♪ 通るたび狗尾草を持ち帰る暇もてあますピピの待つゆえ
せめて、コンビニに行ったついでに道端に生えている狗尾草を土産に持って帰ることにしている。
ネコジャラシと言うくらいだから、それはもう喜んで喰いついてくる。寝そべっている前でスーっと動かすと、パッと反応して手を出す。俄かに起き上がって戦闘態勢に入る。右へ左へと動かしてやれば、真剣な顔をして捕まえに来る。そうはさせじと前方に引き、そのまま追いかけるように誘導する。自分の体を右回転しながら、手が届きそうで届かないスピードで移動する。
そりゃあもう、必死で追いかける。5回ほど回ると草臥れてへたり込んでしまう。こっちも目が回ってきて、この辺りが限界。しばらく鼻先や頭上にひらひらと動かして、やる気を誘うと再びエンジンがかかって追いかけ始める。今度は反対の左回りだ。三回ほど回ってすぐに止めてしまう。
ターゲットに右手を出して捕まえようとする関係で、左回りは具合が悪いらしい。
そんなこんなで、運動不足のピピはもう限界。子供の頃は紐を引っ張っても追いかけて来た。リビングからキッチンそして玄関をぐるっと走り回って、何時まででも追いかけきた。こっちがいい加減草臥れてしまったが、今ではその影もない。まあ、いっぱしの大人猫なのだ、ガキんちょとは違って当たり前だ。
この遊びをやって呉れるのは私だけなので、ちょっと外出して戻って来るのを心待ちにしている、いや、しているだろうと想像している。タダで遊べる、それも無尽蔵のネコジャラシは、昔からある最強の猫グッズだ。
エノコログサ(狗尾草)の名前は、独特の花穂(果穂)が「犬の子(エノコロ)の尾に似ている」ところからつけられたというのが通説。英名では「Foxtail Grass」と言い、こちらはキツネの尻尾だ。
左から オオエノコロ、アキノエノコログサ、エノコログサ
穀物のアワ(粟)の原種とされ、食用に使えるらしい。基本的に穀物なので粟やほかの穀物同様、種子の部分を脱穀して食用とする。近代以前の農村では、飢饉の際にカラスムギなどと共にこれを食用としたこともあったらしい。オオエノコロは、粟の遺伝子が流入しているので食用にしやすいんだとか。
Wikipediaにもあるようにこのエノコログサを 食べてみた 人がいる。
オオエノコロだったらもっと良かったかもしれない。
来たるべき食糧難の時は、あっという間に採り尽されてしまうかもしれないんだろうなぁ。何にしても知れ渡ると、猫も杓子も右へ倣えする民族だからね。
◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題してスタートすることにしました。
◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
◆2016年5月8日より「気まぐれ短歌」と改題しました。
★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)
☆ 短歌集 「ミソヒトモジ症候群」 円居短歌会第四歌集2012年12月発行
● 「手軽で簡単絞り染め」
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