『頭ぐしゃぐしゃ』の彼方に・・・

『頭ぐしゃぐしゃ』の彼方に・・・

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

chang-wei

chang-wei

November 15, 2005
XML
カテゴリ: こころについて
「1リットルの涙」ってドラマ、はじめ見るつもりはなかったんだけど、

りこまれてしまい、終わりまで見てしまって、気づくと涙をボロボロ
こぼしている。
冷静に考えると、これ見よがしの話なんだけど、原作は実話をもと
にしたもので、心に突き刺さるストーリーなんだよね。

タイトルのとおり、これ見た人は日本中で泣いてるかもしれないね
(泣かないか)。
1人で1リットル涙を流すのは無理だけど、あるシーンで日本中の

に届いてるかもしれない。
「瞬間視聴率」ならぬ「瞬間涙量」が1リットル、ってなとこかな
(だから泣かないっての)。

流した涙で心が洗われて、おまけに視野が清く鮮明になって、バリア
フリーというか、ユニバーサルな目で社会を見ることができる人が
増えるといいですね(^^)。
皆が涙したかどうかなんて知ったことじゃないけどさ。

どうも近頃、「世界の中心で愛を叫ぶ」、「いま、会いに行きます」、
「あいくるしい」だのといった、難病などの病気に苦しんで死んじゃ
う人たちを主人公にした映画やドラマが多くて、なんとなく、ブーム
っぽくなってる。

見ないようにしてたんだが、あんまりそういうことにこだわるのも、
バカバカしいと思ってたところでもあるのにゃ。

それはそうと、私が泣けてしまったシーンのひとつ。



ヒロインの少女が、普通の高校生のように歩いて学校に通いたい、

結局回りの好意に甘えることになる。そして症状の進行とともに、
だんだんと周りの負担が増えていく。

そこで、仕事や学校を抜けて見舞いに来てくれる母や妹、荷物を
持ったり歩行を支えてくれる友達、車で送り迎えに来てくれる父
などに、元来素直で心優しい彼女は、「ごめんね」とつい謝って
しまうんですね。

職人気質のお父さんは、「何あやまってんでい」なんてちょっとテレ
気味に鼻をこすったり、ちょっとツッパリ気味の妹も「ごめんごめん
って、もう、いちいちウザいんだよ」なんて云いながら荷物担いだ
りする。それ見た本人は、ますます申し訳なさそうに笑顔を作る。



なんとなく、自分自身が少し以前に病気をして、忙しいときに仕事を
滞らせてしまったときなんかにも、云わずにはいられなかったんだ
よね。この「ごめんね」って言葉。
そのときの、なんともいえず心苦しい記憶を、このシーンにオーバー
ラップさせ、共感してしまったようなところがある。
「わかるなぁーその気持ち、うぉーん」なんて、徳光さん風に嗚咽し
たりしてね(笑)。
ちょっと他の人とはツボが違うだろう(笑)。

なんかね。
「ごめんね」って言葉は、云ってる本人と云われてる相手の、扱い
方とか受け止め方がまるっきり違っちゃう言葉なんだけど、云って
る側は、なかなかそれに気づくのに時間がかかるんだよね。もど
かしいことにね。

本人は「云わにゃぁばちが当たる」という義務感で云ってるような
ところがあるんだけど、謝られる側にとってはこの「ごめんね」が、
「私があんたたちみたく元気じゃないせいで迷惑かけちゃって、
このままだとあんまり情けないから、せめて謝っとくので、お願い
だからお詫びの言葉聞いて」
みたいなひがみっぽい意味に聞こえて、けっこう傷ついちゃう。
そういう言葉を、できれば聞きたくないのに聞かされるから、案外
苦しい。

とはいっても、こういう気まずい気持ちも苦しくてウザい気持ちも、
「いま生きてる」って実感しながら味わってると、味わい深い人生
のプロセスなんだとは思いますけどね。その場じゃそんなふうに
思えるはずもなく、とにかく当の本人たちは苦しいのだ。

先週の話の最後で、ヒロインの少女は、この「ごめんね」が逆に
相手を傷つけ、苦しめる言葉でもあることに気づいて、「ごめんね」
をやめて「ありがとう」に言い換えようと心に決めるんですね。
このことは、結構お互いの心の重荷を解くためのすばらしい前進
で、たぶん有効に作用することなんだろうと思います。

ほかにも、障害者の認定を受けることに対する抵抗とか、親しい
人たち以外の、周辺の人々の視線に対する意識とか、いろんな
葛藤とか悩みが、この物語の主人公一家にはあるみたいなんだ
よなあ。

だけど、本人たちが前向きに生活しようと思える限り、彼らは決し
て「かわいそう」でも「気の毒」でもない。
かといって、「大丈夫?」「大変だね」「辛いね」「頑張って」なんて、
いちいち云ってみるのも、ときと場合によりけり。
あんまり普通な態度というのも、ときにいたわりを欠く場合もある
し、かといって過剰に意識しすぎるのもよくなかったり。

障害者と接するときって、どうしても「健常者とは別だな」って意識
で見ざるを得ないから、苦しんでる人たちと接するときって、人間
関係上でも、互いに辛い時期は必ずあるよね。
これはしようがないのかもしれないけど、互いが互いを思いやる
気持ちを持って接すれば、たぶん乗り切れるんじゃないか、なんて。

なんだか、またまたとりとめなくなってきたな。
こういう話は、書いてるうちに頭がぐしゃぐしゃになって、云いたい
ことが支離滅裂になっちまうんだ。
こういう思考傾向って、自分にとってはいけないことだってわかって
るんだけどね。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  November 15, 2005 10:03:12 PM
[こころについて] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

コメント新着

野鳥大好き @ Re:ちょいと試みに・・・(11/21) あのな…、解ったよん。
chang-wei @ Re[1]:やれやれ・・・(11/20) 野鳥大好きさん >やれやれ…でしたね。あ…
chang-wei @ Re[1]:やれやれ・・・(11/20) setattiさん >私のPCも時々おかしくなる…
野鳥大好き @ Re:やれやれ・・・(11/20) やれやれ…でしたね。あはは、赤ちゃんなん…
setatti @ Re:やれやれ・・・(11/20) 私のPCも時々おかしくなるから困ってるん…

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: