全10件 (10件中 1-10件目)
1

ルリカミキリ。容赦ない喰いこみ。。レットロビンの皮の下に潜り込み、まるで環状剥皮をしたかのような状態になるまで食していく ルリカマキリの幼虫。幼虫の進んだ食痕を指で触ると、まるでヤシガラピートのように繊維質になった食べ残しの部分が ズルっと剥げおちていってしまいます。 で、そんな繊維質のなかに幼虫[こちら]がいるはずなのですが、これがなかなか発見できない。どうやらさんざん食べながら這い回ったあげく、そのあとになってやっと幹に侵入していく性質みたいで。なんともやっかいな害虫です。ルリカミキリではない ふつうの[おかしな表現ではありますが]カミキリムシ[こちら]などでは、樹皮の下に潜り込むことなしに すぐに木の幹に侵入してトンネルを掘り進みので、発見し駆除することがたやすいのですが、このルリカミキリの幼虫[こちら]の見つけにくさ加減っていったら、その見つけられないくやしさに地団駄踏んでしまいます。また垣根にしている樹のなかでもよわっている個体部分に集中して攻撃してくるみたいで、 ↑の写真みたいに とくに塩害の激しく葉が落ちた樹は こんなふうに ボコボコにされてしまってます。で 対策ですが、なんといっても レッドロビンの樹勢の回復を図ることかと。ということで 台風通過後に ● 風で緩んだ地下部分に土寄せし ● 塩害後のたっぷりと樹全体を水洗いし そのあと ● リンサンや苦土に微量要素中心の液肥の葉面散布をおこない、台風通過後1週間ほどしてから ● チッソ分の入った液肥を樹と樹の間に穴あけて流し込み ● そのご 固形肥料のバラマキ施用などを 適宣おこないました。なんとか枯れずに元気になってくれないかなあ。ということで今回は台風後に急に被害が目に付き始めたカミキリムシであるルリカミキリ被害についてのおはなしでした。 先輩農家さんに、レッドロビンには へんなムシが はいってくるよ・・と、教わった回は こちら。「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
2020.09.29

塩害で弱ったところにルリカミキリ。連続する形で北上した 台風9号と10号による塩害で弱った庭木[こちら]に追い打ちするかたちで、激しくなった虫害。。ということで次回関連で以前分ですが、よろしかったら。↓『ルリカミキリ。準絶滅危惧種とはいうけれど。』頼りなさげにふわりふわりと空中を飛ぶ、黄色いボディの小型のかわいいカミキリムシ。ルリカミキリです。体長は2センチほど。 隣地との境い目の境界の生け垣にしようと育てているレッドロビンの近辺で よく見かけるなあとは思っていましたが、まさかこの虫が 手塩にかけて育てていたたレッドロビンに害をなしていたなんて・・・びっくりです。そんな ルリカミキリの被害が こちら ↓ 。 レットロビンの皮の下に潜り込み、まるで環状剥皮をしたかのような状態になるまで食していきます。そして こちらが食された跡の患部にのこる繊維質。指で触るとズルっと剥げてしまいます。 食された跡、この感触は まるでココナッツの繊維にも似て。で、この食痕あとの繊維質をとったら、表皮がすっかりなくなって幹がまるでサルスベリの樹の幹みたいに つるつるになってしまうという怖ろしさ。これでは表皮の下にある維管束などが被害を受けて、樹上まで水が上がらなくなって当然です。こんな被害にあったら、レッドロビンもかわいそう。一頭ならまだしも、複数頭に同時に食されたとしたら、あっというまに枯れてしまいそうですよ。さて そこで防除法なのですが、これがなかなかに難しい。樹皮の下にいるわけですから、農薬を散布したとしても薬液が直接かからないし、そもそも樹皮を食べすすんでいってしまうので、繊維質のトンネルのいまどこにいるのかもなかなかわからないという厄介さなんです[防除したい身としてはじつにくやしい]。そこで・・・しかたがないので食べた跡の繊維質を剝がしていって捕獲するという、非効率な手作業的な方法をとっています。したの写真が、運よく捕獲できた幼虫です。頭には鋭い牙があったり。 大きさ、体長は 2センチほどです。 ということで今回は、町中の植え込みにたいへんよく利用されているレッドロビン/アカメガシに憑りついて枯らしてしまう虫についてのおはなしでした。最近庭のレッドロビンが弱ってきたなぁと、心当たりの方はご注意くださいね。 それにしてもの ルリカミキリ。それでいて高知県な どでは 準絶滅危惧種にも指定されてるというのですか ら、なんとも摩訶不思議なはなしです。なにか高知土着 の強力な天敵でも かの地にはいるのかしらん。「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
2020.09.24

