歌 と こころ と 心 の さんぽ

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2022.09.21
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カテゴリ: 話題・情報

♪ 見聞きせし人の愚かさ醜さのニッチに光る珠玉の優しさ

 敬老の日を迎えて、今年も100歳になった人の数が紙面をにぎわしている。15日の時点で9万526人となり、52年連続で過去最多を更新。全体では4016人増えたが、直近では増加幅が鈍化している。女性が8万161人で全体の89%を占めている。
 98年に初めて1万人を突破し、今年度中に100歳となる見込みの人は4万5141人で、この10年間で1.8倍にもなっている。


1963年に老人福祉法が制定された時(153人)がデータのスタート。(朝日新聞)

増加幅が、2020年は前年比12.9%増、2021年7.5%増、2022年4.6%増と減少傾向にある。 私はある意味で、当然だと思っている。
 医療や健康に対する取り組みなどが功を奏する部分があるにしても、寿命が延びるところまでは行かないんじゃないか。

 今年100歳になる人は大正11年(1922年)生まれ。それ以前の人たちとの合計が9万526人いるというわけだ。基礎的な体が作られる10代末までの期間、世の中が今ほど豊かではなく生活ものんびりしていた。粗食を食べ、体よく動かし、皆よく歩いた。過酷な職業や戦争は別にして、今ほどのストレスもない。

 戦後になって様々な農薬が使われるようになり、食品添加物もあらゆる食品に使われるようになった。基準も今よりもかなり緩く、無造作にしかも大量に使われてきたし、残留農薬や水質汚染も野放し状態が長く続いた。遺伝子に影響があったはずだが政府はそれを認めようとしなかった。

 有吉佐和子の「複合汚染」 (工業廃液や合成洗剤で河川は汚濁し、化学肥料と除草剤で土壌は死に、有害物質は食物を通じて人体に蓄積され、生まれてくる子供たちまで蝕まれていく) 話題になったのが1975年 。それまで市民にはまったく知らされず、政府は黙認を決め込んでいた。


*農薬と化学肥料使用が農製品と生態系に与える悪影響。
*界面活性剤を含む洗剤使用の人体及び生態系への悪影響。
*合成保存料、合成着色料など食品添加物使用の危険性。
*自動車エンジンの排気ガスに含まれる窒素酸化物の危険性。
*上記の化学物質が生体濃縮で蓄積されていく過程。
*化学肥料開発と火薬開発の並行性。化学合成技術の発達と戦争、軍需産業との連関。


 これから30年遡ると1945年(昭和20年)、終戦の年だ。戦後生まれの人はすべて、複合汚染に晒されて生きてきたことになる。生まれてから成長期までの最も重要な時期にこういう環境で育った我々戦後世代は遺伝子までもが傷ついている。
 45年以前に生まれて今、77歳以上の人は、100歳まで生きる可能性は大きいかもしれないが、それ以降の人達は(団塊世代を含めて)、多分無理でしょう。 (長寿遺伝子の話はとりあえず横へ置いておく。)

 77歳が100歳を迎える23年後は2045年。政府は右肩上がりで推移すると見ているようだが、この辺りが大きな転換点になる気がする。少子高齢化社会にあって、高齢者に手当てする予算をどうするか。票田としての価値を考え直さざるを得なくなる時が必ず来る。

高齢者世帯の割合

出典:国立社会保障・人口問題研究所「日本の世帯数の将来推計」
( )内は総世帯数に対する高齢者世帯数の割合。2008年のもので14年前でこの数字。

 社会情勢も変わり、どんどん貧乏な国になっている今の日本。23年後まで、今のような施策を続けるのはとても無理でしょう。政府にそれを打開する知恵と能力があるようには見えないし・・・。



女性が全体の89%を占めている。(nippon.com)
 この表で分かるのは、100歳の数が2019年から急増していること。1919年(大正8年)生まれ以降の人だ。その頃に何があったのか。調べてみるのも面白そうだ。
 平均寿命が去年、減少を示しているのはコロナの影響と言われているが、果たしてそうなのかどうか。


西高東低で、特に関東地方など都市圏は、人口あたりの100歳以上が少ない傾向がある。(nippon.com)
 最高齢は、☆大阪府柏原市 巽フサさん115歳、☆広島県神石高原町 中村茂さん111歳


 今でも、先進国でもっとも基準が甘い日本は、農薬や食品添加物メーカーの天国だ。子供に増えているアトピー性皮膚炎、様々なアレルギー、花粉症、免疫力低下による感染症なども食品添加物や諸々の化学物質が影響を与えていることに疑問の余地はない。


人工甘味料
 ある論文が、2022年8月19日付けで学術誌「Cell」に発表された。人工甘味料は人間の腸にすむ細菌の働きを妨げるのみならず、食後に血糖値を下げにくくする可能性があることがわかった。血中にブドウ糖が長く留まるほど、糖尿病、心血管疾患、慢性腎臓病のリスクは高くなる。
 人間は誰しも、独自の微生物叢(びせいぶつそう、微生物や細菌の集団)を、腸、鼻、口、皮膚、目などに宿している。こうした微生物は、消化を助けるだけでなく、病原体から身を守ったり、免疫系をサポートしたりする役割を担っている。( 工甘味料が腸内細菌を乱す と判明、健康に悪影響の恐れも、研究

 腸内細菌叢の混乱が起こるのは、非栄養性甘味料が、人間にとってはカロリーがゼロ、あるいは少ししかない一方で、一部の腸内細菌にとっては栄養となり、それらを増殖させるからだという。細菌集団内のバランスが崩れると、場合によっては慢性的な腸の炎症や大腸がんにつながるというのだ。


 ☆去年も100歳以上の人の事を 2021.09.21のブログ に書いている。






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最終更新日  2022.09.21 16:46:41
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◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題しました。
◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
◆2016年5月8日より「気まぐれ短歌」と改題しました。
◆2017年10月10日より つれずれにつづる「みそひともじ」と心のさんぽに改題しました。
◆2019年6月6日より 「歌とこころと心のさんぽ」に改題しました。
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