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暗雲に一筋の光日のあたる場所そこにわたしはいないけれど微かな光の粒がわたしにも降り注ぐこのぐらいがちょうどいい自分の足で、影なる場所から一歩踏み出すとそこに一縷の光もない場所などどこにもないそう信じたい
Nov 29, 2009
警察のかたがいらっしゃったとき、「おーい、Aちゃん、帰るぞ」と言っていたので、おそらく面識があったのでしょう。もしかしたら同じような通報が過去にあったのかもしれません。何かAちゃんの家庭の事情を知っているかもしれないと一つ質問をしました。「この子、よく一人でいるところを見かけるんですけど、こういうときってどうすればいいんでしょうか?この子の家は、そういう家なんでしょうか」すると「いいえ。この年齢は保護が必要な年齢です。もしまたこういうことがあったら110番してけっこうです」とはっきり言ってくださった。警察の人にこういっていただいたことは、すごくこころ強かったです。だって、ずうっと自分がとった行動が正しかったのか不安だったんだもん……。でもね、こういうことがあったとき、迷わず110番できる人は非常に少ないと思う。しこたま殴られているとか、裸でベランダに出されているとかなら、もう迷わずするけれど。だって、大人の義務じゃん。権利があるように、義務だってあるさ。少し服が汚れている、なんだか不潔な感じがする、一人で公園にきているようだ、というレベルでは、とても110番通報なんてできない。子供の異変に気付くのは学校の先生や幼稚園の先生の場合が多いと思いますが、そういった場所に通っていない子供の異変に気付くのは、同じような年頃の子供を持った親が多いと思うのです。そうすると、子育てのたいへんさや、親の気持ちもわかってしまう。多少汚い服を着ていても、子供ってすぐ服汚すからな、と思ってしまうし、オムツの替え忘れだってある。それぞれの家庭の事情だってあるだろうし……などと、考えてしまう。自分の子供が激しく泣いて、それだけで近所の人に通報されたら子育て自体がすごいプレッシャーになってしまう。緊急も、疑いも含めて重いものから軽いものまで相談できる窓口が一本化してほしい。できればわたしのよな記憶力がない人間にでも覚えられるような電話番号にしてほしいなあ。それと、今回の件で一番わたしが怒りを覚えたのは、Aちゃんの親でもなく、当然Aちゃんでもありません。公園にいたとき、Aちゃんを見て見ぬふりしてストレッチしたり、散歩していたくせに、警察がやってきたとたん野次馬根性丸出しで近寄ってきた高齢者の方々です。私は、あなたがたのような人間になりたくない。警察の姿が見えたとたん、「あれ、いつもこの子、おねえちゃんといるのにね」「午前中はおねえちゃんといたでしょ」「Aちゃん、家聞かれたらきちんとこたえなきゃだめだよ」などと言っていた方々。問題を履き違えていらっしゃるんじゃないでしょうか。昔と今では子育ての常識も違います。午前中にお姉さんと一緒にいたって言いますが、今は夕方です。家の場所をわたしが教えられて、どうしろっていうのさ。っていうか、あんたら、何かしてやったの?ただ見てただけじゃん!声もかけてあげないでさ。急に知り合いみたいな顔しやがって!わたしのその思いに気付いたのか警察の方が、「お姉ちゃんっていったって、めんどうみれる年じゃないだろう」といってくれました。けれど、今でもわたしは自分がしたことがいいのか悪いのかわかりません。もし、Aちゃんにとって、家より公園が安らげる場であるならば、わたしがそれを取り上げた可能性もあるからです。けれど、そうするしかなかったのだ。そう自分に言い聞かせています。いやあ……長かったですね。ここまでお付き合いしてくださってありがとうございます。以上、公園物語、完結です。現実の子育てに完結はないんですけどね。ははは……
Nov 21, 2009
