歌 と こころ と 心 の さんぽ

歌 と こころ と 心 の さんぽ

2021.09.28
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♪ 穏やかに澄み切る空に星一つ台風のなき秋ぞさやけし


 月曜日は孫の来る日。いつものようにママが連れて来たが、なかなか車から降りてこないと思ったら、ずっと寝ていたらしい。それで、この日は疲れも取れて気力充分ってわけだ。

 宿題もあるけど簡単だから・・というので後回しに。非常用の手回し発電機能の付いたライトにラジオの付いているアイデアグッズみたいなのが壊れていたので、分解して遊ばせようと用意してあった。大したものでもないので直に終わってしまった。
「歩きたい」と珍しいことを言い出した。歩くのは結構好きだという。2-3歳のころ、ばーばが子守に行ってよく散歩したらしいので、確かに歩くのは嫌いじゃなかった。疲れてすぐに「だっこ!」となって、大変だったらしいが・・。

「おお、それじゃ散歩に行こうか」じーじも歩くのは好きだから大歓迎だ。「どの辺まで行こうかなぁ」この前パパと行った、サッカーコートのあるところぐらいまでかと聞くと「もっと遠くまで行きたい」という。
「丁度カーマで買いたいものがあるので、行ってみる?」
 パパと一緒に散歩した時に、「カーマ辺りまで行ってみるか」なんて冗談を言っていた。「そんなところまで言ったら、帰りは抱っこさせられて大変じゃないの」なんて言っていた。じーじとしては多分歩けるだろう、歩かしてみたいという思いもあってのことだった。

「行く行く!」とずいぶん乗り気。
「けっこう遠いぞぉ、大丈夫かなぁ。」距離がどれだけあるかを説明するのは難しい。車で十分寝たので気力充分のようだし、自分から歩きたいと言ってきたことだ。
「カーマまで行くー」と意欲十分。
「じゃあ行こうか!」 
 往復4キロほどはある。遠足でも今はそんなに歩かないので、まだ経験のない距離を歩くことになる。学校で体操の授業もあったらしいが、疲れはないようだ。



 颯爽と歩きだした。車の通らない線路わきの道を選んで、なるべくゆっくり目のペースで歩くようにする。とは言っても、子供のコンパスに合わせるのは骨が折れる。いくらゆっくり歩いているつもりでも、子どもの方はちっともゆっくりじゃない。
「途中でコンビニに寄って、パン買って半分こして食べようぜ」と、ちょっと意欲をそそる種をまく。

 1.3キロほどでコンビニに到着。チョココロネを買い「じーじがいつも走って上る神社の階段があるので、その上で食べよう」「走って上るんだぞー、120段」
「うん、僕も走って上る。」
「よーし、じゃあそこまで行こう、行ってパンを食べよう」
 間もなく秋葉神社に到着。「さあ、行くぞー」と、駆け上がりスタート。ステップが狭いので慣れないと上り難い。その上かなりガタが来ているので、変に傾斜していたりするのでバランスが取りにくい。あたふたしながら駆け上って、中間の踊り場で休むことなく一気に上まで行く。最後は、やっとこさって感じで、何とか上りきった。
「けっこうやるじゃん。パン食べようか。」「でもなぁ、ここは蚊が多いからなぁ。」
 案の定、直ぐに蚊が寄って来てゆっくりパンなんか食べていられない。逃げるようにしてすぐに下りてきた。



 前歯がないのでパンがうまく齧れない孫。喰いかけのパンを手に持って、食べながら降りて来る。折角だから途中で止ってもらい、後ろから記念の一枚を。



 歩数計を持って出たので、途中でチェックしながら歩いている。「4千歩こえた~」とか言って喜んでいる。カーマはこの神社の裏側をぐるーッと回ったところにある。分解遊びの時に使った古いハンダゴテには手元スイッチが付いていない。いつか付けようと思っていたので、それを買うのを目的とした。色々並んでいる棚を見て、「これなーに?」と、分解好きの少年が目を輝かして質問してくる。

 家を出た時間が遅かったので、帰りはもう空には夕焼けの気配。空を眺めながら「雲が少ししかないので、あんまりきれいな夕焼けが見れないねぇ」「秋は夕焼けがきれいだからね、ちょっと残念だね」
「ああ、そうなんだぁ」

 イネ科の長い草の茎の節の部分でちぎって、「じーじは、いつもこういうのを持って歩くのが好きなんだ」と振り回して見せると、真似して同じことをしている。何でも真似をする。道草を食って、もうじき暗くなっちゃうねぇと言っている真に薄暗くなってきた。家に帰りつく前に真っ暗になるだろう。

 暗くなると見えるものも見えなくなるし、話題も減ってちょっと疲れて歩くのも遅くなっている。
「あッ、一番星だ!」真正面の快晴の空に星が一つ輝いている。
「ほんとだ!でも、二番星かもしれないよー」
「一番星だと思うけどなあ」「金星だよきっと」
「あ、二番星!」左の空に輝いているのを見つけて叫んだ。
「飛行機じゃないの?」「動いてないかー」
「こっちが一番星かも」
「いあやー、あっちが一番星だって!」

 真っ暗な道を帰る途中、歩数が気になる孫が外灯のある場所へきては、歩数計を覗いている。9千何百歩の数値を表示している。
「家に帰ると、1万歩いくかなあ?」もうかなり家が近いので微妙なところ。途中で何度もチェックしている。家の前の踏切まで来た。踏切に入って、「ここから家が見えるよー」
「あ、電気がついてる!ばーば帰ってるんだ!」

 やっと家に着いて「疲れたー」とか言って、すぐにばーばの所へ行くかと思ったが、なかなか家に入ってこない。どうしたのかと見に行くと、外の道路を行ったり来たりしている。もう少しで1万歩になるところなので、歩数を稼いでいるのだ。確かあと100歩ほどだったが、どうやら達成したらしい。喜んで入って来た。
「すごいね~!」とばーばが驚いている。「カーマまで行ったんだって!?」
「そうだよ、いちまんぽだよ~!」私の足だと6,600歩ほどの距離で子供の足で1万歩は上出来だ。



 夕飯は買い食いしたパンが邪魔したのか、あまりお腹空いていないなんて言っていたのに、全部平らげてしまった。食後は、疲れが出たのか行動が緩慢でちっとも進まない。簡単な宿題は済ませ、音読はいつもながら上手で感心したが、その後がいけない。TVにかじりついて時間ばかりが過ぎていく。
 まあ、風呂も入った事だし、後は帰って寝るだけだから・・。





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最終更新日  2021.10.08 19:14:11
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◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題しました。
◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
◆2016年5月8日より「気まぐれ短歌」と改題しました。
◆2017年10月10日より つれずれにつづる「みそひともじ」と心のさんぽに改題しました。
◆2019年6月6日より 「歌とこころと心のさんぽ」に改題しました。
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