マンサクにまで 塩害。。先日の台風9号・10号の北上に伴い、南からの潮風が吹き付けた宮崎県地方。 宮崎県の海岸部では[気象庁の予報とちがって]降雨量がすくなかったこともあり、イネや茶樹といった園芸作物は言うに及ばす、街路樹や家庭の植木、植木鉢に植えた植物さらには海岸部の自然林などの多くの植物で塩害が発生しています。その塩害による症状ですが、 葉が縮れ・茶色くなる → 落葉する → へたすると枯れるといった経過をたどります。ということで 台風通過後には塩害対策として 真水のシャワーかん水をおこなうのが常なのですが、降雨量の多いいつもの台風時であれば過去に塩害がおこったことのないマンサクであるはずなのに 今回は 10号通過3日後。とこのような状態です。 葉の状態は こんなかんじ。 で さすがに海からの風がもたらす塩害だなぁ と思ったのは同じ樹であったとしても山側の被害が少なかったという現実。10号通過3日後。 おなじひとつの樹とはおもえない葉の状態ですよね。裏にあたる側から見ると。葉の状態をアップにしても こんなかんじですもの。 さて、そして 塩害のケア。リンサンと苦土の液肥は台風通過後にすでに施用[こちら]していますので、つぎは 機械的な処置である剪定。 今週末あたりに、緑色が残っている部分は そのままにして、茶色になった部分を切除していく予定です。ちなみに 台風通過後10日目の マンサクの様子は こちら。山側 ← → 海側 まあ 葉の半分は塩害にあいましたが、いまのところは樹勢もあり枯れることはなさそうですので ほっとしております。 バットマンにでてくる悪役の トゥーフェイス。なんだか そんなルックスをつくりますよね、塩害被害って。。。 「夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜」
2020.09.21

お米を守るクジラのはなし。 前回のトビイロウンカ関連[こちら]となります。農業技術の歴史やや農薬成立の成り立ちなどのはなしとしまして、よろしかったら。↓『お米を守るクジラのはなし 』6月から7月前半にかけて、中国南部から東シナ海を越えて、九州を中心とした西日本へ飛来してくるイネの害虫が、セジロウンカやトビイロウンカです。 ジェット気流にのって飛来したくるこのウンカ類は、田植え直後の水田に侵入、産卵・増殖してイネを加害するイネの大害虫なんですよ。 その被害は甚大です。 たとえば『徳川実紀』という江戸期に書かれた書物などには、「享保17年(1732)西日本でウンカの大発生によりイネが被害を受けそのために大飢饉がおこって結果として百万人近くもの餓死者がでた」という記録も記してあるほどなんですよ。じつに怖ろしい大被害だといえます。 さて、そこでタイトルの、「お米を守るクジラのはなし」ですが・・。そんな大被害をもたらすウンカから、クジラはどのようにしてイネをまもってくれていたというのでしょうか。 じつは、鯨油が利用されました。 捕獲されたクジラの鯨油(げいゆ)を水面に注ぎ、その油膜で虫の体を包んで動けないようにするという使用法が広く利用されていたようです。虫の呼吸器官である気門をふさぐことでウンカを窒息させる方法ですね。 具体的には・・ 田んぼに鯨油をまく ↓ 田の表面に油の膜ができる ↓ 棒やササなどでイネを揺すったり叩いたりする ↓ 害虫を、水面にできた油膜の上に落として窒息させる という方法が取られていました。 この方法は江戸時代後期に発案されて全国に広まり、結果として日本の米の増収をもたしたと言われているほどに効果があったようですよ。ウンカが大発生すると、幕府は各地の代官に対して鯨油による注油駆除を布達した・・・との記述も多数残っていることから、鯨油をつかったこのウンカ駆除法は、幕府お墨付きの農業技術であったことが判明しております。 つくづく クジラには、感謝ですね。 油を水面に垂らして水を落とし、イネの茎の表面に油分を つけることで水面に漂うモンガレ病の菌の付着を防いだり 鯨油を牛馬のからだに塗りつけることで、アブなどの吸血 害虫の被害から牛馬を守るという使用方法も行われていま した。 「夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜」
2020.09.17

