『頭ぐしゃぐしゃ』の彼方に・・・

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chang-wei

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January 2, 2004
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カテゴリ: カテゴリ未分類
「身振りと仕草の人間学」とかいったタイトルの、中公新書(?)あたりの本に紹介されていた話なんですけどね。


これ、何かと申しますと、右手と右足を同時に出して歩いたり走ったりする動きを指して、日本の時代劇の脚本家さんだったか監督さんがいろいろお話されていたらしいんだけど、よく覚えてないのです。
ちょっともう一度この本読み直す機会があったら確認してみようかと思うんですけど。

そしたらね。去年の暮れあたりに、スポーツ新聞の広告で、去年の世界陸上200m銅メダルの末続選手の走法が、この「ナンバ走り」を生かした日本人独特の走法だとかなんとかいいたげな本(説明にそんなことが書いてあったんだよ)が紹介されとったので「おやや!?」と思った次第でして。

よく、陸上に限らずスポーツ選手が走るとき、腕振りのことを重視しますよね。
短距離の選手なんかとくに、ブオンブオン腕を振って、その勢いも使って加速するから、上半身の筋肉とかも物凄く盛り上がってる選手が多い。
彼らは、一般的に一歩一歩腕と脚の動きが逆に出る。これは我々も基本的にそうだと思いますし、そのように指導も受けてきたのでおのずとそうなっているはず。

末続が「ナンバ走法」なわけではないんだけど、彼の走りは、腕の振りがさほど他の選手ほど大きくない。小さく振ってはいるけれど、よく見ると、記憶が定かできないんだけど、肩の出方が脚と一緒に出ていたような気もしたなあそういえば、なんて、ふと思いました。


甲冑つけて、腰に刀挿して、移動するときに、現代の腕脚逆出し歩行&走行だと、すごく上下動が大きいような気がします。ガチャガチャウザいだろうし、振動で刀なんか抜けちゃって危なっかしいかもしれない。

なので、ススッと、上下動少なく移動するための方法だったのかもしれませんが、よくわかりません。
面白いことに、昔の日本では、馬にもそういう訓練を施していたらしく、ナンバ走りをする馬にまたがって武士は戦などを戦っていたらしい。
確かに競馬とか乗馬の、サラブレッドの走りの上では武士は縦揺れが激しくて振り落とされるかもしれないですね。

ナンバのほかに、摺り足なんかもそうかもしれません。
今、それをやってるのは、相撲ですね。
あれは一歩一歩、相手を押す力が直接前に加わるから、効果的なのですね。摺り足も含めて、それが土俵上でちゃんと出来てる力士は、身体は小さくとも強いです。
最近の力士では、千代の富士、若貴、朝青龍はこの基本がきっちりできていたように思います。
逆に強かったんだけど、意外にこれが出来てなかったのが、輪島、北の湖、武蔵丸、魁皇あたりですね。彼らは素質でそのへんをカバーしていたような気がする。
機会があれば相撲のビデオ等ごらんになって見るとおわかりいただけると思います。

最近、時代劇に若手の役者さんがたくさん増えてきて、世代交代しながらも時代劇が受け継がれていくのは嬉しいんだけど、ちょっと物足りないのが、殺陣とかの動きが現代風になってしまって見えること。

ナンバができる役者なんているのかなあ、たぶん殆どいないでしょう。

最後に。
よく、結婚式のスピーチを頼まれたりして、物凄く緊張して壇上に向かって歩いているのを見られて、
「お前、手と脚が一緒に出てたぞ」
なんていわれた経験はありませんか?

日本人の血によって受け継がれた、これは「先天的クセ」なのかもしれないな、なんてふと思ったりしていますが。。。





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最終更新日  January 2, 2004 07:44:09 PM


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コメント新着

野鳥大好き @ Re:ちょいと試みに・・・(11/21) あのな…、解ったよん。
chang-wei @ Re[1]:やれやれ・・・(11/20) 野鳥大好きさん >やれやれ…でしたね。あ…
chang-wei @ Re[1]:やれやれ・・・(11/20) setattiさん >私のPCも時々おかしくなる…
野鳥大好き @ Re:やれやれ・・・(11/20) やれやれ…でしたね。あはは、赤ちゃんなん…
setatti @ Re:やれやれ・・・(11/20) 私のPCも時々おかしくなるから困ってるん…

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