『頭ぐしゃぐしゃ』の彼方に・・・

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chang-wei

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May 17, 2004
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カテゴリ: カテゴリ未分類
日本の女子バレーボール・五輪最終予選の最終戦は、ロシアのストレート勝ち。


緒戦のイタリア戦は、開幕戦ということで、イタリアチームも日本の環境だとか時差だとか、アウェイゲームの苦しさを克服できていない状況で、日本絶対的有利の状況プラスモチベーションの高さで日本が勝った。

このときの状況と比べて、昨日はロシア代表チームも、ある程度アウェイの環境にも慣れてきていたのもあるし、もとよりサーブ、スパイク、ブロックの力でロシアの力が日本を上回っていた感じ。レシーブもかなり丁寧に、日本の動きをよく見て動いていた。

日本チームは、前日の台湾戦でこの予選トップを決めていたあとだけに、わずかながらではあるが、モチベーションが低かったのかもしれない。決して油断したわけではないだろう。だけど、これまでの韓国戦までのような「必死さ」は、昨日はなかったように感じた。

そうなると、ロシアにとって敵となるのは、技術的には日本のレシーブ崩しと、満員の東京体育館の声援のみ。ロシアがもし負けていたら最終予選4勝3敗となってしまい、さっきも書いたとおり、旧ソビエト時代からの栄光が大きく崩れる恐れもあった。
その点の差が出た試合となったように思った。

オリンピック本番の舞台では、この立場が一転逆転する。
ヨーロッパの強豪にとっては時差がなくなるし、日本などのアジア各国にはこんどはそれが生じる。

そういう、不利な条件を克服して日本が同じようなフィジカルとメンタルの状態を保てるかどうか、というのが大きな課題になるだろうと思う。

サッカーの場合と違って、バレーボールの世界では、現場を離れてしまうと、手厳しい評論家は少ないように思う。
かつての代表だった川合俊一とか大林素子は、タレント的な立場のスポーツキャスターに転身してしまったし、その上の世代もまた、過去の栄光からなかなか脱しきれておらず、現状の日本バレーボール界と十分に向き合えていないように感じる。

「東洋の魔女」の時代は終わり、「バレーの伝道者」としての立場も終焉を迎えようとしている。
今は、日本が再び世界に挑戦する立場であることや、中国、キューバ、ブラジルなど、世界の強国との力の差、格の違いなど、きちんと見定めて、自分達のレベルを把握しておく必要があるでしょう。
なんとなく、今まで見えていなかったものを、昨日のロシアとの試合を経て、チラリと選手たちも観客も、肌で感じたようにも思える。そして昨日見えた「実力差」「格の壁」は、アテネまでに決して克服できないものではないということも。
これは大きな収穫だったように思う。

トップクラスとボトムアップがそれなりにうまく噛み合って、右肩上がりに強くなってきたサッカーとは対照的に、過去の実績からメダルを常に要求され、それに反して国内でのレベルアップがうまく図れていない日本のバレーボール界は、大きなハンディキャップを背負っていると思うのだが、それを乗り越えて、五輪代表の座を奪い返した柳本ジャパンには、とりあえず拍手を贈りたい。

あと、「フレー、フレー、ニッポン」とか云って盛り上がってた(男子もあるからまだやるのか?)ジャニーズのお兄ちゃんたちは、オリンピックの日本戦にピッタリ張りついて応援する義務があると、個人的には思いますけどどうなんでしょ?
それっきりではなくて、そのあとのVリーグも含めてずっと・・・。





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最終更新日  May 17, 2004 02:27:48 PM


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コメント新着

野鳥大好き @ Re:ちょいと試みに・・・(11/21) あのな…、解ったよん。
chang-wei @ Re[1]:やれやれ・・・(11/20) 野鳥大好きさん >やれやれ…でしたね。あ…
chang-wei @ Re[1]:やれやれ・・・(11/20) setattiさん >私のPCも時々おかしくなる…
野鳥大好き @ Re:やれやれ・・・(11/20) やれやれ…でしたね。あはは、赤ちゃんなん…
setatti @ Re:やれやれ・・・(11/20) 私のPCも時々おかしくなるから困ってるん…

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