『頭ぐしゃぐしゃ』の彼方に・・・

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うなぎのうた

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August 15, 2006

こちらはまだ読んでいない。ベストセラー小説というヤツは読みたくない性質なので、「明日の・・・」は、忘れた頃に読んでみたいと思う（って、それは「忘れた頃」にはあてはまらないような・・・）。

「神様・・・」を読んだ感想。
久々に、痛快な小説に出遭った、という感じ。
なんでこんなに痛快かというと、２０歳代後半にさしかかった主人公の、ストレスフルでドラマチックなサラリーマン生活に共感できるからである。
彼が在籍する会社の体質というのが、自分が在籍した会社に遠からずだからである。
結局自分の会社は倒産してしまったのだが。

そこで辛酸をなめつつも、辞める一歩手前でガマンを重ねて「実績」を重ねた挙句、ついに最後の最後で彼は会社の幹部を交えた企画会議の席で大爆弾を放つ。
爆弾を投げることができた彼を、自分がやりたくてもできなかったことをよくぞやってくれた！　と、私を喜ばせてくれたのだ。なんて痛快な・・・。

また、惰性に流されてロックをやるなど、カッコよさを追求しようとしていた過去を持ちながら、そのじつぜんぜんカッコよくない、というところもいいなあ。
過去に別れた女性に未練たらたらで、会社の知恵袋である大株主に知恵を授かってまでも、元彼女を追い続けるダサい姿には、ある種感動を覚える。

私のサラリーマン生活も、思えば大いにドラマチックかつストレスフルであった。
結構、この「神様・・・」ばりの面白い話は無尽蔵にあったと思っているのだが・・・。
その頃のことを小説にしたためてみようと、何度か挑戦してみるのだが、したためてみてから読み返してみると、どうもイマイチ面白くない。
だから、この本を読むと、結構嫉妬してしまうのでもある。

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