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このスピーカーは、7年前にDIATONEの銘機 P-610用に製作したものだ。ネットで見かけた、2S-305用補助モニターと思しき図面を基に作った40ℓバスレフ。新品ユニットについてくる図面のバスレフ標準箱よりスケール感の大きい音が楽しめる。材料は楽天に出店されているハンディーウッドカンパニーさんのプロパーHPで3mm厚の「曲げ合板」を購入し、カットもお願いした。カットして頂いた板を5枚、積層してバッフル面を作製。天板、底板、背面板は、ガレージにあったトラックの荷台用アピトン合板を使用。コーナーRは指定で75mm。「曲げ合板」の曲げ可能半径より小さかったが、スチームアイロンを使用して強引に曲げながら接着していった。難しくはなかったが、時間はやたらにかかったのは覚えている。不注意でP-610を断線させた後釜として、パイオニアPE-16を装着した。相性が悪かったのか、まったく面白くない音だったので4年前から物置に放置している。もう使うことはないので、片チャンネルを励磁型スピーカーユニット用に改造する事にした。バスレフ型にするつもりではある。背面板が脱着可能にしてあるので、後面開放との比較もできる。現状開けている丸穴は、ロクハン・ユニット用の14cm。20㎝ユニットは装着できない。もう既に開いている丸穴を正確に拡げるのは結構やっかいなので、サブバッフル式にする事にした。端材でジグを作ってトリマーで切り抜いたあと、サンダポリッシャーで塗装を削りとった。
2020.04.27
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このスピーカーユニットのボイスコイルの直流抵抗は、15.3Ωとの事。手持ちのデジタルLCRメータのLCR-9183は、交流測定なのでインピーダンスがある程度判る。測定周波数は、100Hz,120Hz,1kHz,10kHz,100kHzと切り替え可能。励磁電圧DC65Vで問題ないことが判ったので、電源をONにして測定を開始する。1kHzの「ピー」という音が聴こえ、測定値は17.7Ω。周波数を切り替えながら測定した結果は100Hz - 22.9Ω120Hz - 16.9Ω1kHz - 17.7Ω10kHz - 29.8Ω100kHz - 94.8Ω接続端子は、16ΩでOKのようだ。ただ、他のフルレンジスピーカーで聞こえる10kHzの「チー」という音が、耳を近付けても聴こえない。最終的にはツイーターが必要みたいだ。能率は、パイオニアのPE-16と同程度の音量だったので90~92dB位か?まとめると、このユニットの独断仕様はインピーダンス:16Ω最低共振周波数(fo):不明(40Hzとする)再生周波数特性:fo~10kHz最大入力:5W出力音圧:90dBと決めた。ここまで判った後、裸の状態で、手持ちのモノラルアンプの一つ「カソードチョーク実験用コンパチプリメインアンプ」につなぎ音出しした。出力管は808、励振管は6AR6が挿してある。入力でタムラのTN-347を使用してステレオをモノラル合成している。どのスピーカーユニットも裸の状態で鳴らせば素直な良い音を出すが、このユニットは出色だ。以前マニアの方々の励磁型スピーカーを聴いた時と同じ傾向の音である。中音がやや引っ込んだ印象だが、このあたりはアンプでどうにでも出来るだろう。俄然やる気になっていきた。
2020.04.26
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励磁型スピーカーを取り扱うのは初めてである。いくら電源付きとはいえ、いきなりアンプにつなぎ付属の励磁電源ONは怖い。冷戦時代初頭に生産された物だ。70年近く大切に使用されてきた機器を、我が手でオシャカにしたら寝覚めが悪い。まずユニットの素性から調べる事にした。出品者の方の説明書きから判っていることは以下。・1950年頃のドイツEAK社製ラジオに使用されていた。・励磁コイルの大きさと抵抗値から励磁電圧は60~70Vと思われる・依って専用励磁電源はDC65Vに設定している・ボイスコイルの直流抵抗値は15.3Ω・励磁コイルの直流抵抗値は757Ω・部品番号からKOERTING社がEAK社にOEM供給していたものである可能性もある今の時代、図書館に行ったり その筋のサークルに所属して資料を見せてもらうまでもない。これ位のヒントがあれば素人が必要な程度の知識はネットで収集できる。RADIO MUSEUMというサイトにこのユニットと同じものが装着されたEAK社のラジオがあった。1949~50年に生産された64/49WKSと65/49WKSの2つのモデルだ。ラジオの回路図も他のサイトで見つけた。感謝。便利な世である。65/49WKSの回路図には、各部分の電圧と電流値が記載されている。この回路図に記載されている励磁コイルの電圧は、DC70Vと読みとれる。電源回路の平滑コイルとしての役割もあるようだ。専用励磁電源は、DC65Vなので安全マージンをとって出品者の方は設定されたのであろう。低周波増幅部分は、EF11とEL12の2本の真空管による2段構成のシングルアンプだ。5極管結合での使用なので5W位の出力か?段間に入っているPG帰還の様な怪しげな回路は、こちらのHPによると「BAX型トーンコントロール」と云うらしい(ありがとうございます!)。ユニット1本で色々と勉強になるし当面楽しめそうだ。EL12は所有していないが、EL3N, AL4, EL33など同系統の欧州管を複数ストックしてあるので、後々このユニットを使用したスピーカーを鳴らすモノラルアンプも計画したい。
2020.04.25
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現在までにメインで使用したスピーカーは、ヤマハのNS-1000M, パイオニアのEXCLISIVE S5。そして1993年以降は、現在まで自作の長岡式D-55。ユニットを交換しながら使い続けている。S5は素晴らしかったがアンプ製作の資金に変わってしまった。D-55は、低音の伸びが今一つという以外は、FOSTEXのユニットの優秀さも相俟って楽しい音を出してくれる。メーカー製スピーカーで良い物があっても、予算やスペースの面で折り合いがつかない事が多く、メインを変えるまでに至らずに27年たってしまった。レコードやCDの購入、アンプ製作に資金を使いたかった。何よりもD‐55には、これでいいやと思わせる何かがある。数年前、2人のマニアの方に励磁型のスピーカーユニットを使用したシステムを聴かせていただいた事がある。それらのまさに、しみ入る様な音にシビれた。家にも導入したいと思った。しかし、予算面だけでなく、励磁電源が必要な事が心理的ハードルが上げてしまい思い留まった。その後、あの音を聴かなかった事として過ごしていた。先日ヤフオクをのぞいていたら、東ドイツ製の励磁型スピーカーが電源付きで1本出品されていた。即決価格は、写真にあるユニットの状態と、出品者の方が製作された励磁電源のクオリティーからみて安いと感じた。が、ラジオ用であり、1本のみである事から安く落ちる可能性もある。そう考え、即決せずに即決価格に近いキリの良い価格で入札しておいたら、幸運なことに半値以下で落札出来てしまった。20㎝フルレンジユニット 取付用のフランジとボルト穴がない。届いた商品の励磁電源の中身。AEGのセレン整流器(どこで売ってるんだ?)、ROEDERSTEINのケミコン、ドイツ製でかためている。シブい。電源製作費だけで落札価格を上回ると思われる。配線、部品配置もプロだ。
2020.04.23
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