トビイロウンカ発生は今年も。宮崎県病害虫防除・肥料検査センターは9月01日宮崎県の全域の普通期水稲を対象にトビイロウンカの注意報を出しました。「8月下旬に県内の41圃場を実施した圃場では、1株当り の虫数が平年の7.5倍の水準の10.69匹であった」「なかには1日株当りの虫数が240匹を超えている圃場も あった」ということで、過去最大のトビイロウンカ被害が起きた昨年なみの状況[こちら]が引き起こされる可能性も充分に予想されますから注意が必要です。 ちなみに 8月20日には佐賀県でトビイロウンカに対する警報、8月21日には大分県で警報、8月26日には鹿児島県で注意報、8月28日に長崎県で注意報がだされており、今後は昨年なみに九州の広い範囲で「爆発的に増える恐れがある」ことも予想されますから、水田をよく観察し 産卵数が多い短翅型[たんし/羽が短い]雌成虫がみられる場合には、すぐに防除されることをおすすめします。あわせて昨年被害が大きかった場所も忘れずにですね。ということで今回は、台風被害や塩害もだけれど トビイロウンカの害も、忘れずに対処しましょうというおはなしでした。 弱った作物個体に集中してやってくるのが、虫 たちの習性/たち。台風害で樹勢が弱ったいまこ そ注意&ケアが大切です。 「夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜」
2020.09.11

台風後の塩害は。 気象庁の予報とちがって、降雨量が多くなかった感のある宮崎県海岸部地域。車や雨戸も塩気でベタベタ・・ということで、まずは樹上の塩分を早急に洗い流してやることが大切です。ということで前回に引き続いて[こちら]関連記事の再録です。ご参考までによろしかったら。 ↓『台風後のケアをしても作物の元気が戻らないときには。』台風害でおそろしいのは風水害ですよね。そしてもうひとつ、台風といえば忘れてはならないものに・・・塩害 があります。 大雨が降った地方であるなら、そう心配せずともよいのですが、台風の進路の関係で雨量の少ない台風の場合に発生[海岸線から30キロ以上離れていても]することがあるのです。この塩害。ポイントは、塩の害は急激にはでない ということ。ここが塩害のこわいところで、なんとなく元気がないなあ・・と思っている うちに日増し〔1週間から10日といったところ〕に 葉が黄化していき、その後褐変して落葉といった経過をたどります。もちろんこの状態がつづいていけば、悪くする と植物体の枯死にもいたる場合もあるので注意が必要です。そしてこの塩害に対する対策ですが 台風が去ったあとの植物体に対する清潔な水の散布となります。前回の台風後の植物ケアの回にお知らせした「翌日にうすい液 肥や薬剤をかける」というのは、この塩害対策を兼ねてもいるというわけで した。 塩害のおきやすい作物、おきやすい場所としては、たとえば ● 露地植えで栽培されている果樹 ● ハウス栽培であれば、出入り口や換気口のそば ● ガーデニングでいえば家の軒下 といった、露地や施設栽培であれば外からの風のあたる場所になりますので、 対策をする場合は うすい液肥や水を たっぷりと念入りに散布することが植物体の樹勢回復のポイントになります。使用する液肥としてはアクセル1号 や多木有機液肥3号などをおすすめしています。 今回のブログを読まれて、「そういえば毎年・毎回、台風後にはなかなか元 気が回復しない場所があるな」と思い当たられた方がおられました、お試し ください。 台風後のケアひとつで、見違えるように元気になることも。 要所要所で手間を惜しまないことが農業では大切 です。 「夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜」
2020.09.09

