♪ うぐいすの頭上で啼きて声韻の玻璃緊りして空へぬけゆく


このスギナの群生は独特の雰囲気をもって下草としての地位を確立している。木洩れ日のわずかな陽の光の中でひっそりと、しかし大らかに、そして満足げに濃い緑色の茎葉をばしている。その姿をまるで敬虔な営みのように思ったりしながら眺める。



この「なんじゃもんじゃ(ヒトツバタゴ)」の木は、揖斐川周辺にもあった。

竹林の中に設けてあるこの散歩道。ほとんど手入れのされていない竹林の中から時どき「パン」という乾いた音が聞こえてくる。強い日差しを受けて、倒れている竹が割れる音のようだ。静かな竹林で何かを暗示するかのごとく響く音。このアクセントのようなひびきを、武満徹ならどう表現するだろうか。

そういえば、アラブ人にとって詩はとても重要なものだと言っていた。普段の会話の中にも使われるという。空の青と自然の緑、そして美しいもの(女性)その三つが重要で、生活と心の中に何時もあって支えになっているらしい。
また、アラブ地方はニュース映像で砂漠地帯しか映らないが、野菜も豊富だし果物もサクランボや無花果、ザクロやオレンジなどあって、砂漠のようなところだと思うのは大きな間違いらしい。



あずま屋でギターをつま弾く人が居た。連休明けの閑散とした佐布里池に、ポピュラー音楽の弦の調べがたおやかに響く。ちょっと自信が出て来たころなのだろうか。

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