『頭ぐしゃぐしゃ』の彼方に・・・

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chang-wei

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November 21, 2003
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今「バカの壁」(養老孟司著、新潮新書)という本を読んでいます。ベストセラーの本を「面白い」と思って読むのは、自分にとっては珍しいことなんだけど、ちょうど今、自分の思考レベルにマッチしている、ということでしょうか。

また、よく自分の日記にありがちなことなんだけど、読みかけの段階で感想を述べて、読み終わったあともう一度感想を述べるとビミョーに受け止め方が違ったりすることが間々あります。読み始めたばかりなので、またそんなこともあるだろうと思うのであらかじめご了承ください。

本のスタートで、いきなり養老さんが教える医大の講義での具体的ケースが出てくるんだけど、その人たちが「バカ」というわけでもないようなので、念のため。
講義の中で、ある夫妻の妊娠から出産にいたるまでのドキュメンタリー番組VTRを学生に見せたところ、学生の反応が男女間で著しく違っていたというのですね。
男子は、概して「今まで勉強で習ってきたことなのでたいして新しい感動とか気づきはなかった」といった反応だったらしい。
これに対して、女子が示した反応の多くが「出産のときの実際のことが見えて、とても参考になった」というようなものだったというのです。

つまり、男は自分のおなかを痛めて子どもを産むわけではないので、つわりだとか陣痛がどんなものなのか、なんて一生わからないわけですもんね。性転換でもして、いざ子ども産むようなことになったりしたら話は別かもしれないけれど、確率的にはまずほぼない。
対して、女は、このVTRで見たことは、実際に自分にとってもこれは起こりうることであるという認識の下で見ている。
結果としてそれが「自分に関係あることかどうか」によって、関心度の差として顕著に現れてきたわけで。


その中で、自分に関係ある(将来関係をもつであろう事も含む)ことには、ものすごく敏感であったりパッと機敏に反応するでしょうし、関係ないことに対しては素通りしてしまう、見落としてしまう、といったことが多いのでしょうね。
この本読み終えたら、また第二弾の感想でも書くことにしましょう。

で、いったんこの話はおいといて、話は横道にそれるんだけど。
今年は阪神タイガースが強くて、星野仙一監督が一躍日本中の脚光を浴びましたけど、たとえばこの人のことに対する評価、なんてのも、千差万別といっていいのかな、なんて思います。普遍的に同じ評価なんてありえない。
タイガースファンの目、アンチ・タイガースファンの目、チームスタッフの目、選手の目、野球に興味のない人の目・・・。けど、それっていうのも、本人と直接関わってない人からしたら「真実の評価」じゃないっていうのも確かですよね。

よく「この人が上司だったらいいなと思う人ベスト10」に星野さんは登場して、上位ランクされてるけど、それはTVとか新聞雑誌といった、メディアというフィルターを通して彼を見てるからでしょ。
実際仮に「明日から星野仙一さんがウチの営業部長になります」っていわれたら、オレは、意気に感じてさらに仕事に励むか、反発するか、ビビって胃潰瘍で休むか、わからない。
何日か、机並べて一緒に仕事やってみて、だんだんその人のいいところとか悪いところとか、「人となり」なり「自分との相性」なりが見えてくるわけですから。
要するに、そんなこと、想像の世界だけで「現実にありえない」わけだから、好き勝手に「この人が上司だったらいいな~」なんて云えるわけで。

でもって、またまた話はさらに横道へ。
よく、政治家が今年は「マニフェスト」という、今までよりはより「精度を高く」した(と思われる)公約を掲げたけど、それだって、具体的に細かくブレイクダウンしてった場合、国民にとって不都合だったり見落としなんていっぱいあるわけで。


だから、それを「公約違反」だとかいう理屈も、あまり適切ではないような気がする。本当にこれをやるというなら、年次とか年2回、4回に分けてとかで評価すべきなんだろうけど、それやるべき責任を負ってるのは国民の筈ですよね。
それを認識しないまま進めちゃうと、再び議員さんの政策だの公約の評価は、政党とか行政が勝手に進めちゃって、それに文句なんて云えない。それじゃ「マニフェストやれやれ」って騒いだ意味がない。

「今の政治はなってない」っていうのなら、それを具体的に評価できるアクションをとってみてからそういうこといったほうがいいかもしれない。
だからニュースとか新聞を追いかけて、自分なりの、自分の生活に関連づけて政策評価をしてみる、ってのも大事なことだし、やらない人は「コイズミ政権がダメだからオレたちの生活はぜんぜんよくならない」だのって、口先だけで中身のない文句だけ云ってるヤツってことになるんだよな。
「学歴がないから」とかそういうことは関係ない。誰でもできる仕組みにしようとしているわけだから。


その言葉のとおり「固定」したままだと、変化に対応できずに、ちんぷんかんぷんになる怖れがありそうですね。
ある意味「ものごとも人の思考も常に変化するものなんだ」って頭を持っておいたほうが、ヘタに信念貫くより楽かもしれません。
それでも、思考の根っこの部分はそうそう変わったりしないものだし、変化するからといって、さして複雑に考えなくても、大きく変わることなく、答えも見えてくることでしょうし。

・・・って、んー、もう少し頭を整理してから日記にしたほうがよかったような。話が四散してしまいました。m(_ _)m





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最終更新日  November 21, 2003 03:55:50 PM


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コメント新着

野鳥大好き @ Re:ちょいと試みに・・・(11/21) あのな…、解ったよん。
chang-wei @ Re[1]:やれやれ・・・(11/20) 野鳥大好きさん >やれやれ…でしたね。あ…
chang-wei @ Re[1]:やれやれ・・・(11/20) setattiさん >私のPCも時々おかしくなる…
野鳥大好き @ Re:やれやれ・・・(11/20) やれやれ…でしたね。あはは、赤ちゃんなん…
setatti @ Re:やれやれ・・・(11/20) 私のPCも時々おかしくなるから困ってるん…

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