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南総里見八犬伝を読み、僕自身が物語の世界に酔い痴れる時、僕はBGMとして必ず聴く曲があります。それはあの喜多郎の最高傑作「古事記」です。僕は八犬伝を読む時、このCDを幾度聴いたか忘れました。そして、いつも優しい純日本的なシンセの調べは、僕に麗しき歴史浪漫を一杯与えてくれました。ちょうど古事記の天地創造から天照大神が天岩戸から出て来る迄を総て楽器のみで表現されたこの作品こそ“日本史少年”だった僕の最高のBGMでした。 このアルバムでの最高の1曲.....。それは「Nageki」と言う曲です(解説は総て英語)。そう、スサノオの乱暴を憂え、天照大神が天岩戸に隠れてしまい、世界に暗闇が訪れる場面の曲です。僕はこの短調の悲しい笛の調べを聴く度に毛野の孤独、無念、そして涙を堪える毛野を想い、涙が止め処なく零れます。また読後、独りで夕闇の相模湾や芦ノ湖に出かけ、この曲の悲しい調べと共に涙を零す....。嗚呼僕は、八犬士の毛野に涙を零せる人間で本当に良かったと、この曲を聴きながら幾度想ったことだろう....。そう、毛野に出逢って幾星霜の僕はこの曲に導かれ、毛野の時代の相模の国にタイムスリップしたいと“心から想う”少年でした。嗚呼、特に孤独な、そして、身近に相模の自然が溢れるこの少年にとっては.....。これ程この曲は、日本の歴史浪漫、特に八犬伝を愛するひとの心の琴線に触れる名曲なのです。だから、総ての八犬伝ファンは、一度この喜多郎の「古事記」に酔い痴れて、そして“Nageki”に、一杯、涙を零して欲しい...。そう、孤独な毛野を想いながら。勿論、貴方の好きな八犬士を想いながら。八犬伝(4)
2005.07.31
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八犬伝ファンの皆様、里見八犬士が闇の力で復活し、妖術で真田十勇士を翻弄するという、八犬伝ファンの胸が痛くなる(笑)“痛快時代劇”、漫画「ジェノサイド(原作;中島かずき/画;小林拓己)」を御存知ですか?この作品は漫画「アクション」に連載されていました(完結された様です.....。)。では何故僕がこの“胸の痛む(八犬士が悪者の様で→ただ真田十勇士ファンには堪らない一冊でしょう!)作品”に嵌ったのか、そして、如何にしてこの作品の虜と成ったのかを暫く語ります。 そう、この作品は佐助の成長物語なのですが、何故か常に信乃がビジュアル面で目だっています!それが、あの毛野をも凌駕する勢いなので、ストーリーに心痛めても、僕はとても溜飲が下がりました(「百聞は一見に如かず」です!どうかこの信乃の超絶美形振りを単行本表紙で御堪能あれ→小林先生の信乃スバラシイです!)!、ただ明らかに八犬士の方がビジュアル面で勝利(笑)しています。 でも僕がいつも「いやだな~っ!」って思う事。それは、本来ならば男性のキャラを「実は女性でした」としてしまう事。まあ、矢張り僕はとしては、真田十勇士も、しっかり「男の子」として描いて(って言うか、そういう設定で)欲しかったですね!そう、何年か前のテレ東の正月時代劇で「真田十勇士」が放映されましたが、美形あり、猛者ありで、これぞ少年ファンタジー(勇士ものだから・笑)でした!また男の子だけの戦いだから変に恋愛も絡まずに、視ていてスカッとするんです!だから極力性別を変更しないで欲しいというのが本音ですね(あのドラマ才蔵だけ違っていたかな)! 然し乍ら、時代的に豊臣氏が滅んだ後で、あの家康が未だ幅を利かせている(笑)微妙な時期なので、真田十勇士にとっては非常に活動し難いでしょう。その中で千姫を奪い合うのだから、真田側はかなりのバイタリティーが必要です。だからある意味で天晴れなのですが、矢張り信乃が真田にとって、ただの仇では無い、妖術使いの悪者にされているのには、僕はとっても胸が痛みました!!そう、原作の八犬士の忠義を知らない読者は、信乃を悪玉と思ってしまいそうでかなり心配です(八犬士好きの同志が御覧に成ったならば、きっと僕と同じ様に心を痛めた方も居られた筈です)!