『頭ぐしゃぐしゃ』の彼方に・・・

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chang-wei

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February 18, 2003
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貴乃花。彼を「偉大な横綱」と云っても差し支えないでしょう。

優勝22回、という記録も、いまどきの大型力士が多い中、さほど体格にも恵まれず、手抜きもせず、全力で戦い抜いてきた結果としては自慢できる成績である筈。

入門当時、彼は父親である元・大関貴乃花に「憧れて、お父さんのように強くなりたくて」相撲界に入った、という。
もしそれがホンネであれば、入門~入幕にいたるまでの彼の精神は、「強くなりたい」、つまり“want”だったのだろうと思います。
無論、周囲のマスコミは彼を色眼鏡で見て、他の力士とは別の扱いをしてきたわけで、はじめから「お兄ちゃん」若乃花ともども「ワカタカブーム」が起きるぐらいですから、それに対するプレッシャーとかストレスは抜きにしたとしても。

それがやがて、「勝たなきゃいけない」=“should”に変わってきた時期が必ずあった筈で、ましてや大関、横綱に上がる頃には“全面的should”になっていたに違いない。普通の精神力の人間だったら。

彼を称して「孤高の横綱」と呼ぶスポーツライターがいました。
貴乃花は、TVや新聞のインタビューや記者会見の席で、いつでも「コトバを選んで」話していました。

千代の富士や小錦などが気さくに話すのとはあまりにも対照的だった。

だから、引退までの1年間あまりのケガとの戦い、いやもう少し前の、「花田家崩壊」とか云われてきた時期も、彼はホンネをマスコミに漏らすことはなかった。いや漏らすことは「できなかった」でしょう。だから余計、ストレスを発散することができずそれを自分の中にしまいこんで生きてきたのでしょう。
まあこれは彼と話をしたことがないから想像の域を出ませんけど。

彼が、普通のプロ・スポーツアスリートであるならば、専属のトレーナーに加えて、メンタル面をケアする人材が必要であったはず。それは家族でもよいし、友人でもよいし、プロの方(医師・カウンセラー)でもよい。

もし、(家庭も親類縁者も派手な存在であるがゆえに)そういう人が「まったくいなかった」のだとしたら、彼は「超人」である。
いやもしかしたら「お兄ちゃん」がそういう存在だったのかもしれませんね。
だけど、花田勝氏は先に角界を去ってから、かなり忙しかったことを考えると、結局は貴乃花は孤独に自分を見つめ、自分と戦う時間が長く、そして色濃く続いたのだろうな、と思います。

だから、初場所はそういう意味で、私は彼が「早く開放されて欲しい」と願って見ておりました。

力士は昔から「神の使い」とされてきました。
だけど、彼(貴乃花)の立場は「最上級の神の使い」かもしれないけれど、中身は同じ人間なのです。
それを思うと、貴乃花のこの力士生活15年間余りの時間の大半は、彼の出世が早かった分、まさしく「長い苦難の時代」だっただろうと思わざるを得ないのです。





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最終更新日  February 18, 2003 12:37:10 PM


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コメント新着

野鳥大好き @ Re:ちょいと試みに・・・(11/21) あのな…、解ったよん。
chang-wei @ Re[1]:やれやれ・・・(11/20) 野鳥大好きさん >やれやれ…でしたね。あ…
chang-wei @ Re[1]:やれやれ・・・(11/20) setattiさん >私のPCも時々おかしくなる…
野鳥大好き @ Re:やれやれ・・・(11/20) やれやれ…でしたね。あはは、赤ちゃんなん…
setatti @ Re:やれやれ・・・(11/20) 私のPCも時々おかしくなるから困ってるん…

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