台風の後の植物のお手入れは・・・。 台風の通過に伴って、荒れたお天気がつづきました。皆様方の地方には大事ありませんでしたでしょうか。 今回は、そんな台風後の植物の管理の一例を記してみました。よろ しかったら。 ■ 吹き返しや雨がおさまったら 1. 排水溝などを作って排水に努める〔水がたまっている場合〕 2. 折れた枝・傷んだ枝は、剪定する〔剪定跡にはロウを塗る〕 3. 倒伏したり揺れ動いた樹は、土寄せし支柱を添える 4. 殺菌剤または、清潔な水だけでもよいから 葉面散布 ■ 水が使える段階になったら 4. 薄い液肥を、たっぷりと かん水 5. チッソ肥料類の散布は避け、リン酸・苦土主体の肥料を散布 6. 剪定した枝や落ち葉は、速やかに園外に持ち出し処分する。と、いったものです。 その後しばらくして土が締まっているようであれば、土に空気を入れてあげることも植物の樹勢を回復させるのに、とても役に立ちますよ。お試しください。 → 家屋が床上浸水にあった場合の消毒法については こちら 。 台風後のケアひとつで、見違えるように元気になることも。 要所要所で手間をかけることが、農業では大切です。 「夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜」
2020.09.08

台風前にやっておきたい風対策。K 「対策をやっても、あまりの強風雨にまったく効果がない」こともあります。時間を割いて対策をやっても「台風がコースをはずれる」ことも、もちろんあります。しかし最善を尽くすのは、作物をつくる農業者としての、ある意味“義務”。大被害を受けたとしても、最善を尽くしているなら、納得できる〔あきらめもつく〕というものです。ということでよろしかったら。 ↓『台風前にやっておきたい風対策。 』台風による強風や暴風による被害の目安です。予報などによる最大瞬間風速が25メートルを超えると、樹木の倒壊や、屋根瓦の飛散、さらにはシャッターの破損が始まります。というわけで、農業に関する強風や暴風対策ですが、露地栽培では ■ 防風網や棚といった施設の補強 ■ 飼料では、倒伏を防ぐ意味で収穫期の近いものは収穫する ■ 果樹では、とくに苗木や幼木の枝を支柱にしっかり固定するといったことが大切となります。また[太陽熱消毒まっただなかのものが多い]施設栽培では、 ■ 被覆資材が破損しないよう、周辺の片付け・清掃をする ■ ハウスバンドを止めている番線・杭を確認する ■ ハウスの出入口の隙間に被覆資材をあてて密閉度をあげる ■ 大型ハウスや連棟ハウスでは、換気扇の点検をしておくといった対策が考えられます。そして台風の影響がそれほどないと考えられる地域でも、とりあえずはビニールハウスのバンドの緩みや被覆資材のめくれなどだけでも点検・整備しておきたいところですね。と、対策は書きましたが、竜巻注意報が発令されたら話しは別。風対策の補強作業中ではあっても、ただちに作業を終了され、まずは身の安全を確保されてくださいね。いじょう、北上する台風の風対策に関するおはなしでした。 「対策をやっても、あまりの強風雨にまったく効果がない」 こともあります。時間を割いて対策をやっても、「台風がコー スをはずれる」ことも、もちろんあります。 しかし最善を尽くすのは、作物をつくる農業者としての、ある 意味“義務”。大被害を受けたとしても、最善を尽くしている なら、納得できる〔あきらめもつく〕というものです。「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
2020.09.04

