全4件 (4件中 1-4件目)
1
芸能人の格付け番組などで行われる食材やお酒の価格当て。ワインでは、よく「あのタレントがドンペリと間違えました!」なんて銘打ってプロモーションされてますよね。でも、実際本当にシャンパーニュのドンペリニヨンとスペインのスパークリングワインと誰もが間違えると思われます?ズバリ。プロは決して間違えません。常温でガス圧5気圧以上のシャンパーニュと3.5気圧ほどのカヴァの泡立ちと、各々のブドウ品種の違いがわからないわけはありません。プロでなくとも、泡モノを飲みなれた人なら判ると思います。ではなぜ間違えるのでしょうか。それは、たぶんタレントの皆さまは、ドンペリを飲むまでに他のアルコールを飲んでしまって感覚がマヒしてしまったまま、その味を記憶している。あるいは、ドンペリなんてザラに飲めるのでたいして味を意識してない。……と、そんなところではないかと想像します。テイスティングという作業は、ただお酒を漫然と味わうのではなく、五感をフル活動させてお酒そのものを追跡、分析、そして表現するので、かなりの集中力が必要です。それこそ、おしゃべりなど出来ませんしね。でも、テイスティングの本質は「アテモノ」ではありません。品種や銘柄、ヴィンテージを言い当てるのはあくまで結果であって、本来はそのお酒が健全で美味しく頂けるかどうか、またはどの状態で提供するのがベストであるかを見極めるのが目的です。ですが、たまにはクイズみたいにしてブラインドテイスティングしてみるのも面白いですね。焼酎にもテイスティングがあります。基本は、やはり清澄度や香り、味わい、アルコール度、原材料などを判別します。たとえば、青い野菜や草の香りが特徴なのは麦焼酎。オレンジなどのかんきつ系の甘い香りがあるのは芋焼酎……などです。同じ原材料でも、熟成タイプかそうでないか、麹の種類によってもかなり味わいが違ってきます。もし、ブラインドで焼酎の銘柄を当てたいと思われる時は、普段から香りや味わいのアタックなどに注意して飲んでみられるといいですよ。銘柄当ては相当難しいですが、産地くらいまでは判るようになってくると思います。基本的な二次原材料のわかりやすい焼酎をご紹介します。麦焼酎「銀座のすずめ」芋焼酎「阿久根 號」米焼酎「白岳しろ」黒糖焼酎「れんと」泡盛「カリー春雨」などです。ほんの一例ですが、私が焼酎アドバイザーを取得するときに参考にしていた銘柄ばかりです。ぜひとも、お試しくださいませ。
2012年03月16日
寒の戻りといいますが、やはり一旦寒くなりますこの季節。去年もホワイトデー直前に雪が舞いました。とはいえ、春の気配も近づいてはいますね。俳句の季語にも「鳥の声の艶めく」とある季節とあるように、近所の小学校の木々にシジュウカラがさえずる姿が見え隠れ。天神さんでは梅花祭も真っ盛りです。花見といえば、桜の花。ですが、江戸時代以前は梅の花。さらに遡れば、桃の花を見るのが花見でした。万葉の時代ですね。花見と言えば、お酒なのですが、実は清酒が一般庶民の口に入るようになったのも近代以降のことです。奈良~平安時代には、「御酒」と呼ばれる甘くてトロリとしたお酒は、宮中でしか飲用されず、一般庶民は酒粕を溶いたものを飲んでいたようですよ。梅乃宿酒造「あらごしもも」まるで、桃の果実を食べているようなとろとろのリキュールです。ロックでもいけますし、牛乳割りもおススメ。凍らせてシャーベットにしてもおいしい!同酒造からは「実りのスパークリング」シリーズとして、あらごしももスパークリングもラインナップされています。いつでもどこででもいろんな美味しいアルコール飲料が入手出来る現代に生まれてよかった!
2012年03月12日
皆様、いちごはお好きでしょうか?最近はスーパーマーケットなどに並ぶいちごの種類もぐんと増えてますね。あまおう、さがほのか、ももいちご、あきひめ、けんたろう、飛鳥ルビー、アイベリー、紅ほっぺなどなど……。全国各県で自慢のいちごがメジロ押し。いま、まさに旬のいちご。そんないちごの梅酒、【平和酒造】 鶴梅~いちご~ 梅酒と同じ浸潤法で造るいちご梅酒は、果汁同士のブレンドではなく、時間をかけていちごの甘みと旨みを十分に引き出した新しいリキュール。贅沢ですね~。実は、いちごの果実そのものがあまり得意でない私は、いちごはもっぱらアイスクリームやケーキ、リキュールで頂いてます。この「鶴梅いちご」ただ甘いだけではなく、酸味のバランスもいいので後味もさっぱりしてます。ロックでいただいても美味しいのですが、牛乳割りがおススメです。アイスクリームにかけるという手もあります。ヨーグルトと混ぜて冷凍庫に入れ、デザートぽくする方法もいけました。ホワイトデーのプレゼントにも、まだ間に合いますね!
