♪ 古色なる本読み浸り邂逅のわれと彷徨ふヘルマン・ヘッセ
現実に向き合うこともなく刺激のない生活の中で、脳が心が求めているものは青春時代のそれとまるで似ている。気だけが若いという在りがちな状態なのかも知れない。しかし、人生で初めて迎える青春時代とは違って、ある程度の体験と知識を持った上での青春なわけで、焦りも無ければ自己嫌悪に陥ることもない。
その在りし日の自分がやれなかったことなどが思い出され、心がふわふわと夢想のなかを浮遊する。昔、その時には関心がなかった映画や小説が俄かに観たくなったり、聴きそびれた音楽を聴いてみたくなったりする。ツッパリと反抗心から遠ざけていたり無関心を装っていたモノたちが、雨上がりの虹の様に現れては私を誘惑する。
知ってはいても読んだことにない世界文学界の巨匠。誰かの文章に出て来たヘルマン・ヘッセという名前に、ピピっと心が反応した。それでさっそく図書館へ。
検索端末で調べると幾つかヒットするも、いずれも書架にあるとの表示。館内には無く書庫に収められているらしい。閲覧希望を出して持って来てもらう。
見れば紙は茶色に変色し如何にも古い感じ。1977年発行の、もう読む人も居ないらしい文豪の名作集。二段組で小さな文字がびっしり。紙も白くないのでやけに暗い印象だ。これを今の若者に読めというのは無理があるかも知れない。
手始めに読み始めたのは、一応名前は知っている「車輪の下」。しかし、文学には疎かった私はこのタイトルが何を意味するものか考えたこともなかった。全く、迂闊だったなぁ、とこの歳になって思う。もっと若いころに読んでいれば、もう少し人生が変わっていた・・・かもしれない。
「車輪の下」以上に名作だと「あとがき」にあった「青春彷徨」もこの後に読むつもり。
私は本を読んでいると、本の内容からインスパイアされるのか色んな事に浮かんできてしまい、ちっとも先へ進まない。それで読むのが非常に遅く、じっくり読む時間もなかなか取れないこともあって、貸出期間の二週間があっという間に過ぎてしまう。
今回も貸し出しの延長を、期限を1日過ぎてから電話で申し出たという有様。いやはや、もう少しネジを締め付けないといけないのかなぁ。
◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題してスタートすることにしました。
◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
◆2016年5月8日より「気まぐれ短歌」と改題しました。
★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)
☆ 短歌集 「ミソヒトモジ症候群」 円居短歌会第四歌集2012年12月発行
● 「手軽で簡単絞り染め」
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