歌 と こころ と 心 の さんぽ

歌 と こころ と 心 の さんぽ

2023.07.29
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カテゴリ: 景色・風景・情景

♪ 軟弱な自分に鞭を打つというひ弱な爺の雲下の意地張り


 何故か伊吹山に固執していて、取りあえず一度行っておかないと気が済まない気がしていた。それで、登山道が閉鎖されているならいっその事バスで行くかと。ドライブウェイで上がってから、頂上までの遊歩散策の登山コースが3本あり、そこを歩くだけのものだが足慣らしには良いかと。

 土・日は混むので平日を選び、名古屋から出ている阪急交通の高速バスを予約。昨日、暑いのを承知で行ってきた。9時発ー10時45分着 片道1600円。6割ほどの乗客は、前日より多いとのこと。

 近いので、1時間18分後にはドライブウェイ入り口に到着。気温24度との表示があった。30分ほどでスカイテラス駐車場に着くようだ。


あれが伊吹山か。石灰石の産地なのでいかにもそんな感じだ。

 帰りのバスまで5時間20分もある。どうやって過ごすかは一応は考えてあるが、行ってみないと分からない。
 東コースは下り専用らしいので、西コースから登って東コースを下り、昼ごしらえをして中央の直登コースを登るとか・・。



 バスを降りて取りあえず西コースへ。ストックを1本だけ持ってきたのでそれを使いながら、石のごろごろする道を登る。
 ウグイスがしきりに鳴いている。



 ウィークデイでもけっこう人が多い。観光バスでの団体がいくつか来ているようで、花の説明など聞いている。鶯に交じってホトトギスも鳴きだした。



 脇道があったのであえてそちらに足を向ける。後に続いてくる人はいない。少し行くと下へ降りる道があり、そこにロープがしてあって登山道は下山禁止との表示。

 ああこれが閉鎖になっている本来の登山道か。大雨で登山道が崩れ、通行止めになっている。道理で誰も付いて来ないわけだ。


閉鎖になっている登山道。


 それにしても暑い。上に来れば気温が下がって涼しくなるだろうと思っていたのは大間違いだった。今年の異常気温は山でも同じだ。本来はこのような登山をするつもりだったが、この暑さじゃ半分でバテるだろう。日陰もないカンカン照りの登山は、何時になく過酷なものになるだろう。

頂上近くになると今度はトンビが、あの特徴的な声で鳴きながら輪を描いている。

 あっという間に頂上に着いたが、避暑に来た気がしない。風もなくギラギラと太陽が照り付けて、背中は汗びっしょりだ。
 ビールが飲みたくなった。山小屋で「よく冷えた缶ビールをッ!」と所望して、店主のおばさんに聞くとやっぱり異常な暑さだという。


湿度も72%ある。長袖を用意したのは無駄だった。
 冷蔵庫の上の温度計をさしながら、いつもなら20℃そこそこなのに今日は26℃もある・・。こりゃあ氷河だって溶けるわ。


 東のコースを行こうとしたら途中で、ここから先は上級者向けで装備のない人は云々との表示があって、なんだか拒否されたような。道が細く、雨で荒れているということらしかった。

 なんだか分からないままに左の方へ回っていくと、中央の表登山道へ出た。しょうがないのでそのまま下山。階段ばかりの道をしばらく行くと平らな道に出た。前方からぶくぶくと太った狸のようでそうじゃない、何かの動物が上って来るのが目に入った。
 ありゃ何だ? 顔がアンパンマンの様に膨れていて、体形は豚のように丸々と・・。


慌ててスマホを取りだしたが、ちょっと遅かった。
あいつが上っていった辺りにはこんな足跡がたくさんあった。

拡大すると・・。
それにしても良く肥えていた。何を食べたらあんなに肥えるのか・・。

 登山道のあちこちにこのような扉が設けてある。最初何のためのものか分からなかったが、この表示を見て納得。あいつはニホンカモシカだった。




 頂上ですきっ腹にビールを飲んだので、何となくアルコールが残っている感じのまま、ややもつれた足でスカイテラスに戻って来た。12時半ごろで、テラスで昼食を取る。14時30分の出発まではまだたっぷり時間がある。しかし、登山の足慣らしに来たはずだ、このまま何もせずに時間をつぶすことなんて出来ない。

 下りてきたばかりの中央登山道は途中からだったので、階段ばかりのこのコースをちゃんと攻めてやろう。たった20分で上れる。そして西コースから下りてくればいい。


参考写真

 距離は短いのでかなりのスピードで上がる。ウォーキングで120段上がるのとはわけが違うが、日ごろのトレーニングの成果を確かめたい。何段あるのか、どの程度疲れるのかも知りたかった。

 100段ごとに息を入れながら、一気に頂上へ。階段だけで560段あった。階段になっていない部分ももちろんあったが、まあそこそこの疲労で済んだ。空気だって薄いわけでもないし・・。

 そのまま西のコースへ回り、さっさと下りてきた。伊吹山を有名にしている肝心の花は、暑さのせいで開花時期がだいぶ早まったようで最盛期は過ぎていた。大して見るべきものもなく、花の写真は1枚も撮っていない。


午後になって雲が出てきた。山は何時だってそうだ。

石灰石の採掘場が見える。
全山が石灰石で出来ていて、石灰石の有数な産地でもある。

知多半島の港に積み上げられている 石灰石


 伊吹山は牧野富太郎も登っている。麓の薬業をしている家に泊まり、案内を頼んで登っている。仲間とは別れて自分は一人なのに大量の植物を採集して、持ち運びに困ったと書いている。この時、イブキスミレを発見している。



 スカイテラスでビールが飲みたかったが、ここはドライブウェイの終点だ。アルコール類は一切置いてない。美味しい泡で喉を潤すことが出来ないのが、今回最も悲しかった。


運転手が「日曜日は混むし下手なドライバーや無謀なのがいるので怖い」と。

 5時過ぎには家に着いて、飲んだビールの美味かったこと。半袖で通した腕はかなり日焼けしていた。

 今朝になって、太ももが痛い。こんなところの筋肉痛なんて初めてで、あの階段上りが堪えたようだ。まあ、おおよその体力テストにはなった。少し猛暑が落ち付いたら、どこかの低山を登りたいと思う。





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最終更新日  2023.07.30 12:36:32
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◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題しました。
◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
◆2016年5月8日より「気まぐれ短歌」と改題しました。
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