♪ 主も客も聾唖者なるを居酒屋の「ふさお」静かに賑やかに過ぐ
週末は満席なのに、店内はやけに静かな居酒屋。東京・大久保にある「ふさお(富佐男)」というこの店は、手話が飛び交う不思議な店だ。聴覚障害のある夫婦が営んでいて、注文も手話なため店の“公用語”は手話なのだ。
そのアットホームな暖かい雰囲気の噂を聞きつけ、ろう者の間ではかなり有名な店らしい。日頃手話ではなかなかコミュニケーションを取れずにストレスを抱えている人たちが、この店を憩いの場にやって来る。
もちろん、手話が飛び交う雰囲気に魅せられて、耳が聞こえる人たちもたくさんやってくる。
聞こえる聞こえないは関係ない。シンプルでベーシックな人対人として自然に生まれる交流。ここは、人との絆を考えずにはいられない人生の交差点という感じ。
2時間前に会ったばかりという、フィンランド人とデンマーク人のカップルを連れて来た彼。日本式の手話でも結構コミニュケーションが取れるらしい。店の主人も、“ハートさえあれば通じるものだ”と熱く語ったりして・・・。
聴力とそれが原因で話す能力を失った人達。手に入らなかったもの或いは失って取り戻すことが出来ないもの、その失ったものの代わりに手に入れたものがある。
人は何かを失って初めて、手に入れる事が出来るモノがある。言葉では表せないそんな何かがこの店には充満しているようだ。
手話を勉強して、必要とする人々に出来るだけ役に立ちたいという思いをもち、何度かこの店に来ていた女性は「そんな思いはもうなくなった。」と。ここに来ると自分の方が元気をもらえるという感じなのだ。
知り合いも知らない人も誰彼となく手話が飛び交い、音のない饒舌な会話が閉店まで続く。
見ていて、何故か涙が出て来たきた。
◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題してスタートすることにしました。。◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)
☆ 短歌集 「ミソヒトモジ症候群」 円居短歌会第四歌集2012年12月発行
● 「手軽で簡単絞り染め」
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