2012年03月09日
不肖、焼酎アドバイザーですが、泡モノも好きです。泡モノをおススメする時には、やはり当人の体験というものがモノを言います。スティルワインほどセパージュ(ブドウ品種の配合)や産地、造り手、ヴィンテージなどで想像しながらこういう味だろうと言い切ってしまうことは出来ませんし。それを口実に世界の泡モノを飲みまくる、という日々です。泡モノの頂点に君臨するのは、もちろんシャンパーニュです。美味しいんだけど、普通のスパークリングとシャンパーニュと何が違うかと訊かれても、「フランスのシャンパーニュ地方産のもので、ガス圧が5気圧以上で……」というソムリエ教本そのままの説明ではイケてません。こんなとき、シャンパーニュならではのうってつけの説明方法があります。ザッツ・エピソード語り!「G.H.マムはF1の表彰台で使ってる公式シャンパーニュです(もしくは「君の瞳に乾杯」のアノ映画で出たシャンパーニュですとか)」「ランソンは英国王室御用達ですよ」「パイパー・エドシックはマリリン・モンローが大好きだったシャンパーニュなんです」とかなんとか。ほとんどのグランメゾンと呼ばれるメーカーで生まれるシャンパーニュには、そういうセレブ絡みの逸話があります。今年のホワイトデーにシャンパーニュをお返しにしようと計画されている皆様には、ぜひそれぞれのシャンパーニュのエピソードをソムリエやアドバイザーに聞いてみて応用して下さい。ひと味違う楽しみ方にもなります。さて。今回は、私の好きなシャンパーニュの一つをご紹介させて頂きます。まずシャンパーニュの前に一冊の本のご紹介です。梨木香歩訳『ある小さなスズメの記録』(クレア・キップス著 文芸春秋 2010.10)第二次大戦下のロンドン。傷ついた野生の小雀を拾った老婦人が、あふれんばかりの愛情で育て、共に暮らし、最期をみとるまでの実話記録。文章そのものは、淡々とつづられていて、まさしく「記録」なのですが、そこに描かれたキップス夫人のクラレンス(スズメ=イエスズメ)に対する愛情は、見返りや依存などこれっぽっちもない、偽りない尊いものだとわかります。それに応え続けたクラレンスの12年というスズメにしては非常に長い生涯。たった25グラムしかない小さな命が私達にもたらしてくれる感動は、涙なしには読み終えられませんでした。仕事で電車に乗っていた時、この本の前の訳本を読んでいたのですが、ぽろぽろ涙がこぼれ出て来て、周囲の人に不審がられる有様でした。法律では禁止されているのですが、私の実家でもスズメを7年ほど保護していたことがありますので、思い入れはひとしおなのです。スズメの賢さは、当時一緒にいた犬以上で、ケータイ動画も見て喜ぶし、果物の皮を剥いて欲しいと言って甘えて来たり、かわいい存在でした。晩年のクラレンスが軽い脳梗塞や便秘を患ったとき、キップス夫人が獣医師に言われて与えたのがシャンパーニュ。何と、クラレンスはシャンパーニュのみ受けつけたのです。(理由は知りませんが、鳥の外傷や内臓疾患にはワインはよく効きます。実家でもよく飲ませていました)写真が残っているのですが、そこに写っているボトルは、「ポメリー・ブリュット・ロイヤルブルー」贅沢かもしれませんが、理由があります。ポメリーといえば、ブリュット・ナチュール。ブリュット・ナチュールといえばポメリー。というように、19世紀前半までは甘口が主流だったシャンパーニュに「辛口革命」を起こし、一大消費国である英国にあっという間にブームが広まりました。つまり、「辛口シャンパーニュ=ポメリー」という構造が出来あがっていたからです。現代の我々が辛口ビールといえばスーパードライという感覚と同じです。ポメリー・ブリュット・ナチュールは、スタンダードな辛口といえども味わい深いシャンパーニュで、和食にも合います。人間だけでなく、スズメも愛飲したシャンパーニュ。ぜひ、未読の方はクラレンスの物語と一緒に味わってみて下さいませ。
2012年03月02日
全4件 (4件中 1-4件目)
1


![]()