歌 と こころ と 心 の さんぽ

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2008.10.01
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テーマ: 短歌(1722)
カテゴリ: 短歌

 ♪私(し)を捨てて仕えしのちの私(わたくし)を
                           取り戻さざる老いたライオン




確かに家族のために、自分を抑え、やりたいことも我慢して、身を粉にして働いてきたのは事実でしょう。
家族のために一日の半分以上をそれに費やし、接待や付き合いに休日もつぶれて人生の大部分を仕事と会社に奪われた、という思いがあるでしょう。

家を買い車を買い子供の養育費を整え、結婚費用まで出し、家族には何不自由のない生活をさせてやった。なのに子供はそれを当然のようにしてろくに感謝もせず、好きなように生きている。
女房と来たら、好きな趣味に旅行にとこれまたやりたい放題の毎日だ。

自分の時間ができたことで、一体俺は何のために生きてきたのかと思うようになるのは必定のことでしょう。かといって、そのモヤモヤを奥さんにぶっつけては男が下がります。
生きていくだけでも大変な事です。社会という枠の中に生きることしか選択肢がなかったにしても、どう生きていくかは自分が決めたことです。

奥さんや家族のためと思ってやって来たことは、結局は自分のためでもあったはずです。
そうしないと自分は生きてこれなかったはずですから。
自分に対する見えない怒りを奥さんに向けているのかも知れません。
仕える相手を失って、自由になることがかえって生きにくいことを知らされているのでしょうか。
現役時代にはそんなことを考える余裕もなかったでしょう。
檻の中で餌をもらって生きていくことの気楽さを覚えてしまったライオンのように・・・・

さあ自分をどう取り戻していくか。
肩書のないアイデンティティーをもって、自分の本来の生き方を模索していく。それは充実した毎日をもたらしてくれるものと思いますが如何でしょうか・・・・。




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最終更新日  2008.10.01 06:55:53
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◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題しました。
◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
◆2016年5月8日より「気まぐれ短歌」と改題しました。
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