でもこれが切っ掛けで「熱い信乃ファン」が増えて下されば嬉しいです(小林先生の信乃は天下無双)! 僕は碧也先生の八犬伝にインスパイアされて育ったのですが、碧也先生の信乃とは違う、妖しさが小林先生にあります!だから僕は「ジェノサイド」と出逢って、また新たなる八犬伝人生の1ページが始まったと言っても過言ではありません.......。 でもこの麗しい第一巻は、表紙を机上等に飾るだけでも十分に購入すべきです(これ程作画が美しい漫画、碧也先生以来です)! 読書は時として、己を一杯裏切って呉れます(笑)。でも、そこで、我慢と忍耐!そう、例え主観的に「いやだな~」って思ってもさらに読み進める胆力が必要です!それが、最後に素晴らしい出会い(麗人信乃等)が、きっと僕等を待っているでしょう(でも矢張り心が痛みましたが)!!PS;漫画「ジェノサイド」は、ちゃんと押さえておくべき一冊です☆(ストーリーも面白かったです→また再開して欲しいなぁ!)ジェノサイド(1)
2005.07.18
僕が好きな“八犬伝”本。独断で選びます!壱「南総里見八犬伝」原作;滝沢馬琴編著;浜たかや画;山本タカト 偕成社☆表紙イラストの余りの麗しさに言葉がありません!また挿絵にも思わず溜息!まるで昭和初期の少年雑誌の挿絵画家が描く様です!全四巻ですが表紙の為だけでもこれは絶対に購入して家宝とすべきです!日本人の美しさに乾杯の一冊です☆弐「八犬伝」碧也ぴんく 角川書店☆数多の歴史漫画の中の最高傑作!それに女流漫画家の故か、絵の素晴らしさには言葉が出て来ません(美し過ぎます)!それに時代背景の解説等、誰にでも読める様にしてあるのがさらにGOOD!何よりも八犬士の性格分析が面白く、それが表情と成り言行と成って表れているから更に感動!僕の青春の思い出の漫画です☆参「八犬傳」山田風太郎 角川書店☆虚の世界(物語)と実の世界(馬琴の時代)に分かれてます。作品の世界だけに浸りたいファンは、虚の世界だけ読んでも十分物語に酔い痴れる事ができます。(山田風太郎先生の作品は面白い!だけどちょっと大人向けかなぁ~!)四「忍法八犬伝」山田風太郎 徳間文庫八犬士の孫の大活躍!これも痛快時代劇であるがかなり大人向けか!?伍「新里見八犬伝」 鎌田敏夫 角川書店角川映画の原作なので、無条件に血沸き肉躍る傑作!但しかなり大人向け!六「里見八犬伝」 栗本薫 講談社児童書なので当然誰でも安心して読める一冊!それにとても読み易い一冊!七「八犬伝」訳;山田野理夫 太平出版社児童書ではあるが、一切の妥協も無いシリーズ!全巻揃えるべき名作!八「南総里見八犬伝」原作;滝沢馬琴 小池藤五郎 校訂 岩波文庫原文なので文学部の学生&研究者向き。ただ解読には少々難儀するが馬琴先生の労苦を思えば絶対に投げ出してはいけない!だから気合が必要なシリーズです!
2005.07.11
僕は南総里見八犬伝が大好きです!それは、八犬士が、皆、魅力的な、輝くばかりの人物だからです!また、何よりもあのチームワークがいい!常に己の事よりも仲間の事を思い遣る、心優しい八犬士達.......。そう、僕は八犬士の中では特に、犬坂毛野が好きです!己の武器を活かし、邪悪な敵に立ち向かう!そんな健気な毛野に、僕は共感を覚えます!でも僕は犬塚信乃も好きなんです!あの余りのひとの良さ!嗚呼、僕がもしも八犬士だったら、きっと友達に成って呉れたでしょう(笑)!それに毛野も信乃も麗人です!だから日本人の美しさも、決して西洋人には劣りません!そう、もっと日本人特有の美しさに、誇りを持ちたいなぁ!恐らく、美しさに於いてこの二人には、ハリウッドもハリーポッターも、決して凌駕出来ないでしょう!今、僕は本当に日本人で良かった!心からそう思っています!それは僕が、今、南総里見八犬伝に酔い痴れ、そして、毛野や信乃の華麗な振る舞いに、胸を躍らせているからです☆
2005.07.04
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