♪ 歯科醫院の明治を偲ぶリノベーション レストランには機器が置かれて
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「大野町ダイニング kurama」が、大野町の風情と明治の情緒・・静かに時が流れる贅沢な場所なんて触れ込みで、8月6日にリニューアルオープン。 元々は、1912年創業の歯科医院をリノベーションしてつくられたショットバーだった。いい雰囲気の本格的なバーだったが、コロナ禍で営業が難しくなったのか、あるいは都会的なセンスが古い体質の街には不釣り合いだったのか。知多市でも都会のセンスを持ち込んだ店は業種は何であれ、悉く撤退の憂き目に遭っている。どの地方都市でも同じようなものじゃないでしょうか。 古民家ダイニングという今流行りの、昔の面影を出来るだけ残すというコンセプトのレストラン。4種から選ぶセレクトランチをはじめ、多彩なディナーフードメニュー、アルコールを含む豊富なドリンクメニューまで、ノスタルジックな雰囲気の中で時間を忘れて楽しむことができる。建物自体も、奥の蔵も離れとして使えるようになっている。 外観が何ともレトロで、中へ入ると・・ 小さな店なので客席はそう多くない。行った日はあいにくの雨のウィークデイだったが、ほぼ満席で状態だった。 行ったのが13:30のラストオーダー間際だった。二階に案内されたが、低い天井の狭い階段の先にあったのはこぢんまりした部屋。広いゆったりとしたところもいいが、案外こういう空間の方が受けるんじゃないかと思う。部屋の密度が高いというか、場を共有している感じがして落ち着く。満席でカウンターに座ることになった。 バーミキュラ鍋を使用。黒いパンはイカ墨。 ランチ4種のうちから「旨辛チキングリーンカレー」を注文。青唐辛子にタイムなどのハーブなどが入ったペーストをココナッツミルクで溶いたルーは、タイムの風味がして美味しかった。これに(2種類のソースから選ぶ)「常滑産野菜のたっぷりサラダ」が付き、新鮮な野菜はシャキシャキして美味かった。「天然酵母パンと季節のキッシュ」が付いていて、パンはお代わりもできる。 2階はショットバーの時は使われていなかったが、今回リニューアルで歯科医院だったことをできるだけ残し、元診療室の格天井と蛍光灯はそのまま残された。外観共々、独特な雰囲気になっている。 日本の海水浴発祥の地でもある大野町。文化的にもかなり進んでいたようだし、かなりの賑わいだったのでしょう。開業していた井上歯科醫院はお金持ちの上位にランクされ、地元の名士として慕われていたのでしょう。その遺構を残すことも大きな眼目だったことがうかがわれる。 2階の厨房の奥に蔵が見えた。下に下りて行ってみると、中庭があって京都の町家風な作りになっている。 もと歯科医の居宅を改造して営業を始めた「大野町きょう屋」と同じ構造だ。京都に心酔し、京都風設えを大野町に作った井上眞平歯科醫師の人となりが窺える。 蔵は個室になっていて予約する必要があるようだったが、スタッフに聞くと「空いてればいつでもどうぞ」とのこと。 ランチが1500円。ケーキもやっているので、女性には好評なんじゃなかろうか。 ⬜︎ランチタイム11:00〜13:30ラストオーダー ⬜︎洋菓子販売11:00〜22:00 ⬜︎ディナータイム17:00〜22:00ラストオーダー ⬜︎毎週月曜、毎月第二火曜 定休 ●パーティープラン飲み放題付き5,000円(要予約※3名様から) |
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