台風通過後に、まずいちばんに確認してしまうこと。台風9号の北上と台風10号になるという熱低の風雨対策に追われている南九州です。そんな農業の現場で頼りにされているのは、なんといっても台風に関する気象情報です。 そう前回[こちら]分で掲載しましたように、台風のコースによって、まず最初に強くなる風の向きが理解できますからね。しかし。そんな頼りにしている気象情報を提供する日本の気象庁の台風情報なのですが、今回の台風10号になるという熱低の表示は 6日日曜には九州近くに接近するというのにいまだ表示されず。いかにも遅い。ただいま 1日の火曜日16時なのにまだ表示されない。とはいったい。。。。台風とならねば掲示しないということなのでしょうが、これはいかにものお役所仕事。米軍やヨーロッパ関係の気象サイトでは、すでに数日前から掲載しているではありませんか。現場では せっかく9号の対策をやっているのですから、いっしょに準備できるではありませんか。すぐの土日に接近するものは[しかも強くて大きいとのことで]いま熱低とはいえど、早くに情報公開してもらいたいです。ということで農家の台風に関する心情を書いた過去分の再掲載です。ご参考までによろしかったら。 ↓『台風通過後に、まずいちばんに確認してしまうこと』台風常襲地である九州において、“第一次産業である農林水産業に携わっている人”の多くが台風通過後にまず確認すること。それは・・・ 次の台風は発生していないだろうかと、〔次に襲来する台風に関する〕天気予報を確認することです。この習性は長年の経験によるもの。ことほどさように台風というものは連続して襲ってくることが多いものなのです。ということで〔ご多分にもれずに、私も〕そんなお天気情報にチェックをいれておりましたところ、 いますね 熱低が。 ネットやニュースを調べると “どうも台風になるかも” とか、“日本にやってくるかも”・・と報告しているのニュースまである。そのような台風の様子を聞けば、過去に10月末や11月初めに来襲しあまつさえ上陸までした台風の記憶がよみがえってくるのが人情。台風が去るのを待ってビニールハウスの暖房機の煙突立てを計画していた農家さん連にとって は なんとも気になるところです。今年の台風の影響がなくなるであろうあと2週間ほど煙突の設置を遅らすか、いやそうとはいっても急な冷え込みがあったときは暖房機の稼働は欠かせない、さすがにあと2週間も 暖房機なしの気候が続いていく保証もないし・・・。 さあ、どうすべきか。といった思考を必要とする局面[いわゆる思案のしどころ]が、南九州のハウス地帯ではつづいています[もちろん露地の葉もの野菜の植え付けの場合も同様です]。 台風襲来・・・しかし、そのようなピンチのなかでチャンスが 生まれるのもまた農業。というわけで、台風襲来前の風対策 の例は こちら 。 「夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜」
2020.09.01

台風の風のこわいところは。台風9号北上と台風10号になるという熱低関連で、過去分ですが よろしかったら。 ↓『台風の風のこわいところ。/2010年分』それは風速の大きさもさることながら、時速8キロ程度とか、停滞とかいう場合の進行速度が遅い場合の長い時間にわたる強風の影響があります。10キロ以下の進行速度になる・・・と大変ですよ、なんといっても作物が48時間とか60時間とかの長い間、強い風に晒されつづけるわけですから。当然のことながら、枝の張った果樹などでは倒伏したり、枝が折れたりといった状況になることも珍しいことではありません。また定植したばかりの作物では地下部が充分に発達していないために、根が土から抜けて強い風にのって飛んでいってしまうことも稀なことではなくなります。。また もうひとつ。台風の風被害を大きくする要因があります。それは台風の風が、風向きが変化していく風 であることです。たとえば南の方向からやってきて北上していく台風の場合は、台風の進行と通過にあわわせて 南風 → 東風 → 北風 → 西風といった具合に、強い風の向きが 時間とともに変化してく。これは風を避けることができない露地の作物にとってはきついことです。なんといっても体が回転させられるわけですから。たとえば葉もの野菜の場合などでは、この変化する風のためにからだを回転させられつづけた結果、茎の部分がねじ切られてしまうこともあります。一抱えもあるおおきな樹木さえ、この風の変化に耐え切れずにやられることもあるのです。さらにもうひとつ。台風の気圧が低いことがあります。この気圧の低さが被害を助長します。たとえばビニールハウス。しっかり風よけをしていたたとしても、内外の気圧差[そのためにうまれる上昇気流]のために、ハウスそのものが浮かび上がることでやられてしまうことがあります。この場合は現実的にはハウスに設置された換気扇を動かすことによって[ハウス内の空気を排気し・ハウス内の気圧を下げることで]対処しますが・・・もし不運にも停電などの事態に陥ってしまうとこの手が使えなくなってしまいます。ということで、今回は台風の[作物に与える]風のこわさについてのおはなしでした。おりしも台風◎◎号です。◎◎日には九州上陸が予想されているようですが、コースを変えてとまでは言いませんから、せめて素早く通り過ぎてほしい。と、心から願っているところです。 台風の南風にはつよい自然界の樹木も、急に向きを変えるという 変則的な動きをする台風の北西からの風には意外にもろい・・・ という現実もあります。台風の進行方向におられる皆さまにおかれ ましては充分なご注意を。 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
2020.09.01
全10件 (10件中 1-10件目)
1