歌 と こころ と 心 の さんぽ

歌 と こころ と 心 の さんぽ

2018.11.18
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カテゴリ: ことば

♪ 砂浜にきらりきらりと光る粒上になったり下になったり








 パラドックス的な論にも見えるけれども、私にはとてもよく分かる。「目から鱗」と納得した人も多いんじゃないでしょうか。

 仲間に入って孤独を癒そうとしても孤独を感じてしまう。その孤独から逃れるために、時に他に攻撃を加えたり排除したりする。そのことで結束を図り一体感を得ているわけだ。同じ目的・方向性を持つことでその仲間にいることの正当性を図ろうとするというわけだ。
 必死で孤独とたたかっているとも言える。

 逆に孤独に罪悪感を感じている人が集団に入れば、個を消して集団に埋没することで一体になろうとする。孤独感は薄れても、個を消しているために自己を維持することは出来ない。烏合の集団は、やっぱり孤独が溶け込んだ泥水みたいなもの。何もしなければ底に沈殿していくばかり。


 「愛の反対は憎しみではなく無関心です」マザー・テレサも言っている通り、「無視される事が最も悲しいこと」。存在を完全に否定されている状態が本当の孤独なのでしょう。
 独居老人とか孤独死とかいう言葉を安易に使うのはどうかという意見がある。この言葉の背景にあるのは、独りは淋しいということではなく、周囲からも国や自治体からもその存在を忘れられ、或いは無視されている状態に有るという意味が含まれている。

 「独りでいることは孤独である」と決めつけてしまっては、この哲学者が言うように知性的な発想は生まれ得ない。十人十色である以上、全てが「個であり孤である」わけで、それを無視して生きることなど出来ない。
 人は本来孤独なのだ。異常でも、悲しむべきことでもない。
 教育者たるものは、この哲学者の言う「孤独は感情よりも知性である」という命題をもって教育に当たってもらいたいと思う。 

 理想的な社会とは、美しい青い色に輝いているみずうみの様なものでしょうか。
 鉱物の粒子がコロイド化して水に溶け込み、固着することなく個々に存在してそれぞれが光を反射させながら、安定したバランスを保っている。




美瑛・青い池








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最終更新日  2018.11.18 09:28:20
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◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題しました。
◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
◆2016年5月8日より「気まぐれ短歌」と改題しました。
◆2017年10月10日より つれずれにつづる「みそひともじ」と心のさんぽに改題しました。
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