友人が第64回水彩協会展の公募に入選したというので、招待券をもって愛知県美術館を訪れた。絵が上手いのは知っているので、入選したことにはそれほど驚かなかった。
最終日にやっと時間を見つけて、どうにか間に合った。
会期の一週間というのは、相場が決まっているとはいうものの、あっという間に過ぎてしまう。案内をもらっても観そこなってしまうことも多い。
大きな水彩画展を観るのは初めて。水彩と言っても表現が多様でそのテクニックも多様なことに驚かされ、また、あまりの数の多さに驚いた。
最終日の終了間際という事もあって搬出のための出品者も揃い、かなりの人が会場に溢れていた。ほとんどが出品者だったのかもしれない。
人の間を縫うようにして、一点一点を観ていく。版画部門81点を合わせると、その総数434点。びっしりとひしめく様に壁に並んでいる。
で、順に最後まで行ったが肝心の友人絵が見つからない。入り口に向かってもう一度見直してみたが、やっぱり見つからない。
私には自信がある。探し物はほとんど見つからない探し下手だということが。
本人の姿も探してみたが数百人がいる中ではさすがに見つからず、搬出作業も始まったので仕方なくギャラリーを出てきた。
いづれまた彼女の絵を見る機会はあるでしょう。
公募展というのは、出品者にとって他の作品と自分の作品を比べる絶好の機会で、会場に並んだ自分の絵を客観的に観ることの意義は大きい。ただ鑑賞に行くのと、出品した立場で観に行くのとでは、そこから得られるものには雲泥の差がある。
それぞれが何を考え何をしようとしているのか、どんなテクニックを使っているのか等など周りから得られる情報も多いでしょう。
独断と悪癖に凝り固まった自分の感性をもみほぐすには、他流試合は良い薬になる。
私も何か新しいものに挑戦していかないといけないなあ、と思う今日この頃です。
「日歌」が千首を超えたのを機に、 「游歌」 とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートすることにしました。
★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選
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