薩摩琵琶大好き

薩摩琵琶大好き

2005.08.17
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暦の上では「秋近し・・」外は蝉さんミーン♪ミーン♪、旧暦と新暦との差がここ数年強烈!去年関東地方は9月が「猛烈に暑かった!」今年はどうなりますか?でも、薩摩琵琶のお稽古では、もう秋の準備そろそろ開始です。・・やるき充分な(!)お師匠さんの場合は、教材の用意開始!!

夏休みも「大詰め!」子供を持つ親は大変!・・・どこかに「連れて行く」のが「夏休みの難題(?)」地元、神奈川の宣伝を兼ねて、湘南地方:鎌倉のご紹介!・・・でも、ちゃんと「薩摩琵琶関係です!」

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主人公は「日蓮上人」、日蓮宗の開祖。歴史上でも名高い「聖人」

不思議なのですが、宗教家で薩摩琵琶曲として「取り上げられている人物は、この方だけかも??」・・・想像ですが、曲中にかなり「お経の文句:宗教的専門語」がでてきます。作詞者が「日蓮宗」に対して、大変な知識がおありだったのかな?・・・って私なんか思いますが・・・又「超人的パワー」の場面があるので、表現し易いのでしょうか?「劇」になりますものね

9月12日は「日蓮上人さまの龍の口法難」の日です。場所は「江ノ島下車」歩いて直ぐの「龍口寺」・・・ただ、凄い観光地を想像すると、??
になります。残念ですが、想像力で「昔の鎌倉:湘南」をイメージして下さい。鎌倉らしさは、北鎌倉の方があるかも。鎌倉そのものは、鶴が丘八幡宮の辺りの裏道をたどる方が人気あります。

薩摩琵琶曲の中には、日蓮さん関係の「松葉ケ谷法難、伊豆法難、小松原法難、龍の口の法難」あったようなのですが、現在でも残り、多く演奏される曲が「龍の口」です。次ぎが「伊豆法難で、船が浜を出て行く時の、弟子との別れをあつかった」薩摩琵琶曲「伊豆の御難」

◎永田錦心先生著「愛吟琵琶歌之研究より」昭和2~3年



解題:
これは日蓮記の一節なる、龍の口の法難を題材としたものであります。日蓮
上人は、自ら「日本一の法華経の行者」と称せられた 日蓮宗の御開祖で「念仏無限、禅天魔、真言亡国、律国賊」などと他宗を排せられし為に、鎌倉幕府の怒りにふれ、しばしば危険の前に 身命をさらされたのでありますが、その都度不思議に危難を免れ、いよいよ法華経の弘通に精進されたのであります。・・・(略)・・・作歌者飯田文学士が、・・(略)・・・殊にこの曲は代表的な傑作として盛んに謡われて居る名曲であります。

歌:

光明身の床の上 一心三観の月満てり 實にや妙なる法の場 身延の山は風の音 水の流れも自ら 諸法實相と響くらん」

大意:
大悟徹底した大徳の聖が、床の上に静かに座して居られる。その上に、一心三観の月が圓らかに照らして居る。その円満具足した相こそ、我が日蓮上人の尊い悟道である。誠に有り難い法華経の道場、身延の霊山では、風の音、水の流れも自ら、諸法實相と響くであろう。

・・・・・(略)・・・・

歌:

見渡せば、波漫々の海の上 遠目にそれとわかねども 東の方は安房上総 北は遙かに嶺続き 賤が苅干す稲村の みさきにかかる月影は 真如の玉とかがやけど 秋の空とて村雲の 晴れつ くもりつ定めなき 御身の上を観ずれば 路のほとりにさし出づる 松の下枝の露しぐれ うき御袖に拂ひつつ 渚間近き刑場に やがて馬にて着き給ふ」

研究:



・・・・(略)・・・・

歌:

三郎今は是非もなく 名剣蛇胴丸を抜き放ち 打下さむず其刹那、

一天俄に掻き曇り 怒るや龍王波を蹴り 沖よりはやて吹き立つれば、

百雷豪雨これに和し 立て列ねたる松明も はつたと一時に消え去りぬ。



ものものしやと依智の三郎 太刀取り直し身をかまえ 

丁とうてば こはいかに 名剣三つに砕け飛ぶ」・・(略)・・・

・・・・・・

二番目の歌の箇所は、日蓮上人が馬に乗せられ(引き回され)馬上から観た景色です。江ノ電の電車の中から観ると「情景」がピツタシです。物語はどうも、夜中に「闇から闇に、日蓮上人を切るつもりだったようですから、夜!」でも、景色ご覧になるなら、日の出か、日没の頃が「良い」ようです。フリー乗車券がお得!途中に「色々観光名所ありますから」

最後の箇所が、薩摩琵琶を演奏する「皆さん大好き!崩れのハイライト」!・・・・ここやりたくて「この曲」選ぶ人も多いです!とても長い曲です、30分越えるかな?時間制限がありますので、人それぞれ「どこをメインとするか」とても悩む所です。

宗教家がモデルなので、やはり「好き嫌い」はあるようです。とくに日蓮上人は「強烈」な人物ですし、「他宗をそしり」ですから・・

でもパワーを感じる人物ですね・何かの本で読みましたが、「炎のような」という形容があう人。

私も「この曲」遣るとき「ちょっと悩みました」・・でも「薩摩琵琶で演奏する、人に聞いて貰う時」、「人物を否定してはいけない」・・・と気づきましたが。いわば、「理解すること。受け入れること」を、この曲から学びました。強烈な個性の主人公だと、好きなら良いのですが、反対の時、工夫がいるみたいです。





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Last updated  2005.08.17 21:46:24
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