多かったです。
 しかも、話の途中では、突如私の知らない人が登場するのですが、「ほら、あの○○ちゃんが」とか、「あんた、島の△△さんがよ」と出てくるけど、全然わかりませ~ん!
 でも意味不明でも良かった。会話していること自体が楽しみなのだから。

 お歳だったけれど、いつまでもこうして楽しいお喋りができると思ってました。何故か。先週の土曜も、仕事中、自宅に書類を取りに戻ったら、Kさんがひょっこりとコタツに座っていて、その姿を見た私は、「あ~、Kさん、いらっしゃ~い!」と嬉しかったのでした。Kさんの親近感は、友達とはまた違うもので、うちに来てくれるのが本当に嬉しくなる人でした。


 検査をするということで入院して、木曜に亡くなってしまったそうです。奥さんから大泣きしてうちに電話があったとのことで、その日は、両親が奥さんのところに行って、夜9時過ぎまで、思い出話などしてきました。

 昨日はお通夜で、今日は、お昼から私と両親とで相模原にある斉場へ。お顔はみずみずしいお肌で、本当に寝ているみたいでした。ご自分でもつい最近、自分は100歳まで生きますなんて、父に言っていたそうです。
 そこからKさんのご親戚を私と父がそれぞれの車にお乗せして大和にある火葬場まで。

 棺は随分小さい感じがしました。そんなに小さかったのかなぁ。Kさんの棺が火葬されるために、釜に入っていくときは、なんだか止めたい気分でした。お骨になった姿を見たときは、「これは本当にKさんなのかな、本当に亡くなっちゃったんだな。」と思いました。

 でも、お葬式の最中、写真のお顔を眺めながら、また、猫ちゃん、猫ちゃんと言いながら、また事務所に現れてお話して欲しい、そんな気持ちにばかりなって、何故かさようならを言う気になれませんでした。
 友達や、知人、親族が亡くなったときもとても悲しかったけれど、そのときは、「安らかに眠ってください。」と思えたのに。まだ話したりないよ、Kさん。

 うちの父も、本当に大事な友達を亡くしたと悲しんでいます。奥さんも、最後お別れするときに、「おじいちゃん、おばあちゃんのところに安らかに行ってよ。」などと初めのうちはいろいろ語りかけていましたが、最後に、「でも、本当はもっと生きていて欲しかった!」とKさんのお顔を触りながら言いました。

 書きながら、また寂しくて涙が出てきた。奥さん、今晩まではお子さんやご親族が自宅に泊まっていくから良いけど、明日からはひとり。私以上に寂しいのでしょうね。亡くなった人に言っちゃいけないのかな、また会いたいって...。





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Last updated  2005.02.26 22:32:38
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