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(2005年6月22日 朝日新聞朝刊大阪版)より 「ペットで迷惑」6割 イライラ募らせ我慢も 6割近くの市民が「犬や猫の鳴き声やフンなどで迷惑している」と感じていることが、大阪市の動物愛護をテーマに実施したアンケートでわかった。4人に1人が何らかの動物を飼っているが、「実態として、飼い主はマナーを守り切っていないのではないか」と市生活衛生課は分析している。 同市が市政モニター600人に質問書を郵送して調査。94%の564人が回答した。 「犬によって迷惑や被害を受けた」と答えたのは59.4%。 「猫」は54.6%だった。具体的には(複数回答)、「フンなど」が犬80%、猫70.5%、「鳴き声」は犬34.3%、猫52.6%。「迷惑を受けたときにどう対応するか」という質問に「近所のことなので仕方なく我慢する」が61.9%、「飼い主に直接苦情を言う」は14.7%と少数派だった。 一方、飼い主側は79.1%が「苦情を言われたことがない」と答えている。マナーの悪い飼い主に、イライラを募らせながらがまんしている市民は少なくないようだ。 「現在動物を飼っている」と答えたのは26.2%。種類は多い順に犬45.3%、魚類31.8%、猫24.3%だった。飼う理由(複数回答)は「好きでかわいいから」66.9%「心が休まる(なごむ)から」60.8%が多く、「防犯のため」は7.4%にすぎなかった。 マンションなどの集合住宅で動物を飼うことについて、「飼ってもよい」は1.4%「いけない」は30.9%。一番多いのは「一定のルールを守ればいい」の64.4%で、飼い主のマナー次第という考え方が6割以上を占めている。
2005年06月23日
(2005年6月5日 読売新聞朝刊大阪版)より 不可欠な共生のルール 「迷惑かけぬ」義務自覚を ペットを飼った経験も、飼う意思もない者として、少々引っかかる。府が、府営住宅や住宅供給公社住宅での犬猫の飼育を、条件付きで〈解禁〉する。近く要綱をまとめ、各団地に周知するのだという。ブームに背中を押されての方向転換だが、様々な人たちが暮らす集合住宅で、ペットとの共生は可能なのだろうか。答えを探して歩いた。(曽根文朗) 5月末、〈解禁〉を見据え、動物愛護団体が吹田市内で開いたセミナー。約70人が集まった会場から、次々と手が挙がった。 「自治会の役員から、愛犬を手放すよう迫られている」「しつけをしない飼い主がいて、ちゃんと飼っている自分たちまで白い目で見られる……」 団地でペットを持たない人とどう付き合うか。そんな悩みとともに、解禁後への期待の声も聞かれた。 現在、府営住宅(13万8000戸)や公社住宅(2万3000戸)での飼育は禁じられている。が、府が2003年に府営住宅の居住者約2100人に聞いたところ、16%が「飼っている」と回答した。 黙認から公認へ。現実を踏まえてカーブを切った府は、その条件を定めた。 〈団地ごとに飼い主らが「ペットクラブ」をつくり、飼育できる動物の大きさや数、ふんの処理などに関して自主ルールを定め、住民全体の合意を得る〉 先の調査で、犬や猫のにおいや鳴き声を迷惑と感じたことがある人は72%、飼育を認めるべきでないと考える人も69%に達した。だからこそ、ハードルが設けられたのだが、クリアできる団地があるのだろうか。 東京都は都営住宅の2団地で試験的にペット飼育を認めているが、公営住宅全体に可能性を開く試みは初めてだ。府住宅管理課の担当者は言う。「府は、賛否どちらにも、肩入れできない。飼いたい人たちに、自ら、周囲の理解を得る努力をしてもらうしかない」 *********************** セミナーで出会った女性を府北部の府営住宅に訪ねた。63歳。同居しているのは1匹の犬と猫たちだ。 戸建て住宅から移り住んで4年。「引っ越しの時は昼間に荷物を入れて、夜を待ってこっそりワンちゃん運び込んで」。猫はその後拾った。小学生に池へ放り込まれたり、高架下に捨てられていたり。迷わず駆け寄り、去勢・避妊手術を受けさせて引き取った。 私のひざに、ノートを取る手に、じゃれついてくる猫に戸惑いつつ、なぜ飼うのか、女性に尋ねた。 「ペットのいない生活なんて考えられへん。私の張り合い、生きがい」 何か心細くて、老後の不安を覚える時、見ているだけで気持ちが和むという。 外に出さない。吠(ほ)えさせない。迷惑をかけないよう細心の注意を払ってきたが、飼い主のマナーへの不満を耳にすることもある。 「不快に感じる人がいるのは、わかっている。もっと努力しないと」。だから率先してペットクラブ結成を呼びかけたい。飼い主こぞってルールを守れば、きっと周囲に認めてもらえると思う。「でも、どこから手をつけたらええんか。やぶ蛇にならんやろか」。女性はため息をついた。 ************************* ペットフード工業会(東京)の推計によると、全国のペット飼育数は昨年、犬1245万匹、猫1163万匹と、いずれも過去最多を更新した。あの女性のように、その存在が自らの生活と切り離せないという人も少なくないようだ。 分譲マンションを手がける「大京」(同)は、6年前を境に、全物件を「ペット不可」から「OK」に切り替えた。「ニーズに従った。他社もほぼ横並び」と広報部。マナー順守などが条件で、苦情はまれだという。 ペットを心の支えにする人は、今後も増え続けるだろう。それを権利とみなすなら、行使できないのは不合理に違いない。が、同時に、迷惑をかけない義務を求めてもいいはずだ。 飼育を望む人も、望まない人も、「権利」と「義務」をそれぞれの立場で考え続けること。共生への道筋は、そこにしかない。
2005年06月15日
朝日新聞6月1日朝刊より~「ペット禁止」めぐりマンション販売社に(大分地裁)~ 大分市内の分譲マンションの販売時にペットの飼育に関する説明が不充分だったとして、同じマンションに住む動物嫌いの女性(48)と愛犬家に男性(57)が共同で、同市内のマンション販売会社に慰謝料など計245万円の損害賠償を求めた訴訟で、大分地裁(瀧岡俊文裁判官)は30日、女性に11万円、男性に90万円の計101万円を支払うよう販売会社に命じる判決を言い渡した。 判決は、販売会社について「入居者同士にトラブルが生じる危険性を予測し、十分な説明をすべきだった」と判断。「女性は精神的苦痛を受け、男性は飼い犬を手放すことを余儀なくされた」と指摘した。 判決によると、女性は02年2月、販売会社から「ペット禁止」と説明を受けてマンションを購入した。しかし、売れ行き不振のため、同社は「飼育可」に方針を変更。男性はその条件で03年6月に購入した。その後、管理組合は「ペットの飼育は一代限り」と決議。男性は入居時の犬が死んだため新しい犬を買ったが、買えなくなった。
2005年06月10日
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