『頭ぐしゃぐしゃ』の彼方に・・・

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chang-wei

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May 30, 2006
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テーマ: 虫!(841)
カテゴリ: 雑感
去年某日の日中、何もすることなくぼんやりとコンクリートのベランダの床を見ていたところ、0.5mmほどの、小さくて赤い点がぽつんとあるのを発見した。

それもかなりのハイスピードで。

赤い点の正体が、ちっぽけな虫であることがわかった。
小生の家は、なんら変哲のない町外れの小さなマンションの4階なんであるが、ベランダの地面をよく見ると、なぜか虫がいろいろ這っている。
アリンコをはじめ、イモムシ、コガネムシ、クサヒバリなど。

なんで? と思うのだが、実際そういうのがいるのだから仕方ない。
あまり大きい虫でないのが幸いである。また、大嫌いなゴキブリやスズメバチがやってこないので、今のところは安心だ。

赤い虫の正体は、手元に図鑑などがないのでよくわからない。

わからないし害もないから、つぶしたり薬をかけたりせず、そのまま放置している。

だが先日、洗濯ものを干したあと、ぼんやりベランダを見て一瞬ギョッとした。
赤虫が増えているのだ。
増えているとはいっても大量発生というわけでもなく、見つけたのは15匹あまりなんだが、こいつらはベランダでなぜかひそかに増殖していたのである。
何を食って増殖しているのかはわからない。
この砂漠のようなベランダには、エサらしきものなど何も見当たらないのに。

あなたの傍で ああ 暮らせるならば つらくはないわ この東京砂漠♪
あなたがいれば ああ うつむかないで 歩いて行ける この東京砂漠♪
(↑意味不明)

気になって、1日1度、ベランダをチェックするようになった。
占いよろしく、「今朝は赤虫8匹発見したからいいことがあるかも♪」「今日は4匹しか見つけられなかった、縁起悪っ」とか。

暗いというか、アホらしい日課である。

小学生がこういう観察を毎日やって日記でもつけてれば、
「おお、この子はいろんなものに興味を持っててえらいな、はっはっはっ」とか、
「毎日熱心に見てるわねえ、大きくなったらファーブルみたいな学者になるのかしら」
などと云われ褒められるのだろうが、大のオッサンがそんなことやってると威張っても、ただの変わり者と思われつまはじきにされるのがオチだろう。


天気のよい朝は、その真っ赤な姿を日の光に照らすかのごとく、せわしなくベランダを這い回っている。
日光を浴びると、こいつらはダニみたいな小さい虫のくせに、なぜか美しかったりする。
山形・寒河江のサクランボ畑を思い出すような、はたまたコケモモ、野イチゴの群生地を想像させるような、艶やかな赤さ。

以上の材料をネタに創作でも作れれば、観察してきたことが決して無駄ではないと自分を納得させることもできるのだが、当然そんなことはありっこない。
どうせ新種の虫などではなく、普通のダニか昆虫かなんかの一種なんだろうし。

こいつらがさらに増殖して、自分たちを踏み潰したりせず生かしてくれた小生に対して、ハートマークなどの「虫文字」を作ってくれたりだとか、またこいつらが実は宇宙からの重大なメッセージを伝えにきた使者だったりするとか、さらにその後こいつらが合体して小生のコピー人間になり、代わりに仕事に行ってくれたりするのなら、ストーリーは大きくふくらみを見せるのだけど、もちろんそんなことは、今のところない。
たぶんこれからも、99.9999999999%以上の確率で、そんなことが起きるわけもない。





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最終更新日  May 30, 2006 03:17:00 PM
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コメント新着

野鳥大好き @ Re:ちょいと試みに・・・(11/21) あのな…、解ったよん。
chang-wei @ Re[1]:やれやれ・・・(11/20) 野鳥大好きさん >やれやれ…でしたね。あ…
chang-wei @ Re[1]:やれやれ・・・(11/20) setattiさん >私のPCも時々おかしくなる…
野鳥大好き @ Re:やれやれ・・・(11/20) やれやれ…でしたね。あはは、赤ちゃんなん…
setatti @ Re:やれやれ・・・(11/20) 私のPCも時々おかしくなるから困ってるん…

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