その日は、肌寒い秋の日でした。午後二時ごろ、町に用事があって、公園の中の道を通ると、そこに、Aちゃんの姿が……。肌寒いにもかかわらず、ジャンバーも着ていません。なんだか、ズボンもずり下がって、腰が丸見えです。こういってはなんですが、なんだか哀れな感じがしました。Aちゃんは、同じぐらいの子供さんと、その保護者のかたと、砂遊びをしていました。用事を済ませて家に帰るとき、再び公園を通ると、息子が公園で遊びたがりました。「寒いから、少しだけね」そうは言ったものの、目は、まだ公園にいるAちゃんに釘付けです。明らかに変なのです。さっき見たときより、ズボンがずり下がり、おしりが半分見えているのです。その日は土曜日だったので、公園にいたのは常連の保護者たちではなく、たまたま遊びにきている子供と保護者といった方々ばかりで、みなが遠目でこの子の親どこにいるんだ?というような感じで見ているのです。この子の親は公園には来ていない。そう確信しているのは私だけでした。日ごろのAちゃんの様子を知っているのも、私だけです。平日なら、もっと常連さんもいたので、こうも使命感を覚えることもなかったのでしょうけれど……。それからさらに一時間ほど過ぎ、公園のお子さんたちも一人二人と帰って行きます。一緒に遊ぶ人のいなくなったAちゃんは、わが息子に近づいてきました。そして、砂遊びを一緒に始めたのです。こうなると、もう見て見ぬ振りはできません。「Aちゃん、ごめんね。ちょっと、オムツさわってもいい?」そう聞くとうなずいてくれたので、ズボンの上から触ると、びっしょりと手が濡れました。つまり、Aちゃんは、オムツが濡れすぎて、その重みでズボンが下がりおしりを出して歩いていたのです。こ、これは……。頭の血が軽く引く音が聞こえました。私だって、子供のオムツを替え忘れることはあります。確かに。けれど、こんなにズボンが下がるだなんて、どんだけ長い間放置すればこうなるんだ!以下、私とAちゃんの会話です。「Aちゃん、おとうさんとお母さんは公園にはいないんだよね?」「お父さんも、お母さんもいない」「いつも、お兄ちゃんたちと来てるでしょ?今日は?」「お兄ちゃんもいない」「オムツ替えてないの?」「うん」「お家に帰ったほうがいいんじゃないの?心配してるよ、きっと」「おうちわかんない」その後、「ご飯だべてない」「お父さんは入院したの」「お家に帰ると悪い病気になるんだよ」と、よくわからないことを言われる始末。そうしているうちに、どんどん公園から人がいなくなっていきます。嗚呼。どうすればいいんだ。どうすれば。このまま、見てみぬ振りをしてもいいのか。いや、だめだろう。こういう大人にだけはなりたくないと、日ごろ思っていたじゃないか。じゃあ、どうすれば?自分の子供が見ているぞ。だから、どうすれば?あ、以前の男性保護者のように、小学校に連れていけばいいんじゃね?がーーーん、今日は土曜日だろ?頭の中で激しい葛藤がスパークします。と、そこへ通りかかった子供づれの女性保護者。なりふり構わず、とっ捕まえで事情を説明すると、「よく、そういう話は聞きますが、まさか自分のそばで起こっているとは……」と絶句。しかし、Aちゃんの様子を見て、「これは、でもどこか専門の相談所へ連絡したほうがいいのでは……」とのこと。でも、それってどこ?電話番号何番さ?とりあえず私はまだ公園で遊びたがる子供を抱きかかえ、自宅へ帰宅。速攻タウンページと格闘。とりあえずここに電話してみっか、そう思ったのは子供相談センターだかなんだか。電話をして事情を話すと、開口一番、「で、あなたはその子をそのまま公園に放置してきたんですか?」……うぎゃーーーーーー。どうしろっていうのよ。じゃあ、こういうことがあったときの電話番号を三桁にして告知しろよ!警察とか救急みたいによ!窓口が多すぎるんだよ。児童相談所だの、子供110番の家だの、いっぱいつくるんじゃねーよ。家かえって調べなきゃわかんねーよーな電話番号いっぱいつくんじゃねえ!「緊急に保護が必要な状態なので、交番に連絡してください。そのほうが、その後児童相談所等の介入がしやすいですから」とのことで、爆発しそうな怒りを抑えて最寄の交番へ。…出ない。もう一つ近い交番へ。……やっぱり出ない。怒りのあまり、冷静になったわたしは、中央警察署へ。やっと出た。事情を説明すると、「それは保護が必要な状態なので、今警官をそちらに行かせます。で、申し訳ないんですが、それまで保護していただけませんでしょうか」ここでいやと答えられる人がいたら見てみたい。「はい」そう応えて、再び息子を連れて公園に。Aちゃんは今にも道路に飛び出そうとしていて、男性の方に止められていました。わたしは駆けつけて「すみません。その子の保護者ですか?」と問うと、男性は顔をしかめました。「いや。