タノシクイキタイ
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母である私のもっとも苦手なもののひとつが虫だというのに、うちの子たちは虫が大大大好きだ。この虫好きは去年あたりから始まった。去年、カブトムシを買ってきて家で飼ったことと、日本のおうちにいたときにセミをおじいちゃんと捕まえたことなどが引き金になったらしい。去年の秋に虫の図鑑を買ってやってからは、虫を捕まえて調べるんだと、重いのもものともせず持ち歩いたりしている。(でも名前の表記がカタカナなので読めないんだが。-_-;)何でも興味を持ってくれることは悪いことではないし、むしろ喜ばしいことだとは思う。しかし、何度も言うようだが、私は虫が大嫌いなのである。好きこそ物の上手なれで、子どもたちは虫を捕まえるのがうまい。今年になってから虫取りあみをパパが買ってやったが、網がなくてもトンボ、蝶、バッタにカマキリと、高いところにいるセミ以外のたいていのものを素手で簡単に捕まえる。わざわざ捕まえに行かなくても、いたら捕まえるというのが彼らの常識になっていて、その場に持ち合わせのお菓子の箱やビニール袋などに入れて持ち帰ってくる。それぐらいなら私も文句は言わない。しかし、最近私の想像を絶する行動がたびたび起こるようになってきた。まず、私の知らないうちにベランダに虫を放された。(韓国のベランダは外側にもガラスの窓があり部屋のようになっている。)これはパパが許可したらしい。洗濯でベランダに出たらあちこちに虫が死んで落ちていた。ヒイイ~!ユウが、ズボンのポケットに生きた虫を入れていた。ヒイイ~!ユウが、オリニチプの教室で死んでいた蛾とコオロギの羽をもぎ取って紙に標本のように張って持って帰ってきた。ヒイイ~!!アイが素手で大きなハエを叩き潰した。ヒイイ~!虫ではないが、ユウは蛙を捕まえて蛙の舌を伸ばして触ってみたことがあるらしい。構造と感触を話してくれた。ヒイ。思い返すだけでもぜいぜい息切れがしてくる。そういえば、チュソクのとき光州でぽんぎずさん一家と公園に行ったのだが、そのときも虫を捕まえて遊んでいた。いっぱい捕まえた中にひときわ大きなカマキリがいたのだが、大人がおしゃべりしている間にそのカマキリの横っ腹がはちけたらしい。アイによると、アリがカマキリの横っ腹に噛み付いたからというのだが、私たちの推測では多分ぎゅっと持ったからではないかとにらんでいる。理由はともかく、カマキリが瀕死の大怪我をしたのでアイが報告にきた。「あのね、ワンサマギ(大カマキリ)がね、お腹のここ(自分のわき腹を指して)からね、血流してるの!」で、ぽんぎずさんと見に行ってみたら、大きな石のベッドに瀕死のカマキリが横たえられて、うちとぽんぎずさんちの四人の男の子がそれを囲んで必死の看病中だった。中でも最年長のユウが指揮を取って、「葉っぱのバンドエイド」を横っ腹に貼り付け、豆の皮を枕にして草の布団を体に掛けていた。さらに、アイに命じてアリを捕まえさせ、それを瀕死のカマキリの口に押し込んで食べさせていた。瀕死のカマキリだから食べないだろうと思ってみていたら、執拗な食べろ攻撃に負けたのか、そのうち鎌を動かしてアリをつかんでむしゃむしゃ食べてしまった。「ほらね!食べるでしょ!」と子どもたちは得意げ。私ははじめて見たのでちょっと感動・・・。なんでもそこは病院だそうで。入院患者、カマキリ一匹。医者、看護士は男の子四名。みんな真剣そのもので、かなり笑えた。その後、そのカマキリも持って帰るといって聞かず、全部シデク(夫の実家)まで持って帰った。必死の説得でカマキリは大田に来る前に逃がしてやり、他のバッタなどは大田まで持って帰ってきた。で、帰ってきてからハルモニ(おばあちゃん)に電話して開口一番アイが言った言葉。「クンデ、メットゥギガ、チュグンチョッケ!(だけどね、バッタが死んだ振りするの!)」死んだ振りじゃないでしょ、死んでるんでしょ。と私が指摘したら、「ちがうよ、あのね、こうやったらね(と、箱を振るしぐさ)、こうやって動くんだよ!(と、手足をぴくつかせるしぐさ)」・・・なるほど。って、ちがうでしょ。それは「死んだ振り」じゃなくて「死にそう」って言うんだよ・・・。可愛い話し方にパパと爆笑したことは言うまでもない。ハルモニも大ウケだったよ。こんな虫好きな息子たちに囲まれて、まだまだ冬になるまでは気が抜けない虫嫌いな母であった・・・。
2007.10.01
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