『頭ぐしゃぐしゃ』の彼方に・・・

『頭ぐしゃぐしゃ』の彼方に・・・

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

chang-wei

chang-wei

April 5, 2005
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
<NHKの新番組>

さまざまな社会問題について、視聴者を代表する各層の人たちを番組に招き、また各界からゲストのコメンテーターを交えて意見交換をする。
またそれに加えてEメールとFAXによるアンケートを番組中に行い、その結果も議題に取り入れるという、云ってみれば「視聴者参加型トーク番組」といった、「インタラクティブ」(双方向性とかそんな感じ)な番組である。

テーマは「格差社会」についてで、働く人たちの賃金格差が主なテーマになっていたようだった。
番組をすべて見ていたわけじゃないので、取り上げられたテーマについて、いい加減なコメントを書くつもりはないが、それとは別に思ったことが2つほどあった。

1つめは、いろんな層、いろんな年代の人たちが、一つのテーマに対して自分たちの目線で思ったことを云うのを、司会のキャスターや番組スタッフは、全然取りまとめたりフォローしたりできていないなあということ。
この番組は、毎週いろんなテーマで、さらに別のたくさんの人々を招いて進められるのだろうと思うが、参加者はもとより、視聴者を納得させられる結論を導き出せるのかどうかが、やや疑問である。

この手の番組は、これまでも特番ということでNHKでは何度かやっていると思うけれど、なかなか要領を得ていないように感じる。

ましてNHKのこの番組では、素人の参加者主体で話を進めようとしている。参加者は、バラバラに各自云いたいことをぶちまけようとしてやってくる。
取りまとめ方を誤って、NHKサイドの描くオチへ強引にもっていったり、コメンテーターのお偉いさんが自分の意見を通してしまうような番組になるようなら、私たちはそんな番組は2度と見たくない。

2つめは、この番組のコメンテーターにライブドア社長の堀江氏(出だしはホリエモンとは書かないのだ)が出ていたこと。
格差社会の中においては、成功者としてブイブイ云わせてもいいと思うし、その手の話をする人物としては適任ではあると思ったんだけど、堀江氏自身はどんな目的で、どんな目線で参加していたのかなあということに、ちょっと興味をそそられた。

云ってみればこの番組は、最前にも書いたとおり、彼がインターネットとマスメディアとの融合についてアピールした「インタラクティブさ」をテレビに前面に出そうとしているわけである。
NHKの試みは、とりあえずあまりうまくいかなかったようだけど、ホリエモンは番組全体をスタジオから眺めて、今後の事業の具体化にあたって、苦労するであろう実例として参考にしようとしていたのだろうか。
それともこの話については、SBIの介入によって頭から離れてしまったのだろうか。

NHKのこの番組の中でのホリエモンは、とりあえず、自社の事業のことはさておき、今たまり過ぎてるストレスを吐き出す場として番組を活用していたように見えたかな。
彼のガス抜きを助ける番組だなあとは思った。ただ「僕だって何回も失敗しているんだ」「ウチだって苦労してんだ」みたいな台詞は、不況下の視聴者に媚びているように見えて、風雲児には似つかわしくない言葉だったなあ。

余談だが、番組参加者の中で、「前の列の人と出演ギャラに格差がある~!!」と怒ってわめいていたおねえちゃんがいたのを見て、その外し方の斬新さに、私はたいへん感動した。
この人は「2005年度上半期おっぺけぺ大賞・最優秀新人賞」の最有力候補といっても過言ではないだろう(爆)。



<何を今さら・・・>
通信カラオケを通じて自分の歌をエントリーし、それをテレビ局が審査して優秀な人に音楽業界との接点を提供する、という新番組が始まったらしい。
どうも深夜番組なので、今後も見ないと思うけど、機会を見て見てみたいとは思う。

実はこれと全く同じビジネスモデルのアイディアを、約10年前に思いついたことがある。
まあ、私のアイディアは、テレビを通じてという形ではないけれど。


そのとき、D興商という会社で、自分のアイディアに類似したシステムを開発中とあり、ただ当時は、音楽業界との接点という話にはなっていなかった。
なので、やはり難しいのかなあ、などとややあきらめムードになりかけていってしまったのだが、今にして思えば、そこであきらめることはなかったのだな。
ただ、情報システムをつぶさに勉強する意志が欠けていたので、やっぱり仕方なかったのかもしれない。そのあと身体を壊したりもして、以後IT事業には全然関心がなくなってしまったので、結果的には手を付けなくてよかったのかもしれない。

その番組にエントリーするカラオケのシステム機器が、私が以前にリサーチしたときに出てきたものの進化型のものだったので、笑ってしまった。
余談だが、このシステムは確か記憶では、ゲーセンにも似たのが置いてあったような気がするね。

話を戻すと、つまるところこれもまた「インタラクティブ」な番組なわけである。
素人の参加型番組ということで。
こういうテレビ番組は、ある程度は盛り上がると思うんだけど、なんとなく将来的に、夢が薄っぺらくなってしまうような気がして仕方ないね。
今まで偉大なものとして胸に抱いていた夢やステイタスが、身近に気軽にできることによって、陳腐なものになってしまうわけだ。

想像してみてください。
大晦日のレコード大賞に出てきた歌手やアーティストのデビューのきっかけが、カラオケボックスで応募した歌でした、みたいなこと。
そのうち、そういうヤツがいっぱい出てくるんじゃなかろうか。すげえ興ざめである。
これが「のど自慢大会」がきっかけというんだったら違うんだけどねえ。これまたなんでだろう。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  April 5, 2005 10:37:32 PM


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

コメント新着

野鳥大好き @ Re:ちょいと試みに・・・(11/21) あのな…、解ったよん。
chang-wei @ Re[1]:やれやれ・・・(11/20) 野鳥大好きさん >やれやれ…でしたね。あ…
chang-wei @ Re[1]:やれやれ・・・(11/20) setattiさん >私のPCも時々おかしくなる…
野鳥大好き @ Re:やれやれ・・・(11/20) やれやれ…でしたね。あはは、赤ちゃんなん…
setatti @ Re:やれやれ・・・(11/20) 私のPCも時々おかしくなるから困ってるん…

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: