加藤和彦の突然の死を伝えるニュースには驚きました。自殺と知ってなおビックリしました。
最近は鬱状態だったそうですが、創作に行き詰まり、意欲を無くしていたらしいとのこと。そんな自分が情けなかったのでしょうか。
人一倍責任感とグレードの高さを追い求めてきた結果、燃え尽きたということなのでしょう。
より良いものを作ろうとするのは創作者の宿命ですし、その意識が無ければ創作を続けて行くことはできません。
依頼されて創る仕事の性質上、矜持と意地と創作意欲とがはからずも”自分自身を削りに削ってゆく”ことをどうしても避けることは出来ません。
期待と責任を一身に背負って、枯渇してゆく自分と折り合いを付けていく事など不可能です。
様々なもののプロジュースも意欲的に取り組んでいたそうですが、”自分自身のプロジュース”を一番悩んでいたらしい。これは確かに苦しい作業に違いない。
客観的に見られる立場の人間にそれを任せることが出来なかったところに、彼の完全主義者的な弱さがあったのかも知れない。
「ま、いいか」という開き直りも時には必要です。
「89点から92、93点ぐらいの曲はすぐできる。でも、100点じゃないとまずい」という妥協を許さない性格が、自身を追い詰めてしまったのは、宿命とはいえ悲しいことです。
シンガーソングライターの草分け的存在。
その後の活躍は日本の音楽シーンに大きな足跡を残してきました。彼がいなければもっと変わった形になっていたかも知れません。
謹んでご冥福をお祈りします。
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