歌 と こころ と 心 の さんぽ
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♪ 星を眺め微生物らに生かされてプラスチックの海に生きてる 映画「プラスチックピープル」を観に行ってきた。第9回なごやオーガニック映画プレ企画。 特定非営利活動法人「プラスチックフリージャパン」が全国展開していたもので、期間が終了してから名古屋の有機農業をテーマにした「持続可能な社会づくり」を目指しているグループが招へいして実現したものらしい。 「海洋や大気、食品を通じて体内に侵入するマイクロプラスチックが、脳や臓器に蓄積し、心臓病、糖尿病、ガン、不妊症などの健康問題を引き起こす可能性を指摘。科学者や個人の視点から、プラスチックが決して消えず、微小な粒子として地球と人体に残り続ける「見えない危機」を描く。 現代社会のプラスチック依存とその代償を問い、問題解決への模索を提示する作品。」カナダで制作され、2024年3月にリリースたもの。 これまでに作られたプラスチックのほぼすべてが「マイクロプラスチック」へと分解される。今では「MNP(マイクロナノプラスチック)」と呼ばれている、目には見えないどころか高度な顕微鏡でしか見られない、極小の化学物質。 捨てられて経年劣化、紫外線や風化したものはもちろんのこと、一般的に使われている身近なものから溶け出していることも問題視されている。 これらの微小な粒子は空気中を漂い、あらゆる水域を漂い、土壌に混ざり合い、環境の恒久的な一部となっていく。海では魚の体内に蓄積され、それを人が食べる。そして人体の血液中に入って全身に送られる。 残留性有機汚染物質(POPs)として、POPsと親油性があるマイクロプラスチックが、海に流れ込んだマイクロプラスチックにPOPsが吸着して、海洋生物に取り込まれる。それを人が食べるということ。 現在、体内のすべての臓器、血液、脳組織、さらには出産したばかりの母親の胎盤にもこれらの粒子が含まれていることが発見されている。 そして「内分泌かく乱物質」の一部として、ホルモン作用を撹乱し、健康・成長に悪影響を及ぼすことも分かっている。掲示されていたパネルの一部 塗料や着色剤(食品や化粧品にも使われている)、柔軟剤や香料、防腐剤、防水スプレー、げびーパウダー、日焼け止めなどなど、あらゆるものに含まれている。 これらを否定して生活するのは愚の骨頂という人もいる。しかし現在、過去には考えられなかった新たな疾患や、異常に増加している子供の異常など、これらが複合的に作用しているだろうことは間違いないだろう。 アトピー性皮膚炎、発育障害、ASD・ADHD、不登校児など、その増加の数はかつてないものになっている。肺癌の多発、精子の減少、不妊、痴ほう症、肥満、成人病、など様々な病気の遠因になっていることが分かって来た。原因は様々だが、ASD・ADHDなどにはカウントされない精神的に不安定な子供が増えている。幼児期から何らかの影響が考えられる。 目に見えないこれらの侵入者は、私たちの健康にどのような影響を与えるのか?そして、それに対して何か対策はあるのか? 映画の後、「プラスチックフリージャパン」の方から「身の回りの化学物質と健康」について、パワーポイントを使っての講義があった。そこで配られた資料をもとに書いた。 マイクロプラスチックが、富士山頂や北極でも発見されている。大気中にも漂っているだけでなく、地球規模で飛散拡大していることが確認されている。海洋だけでなく大気中プラによって全球的な汚染が、ものすごい勢いで広がっているという。「地球規模で広がる 大気中プラ朝日新聞」 また、これが元で水蒸気がくっついて雲の種となり、ゲリラ豪雨の原因にもなり得るという。 あらゆる分野で使われているプラスチック。現段階ではなくてはならないものだ。しかし、それらが、地球規模で人類の敵になろうとしている。
2025.12.01
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