でもこの子、親もいないみたいだし、道路にとびだそうとするし、どうなってんだか」私は、今までの経緯を説明し、警察が来ることも話しました。その上で、警察が来るまでこの場にいてほしいとお願いしたところ、快諾していただきました。Aちゃんには、警察がくるといって逃げられたら困るので、「少し、おばさんと一緒にいようか」と声をかけるとにっこりと微笑んでくれました。で、警察の方は、のんびーりといらっしゃってですねー。車で来るのかと思ったら歩きかよ!と男性の方とつっこみをいれたぐらいですもん。その間、こっちはどきどきですよ。だって、待っている間、Aちゃんの保護者が現れたらどうしようって思いましたもん。「大げさにするんじゃねーよ」って怒鳴られて殴られたらどうしよう……という不安との戦いでした。警察に事情を話し、引き取っていただいた私は、一緒に待ってくれた男性にお礼をいうと一目散に家に帰りました。実はあわてていて家の鍵を閉めるのを忘れていたんですね……。次は最終、公園物語(5)結論に続きます。やー。なんだか引っ張ってごめんなさいね。ずいぶん長いなーと思うんですが、これを見ている保護者の方、本当に自分がその立場ならどうします?こういう問題って、正解がないので難しいなあと改めて感じました。
Nov 11, 2009
一人で現れるようになったAちゃん。けれど、ひとりぽつんといるわけではなく、小学生の子供たちに遊んでもらったり、ときにはよその保護者つきの子供さんと一緒に遊んだりしていて、間違いなく一人である、と確信するにはいたりませんでした。もしかしたら、どこかにお兄ちゃん、お姉ちゃんがいるのかもしれない、そうも思っていました。そして平日のお昼。昼食前にどうしても公園で遊びたいと言い張る息子に負け、公園へ行ってみると、そこにはよく公園で会い、挨拶を交し合う、男性保護者がその息子さん(確か二歳)を抱っこして、さらにAちゃんを三輪車に乗せて押しながら、非常に困ってまわりをきょろきょろなさっていました。わたしが通りかかると、男性保護者に呼び止められました。「もうお昼で公園には誰もいないのに、この子の、親もいない。家を聞いても知らないというし、帰れないというし、かといって、このぐらいの年の子をこのまま放置することもできず困っている」ということでした。その男性保護者も公園の常連なので、この子が普段ご兄弟、あるいは一人できているような様子には気付いていたようです。わたしは、とりあえず、その男性保護者に自分が知っている情報を伝えました。名前がAちゃんであること。お兄さんとお姉さんが近くの小学校に通っていること。上の名前や、家まではわからない、ということ。するとその男性保護者は、「今日は平日だし、たぶんこの子は一人できたのだろうから、その小学校に行ってみる」とのことでした。そこでわたしたちは別れたわけですが、家に帰ってから、結構心配になって、こういう場合、どうすればいいのか考えました。ネットで同じような経験をしたかたの書き込みを見つけ、読み、猛烈に反省しました。まず、その子を勝手に公園から連れ出すことにも多少の問題があるということ。何か事故にあってしまえば、責任問題にもなります。小学校に向かっている間、親が捜しに来ていたら、大事になったかもしれません。せめてわたしも第三者として同伴するべきだった、ということに気付かされました。とはいえ、もし自分があの立場になったら、どうしよう。具体的にどうすればいいんだ。そう思いながら密かに悩み、次の日公園へ行くと、男性保護者の姿が!さっそく聞きました。その後の経過を。男性保護者は小学校へ行き、先生を校門へ呼び出し事情を話し、保護してもらったそうです。「でも、よく考えたら、自分が公園から連れ出すのも、本当はだめなんですよね。でもああいうとき、どうすればいいのか…。困りますよね」男性保護者の方も、悩んだようです。自分だったら、どうするか。皆さんだったらどうします?公園に一人でいる三歳の子供。誰もいない公園に一人残して帰ることができますか。それとも、そういう家なのだろうと勝手に判断し、見て見ぬふりをしますか?その結論がでないうちに、わたしはまさに自分の常識を問われる立場となりました。続きは公園物語(4)へ
Nov 8, 2009
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