♪ 外来種と忌み嫌われる親を持つカメの子三つ四つ野池に遊ぶ
ウォーキングで、階段120段を上る左回りのショートカットコース。その階段の先の畑に、あまり大きくないため池がある。エノキか何かの木が、水際に大きく枝を広げ濃い影を落としている。
そのすぐ脇の小道を通る時、見るとはなしに水面に目をやると、小さなかわいいカメが幾つかプカリプカリと浮かんでいた。人工のため池なので甲羅干しをしたくても、水から這い上がるような場所がどこにもない。生まれて間がないのか、小さなカメで、ただ水面に所作なく浮かんでいるだけなのが何だか悲しい。
しかし、これがイシガメやクサガメならいいのだけれど、全部が全部やたらに増えて問題になっている、アカミミガメの子なのだ。
正式にはミシシッピアカミミガメと言うらしい。日本の侵略的外来種ワースト100に数えられ、キバラガメ・カンバーランドキミミガメもその仲間。アカミミガメ全亜種は要注意外生物(外来生物法)および世界の侵略的外来種ワースト100の一つになっているんだとか。
幼体のミドリガメは1966年にお菓子メーカーの景品にもなり、夜店で売られたりして全国に広まった。
ミドリガメの頃はみどり色でかわいいが、数年で大きくなり色もくすんでくる。気性が荒くメスは大きくなると30cm前後になる個体もあるという。飼いきれなくなって「自然に帰してあげようね。」と、人間に都合のいい言い訳をつけて捨てられ、或いは逃げ出したり、売れ残りで廃棄された個体などが、あちこちの川や池で繁殖するようになって、在来種を駆逐している。
環境省は今年の4月、国内に約800万匹が生息するとの推計を発表した。今後の駆除事業などの基礎データとして活用する。
環境省は北海道と沖縄県などを除く全国各地で、1平方キロメートルごとにカメがすみやすい環境がどのくらいあるのかや、過去の捕獲調査などから割り出した生息密度をもとに個体数を解析。甲羅の長さが10センチ以下の子ガメを除き、全国に約790万匹のミドリガメが生息するとした。この数字は日本在来のニホンイシガメの個体数の約8倍に上る数。
ミドリガメは水草などを食べることから、生態系に深刻な影響を与えている可能性があるという。環境省は、飼育や販売が原則禁止される特定外来生物にミドリガメを指定する方針で、今後も駆除などの対策を進める。
一匹100円で買い取ってくれれば、アルミ缶集めて売ってる
オジサンがせっせと捕まえてくれるだろうに。
クサガメはずっと在来種とされていたが、現在は、江戸時代以降に朝鮮半島や中国から持ち込まれた外来種の可能性が高いとされているんだとか。いやはや何が何やら分からなくなって来る。
最近、二重国籍がどうだとかが問題視されていますが、外来種の方が強いのは人間も同じなのかも知れない。スポーツの世界では、それが有利に働いているのは否めない事実だ。ベイカー 茉秋やケンブリッジ 飛鳥、大坂なおみなど、最近は外来種の血を半分持ったアスリートが日本でも活躍し始めている。
昔、いじめられっ子だったのが、今や期待される憧れの人。時代が変われば求められるものも違ってくる。
有為天変、諸行無常の世とはいえ、不易流行を想うこのごろ。
◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題してスタートすることにしました。
◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
◆2016年5月8日より「気まぐれ短歌」と改題しました。
★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)
☆ 短歌集 「ミソヒトモジ症候群」 円居短歌会第四歌集2012年12月発行
● 「手軽で簡単絞り染め」
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