♪ 老人のつぎつぎ逝きて猛暑日の自然淘汰のごとく思ほゆ
搬送された人を都道府県別にみると▽東京で3156人、▽愛知で2956人、▽大阪で2579人などとなっていて、搬送者の半数近くは65歳以上の高齢者。
先月6日以降では、都内の熱中症による死者は少なくとも94人に上るという。
日本は今、超高齢社会に向かって突き進んでいる。これは、誰も止める事が出来ない深刻な問題だ。医療費はかさみ、生産性は落ち、若年者に大きな負担がかかる。
その一方では健康と長寿を謳い、出来るだけ元気に長生きするようにと、様々な方策と努力が官民一体で進められている。
これらの事を若者たちはどう見ているのだろうか。自分たちの将来を考えた時に、現状のまま推移していく事への不安が無いはずもない。しかし、大方の若者はその事に余りに無頓着ではなかろうか。
自分とは関係ないという距離感を持って遠ざけていたものが、ある日突然目の前に突きつけられる時が必ずやって来る。
65歳以上の人が総人口に占める割合のことを“高齢化率”という。
2005年10月1日の時点での高齢者人口は過去最高の2560万人で、高齢化率は20.04%と初めて20%を突破した。超高齢社会となる21%超えは時間の問題で、日本はまさに今、超高齢社会の入り口に差しかかっている。
2020年まで急速に増え続け、その後はやや安定するが、総人口が減少していくため高齢化率はさらに上昇し続ける。2015年には26.0%、2050年には35.7%に達すると見込まれていて、 30年後には日本人の3人に1人が65歳以上 という“ 超・超高齢社会 ”になるのだ。
「適当なところで退いて、後進に道を譲る」というのが本来は理想にするところ。その「適当な年齢」をどこに置くかは個人差も有り、意見が分かれるところだ。
昔は、還暦が一つの目安であって「老いては子に従へ」ということわざもあった。(今は、独立したはずの子供をその財力で甘やかしては喜んでいる老人夫婦がやたらに多い。)
平均寿命が延びて、その老人意識が先へ先へと延ばされてきた。しかし老人扱いされ始める年齢が65歳に設定されているのは事実だ。それでも、65歳から75歳ぐらいまでの高齢者の潜在的価値(肉体的及び金銭的な)を、政府は当てにしているのも事実。
問題なのはそれよりも上の世代の人々だ。元気な人もいればそうでない人もいるが、医療費や介護にかかる負担は大きいものがある。
そう言う私も、来年には65歳となり高齢者の部類に入っていく。あと10年存分に生きて、元気なままパッと居なくなるのが理想だと考えるが、その為にはどうすれば良いのか。
世は、延命治療を抑制し、尊厳死を認めるという方向に向かっている。自宅で自分らで介護して、終末は勝手に死んでいってくれというような形を推し進めてもいる。
その内、政府は早期退職勧奨のような「奇策」を打ち出して来るかも知れない。
そして、あの「 ソイレント・グリーン 」の映画のような話が現実のものとなる日が来るかも知れない。
◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題してスタートすることにしました。
★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)
☆ 短歌集 「ミソヒトモジ症候群」 円居短歌会第四歌集2012年12月発行
● 「手軽で簡単絞り染め」
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